詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

初恋の日

2024-10-30 12:04:31 | 千駄記

「新暦」11月号(発行人・森山晴美)

河路由佳歌集『オレンジ月夜』批評特集に感想文を書きました。

 

10/30(水) 雨曇のち晴  初恋の日

島崎藤村が詩「初恋」を発表したことから今日は「初恋の日」だそうです。

まだあげ初めし前髪の 林檎のもとに見えしとき

前にさしたる花櫛の 花ある君と思ひけり

「花ある君」という表現がカッコいい。

ボクのような凡人は初恋なら何度もしてきたけれども。

 

朝から冷え込んでいますが午後は暖かくなるとか。

いまはもう秋。誰もいない海に佇みたいわ~。

海底に沈んでいるような静けさ。

さっき製品の積み込みをしたんですが外の方が暖かいや。

 

たまに北関東までボクが運んでいる大手ファミレスチェーン向けの既製品。

「社長、そろそろ値上げも止むを得ないから根拠をまとめた資料を出して」

と担当のエライさんから言われたのがお盆明けのことでした。

それからすぐに値上げ根拠の資料をメールしたのに返事なし。

で、その間にもどんどんその既製品の注文が入りましてね。

メールのCCに何でも言える人の名前を見つけたので、

いよいよ我慢ならず、電話してみたわけです。

「値上げの根拠の資料を送ったの暑い盛りだったんだけど?」

「いや、さっきも担当助手とこのままでいいのかな?って話したんですよ」

「交渉に何か月かかかるって聞いてたけどさ、CCにキミの名を見つけたんでね」

「CCの人物に言わないでくださいよー」なんて笑いながらの会話。

「よく言っておきますよ」と言われて電話を切ると、間もなく担当の

エライさんから電話。「ごめん社長!見落としてた!私のミスです」だって。

「おええええー」と驚いて笑うほかなく。エライさんも笑ってるし、どうなんてんの?

電話を切った後、「フツーだったら大問題じゃね?」と妹に愚痴ってまた笑う。

 

値上げの深刻なお願いを見落とされて、無視されている間に、そこそこの量を

受注していて、登場人物がみんな笑ってるってどうよ?

 

こんなステキな工場で働いてみませんか?

 

おしまい。

 

 

 


この記事についてブログを書く
« てぶくろの日。 | トップ | 十月尽 »
最新の画像もっと見る