昨日は夫の叔母がお世話になっている
町の特別養護老人ホームに行ってきました。
叔母は、話すと小さな声・表情でなんとか応えてくれます。
私が甥の嫁であることは理解していないかもしれません。
娘さん家族のことを訪ねると「滅多に来ないんや」と。
そんなことは、まず・ないはずなのですが・・
部屋のテレビは「競馬」中継がかかったまま。
「テレビチャンネル変えられる?」と、
リモコンを渡すと、適当に押すことはできるのですが
その叔母が見たい番組があるとは到底思えません。
娘家族も複数この町におり、部屋には家族の写真も飾っています。
10年前は、70半ばで歳相応に
しっかりした口調で話していたのが嘘のよう・・
10年ひと昔・・
叔母の変わり様は、その歳月が長いはずなのに
実は、とても短いことを知らしめているように感じられました。
家族との生活から離れ、養護老人ホームの個室で一人。
叔母の状態を刺激するには、
同居していた娘や孫との会話が何よりかと想像します。
現在は周囲の環境・状況が許さず、
多くの人が老人ホームで最期を迎えるのでしょう。
その誰もが皆「辛い寂しい悲しい」などの認識がない方が
当人がずっと救われるような気がしました。
帰り際「またくるからね・叔母ちゃん」と手を振ると
叔母も細くキレイな小さな手を、私が部屋を出るまで振っていました
庭に白いホタルブクロが咲いています。
こちらのは、土壌の影響か?赤っぽい斑点が花の内側に。
近頃、1歳半の孫kouが、片ひざ立てたポーズをよくとるそうです。
・・1歳にしてはカッコ良過ぎる気がしますけど・・
比較するのは憚れますが
余りにも弱く、愛しいほどに小さくなった叔母。
こちらは、日々成長し逞しく強くなるばかりの子供。
叔母の歳まで、83年もあるよ・孫kouちゃん。