ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

大国中国の憂鬱

2008-02-13 17:30:17 | ニュース 
日本各地のあちらこちらでも、今冬は思わぬ大雪に見舞われている。日頃ほとんど雪の降らない関西や関東でも大雪だった。
ところがお隣の国、中国の中南部の重慶などは今回「50年に一度」という大寒波、大雪にみまわれている。今月始めに中国政府が発表したのでは22万棟以上が倒壊して、死者は60人出た。多くの列車が不通になり、旧正月を前にした帰省客が駅や周辺に放置された。TVや新聞でも報道されたが、見ているだけでこちらまで震え上がってしまった。今回の大寒波では1億人を超える人々が被害を受けているらしい。特に電力需要が急増した一方で、石炭不足、石炭を運ぶ列車の不通が停電を招き、31省、直轄市のうち、実に17の省や市で電力供給制限を受けた様である。
この中国の中南部では、昨年夏には歴史的な大雨の被害も受けている。新華社通信によると重慶市では24時間の降水量が観測史上最大の266ミリを記録した。集中豪雨により3日間の被災者は640万人、死者は42人も出た。
そして2006年の夏には、重慶市は「100年に一度の干ばつ」だった。市内の3分の2が水不足に陥り、一帯では干上がったダムの堤防にひびが入り、「干ばつにより多数のダムで決壊の恐れ」との珍しい記事も出たほどだった。さすがに巨大国の中国だけに、影響もけたはずれに大きいのに驚かされる。

しかしながら温室効果ガス排出の急増や越境大気汚染などで、中国に対する風当たりも強いのが現状だ。その中国から安い製品を購入して恩恵を受けている、米国や日本も共犯者だとする論調もある。中国自体は温暖化防止へとても強い気持ちを持っているし、様々な議論も交わされているという。
「アジアの給水塔」のヒマラヤの氷河の減少は、黄河の枯渇など中国だけで数億人の水不足に影響するそうである。中国政府も環境汚染の悪化が死因の大きな要素であることを認めなければならない様になっている。同時に経済発展にブレーキがかかれば、失業者があふれ社会が不安定化しかねない不安をも抱える。
異常気象を招く現状では、遅まきながら中国も環境汚染対策、温暖化防止に本腰を入れざる得なくなっている。それには不平等な生産、分配、消費の国際システムの見直しも図り、多くの国が中国を助けることも必要になるとの論調に同意したい。

今日のホッ
埼玉に住む先輩から近況を知らせる手紙が届いた。ひとり住まいの先輩は「最近冷凍食品が美味しい」と聞いて3品ほど購入して「から揚げ」「坦坦めん」を食べたそうである。そして今回の毒入り餃子の報道。あわてて冷凍庫に残った品物を見たら何とJTの「ひと口餃子」であったそうだ。ぞっとしたと書いてあった。
コメント (6)
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