ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

笑いの効用(山遊亭金太郎師匠)

2007-06-25 17:22:14 | 勉学
今日の生涯大学の講義は「笑いで癒す人間関係」、担当は落語界の山遊亭金太郎師匠。
我孫子市にお住まいと聞いたが、例年当学園や他の5学園にも講義に出向いておられる様子。
とにかく巧妙な話術で200人近い学生を惹き付けてやまない。

落語界の名跡の話から始まった。
金太郎師匠は3代目で「山遊亭」を名乗るのは、どうも初代が箱根の山の金太郎からのコジ付けの様だと言ふ。「三遊亭」でないところが面白い。他に落語界には「山椒亭辛楽」等の名跡があると聞いたが、さすがに洒落の効いたものだ。
帰宅してインターネットで索引のところ、彼は自衛隊を経て、講談師から落語界に転じて多彩な活動をしている。落語講座等も持ったり、俳句にも造詣が深いことが分かった。子どもの教育にも多大の力を割いている。

落語の講座で教えた素人の2人の事を話してくれた。
1人は東大を出て中央官庁の参事官まで勤めたAさん。落語は、盛んに名人と言われた小さんや園生なども良く勉強していて師匠の教えはあまり聞かなかった。
もう1人は集団就職で中学を終えて大工さんになったBさんだ。この方は一から師匠の教えを聞いた。
いざ発表会ではAさんは自信満々に、聞きなれた名人達の物真似を披露した。会場はシーンとして笑いも起きない。Bさんは発表の直前までブルっておられたが、師匠に習った通りのツボを押さえた話し方で大いに笑いを誘った。
Aさんのは「生きている言葉が伝わらなかった」からだと言ふ。
人間同士の会話でも生きた言葉で話し合う事が必要だと説かれた。そして笑いが人間関係をも癒してくれる。それと同時に人間、手馴れた事でも一度無にして指導を受ける事で、さらに飛躍できるものだと説いてくれた。ゴルフの練習でも同じ事なのだと思った。

講義の後半には2つの落語を演じてくれた。
ひとつは講談噺から荻生徂徠の世に見出される前の貧乏話。もうひとつは短いものだが呑み助の噺だった。
さすが手馴れた正統派の落語を堪能しました。
これからも生の高座での落語も是非聞きに行きたいと思いました。

浅草演芸ホールでは夜席の「トリ」を務める山遊亭金太郎師匠に盛大な拍手を送りました。


コメント
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