残念ながら入選は果たせなかったが、驚きや笑いの魅力に富む投稿歌を選者の佐佐木幸綱氏が紙上で紹介してくれた。三千首~四千首の中から4人の選者が入選作を選び出す朝日歌壇だが、たまには下記のような歌を話題にするらしい。
▲ 「嘘でない十二兄弟みな元気 合計年齢本当八百」 宮下信夫さん
(12人兄弟の名前と年齢が列挙、年齢を合計すると八百。嘘八百というけれど。全員元気です。「本当八百」が洒落ている)
▲ 「砂漠行く駱駝に結ぶ金銀の 亀の運命を泣きし幼な日」 上田由美子さん
(そう言へば2つの甕が紐で結んでありました。亀が駱駝にしばりつけられて砂漠を行くイメージが、なんとも可笑しい)
▲ 「探すことあきらめ開けた冷蔵庫 手のり文鳥「ちちち」と鳴けり」 藤井敦子さん
(篭から出して遊んでいた文鳥が行方不明、半日探したがあきらめて、何か飲もうと冷蔵庫をあけたら、卵ケースの所ににうずくまって生きていたいたそうです。本当に良かったね)
▲ 「そんなにも車種や昆虫言えるのに どうして言えないおしっこウンチ」 野口はな子さん
(子育ての苦労が伺える。下の娘が孫のオムツ外しをしていた時に、漏らしたおしっこの始末に涙を流したと述懐していたっけ)
▲ 「駆けっこの苦手な女孫が是いかに パンをくわえて真っ先に来る」 松並善行さん
(可愛い孫の運動会、期待しないで見ていたが、真っ先に懸けて来る「孫」に驚く祖父母の姿が見える様だ)
そして傑作が多いのは夫婦ものだそうだ。
▲ 「我が妻の病癒えしかバスルーム ずんどこ節の聞える朝は」 佐藤博之さん
(永らく病床にあったのだろうか?風呂場の元気な妻の声を嬉しく聞いている)
▲ 「白クマは檻の格子で顔を掻き 夫は背中をわれに掻かせる」 森田小夜子さん
▲ 「手も声も顔も体もおむすびに よく似た妻のおむすび美味しい」 馬目弘平さん
▲ 「わが妻は鏡に向かい可愛いと 自分で自分に言いて出てゆく」 成田公一さん
(仲のよい夫婦の穏やかな日々の風景が、目に見えるような気がする)
▲ 「棺桶の蓋も自分で閉じるから 世話にはならぬと妻と言い合う」 二宮正博さん
▲ 「緒の切れた堪忍袋携えて 今週も行く熟年離婚講座」 勝部恵美子さん
(オイオイと言いたくなるような歌である。カミさん曰く、死ぬ間際に棺桶に入って蓋が出来るのかな?)
今日のホッ
昨年は雨に祟られた東京マラソン、今日は絶好の好天。11年程住んだ馴染みの街並みが続くので、カミさんとTVに見入ってしまった。日本人トップの藤原新選手。北京五輪の出場に一歩前進。
▲ 「嘘でない十二兄弟みな元気 合計年齢本当八百」 宮下信夫さん
(12人兄弟の名前と年齢が列挙、年齢を合計すると八百。嘘八百というけれど。全員元気です。「本当八百」が洒落ている)
▲ 「砂漠行く駱駝に結ぶ金銀の 亀の運命を泣きし幼な日」 上田由美子さん
(そう言へば2つの甕が紐で結んでありました。亀が駱駝にしばりつけられて砂漠を行くイメージが、なんとも可笑しい)
▲ 「探すことあきらめ開けた冷蔵庫 手のり文鳥「ちちち」と鳴けり」 藤井敦子さん
(篭から出して遊んでいた文鳥が行方不明、半日探したがあきらめて、何か飲もうと冷蔵庫をあけたら、卵ケースの所ににうずくまって生きていたいたそうです。本当に良かったね)
▲ 「そんなにも車種や昆虫言えるのに どうして言えないおしっこウンチ」 野口はな子さん
(子育ての苦労が伺える。下の娘が孫のオムツ外しをしていた時に、漏らしたおしっこの始末に涙を流したと述懐していたっけ)
▲ 「駆けっこの苦手な女孫が是いかに パンをくわえて真っ先に来る」 松並善行さん
(可愛い孫の運動会、期待しないで見ていたが、真っ先に懸けて来る「孫」に驚く祖父母の姿が見える様だ)
そして傑作が多いのは夫婦ものだそうだ。
▲ 「我が妻の病癒えしかバスルーム ずんどこ節の聞える朝は」 佐藤博之さん
(永らく病床にあったのだろうか?風呂場の元気な妻の声を嬉しく聞いている)
▲ 「白クマは檻の格子で顔を掻き 夫は背中をわれに掻かせる」 森田小夜子さん
▲ 「手も声も顔も体もおむすびに よく似た妻のおむすび美味しい」 馬目弘平さん
▲ 「わが妻は鏡に向かい可愛いと 自分で自分に言いて出てゆく」 成田公一さん
(仲のよい夫婦の穏やかな日々の風景が、目に見えるような気がする)
▲ 「棺桶の蓋も自分で閉じるから 世話にはならぬと妻と言い合う」 二宮正博さん
▲ 「緒の切れた堪忍袋携えて 今週も行く熟年離婚講座」 勝部恵美子さん
(オイオイと言いたくなるような歌である。カミさん曰く、死ぬ間際に棺桶に入って蓋が出来るのかな?)
今日のホッ
昨年は雨に祟られた東京マラソン、今日は絶好の好天。11年程住んだ馴染みの街並みが続くので、カミさんとTVに見入ってしまった。日本人トップの藤原新選手。北京五輪の出場に一歩前進。