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平成の怪談②

2009年10月26日 | 日本再生

足利事件の菅家さんは、21日から再審が始まり、

無罪確定は時間の問題です。

しかし、足利事件に良く似た経過をたどっていた事件に、

「飯塚事件」があります。

二つの事件を簡単に纏めました。

 ・

足利事件                  

発生時期    平成2年5月12日

容疑の概要   七才の女児一人殺害

被疑者      菅家利和  一旦犯行を自白、

                   

一審途中から無罪を主張

証拠       DNA鑑定で一致

逮捕時期    平成3年12月2日

判決       宇都宮地方裁判所無期懲役

       東京高等裁判所公訴棄却

          平成2年7月17日最高裁判所 

           DNA型鑑定の証拠能力

    を認める」初判断

   無期懲役判決が確定。千葉刑務所に服役した。

再審請求     平成20年2月13日宇都宮地裁、再審請求を棄却

DNA

再鑑定   平成20年12月19日東京高裁DNA再鑑定を決定

再審        平成21年10月21日宇都宮地裁で再審公判開始

飯塚事件

発生時期    平成4年2月21日

容疑の概要   七才の女児二人殺害容疑

被疑者      久間三千年  終始容疑を否認

証拠       平成6年DNA鑑定で一致

   女児の衣服の繊維と、容疑者の車に有った

   繊維が一致(デッチアゲとの説もある

)

逮捕時期    平成6年9月29日

判決       福岡地裁死刑判決

   同高裁公訴棄却

  平成18年9月8日最高裁上告棄却、死刑確定

  平成20年10月28日、福岡拘置所で死刑執行、

  享年70歳

この二つの事件は、非常に類似点が多いです。

一、発生時期が近い。

二、 双方とも、事件後直ちに、重要な容疑者として、

   リストアップされた。

三、

当時としては、最新鋭のDNA型鑑定が、

重要な証拠とされた。

四、

足利の方は、一旦自白したが、後に否認し、

飯塚の久間さんは、終始否認していました。

しかし結果は大違いです。

無期で服役していた菅家さんは、再審が開始され、

終始否認し続けた、飯塚事件の死刑囚久間さんは、

いとも簡単に、死刑が執行されてしまいました。

普通死刑が執行されるのは、死刑確定後平均7年、

と言われていますが、もっと前に確定していた、

7人を飛び越えて、たった2年の久間さんが

しかも、東京高裁が、DNA再鑑定を決定する、

たった2か月前になって、急遽死刑が執行されました。

これには、恐ろしい裏が有りそうです。

その、平成の恐怖の正体は、

長くなるので次回とします。