「頂きます」は言わせない

　時々これは何だと思わせる話題が出てくる。朝日新聞の投書欄で山口県の村本さんという方が「頂きます」のない給食とはとの一文を寄せている。研修会で聞いた話だそうだが、ある小学校では給食の時間、配膳が終わるとピーと笛の合図があり、「頂きます」を言わないまま食事が始まるという。太鼓をドンと鳴らして合図をする教室もあるらしい。

　何故「頂きます」を言わせないかというと、ある親から「お金を払っているのに頂きますと言わせるのはおかしい」とクレームがあったからしい。こんな意見がまかり通ることにあきれ返ると筆者が書いているが、先生たちや他の親たちもこのクレームをそのまま当然と受け取った処置なのだろうか。

　皆さんもそうだと思うが小生なども子どもの時から、食前の「頂きます」、食後の「ごちそうさま」は、食事が頂けることへの感謝の気持ちだと教わってきている。駅弁などを食べる時にも、弁当のふたに付いたご飯粒もひとつ残らず食べる様にと教わってきている。　

　聞くところによると給食費を徴取するようになってから、義務教育なのだから給食費も当然国が負担すべきと、給食費の支払いを拒否する親が居るとも言われる。お金を払うか払わないかに関係なく、多くの人々の努力により食膳の食べ物が用意される。それを感謝しながら「頂きます」「ごちそうさま」と唱和させるのは、人間としての教えの一貫だと思うのだがどうだろうか。

遼選手４位タイで終了

　男子プロゴルフ世界選手権シリーズ「ブリジストン招待」は今朝がた終了した。最終組でスタートの石川遼選手は４バディー５ボギー６９のプレーで、通算１２アンダー４位タイで終了した。一時はトップに並ぶプレーを見せながら、世界トップクラスの選手にはまだまだ手が届かないようである。

　同時に日本ツアーから参加の金庚泰（キム・キョンテ）は１０アンダーの６位タイと健闘した。我が池田勇太選手は残念ながら１７オーバー７５位と低迷して最終日を終了した。ちなみに優勝したのはアダム・スコット選手で、全く隙のないプレーを続けて通算１７アンダーであった。

　石川遼選手の健闘を祝すとともに、今週の全米プロトーナメントでも素晴らしいプレーを見せて欲しいものである。