西やん中洲にいます。

西やん67歳、日々の出来事独り言

今日のいろいろ914 【兵器の見本市】

2022-06-07 21:21:48 | 今日のいろいろ
こんばんは。

今、NHKの「クローズアップ現代」を観ています。
今日のテーマは、「オミクロン株後遺症」。「デルタ株」の時の嗅覚や味覚障害は減っているものの、倦怠感やせきに関する後遺症は増えており、それも長期化する傾向にあるようです。

「オミクロン株」は、感染力が強くなっているけれども、重症化リスクは低くなっているという事と、ワクチン接種が進んでいる事もあり、現在は、マスクに関する議論が活発になっていますが。以前からそうですが、後遺症に関する報道は少なかったように思います。

まずは感染しないようにする事ですが。
ワクチン接種に関しても、「副反応」に関しての心配で接種しない人、「オミクロン株」は重症化しない、軽症、無症状が多いということで、特に若者の接種率が低いようですが。
後遺症のリスク。もっと、広報すべきだと思います。

【兵器の見本市】
「今のウクライナは、兵器の見本市の様だ」というニュースがありました。

兵器は、「有事」に備えて開発されるものですが、あくまでもテスト、または、訓練で使用されたデータを元に評価されます。
武器を輸出している国、軍需産業(企業)も、いわゆる「諸元」で「性能が良い」ことを売りとします。

ただ、実際には「有事」で実際に使用されて、その兵器の性能、効果が立証されることになるのですが。
それが、今の「ウクライナ」が、まさに「兵器の性能・効果」を立証できる機会となっています。

数日前にニュースで観た、フランス製の自走式榴弾砲(トラックの荷台部分に設置され、自走で移動できる榴弾砲)を、実際にウクライナ軍が使用するところをフランスのテレビ局が取材したものでした。

この自走式榴弾砲は「カエサル」という名前で、NATO標準の155mm榴弾砲を使用し、射程は40km程度との事ですが。
「カエサル」をウクライナ軍に供与するにあたり、フランスでウクライナ軍兵士に2週間程度の訓練を行ったそうです。

取材での映像では、3台の「カエサル」が走ってきて、並び、155mm榴弾砲を発射して、およそ、4~5分で走り去るというものでした。自走式なので、同じ位置に留まらす、攻撃対象となることを避けることができる訳ですが。

発射前の車両の運転席では、タブレットの様な機材で、攻撃対象の座標を入力し、発射。精密誘導弾です。

更に、その後、戦果を確認する映像も。
それは、偵察用ドローンを使用して、敵の座標を確認し「カエサル」の部隊に伝達。榴弾砲発射後の着弾点の状況もドローンからの映像で確認。
その報道映像では、ドローンからの映像をぼやかしていました。それは、敵に命中し、敵兵が倒れているなどの映像、逃げ惑う映像が映されているためです。

アメリカも155mm榴弾砲の「M777」を供与していますが、こちらは、けん引式。自分では移動できません。ただ、その榴弾砲で使用できる砲弾がほぼ精密誘導ミサイルです。

更に、アメリカは「多連装高機動ロケット砲システム(HIMARS:ハイマース)」の供与を決めました。このHIMARSでは、射程70km~80kmの誘導爆弾(GMLRS)と、射程が300kmの陸軍戦術ミサイル(ATACMS)が使用できるのですが、ロシア国内を直接攻撃することがないよう、(GMLRS)の方が供与されます。

同様に、イギリスも多連装ロケットシステム「M270」(最大射程80km)の供与を決めました。

アメリカからは、携帯型対戦車ミサイルの「ジャベリン」、自爆型攻撃用ドローンの「スイッチブレード」も共用され、ウクライナ軍により戦果をあげています。

更に、デンマークが、アメリカ製の対艦ミサイル「ハープーン」(最大射程100km)の供与を決めています。
ウクライナ軍は、ウクライナ製対艦ミサイル「ネプチューン」(最大射程300km)で、約60km沖合に居た、ロシア黒海艦隊の旗艦、ミサイル巡洋艦「モスクワ」を攻撃し、最終的には沈没するダメージを与えました。
「モスクワ」には防空システム「S300」が備えられていましたが、それをかいくぐって攻撃できることを証明しました。

更に、トルコ製「バイラクタルTB2」無人偵察攻撃機により、ロシアの艦艇(上陸用艦艇)などに多大な被害を与えています。
このトルコ製「バイラクタルTB2」無人偵察攻撃機は、各国が非常に興味を持っているようです。

ロシアの黒海の海上封鎖により、ウクライナの穀物の輸出が停滞していますが、現在、ロシアの艦艇は100km圏内には入れない状況となっているとの事です。

他にも様々な西側の兵器(戦闘機、西側製の戦車を除く)がウクライナに供与され、実際に戦闘で使われ、または、使われ始めています。
今は、ドローン等で撮影した「戦果」の映像があります。

西側各国の軍隊が「参戦」している訳ではありませんが、ウクライナ軍兵士を訓練し、ウクライナ軍兵士が実際に使用しての「戦果」であるため、急ごしらえでも容易に使える事の証明にもなります。

日本は、「武器輸出3原則」で、原則、武器輸出はできません。そのため、国産された自衛隊装備品はいろいろあります。
もちろん、実戦で試されては困る訳ですが、島国の日本としては、そういう装備が必要であるのか。

今、防衛費の大幅増額が言われています。
「反撃能力」(敵基地攻撃能力)という面では、アメリカ製の「トマホーク」などの導入も言われています。
また、F-2戦闘機の後継戦闘機の開発を、イギリスと共同して行う案も出ています。

日本は、西に中国、東(北)にロシア、そして、北朝鮮があります。
ロシアのウクライナ侵略を目の当たりにすると、訳の分からない独裁的な指導者が居る国が、いつなんどき、攻撃してくるとも限りません。

議論の余地は多々あると思いますが、備えは必要です。

ただ、本当に行わないといけないのは、「法改正」に基づく、「交戦規定」の見直しです。現行の「交戦規定」による自衛隊は、警察と同じです。
「正当防衛」と「明らかに国土、国民に危害が及ぶと判断される場合」です。
更には、警察官が拳銃を使用する場合と同じです。

高性能の装備を有していても、それを使用する段階で、手続き上の問題で敵の攻撃に迅速に対応できないのであれば意味がありません。

もちろん、交戦する事態になる前に、外交努力は必要な訳ですが。外交努力では、防げない「相手」が現実としています。
防衛装備の充実と、国家、国民を守るための「法整備」が必要であり、急務です。

今度の参院選では、「9条改正」を含めた「憲法改正」の争点になるでしょう。野党の中でも、「憲法改正」や「防衛装備の充実」に言及している党もあります。真剣に考える時期だと思います。

では、また。


では、また。