続きである。
そうそう、何にブルーになっているのか?!何を思っているのか?!
何だか書く気力もないよ…あるいは…何だか丸見えな感じで書きづらい…という気分にもなったけれど、今までこのブログには正直な気持ちを乗せて来たし、ぶっちゃけ大したことを言っているわけではない、それでも時に、『元気をもらってる』とか『勇気が出た』などと言ってもらえると、何だか生きてる価値がホンのちょいでも上がるような幸せな気分にもなるので、今日も思い切って書いてみようと思う!
まず、本番そのものの演奏について言えば、正直自己ベストではないにしろ、じゃあ標準以下か?!と言われれば、普通に考えてあの時点で本番で出せる力は出したと思う。
だから、もちろんダメなところもいっぱいあるし、もっとこうするといいのに…というところや、そもそもそんな問題じゃなく基本的な力不足のせいでできない…というそういうところもいっぱいある、でもやったことそのものに言い訳はしないし、自分なりに頑張った、と胸を張って言えると思う。
でも何にブルーかって、果たして今回、コンサート全体に対して自分のよさが発揮できたのか?!自分がいて、よかったのか?!このスタイルでよかったのか?!お客さんに何を伝えられたのか?!
そう思った時に甚だ疑問であり、何だかつらい気持ちになってくる。
昨年の1月の同じコンサートのときは、私自身がチケットの売り上げにほとんど貢献しなかったのが、とても心苦しかった。(今回はおかげさまでたくさんの方に来ていただけた!!
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)
ステージ自体は3部構成で、1部が靖子ちゃん、2部が藤井、3部が枡口玲子ちゃんだったので、それぞれの持ち味を出すことができた。
今回は、うって変わっていろいろちりばめられたプログラミング。
まず、このコンサートはそもそも靖子&玲子のデュオコンサートが今までに何回も行われていて、その回ごとにいろいろゲストがプラスされたり、趣向が変わったりする。
たまたま前回一緒にやりましょう!というわけで会場も音楽文化会館のホールに変わった。
今回は本当は、靖子や玲子の恩師、田中耀先生の教え子で演奏活動をしている5人で!ということになり、靖子と玲子以外はまだ若手でちょっと看板として弱いから、田中先生とも縁があるんだから賛助出演してください、ということでスタート。
ところがフタを開けてみたら、若手の2名が敵前逃亡…困った靖子たちは企画変更を余儀なくされ、私を賛助からメインメンバーに
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。
そうしているうちに何と玲子ちゃんの共演者が休養に入ることが決定。彼女の代役はそうおいそれとは見つからない。
そんなわけでまた企画変更
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。
とこんなことがこのあともしばらくあって…
演奏順について、体力や音量のバランスを考えるとこれで行くけど何かあるか?!と連絡が来た。
えっ?!曲の雰囲気とか分からないのに曲順決められるの?と思ったが、それぞれの思惑があるから…と思ったし、何だか有無を言わせない雰囲気(きっと自分が精神的に追い詰められてたから被害妄想…
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)。
もっとちゃんと自分の意見を言うべきだったと、今なら思う。
でもその時点では何だかとても追い詰められた精神状態になっていた。
実は前回同様、1人1ステージで行くと思っていた(できればそうすると信じたかった)私は、ポップス中心に曲をたくさん盛り込んで楽しい1ステージを作るつもりだったので、2人に選曲が追いつかず、暗黙のプレッシャー…(被害妄想)
実際に「靖子さんならちゃんと合う曲を選ぶ」と何回も言われた。相談をしても曲分からないから裕子さんのやりたい曲でいい、と言われる。もう他の曲が決まっている中で、合う曲で、短くて、アンサンブル系で…うーん…ジャズでパーカッションと共演しようよ!と言ってみたが、もういっぱいいっぱいなんでと断られた。そしたらどうアンサンブルすればいいんだ?!もう好きな曲って言われてもニッチモサッチモ行かない…自爆…
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ここでも断られたからって拝み倒せばよかったし、自分のソロの曲や真水とのデュエットの曲にもドラムを入れてもらえばどんなに良かったか!!
でも、ちゃんと考えてない!!という風に暗に言われているようで、それ以上言えなかった(完全に被害妄想!
