「新暦」11月号(発行人・森山晴美)
河路由佳歌集『オレンジ月夜』批評特集に感想文を書きました。
10/30(水) 雨曇のち晴 初恋の日
島崎藤村が詩「初恋」を発表したことから今日は「初恋の日」だそうです。
まだあげ初めし前髪の 林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の 花ある君と思ひけり
「花ある君」という表現がカッコいい。
ボクのような凡人は初恋なら何度もしてきたけれども。
朝から冷え込んでいますが午後は暖かくなるとか。
いまはもう秋。誰もいない海に佇みたいわ~。
海底に沈んでいるような静けさ。
さっき製品の積み込みをしたんですが外の方が暖かいや。
たまに北関東までボクが運んでいる大手ファミレスチェーン向けの既製品。
「社長、そろそろ値上げも止むを得ないから根拠をまとめた資料を出して」
と担当のエライさんから言われたのがお盆明けのことでした。
それからすぐに値上げ根拠の資料をメールしたのに返事なし。
で、その間にもどんどんその既製品の注文が入りましてね。
メールのCCに何でも言える人の名前を見つけたので、
いよいよ我慢ならず、電話してみたわけです。
「値上げの根拠の資料を送ったの暑い盛りだったんだけど?」
「いや、さっきも担当助手とこのままでいいのかな?って話したんですよ」
「交渉に何か月かかかるって聞いてたけどさ、CCにキミの名を見つけたんでね」
「CCの人物に言わないでくださいよー」なんて笑いながらの会話。
「よく言っておきますよ」と言われて電話を切ると、間もなく担当の
エライさんから電話。「ごめん社長!見落としてた!私のミスです」だって。
「おええええー」と驚いて笑うほかなく。エライさんも笑ってるし、どうなんてんの?
電話を切った後、「フツーだったら大問題じゃね?」と妹に愚痴ってまた笑う。
値上げの深刻なお願いを見落とされて、無視されている間に、そこそこの量を
受注していて、登場人物がみんな笑ってるってどうよ?
こんなステキな工場で働いてみませんか?
おしまい。