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セラピストのつぶやき

まあ、おもにつぶやきです。オモニ!

アドバイス

2022-01-14 15:09:32 | 哲学


この世で行われているアドバイスの内、9割は求められていないアドバイスと言うことをご存知だろうか?(フジシーロ研究所調べ)。残る1割は、光のような行手を照らすアドバイスなのは言うまでもない。


そもそもアドバイスなどは、する方が気持ちいいのであって、された方はなんとなく「上からもの言われたな。」と言う気分が残るだけ。なので、アドバイスを相手に聞いてもらってる時などは「いま自分はサービスを受けている。」と思った方がいい。


ぼくもしゃべるとついアドバイスしてしまう人が何人かいて、「いつも甘えてしまうなあ〜。」と思ってる。別にその人が頼りないとかではなく、受け止めてくれるからついついアドバイスしてしまうのだ。


アドバイスをあまりしないようにするコツは、自分を暇にしすぎないこと。暇すぎると社会との接点が欲しくなり、なにか役に立ちたくなりついやたらとアドバイスしてしまうのだ。




そう。今、ぼくがこうしてアドバイスをしないコツをアドバイスしているように・・・。






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未来肛門、水戸黄門

2022-01-13 16:55:43 | がん日記


今日は週に一度のストーマ外来の日。


ヘソの横のストーマ(未来肛門)の袋ももう立派にひとりで交換できるようになったけど、この日だけはプロフェッショナルな先生に替えてもらえる。大げさじゃなく、ぼくがリムーバーを使ってちめちめ10分かけて剥がすところを先生は30秒で取っちゃう。その後ストーマをきれいにした後、ストーマの大きさを調べ、その大きさに合った穴をハサミでくり抜き、皮膚を保護しつつ装着。ぼくがまあ全力出して1時間近くかかるところを先生は10分ほどでやっちゃう。それも「『ミステリと言う勿れ』、何巻まで読みました?」とか話ながらだ。


惚れ惚れする。


しかしぼくが惚れ惚れできるのは自分で替えたことがあるからだ。知っているからそのすごさを感じることができるのだ。なにも知らなければただ「ほうほう。」と見てるだけ。このように「何かを知る」と言うことはひとつ人生の中で感動が増えることでもある。



プロフェッショナルはカッコいい。ぼくは10巻まで読んでて、先生はまだ4巻やった。勝ったんそこだけ。











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健康診断

2022-01-12 14:50:19 | がん日記


健康診断などは一度も行ったことがなく、「がんとかなっても治療はいいや。」とか思ってたタイプです。実際はすぐ治療しました。だってしんどかったもん。治療しないとかあり得へん。



これからはまあ気をつけて生きていくしかないけど、「健康診断行っとけばよかったな。」とかもさほど思ってなくて、時が戻せても同じことしそう。まあしゃあない。


よく病気した人は他の人に、「アンタも気つけなあかんで!」と言ったり、タバコ吸ってた人なら「アンタもやめなあかんで。」とか言ったりするけど、それもまだ誰にも言ってないなあ。冷たいの?


なんとなく差し出がましい気もするし、本人が決めることだとも思ってる。


そんな感じでいると、逆に「俺も気をつけなあかんわ。」って向こうから言ってくる場合も多く、それならそれで気をつけてもらった方がいいからわざわざこっちから言わなくてもいいのかもな、と思ったり。



ただ、「俺も気をつけなあかん。」の後に何が省略されてるかと言うと(フジシロくんみたいにならんように)と言うのが省略されており、なんとなく失礼な感じがするけど一応黙ってる。




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ミステリと言う勿れ

2022-01-12 11:14:12 | 哲学


読んでしまった・・・。読み終わってしまった!退院後、姉がマンションに送ってくれた既刊10巻まで。11巻が出るのをじっと待つしかない。


まず1巻から唸った。『どうして人を殺してはいけないのか。』と言う問いに考えうる1番の答えが書かれてた。「いけないってことはないんですよ。」から始まる整のセリフは多くの人に読んでいただきたい。