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)
私は自分で1ステージ作る時にはプログラミングの善し悪しがほとんど成功の鍵を握っていると固く信じているので、曲を決めるのが本当に時間がかかる。ものすごく何度も考える。何で始まったら、次はどうするか?!飽きそうになったところで、これを入れる。最後はこんな風に終わる…そんなシミュレーションを何度もやる。いざもう曲が決まりきってもなお、本当にそれでよかったか?!と考える。
だから、まじめに考えていないのではなくて、他の共演者の曲目とすり合わせなしで選曲したり、曲順を決めるなんて考えられなかった。
これはちゃんと自分が納得するまで説明してもらうべきだった。
あ、いいと思うよ…などと適当にスルーしたことが結果的にマイナスだったと思う。
やはりやりたいことは何度断られようとも言うべきなのかもしれない。
それがみんなのためにもなると思えるなら。
でもそのときは異常な精神状態で(何を言っても暗に否定されるような気分が続いてた)それがもう限界だった。密かに結構白髪になった気がする。
この企画、降りようか?!と何度も思った。
でもそんなときに出会ったいろいろな『考え方』に背中を押されて、とにかくもうやれることをやろう!それしかない!と思ってきた。
だからその時点から本番までにやれることはやったと思う。でもそれ以前のところの負の遺産みたいなものが、コンサート全体の流れを悪くしてしまったように思うのだ
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。
旦那にも、今日お会いした小西先生にもプログラミングの悪さを指摘された。
流れが悪すぎる。
入り込みにくい。何で次これ?!ってなって違和感があると。
正直、パーカッションとフルートの間に無関係にトランペットの曲が挟まっている、という形。テンションがバラバラ。
これでは場違いな感じになるのは当然だと。
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ある方のブログに、『トランペットだけが異色な感じ。アンサンブルにつぶしのきかないソロ楽器。いっそ現代曲をやればよかったのに』的なことが書かれていた。
それは本当に事実だと思う。
あ!ちなみに…この方のブログに凹むのは2回目。
去年は『(楽器を新調したと言っていたけれど)この人は楽器を変えても変らないと思う。自分はもっと柔らかい音が好きだ』と書かれていた。
音を変えるために楽器を買ったのではなく、偶然この時期だったというだけなのに…私の何が分かる?!という気持ちになり数ヶ月引きずった
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。(それでもハイテンションは続く!)
お名前が分かる場合はまだいいのだけれど、どなたか分からない方にブログ上で言われているのを読む場合、意見を伺うことも自分のことを知ってもらうこともできない。それって結構辛いんだな…とそのとき知った。
あ!さらに関係ないけど、20年ほど昔、本番で何個か音を外してしまい新潟大学の先生に『トランペットが不安定…』と新聞に書かれたことがあって、凹んでいたが、そのあとニューヨークのメトロポリタンのオーケストラの首席のコンサートを一緒に聞きにいって、かなりデンジャラス&ヘロヘロな演奏で、『ねえねえ!トランペットって、こんななの?』と聞かれ、そういうことも起き得ると教えると、メジャーオケの首席にしてこうなのかー!!とビックリしていた。それからは、その先生の新聞批評はちょっとずつ変っていった。
あ!次元は違うけど、いろいろバッシングされる皇室の方や芸能人や朝青龍の気持ちが分かるような…って違いすぎだっ!!えへっ
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!
戻って…
やはり意見は交換するに限る!
お互いの思い込みだけで進めると、どこかしらズレが出て来る。
人が多くなるとまとまりにくい、と言うのも結局、お互いにみんなの意見をきちんと交換することが難しくなるからかもしれない。
でも『いいもの』を作りたいなら、その面倒やときとして痛みを乗り越えなくちゃいけない
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。
そこを、今回の自分は…
それ以上傷付くことを恐れて、人の意見に反論を持ちつつも半端に流されて、物分かりのいい人を演じてしまった。
それがメチャメチャ反省点。
が、しかーしっ
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!!
今度、またこのようなコラボの企画があったときは、途中の痛みを恐れずに、お互いに納得できる形にしていく努力をしよう
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!と思う。
自分中心と言うことではなくて、本当にいいものを作るための努力&協力。
勉強代は高くついた。
が、勉強代は高い分だけ効果も大きいに違いないっ!!
そんな感じで、また気持ちを新たに頑張って行こうと思います!
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これからも変わらず応援よろしくお願いします!!\(^O^)人(^O^)/