ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

朝青龍は変われるか

2008-02-04 20:13:26 | スポーツ一般
相撲協会の新たな役員が決ったと紙面に出ていた。2年に一度の改選だったが無投票で決る。部屋持ち親方が系列ごとに役員を選出して立候補する。無風の選出方法は大相撲界の長年の風習のひとつだ。従って何かと協会に批判がある中での際立った改革の方向は今後も期待出来ないのではないかと思わせた。しかしその役員に元横綱の千代の富士の九重親方が入った。そして役員待遇で同じく元横綱の貴乃花親方が審判部副部長に抜擢されている。特にこの人事は異例の35歳の若さでの抜擢である。九重、貴乃花親方に掛ける期待は大きい。相撲協会の改革に一歩踏み出したと見るべきか?

初場所の2日目に横綱朝青龍に土がついて以来、白鵬(善玉)朝青龍(ヒール悪役)の構図が逆に相撲人気を盛上げた。そして1月27日千秋楽の結びの一番、48本の懸賞金も懸かった取り組で、白鵬が力相撲で先輩横綱をぶん投げ、土俵上で一回転させた。「休んでいた横綱には負けられない、それだけでした」と白鵬は繰返している。それに対して朝青龍は「悔いはありません。力勝負なので来場所は絶対に勝ちたい」と語っている。(その言も善しと褒めておきたい)
昨年の騒動から休場へと続いた、朝青龍へのバッシングは大変なものだった。マスコミが誘導した面も多々あったが、小生もその一人だった。小生は朝青龍に横綱の「品格」を求めた。日本古来の国技の相撲は日本の文化でもある。従ってその頂点の横綱にはそれなりの「品格」を土俵外でも要求してしかるべきだと思った。「朝青龍は土俵外の態度など何も変わっていない。みそぎは終わっていない。これで土俵の第一人者の座は白鵬に移った」(やくみつるさん)との手厳しい批判があることも確かだ。

しかし大関陣に大きな期待が持てない現状では、白鵬、朝青龍2人のマッチレースを期待するほかない。朝青龍にもライバル白鵬が大きく力を付けてきているからには、相撲に対する接し方、稽古の仕方も変わる事を期待したい。ヒールはヒールでも良いのかもしれない。それには品格を持った絶対的な強さを持ったヒールになって貰うしかないのではないか。
先の役員選挙で若手の実力者の選出と合わせて、善玉(ベビーフェース白鵬)と悪玉(ヒール朝青龍)の決闘のような対決が相撲界を変えて行く道になるのだろうと思った。
(朝日新聞夕刊 西村欣也さんの記事から)

コメント (5)
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