一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

13日の金曜日は私にとって「幸」多い日でした。(2)

2009年11月17日 20時45分15秒 | 『食』べる門には福来たる
( ぜんざい 「幸(サチ)」) 2009.11.13


<前日よりつづく>

おでん定食を食べる前に実は、2種類の梅酒をそれぞれ
盃でごちそうしてもらったことを書き忘れていました。

1本は清酒ベースの「梅乃宿あらごし梅酒」
そしてもう1本は、芋焼酎ベースの「山元酒造にごり梅酒」

「さぁ、どっちがどの銘柄か当ててくださ~い。」
一瞬、間違いそうになりかけたくらい、にごり梅酒との差は、
甘みとあっさり感の差くらいしかありません。
共に美味しい梅酒だと実感しました。

初めてのお客さんである私ごときにこういったサービスをして
いただけるなんて、粋な計らいだと思いました。
ただ、私の場合、食べ歩く回数が多いこともありますが、結構
こういうサービスにありつくことが多いのも事実なんです。

おでん定食を食べ終えた頃、常連とおぼしきママさんが
入ってこられて、このあたりに伝わる松本清張の昔の話をされ
聞くことができました。

「まさかあの給仕さんが、大小説家になるなんて予想した人は
いなかったのではなかったか・・・」というもの。
「そうだったんですか・・・ 」と裏話に浸ることしきりでした。

再び、メニュー表に目をやって見つけたのが「ぜんざい(善哉)」
思わず頼んでしまいました。
「梅酒」-「おでん」-「コーヒー」-「ぜんざい」のリレーも
私ならでは?・・・・か。

ぜんざいやきんつばで、日本酒を飲(ヤ)ることも珍しくない私、
この世からお酒とあずきを取り上げられたら 生きる楽しみを
無くしたに等しいようなもの(たぶん生きていけないかも)なんです。

で、また提案してしまいました「小倉トーストやってみませんか?」
「えっ、おぐらトースト?どんなの?」
「たとえばこんな感じ」と撮りだめたデジカメから画像を奥さんに
見せると 「おもしろいかも・・このぜんざいをのせたらいいわけね」
といった好反応だったのでした。そう、そのノリが大事なんです。

なんだか、今日の自分「食の伝道師」していないか? 自問自答の中、
13日金曜日って自分には、本当に悪いことがおこった試しがないよな~

6年前のひな祭りの日に 花巻の宮沢賢治記念館をあとに
氷点下の青森県八戸で飛び込んだ開業間もない屋台が、
最近店舗を出して、地元のマスコミで結構話題の人気店になっている
ことを知りました。
私に「せんべい汁」を教えてくれた(このお店に関しては、いずれまた
詳しく書きましょう。)

このお店にも似た共通点を実は感じていました。
こじんまり、こぎれい、奥さんの感じの良さ。
それともうひとつの共通点は、(私は、けっこう経験するのですが、)
初めての客である私にいろんな話をされた後、名詞を渡されたこと
でしょうか。

2003年3月3日の八戸の名詞も大事に保管していますが、
2009年11月13日金曜日の名詞も大事にしますね。

「ここも八戸のお店に負けないくらいきっと繁盛するはず!です。」
というセリフをこのお店への置き土産にしました。
豪華リレーしめて650円なり。

「是れ善哉!(=すばらしいこと) 本日、幸 多かりし」と
私の手帳にしたためたのでした。
(寅)


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