ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

パウエル問題の泥試合

2008-02-28 15:27:15 | 野球
プロ野球フアンでもパ・リーグフアンしか関心のない問題だと思うが、前巨人Gに在籍したジェレミー・パウエル投手の2重契約問題が決着する見通しになった。
問題は、オリックスBsとソフトBKHが、それぞれに同投手の入団決定を発表したことに始まる。
パウエル投手は、統一契約書をオリックス球団の言うとおりにサインして、ファックスで送信してきた。しかしそのサインは、ビザを早急に取得の為のサイン欄のある面だけで、年俸や付帯条件は後日話し合う事になっていたらしい。
その後ソフトBK球団は、年俸をオリックス球団の倍額を提示して、一気にパウエル投手と統一契約を結んで入団発表をした。驚いたオリックス球団は、自球団の契約が優先するとの提訴を、パ・リーグ会長に提訴したのだった。パ・リーグ会長はその提訴に基づき、パウエル投手からも事情を聴取し、ソフトBKからの入団申請を認めるとしたが、3ヶ月間の待機期間を置くことと裁定を下した。決定に不服のオリックス球団は、今度は根来コミッショナー代行に提訴していた。

昨日コミッショナー代行は、両球団の入団申請を差し戻した上で「パウエル投手から契約の確認を得られた球団の再申請を認めるべきだ」とパ・リーグ会長に要請して同会長が受け入れた。同時に「契約条件に変更のないこと」「両球団意外からの申請は認めない」との条件が付けられた。
これでファックスで統一契約書を取得している、オリックス球団は本人のサインを原本に取得できないことから、再申請が出来なくなってしまった。

今回コミッショナー代行が判断した根拠には、「裏」で何があったのかを追求せず、単純に「表」に出ているもので判断したそうだ。「裏」とはパウエル投手は断りを入れた、オリックス球団は受けていないと主張しながら、両者が証拠が出せなかった。
「表」とは両球団の統一契約書だった。一方はファックス、一方は原本だった事で、パウエル投手の意思が確認出来た事だ。

オリックス球団は納得していないが最終的には、勧告を受け入れざるを得ないとしている。ソフトBKは「完全勝利」と今回の勧告を喜んでいる。早急にオープン戦からの登板をさせたいとしている。

小生は今回の問題は、従来からファックスによる入団統一契約書での登録申請をOKとしてきているのに、今回はこの慣例が通じなかった事と、「後出しジャンケン」に等しい入団契約にこぎつけたソフトBK側にも大きな疑問を感じている。
巨人Gを戦力外として解雇されたパウエル投手、果たしてそれだけの期待を担う戦力になるのか?今季の活躍を見守りたい。

コメント (8)
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