ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

心に響く3行ラブレターから

2008-02-11 17:36:57 | 独り言
日本語文章能力検定協会が意思伝達をテーマに文章作成ノウハウ伝授する目的で、バレンタインデー、ホワイトデーに向けた「心に響く3行ラブレター」を募集している。今回第10回の優秀作品を発表していることが分かった。さっそく同協会のHPにアクセスして優秀作品を見せてもらった。優秀作品は愛媛県の谷井紀夫さん(55歳、教員)

            妻の足爪を切る小春日の病室。
               伸びた分だけ元気になっているんだよ。
                  意識が正常にもどる日が近づいているんだよ。


寸評:妻の足の爪にまで快復への願いをこめ、妻によびかける夫。高齢社会の中、現在だけでなく将来のことを考えるとき、多くの人が、ひとごとではないという思いとともに、この夫婦の絆に尊敬とあこがれを感じるだろう。力のこもったラブレターである。

昨日の郷里の同級会で東京郊外に住む「MO」さんに打明けられた話だ。
2年前に奥様に肺がんが発見された。肺を全摘出する手術を受けたが、既に色んな部位に転移があった。その後も必死の抗癌剤治療を受けている。東京大学の付属病院で現在の医療では最高の処置を受けているが、度重なる抗癌剤の投与で奥様の衰弱が激しい。現在の月3回の治療は多くの費用負担もあり、日夜の看病にも疲れてきている。現在は病気の進行を遅らせるだけの処置となっているだけだとしか見えない。そばで見ているのも心苦しいほどだと涙ながらに話してくれた。小生も話を聴きながら掛けてあげる言葉もなかった。

上記の3行ラブレターを読みながら、必死に病と戦う人と、見守る家族の方の姿が鮮明に浮かんでくる。寸評にある通り、ひとごとではない話であろうと思う。「MO」さんとともに奥様の早い快復を願って止まない。

今夜のクスリ
こんな可愛い優秀作品もあった。
京都の服部有咲さん(8歳、女性小学2年生)の3行ラブレター 「いつもパパとママ いっしょにおでかけ/まるでじ石みたいだね、NとSくっつけくっつけ。/わたし おじゃまかな?」
コメント (4)
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