ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

所謂「コムスン」問題

2007-06-11 20:03:09 | ニュース 
家庭訪問介護の大手である「コムスン」の介護事業所が、次回以降の認可更新が拒否される事になった。
グッドウイル・グループの中枢事業であり、同グループの原点事業だけに波紋が大きい。
会長の折口氏は介護保険の設置を検討しだした時期から、積極的にその導入に努力してきた。
将来は大きなビジネスチャンスになると、全国に2000箇所以上の事業所を展開してきた。
しかし事業所の一部では不正請求等もあり、その事業所の処分が行なわれる前に、一早く事業所廃止する等で処分を逃れる等の対応を繰返していた。
連座制により「コムスン」全体が事業認可を取消しされる前の脱法的処置だった。
この事を重く見た厚労省が、上記の通りの全国の事業所の認可更新を拒否する事にしたのだ。
しかし「コムスン」は介護事業全体を、同じグループの別の子会社に譲渡を決めて発表してしまった。
どうも事業所の別会社譲渡を厚労省は内諾を与えた形跡があるが、世論を受けてその譲渡も凍結するよう指示した。

「コムスン」は現在は6万人を超す要介護者を抱え、2万数千人の介護福祉士が働いている。
しかしこの事業そのものは大きな利益を生むものではない。
しかし利益至上主義の会長の下で不正な請求等も発生した経緯があるのだろうと思われる。
幸いにも受け皿企業が数社あり事業を譲渡する方向が決ったようだ。介護難民などは出して欲しくない。

折口会長は世論を背景にしたマスコミから集中的な攻撃を受けているのが気の毒だが止むを得ない。
法を逸脱する行為や、不正請求は許されない事だと思う。
ベンチャー企業の一方の雄であり、日本経団連の理事でもある同会長の出直しと名誉挽回を期待したい。




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