(12/27)福田首相、日中環境基金創設を提案へ・中国首脳との会談で
福田康夫首相は27日午前、同日午後からの中国訪問に先立ち、首相官邸で公明党の太田昭宏代表と会い、28日に予定されている胡錦濤国家主席ら中国首脳との会談で、中国の環境保全のために日中が共同出資する基金の創設を提案する意向を明らかにした。事務レベルで出資規模などを詰める。
地球温暖化が主要テーマとなるサミットで、深刻化する中国の環境問題に積極的に取り組む福田政権の姿勢を印象付ける狙い。対中円借款の供与が2007年度で終わることから、基金を新たな資金供与の枠組みと位置付ける意味もある。公害防止のための施設整備に充てるほか、技術者の派遣なども検討する。
首相は27日午後に政府専用機で羽田空港を出発、30日に帰国する。
(日本経済新聞)
http://eco.nikkei.co.jp/news/article.aspx?id=2007122703435n1
今回の、福田首相の訪中ニュースを見ていて、根本的な疑問が湧き出てきた。この基金がまだ現時点で今のところは合意していないらしいことは幸いである。にしても、中国の環境保全になぜ日本が共同出資して基金の創設を提案しなければならないのか。自国の環境保全について考えるのはまず中国政府である。(中国政府にその意思があるとは思えないが)
「対中円借款の供与が2007年度で終わることから、基金を新たな資金供与の枠組みと位置付ける意味もある」 これには本当に驚いた。なぜ、長年莫大なODAを血税から提供してきた日本国民が、終わった途端にまた新たな資金供与の枠組みを作らなかればならないのか。日本の国会議員は、中国に資金を提供したくてしたくて仕方がないように見える。これに関しては、福田首相も、国会を放り出して中国詣でをした民主党小沢党首も、公明党太田代表も、そして官僚も同じである。
これは、どういうことなのだろうか。彼らは、一体日本国民の血税をなんだと思っているのだろうか。日本国民がどれだけ働いても、国会議員が国民の血税を、中国へのトンネルにどれだけでも投げ込んでしまう。これでは、中国が、日本の首相と日本の国会議員を熱烈歓迎するのも無理はない。福田首相と小沢党首は、どちらがたくさん日本の国税を中国に持って行けるか、競争しているかのようだ。与党も野党も共にこの有様である。日本は、とんでもない国になったものだと思う。