ゆこちんのトランペット

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指導や練習での言葉の重要性について【意外と重要!】

2021年07月14日 11時09分59秒 | 音楽&トランペット&レッスン
最近耳にする、「○○先生が来る。怖いけど頑張る」という言葉。
これ、ホントひと昔前は熱血先生たるもの、かくあるべし!!って感じだったし、今でもコンクールで賞を取るには、上手くなるには必要不可欠と思われているフシが大いにあるわけだけど、

怖さの内容にもよる、、、

例えば、音楽に対しての熱量が凄くて、本当の音(本音)で向かわなくては見透かされてしまう・・・自分の内面が見えてしまうという「怖さ」。

これは、全然アリよねー。
むしろ、いーねー、いーね!!って思います。

一方、

言葉が人格を否定してくる。
できないと怒られる。
先生の機嫌が悪い。
何に怒るか分からない。

などの場合は、まぁ困ったチャンです。

はてさて、今日はそういうことを話したいのではなく、

どういう風な声掛けが大切かってこと。

すごく簡単にやられてしまうのは、「ダメなところを指摘する」ってやつ。
指導者にもめちゃくちゃ多いですし、部活で部員が自分たちで練習を見てる場合など、「音が汚いです」「音程がまっすぐじゃない」「アタックが強すぎる」「音が合ってません」、、、などこういうのがめっちゃ多い。


これ、めっちゃ良さそうじゃないですか!

こういうダメそうなところを全部消していけば、その先に素晴らしい音楽がー❤

って思うでしょ?

はーい、そういうこと起きませんからー!!!

いや、そりゃー指摘されたポイントは改善するでしょう。でもそれといい音楽になるかはまた別ですし、そこを直したらまた次のポイントが発見されますので、無限に続きます。

この「無限に続く」が芸術の奥深さ・・・と言うこともできますが、ホントにそうかな?と問うてみてください。

本当の芸術って、もっと心の奥底の本当のところをどれだけ出して、それを磨いて行くかでしょ?人間の魂の本質みたいなところからの音をまず出して、そこからのエネルギーを共有していくってヤツなんじゃないかと!

だから、全力でやってる子どもの上手い下手で言えば下手くそな演奏に心奪われたり、まだ初歩的なことしかできなくとも、心から音を出してるなーって人の演奏に涙が出たりするわけだ。。。

というわけだから、もぐらたたきのように悪いところを上げまくって、注意していくと、「○○が出来ないとダメだ」「○○をやらないと」「私って○○が下手くそ」というところが増えて行き、それを乗り越える・・・というところにフォーカスが移り、コンクールなどで賞が頂けてその辛さに対する報酬が得られたときにやっと心が満たされる・・・という、あれ???音楽って本来それだっけ???ってヤツになります。


はーい、そこまで書いたら、あとは早いですw


で、

「こうしよう」
「今、こうなって行ってるねー(良い方向のみにフォーカス)」
「おー、良いぞいいぞ」
「(そこを良くしたいときに)あー、どんどん○○なってるねー」


など、

向かう方向を示す
向かう方向になっているー、、、
おー、なってきたー


という感じの言葉かけが非常に良いと思います。

例えば、身体のどこかが固くて伸ばしたいとするでしょ?

「ああ、私は背中が固くてダメだ」と思って、伸ばすのと、
「おーーー、背中に血液が良い感じでまわって、筋肉もリラックスして伸びてくるな~」と思うのでは、伸び方が全く違います。


ダメなところを直そうと、そのことにフォーカスすると、まさかのダメなことを引き寄せるんです。ますますダメだ、、、と確信に変わり、もっと頑張らねば・・・と心も緊張状態になるんです。

身体が固いのは、自分の筋肉に力が入って縮まり、何かを守ってるわけですよね?そこにさらに緊張加えたら、そりゃ伸びづらいw

それにダメ出しって、感謝が足りないw
頑張ってくれてる自分のどこかに対して、罵倒するってことですからねw

「こうするといい」ってことにフォーカスすると、緊張状態にあったモノを手放しやすくなる。そこもミソ!

でも、同じに見えて気を付けるのは、

「あー、もっとリズム聞いて!!!」みたいなのね。

いっしょに感じるでしょ?
やると良いことを言ってるし。

でもね、これは「合ってないから」リズムを聞け!というニュアンスがあるんですよ。

人にはこういうのは伝わるし、もともと「ダメ」の方にフォーカスしやすくなってる人には、言った人にその気がなくても、勝手に「あー、ズレてるんだ・・・」って方にフォーカスが行っちゃうんですね。

そうすると、ズレないように!!という、自分のやるべきことというよりは、外の基準の何かに合わせるべき!!ということに意識を向けてしまう。

結果、合ったとしても魂からのモノじゃない(どこかに制限を加えて合わせている・・・従ってる状態)ってことになるから、エネルギーとして弱い。

これは、気を付けたいところです。指導している方が本音かどうか、フォーカスがどこにあるか、も関係あるからそこはどんどんブロックを外して、魂のホントのパワーを出しちゃいましょう!!!

というわけで、分かる人には分かる、結構大事なことを書いてみました!!
私も日々、解放して行ってますー。

それじゃー、またねー!!

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