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(竜虎図)
■2010/9/9 (木)
首位阪神に0.5差で肉薄する中日。
1勝1敗で迎えた第3戦の舞台は甲子園、私はテレビ観戦だったが、
これが11時21分迄の5時間を超える、手に汗握る白熱した試合だった。
共に絶対負けられない者同志の意地のぶつかり合いが、
甲子園で繰り広げられた。 まるで謙信・信玄の川中島。
延長で阪神は、ブラゼルが退場、これで守る野手がベンチに
誰もいなくなり、ピッチャーの西村をライトに入れて守備陣形を
繕うという前代未聞の試合となった。
今シーズンの引き分け試合では、ベストマッチと言えるだろう。
4万以上もの観衆が、夜の11時過ぎても家路につくことなく応援
しているのには誰しも驚かされるだろうが、阪神ファンにとっては常識。
私がもし行っていても同じく最後まで応援していたに違いない。
何よりも嬉しかったのは、エース「能見」の復活だった。
強竜打線に立ち向かいバッタバッタと三振の山、
奪った三振の数は10個。 この鋭いキレは何だ!?
これが4ケ月ぶりのマウンド?とは思えないほどの
快投を見せた。イケ面能見、まるで狂四郎のごとし。
打線が、点をとってあげれば間違いなく今夜のお立ち
台は、能見篤史だった。
首の皮一枚から追いついた、藤川(俊)・桧山も称賛に値する。
起死回生とは、まさにこのことだ。
結局、両チーム総力戦で戦った5時間21分。 昔のサドンデス
ルールだったら、今(午前4時)でも試合は続いているかもしれない。
竜虎一歩も譲らず、思わず思い出してしまった「龍虎図」
今夜の試合を一枚の絵に例えるならこれだろう。
ペナントレースは、最後の直線勝負に入ってきた。
秋風が吹き始め、プロ野球ファンの心が燃え盛るのが
いよいよこれからなのだ。
(寅)