「そんなこと考えんでも当たり前やろ!」と言うことをもともと考えてしまう方で、臭いものがあれば臭い順に蓋を開けてみたい性分だ。「どうして殺人はいけないのかな。」と言うことも何度も考えたことがあるけど、自分の中からは出てこない答えだった。


考えることがすきな人ばっかりで社会が構成されてしまうとそれはそれでスムーズに動かなくなるのかも知れない、と読んでて思ったりもしたけど、考えることも唸ることもだいすきだ。



11巻が出るのをじっと待つしかない。











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Astro boy

2022-01-11 16:01:13 | がん日記


連休明け、初めての雨の通院。マンションと病院は高速道路でつながっており下を走れば濡れずに行ける。



アトムになるときはいつも、胸に手を当て、自分の生命装置を全てoffにし、無になって受けるようにしてる。その方が放射線が効く、と勝手に思ってるからだ。


なので機械が動いたりする気配は感じても、実際どうなってるかは知らない。いつも終盤に差しかかった頃、技師の人が何かを言い(「スポットライト入ります。」と聞こえる)、その後ベッドが小刻みに動き出す。どうなっているのか?技師の人が手で動かしてるのか機械で動いてるのか。薄目を開けて確認したいが、放射線の「効き」を心配して開けられない。


スポットライトと言えば銀色の回転扉が回り、今週のスポットライトの人が現れることしか想像できない昭和生まれ。ほんとは何と言ってて、どうなっているのか。



そうだ!放射線は25回あるのだ。最後の25回目に薄目を開けて確認しよう。こりゃまたたのしみだ。



*いいね!とか押してくれててめちゃうれしい。ありがとう。






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受容

2022-01-10 14:03:22 | がん日記


3連休、いかがお過ごしかな?



マンションにMacとキーボード持ってきて音楽作ろかなあとも思うけど。


こんなこと言ったら不謹慎だけど、いまは病気の方がおもしろい。


人は病をどのように受け入れるのか、自分はどのように生を考えているのか。興味の方が勝つ。


一般的に死を受け入れるには5つの段階が必要と言われており、がん告知も同じような段階を経て受け入れられることが多い。


1)否認(うそだ!何かの間違いだ!)
2)怒り(なぜ自分だけがこんな目に!)
3)取引(◯◯するから助けてくれ・・・)
4)抑うつ(あきらめ)
5)受容


この段階については、遠藤周作の『死について考える』という本を読んだ時から知っていて、知っていたからかどうかはわからぬが1)〜4)は飛ばしていきなり受け入れれた。


・・・と思っててんけど。先日、ノーマスクの爺さんに延々話しかけられ、「なんでこんな爺さんがピンピンしててぼくが病気なわけ!?」とカッチーンと来たので意外といまやっと2段階目やったりして。


人生は元気でも元気でなくてもおもしろいのである。





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サン・ホセへの道

2022-01-09 14:09:41 | 音楽


いとこが「あっちゃんに似てると思って・・・。」と送ってくれたぬいぐるみ。


ぼくにも似てるがディオンヌ・ワーウィックに似てる。



そしてディオンヌ・ワーウィックはだいすきだ。


ホイットニー・ヒューストンの歌の上手さが天童よしみだとしたら、ディオンヌ・ワーウィックは研ナオコのそれなのだ。


上手さが控えめ、というかしみじみとうまいのだ。おとなになってはじめてわかる上手さ。



結局、ディオンヌ・ワーウィック誰?という人のために言うと、『WE ARE THE WORLD』の2番のはじめをうたってる人。'85年、スティービー・ワンダー、グラディス・ナイト、エルトン・ジョンと共にうたった『That's What Friends Are For』は、今なお、数年に一度メンバーが集まりうたってくれるので、最近の歌唱を見ることができる。


