〜回想的読みもの。今を生きながら、ちょっと時間の経ったことを落ち着いて思い出してみた。今と1ヶ月前。ふたつの時間〜
そもそも。昨年の夏の終わり頃からお腹の調子が悪くなり、3ヶ月ほどクリニックに通ってたけど全く良くならず、血液検査をお願いしたところ。がんマーカーが上がってたので大きい病院へ。
いまお世話になっている病院に内視鏡検査を受けに行く。30分ほどかかると聞いてた内視鏡検査が1分で終わる。部屋はなにやらざわついている。直腸の出口に何かがあり、内視鏡が入らない。
「なんか検査、中途半端になってごめんなさいね〜。」と看護師さんに言われながら他の部屋へCT(?)を撮りに。その部屋を出て元の部屋に戻る途中、「お一人暮らしですか?」とか「ご家族は近く?」とか世間話を装って聞かれたので、その時点で「おお。これはヤバいんかもよ。」と気づいた。元の部屋に戻ると男の人に、「すぐご家族呼べますか?」と聞かれ「そんなに悪いんですか〜??」と聞くと「良くはないです。」と言われた。
たぶん夕方6時くらいになってた気がするし、急に呼ばれた場合の家族のショックも考えて、「ひとりで大丈夫ですから。」と言って先生から説明を受けに診察室へ。
今日はこのまま帰れないこと。多分がんであること。そしてなにより腸閉塞を起こしてて、腸が普通の3倍くらいの太さになっており危険な状態であることが知らされた。
「ほう。なんかやっぱりって感じもするなあ。」と思った。この時に人工肛門になる可能性も告げられて、それだけはどうしても受け入れられなかった、その時は。