ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

ふたたび「バンビ~ノ」

2007-06-29 16:52:26 | TV DVD
午前中に「バンビ~ノ」について書いてみました。
しかし録画してあった最終回を再度見直したところ、実は料理を志す人は全て「バンビ~ノ」の心意気を持っているのではないかと思いました。
オーナーシェフの鉄幹と博多の遠藤オーナーは、若き日の修業に明け暮れた日々を思いイタリアの小島に舞い戻る。
先輩調理人の梶原は更に自分の腕を磨く為に、そして何時かは自分の店を、自分の味を創る為に退店する。
「バンビ~ノ」はイタリア・ローマで自らを磨く為に、一からの勉強を求めて出直しを図る。
そして自分を「バンビ~ノ」と呼んで欲しいと声を大にして告げる。
さらに店に残る幹部達は、オーナシェフが創った店の味を、自分たちの味に変える事を模索していく。

このドラマの最終回にこそ、原作者が求めているスピリットは何かを訴えるものが伝わってくる感じがしました。


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まとめて「バンビ~ノ」

2007-06-29 10:45:50 | TV DVD
一昨日が最終回でした。珍しくカミさんと続けて観たTVドラマでした。
色々と若ものの人生の航路に指針を灯す示唆に富んだ内容だった様に思います。

ホール担当に何とか自信を持った時期に、突然に調理場の腕を負傷したドルチェ担当のヘルプを命じられる。
変人の織田にとりつくしまもないが、毎朝の買出しに同行し材料の吟味までする事や、永年の経験で積み上げたレシピのノートに感心する。そしてホールに戻る日がくる。彼のレシピで内緒にテラミスを創るが、翌日のおすすめ料理に「テラミスバンビ~ノ風としてお客に出される事に。変人織田が主人公を認めた瞬間だった。
店の新作パスタのコンクールが開催される事に。何とか自分なりにパスタを産み出そうと焦る主人公。しかし肝心のホールで失敗の連続。悩んだ末にコンクール出品を諦める。ホールで永年待機した同僚がコンクールに入選し調理場入りを果たす。、素直に喜びの声を掛けられる様になった主人公は一段と飛躍できた。
そして一年、ついに調理場への配転が決る。それもパスタ担当のアシスタントだが、トマト料理を任せてもらう事に。
張り切っている最中に、大学の先輩に街中で出会う。生活の全てを料理一筋に過ごす事は寂しくないのか?の言葉が胸に響く。これで良いのかと仕事にも熱が入らない。その時に変人織田と居酒屋で遭遇、カラオケで歌う事に。織田の言葉が彼を吹っ切らせる。「何かひとつの事を成し遂げようとしたら多くの犠牲を伴うものだ」
そんな時に恋人も新たな仕事に自信を失って店にやってくる。ホール主任が気をきかせて伴のパスタを勧める。そして久しぶりに出会う2人だが、お互いを慰め合い元気に互いの道を進む事を誓い合う。
そして遂に最終回。バンビ~ノの伴の成長過程を見守ってきた、調理長の鉄幹が突然閉店し改めてイタリアでの再修業を宣言する。動揺する従業員たちだが店は全員で継続する事に。伴は自分なりに更に飛躍を期してイタリアでの修業を決心する。そして調理長と伴が夫々にイタリアでの「バンビ~ノ」として新たな出発をする時点でドラマは終了する。

ドラマの中で印象に残った台詞を思い出している。
調理人を目指す主人公にシエフが 「生半可に調理人になるなど言ふべきでない。調理人は全てを賭けて取組んでいる」
副調理長は挫折しそうな時に 「目の前の仕事に熱中できない者には夢を語る資格はない」
調理場での動き方を指導して 「最小限の動きで、機能的に動かないと他の調理人の邪魔になる」
ホールの主任がホール担当にくさる主人公に 「お客さんに接するには愛が必要だ。自分で感じ取らなければ」
調理場の先輩からの忠告 「アシスタントは求められる材料やら、盛り付け皿を頭に描きあらかじめ用意するものだ」

前にも書いた事だが、若ものが成長を遂げる段階で色んな悩みに直面し奮闘する姿が頼もしい。今の多くの若ものに足りないスピリットだと思うからだ。原作のマンガを機会があれば読んでみたい。
それにしてもドラマの中の脇役達の一人ひとりが印象的に書き分けられているのも、原作の確かさからなのかと感じ入った次第です。

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