時を経て、歳を重ね、再会してまたあのうたをみんなでうたう。どんなにしあわせな人生だろう、といつも思う。そしてグラディス・ナイトを見ると、小さくてチャキチャキした沖縄の友達さやかを思い出す。


That's What Friends Are For






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3連休〜

2022-01-08 12:03:51 | がん日記


いい天気の3連休。ぼくのアトムもお休みです。


友達と電話で話したりするとまず副作用のことなどを聞かれるので、「そうやわ!そこ心配してくれてる人いてるんやわ!」とやっと気付き。


結構だいじょうぶです。抗がん剤は、初めの方こそ少し副作用があったけど、空腹にし過ぎなければほぼ大丈夫でいまは気持ち悪くなることも全然ないです。


放射線もだいじょうぶそう。ぼくはまじめなので、放射線当ててるとこは言われた通りタオルで洗わずやさしい泡の石けんで手で洗い、言われた通り保湿もしてるので肌荒れもない。陰毛が縮れてきた気もするけど元からかも知れません。


そういや放射線する前に先生から、「まだお若いのでもし子供がほしいなどあれば、精子を冷凍保存することもできますがどうしますか?」って言われた。あっさり断ったけど、放射線を受けるというのはそう言ういろいろなところに影響があるのも事実っぽい。


放射線がない日は抗がん剤も飲まなくていいことになってます。


病院も3日間行かなくていいわけですけれど・・・



シェフは行きたい!シェフカワカミは。









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シェフと電話と未来のこと

2022-01-07 18:39:05 | がん日記


またシェフで買い過ぎたわ、シェフカワカミで!


「シェフ手作り」のなんか魚を炙った寿司のうまいことよ。オリジナルかオリジナルじゃないかよくわからんお菓子もおいしい。いいスーパー見つけたと思ってたけど危険なスーパーかも。



今日はだいすきな人と電話。なんでこんなにすきなんやろ?褒めてくれるから?きっとそれだけじゃないわ。魂が呼び合ってるんやわ。



今回のぼくの冒険はお金もかかってるから、できるだけいろんなことに気づきたい。だから今日電話で話したかった。やっぱりいろんなことに気づけて、それは他で得られない快感でもある。


ぼくは「人の役に立ちたい。」という想いがどうしても捨てられなかったけど、いまほぼ何の役にも立ってない状態で周りを見渡すと意外と前よりうまく回ってることも多い。家族も前より絆が深くなり、母も昨年より強く元気な気がする。


この件についてはこれから深く考えてみたいけど、そういう「役割」みたいなものは無理に自分で作るより、楽〜に流れるままに任せてる方がそこに落ち着くのかな。



とにかくいま自由ではあるので、「なんかいい匂いしたから右曲がった。」くらいの軽さを持って生きて行ってみる。








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言葉と洗練と『今一度』

2022-01-07 11:13:30 | がん日記


人に何かを言われて傷つくようなことはほとんどないけど、カチンと来ることはある。


いまなら、『命についてどこかで聞いたことのあるちょっといい言葉』とかはカチン度が高い。


「ほんまに?ほんまにそう思う?いま一度考えてみて。絶対おかしいと思うし、結構ひどい言葉と思うけど。」とかつい思ってしまう。


『いま一度』考えることが趣味のようなもので、友達はぼくのそういうところよくご存知だから「いまフジシロくんに下手なこと言ったら何言われるかわからん・・・。」とある意味緊張感持っていただいてるのがわかる。


入院したとき友達みんな、「機嫌よさそうでよかった・・・。」と言い、「落ち込んでるフジシロくんを元気づけることなど出来ないので・・・。」って言ってて笑った。よくわかる。落ち込んでるフジシロくんなどぼくにも救えない。




晴れてきたわ!今日は午後から、いま考えうる1番たのしいことが待ってるし先にアトムになりに行ってきまあす!










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