○友○命(相)が毎年広く募集している創作四字熟語というのがある。昨年の優秀作品のひとつに「半裸万笑」というのがあった。もちろん「森羅万象」の四字熟語をもじったものだった。
例のピン芸人「小島よしお」がパンツ一丁で、昨年の流行語の「そんなのかんけいねー」とやる奴である。しかし昨年突如として売れ出して、正月番組などでは超売れっ子になっていた。幼稚園の子どもたちから大人まで「オッパッピー」とやる仕草までが人気を呼んだ。呆れる程にTVに登場しているが、さすがにこの寒い冬の最中に街頭にまで引っ張り出すのは如何にも行き過ぎだと思う。しかし本人は何時までも「半裸万笑」だけではダメだとして、いつどんな形で服を着るか、あらたなネタを模索をしているようだ。どんな形で脱皮してくるのだろうか?それとも一発屋で終わってしまうのだろうか?
同様に「オバカ」さんの羅列番組がハバを効かせている。クイズ番組なのだが日本漢字を読ませる段になると、よくもこんな人達が居るのかと思うほどの「オバカ」ぶりを発揮する。大の大人たちがである。圧倒的に若い人達が多いのは詰め込み主義の教育の中で、否応無しに世間に押し出されてくる人たちが如何に多いかであろう。横浜高校で松坂投手の球を受けた○○くんがタレントとして登場しているが、この人などは野球の特待生としてロクに授業も受けずに卒業してしまったのではないかと心配している。他の「オバカ」タレントも押して知るべしである。この番組を見ていてこの人達の親の顔を見てみたいと思っていたら、何とその親たちがTV番組に出てきたことがあってさらに驚いた。そしてこの「オバカ」番組が毎週高視聴率を記録する。これも分からない。
そして年金問題を鋭く風刺した「劇団ザ・ニュースペーパー」の作品がある。あの一世を風靡した秋川雅史の「千の風になって」の替え歌である。「社保庁の事務所の前では泣かないでください/そこにはデーターはありませんから/お金なんかありません」から始まる。
あの人の死という尊厳あることを歌った曲に、年金行政の破綻が歌われることは実に哀しいことであったと思う。
腹の底から笑ったあとに「やがてかなしき」気持が溢れてくるのは国民にとって、実に哀しむべきことではないかと考えた次第である。