企業の不祥事による、トップのお詫び記者会見は、
珍しくもなくなっていますが、12/21の今治タオル
組合参加の当該会社一広の会見は、
何時もながら経営トップが、誤魔化しや言い逃れという、
人格形成がなっていない人物が、牛耳っているかを、
改めて認識させられました。
事の発端は、納品が間に合わないからと、品質検査未施工の
半製品20種類35万枚を、合格品に混ぜて納品し、組合の抜き取り検査で
見つかったというものでした。
この検査には、耐候性試験、摩擦試験、パイル引き抜き抵抗試験など、
何種類かの項目が有るようですが、最も今治タオルが、
自信を持っているのが、吸水性に優れている証明である
『5秒ルール』が有って、タオル地1㎝角の断片を水に浮かべると、
断片が水を吸って、沈むのに、5秒以内で合格だといいます。
ちなみに、他社製品は、平均1分程度だといいますから、
はっきりと差別化をなしていますね。
今回の不祥事はこの検査を省いたものを、
スットボケて納品したわけで、信頼の失墜甚だしいですね。
一広の越智社長は「管理ミスで消費者の皆様に
多大なご迷惑をかけた」と謝罪したようですが、
ミスと言うのは、ついうっかり的な要素が入りますが、
納期遅れのため未検査を承知で納品したのだから、
管理ミスとは言えず、むしろ確信犯と言うべきですね。