こんばんは。
立憲民主党が、「岸田内閣の内閣不信任案」と「細田衆議院議長不信任案」を提出したようですが。他の野党からも不評のようですね。
「否決されることが分かっていて、年中行事のように行うのは・・・」と言う野党関係者や、「細田議長に関しても、不信任に該当すると言えるのか」という意見も。
国民民主党が、3月の「2022年度予算」に関しても、今回の補正予算に関しても「賛成」。立憲民主党とは一線を画しているようで。日本維新の会は、元々独自路線で。
選挙に関しては、立憲民主党は共産党と立候補者の調整で選挙協力して衆院選で議席を減らし、支持団体の「連合」からはやめるように言われたり。
政党別支持率は伸び悩み。もっと、考えないと、ですね。
【きな臭いというか】
みなさんはご存知でしょうか。
2021年度の航空自衛隊の「スクランブル」の回数が1004回(内7割が中国機)であったということです。
私は、もう20年ほど前になりますが、航空自衛隊の仕事をしていて、茨城県の百里基地、静岡県の浜松基地、石川県の小松基地、福岡県の春日基地(司令部で航空隊はなし)で仕事をしました。
その内、百里基地では、コンピュータの端末設定のために「アラート」と呼ばれる、スクランブル発進する戦闘機とパイロットが待機する場所にも行っています(通常、一般人は入れません)
実弾を搭載したF-15J戦闘機など2機体制で、パイロットと整備員が交代で24時間、365日待機しています。
空自の戦闘機部隊が配備されているのは、千歳基地、三沢基地(青森)、小松基地、百里基地、築城基地(福岡)、新田原基地(宮崎)、那覇基地(沖縄)になりますが。
年間1004回です。平均して1日3回程度「スクランブル」を行っていることになります。
日本国内には、航空自衛隊のレーダーサイトが配置され、上空ではAWACS(空中早期警戒機)やE-2C早期警戒機が常時監視飛行を行い、東西南北に長い日本の領空を警戒しています。領空の外にある防空識別圏に国籍不明機(飛行計画の届け出のない航空機)が接近すると「スクランブル発進」を行い、日本の領空内に侵入しないよう対処します。
これを、平均1日3回行っている。
おそらく、多くの国民は知りません。あまりに多く、特別な事がないとニュースにもならないくらい多い訳です。
ちょうど、尖閣諸島の日本の領海内、接続水域に入り込む中国海警局の船についても、多すぎて、特別な事がないとニュースにならないのと同じです。
でも、航空自衛隊、海上保安庁とも、人知れず「日本の安全のため」に絶えず活動しています。
そんな中で、今日。
「4機のロシア軍機と思われる航空機が、日本の領空に直進する形で接近してきたため、航空自衛隊がスクランブルを行った」とのニュース。
何故、ニュースになったかと言うと、そのコース、進路が今までになかったものであるためです。
ロシアのウクライナ侵略もあり、先のロシア軍、中国軍の爆撃機による日本海での飛行など、ロシアも日本近海での活動を活発化しています。
それとは別に。
北朝鮮の弾道ミサイル発射および核実験の実施に対する国連の北朝鮮制裁の一環として、国際協調で「瀬取り(海上で船から船に積み荷を積み替える行為)看視作戦」が実施されているのはご存知でしょうか。
日本の海上自衛隊の他に、アメリカ海軍、オーストラリア海軍、ニュージーランド海軍、カナダ海軍などが、フリゲート艦などの艦艇と対潜哨戒機などで日本海、東シナ海などで看視活動を行っています。
これに関して、カナダ軍のCP-140対潜哨戒機「オーロラ」が、「瀬取り看視作戦」の一環として東シナ海の公海上で看視飛行を行っていたところ、中国軍の戦闘機が接近、進路妨害をして、カナダ軍機が危険回避のため進路を変えざるを得なかったという事態が発生しました。
カナダ政府は、中国政府に対して抗議を行っていますが、中国政府は「中国の領土に接近して、偵察活動を行っているため、正当な対処だ」と主張しています。
同様に。
オーストラリア軍のP-8対潜哨戒機が南シナ海公海上空をパトロールしていた際に、中国軍のJ-16戦闘機が接近並行して飛行したり、接近したままP-8の前方を通過し、その際に、「フレア」(赤外線追尾ミサイルなどを回避するためにばら撒く熱源)や「チャフ」(レーダーを錯乱するためにばら撒くアルミ片)をばら撒き、P-8のエンジンが極一部を吸い込んだ、ということです。
航空機のエンジンに「チャフ」などを吸い込んだ場合、エンジンのブレード等を破損し、最悪の場合、エンジンが故障し墜落もあり得るという行為です。
これも、オーストラリアが中国に抗議していますが、中国側は、「中国の領空を脅かしたための正当な対処」と主張し、カナダ軍機と同様に、逆に抗議してきています。
だいたい、南シナ海は「中国の領土」なのか。という話ですが。
「専制主義国家」である、ロシアと中国。
中国海軍とロシア海軍の艦船が共同で、日本近海を航行したり、中国の空母「遼寧」 を中心とする艦隊が沖縄の海域を通過し、太平洋上に出て、300回以上の搭載機の離発着艦訓練を実施し、航空自衛隊のスクランブル、海上自衛隊の護衛艦での監視を行っています。
「遼寧」が訓練していた海域は、台湾にも近い海域になります。
この様に、ニュースになるもの、ならないもの、いろいろありますが。
中国、ロシアは日本の近くで、様々な軍事活動を行っています。なので、一般的には知らない事も多く。でも、本当は関心を持たないといけない事態は多く起こっている訳で。
ロシアのウクライナ侵略は、遠い国での出来事ではなく、日本の近く、日本でも、いつ起こってもおかしくない状況であることを認識しておかないといけません。
では、また。