最近では、がんは切らずに治せるということを公言する人も多くなったようで、例えば
『がんは切らずに治せる』(恵原真知子:著、文藝春秋82巻第2号、2004年2月刊)
『ガンは切らずに治る―21世紀のガン治療が始まった!』(前田華郎:著、DHC:2000年刊)
『ガンは切らずに治せる―東西合併医学からの臨床レポート』(町秀夫:著、早稲田出版:1997年刊)
といった本が出版されています。
では、がんは切らずに治せるということを日本で最初に言い出したのは誰かと思い調べたところ、
『百ガン撲滅の理論と実証』(大塚寛一:著、日本精神復興促進会:1969年刊)
という本を見つけました。この本は絶版ですが、2006年5月に復刻版『真の日本精神が世界を救う―百ガン撲滅の理論と実証』(大塚寛一:著、神霊教:2006年刊)が出版されていて、今でも読むことができます。
私は、本の題名から、この本には様々ながんの治し方が書いてあるのだろうと思っていたのですが、実際には日本人がどうあるべきかという精神論が主体で、正直期待外れでした。
ただし、本の内容は立派で、日本の将来を憂いている人には必読の名著だと思います。
ところで、なぜこの本にがんの治し方が書かれていないのかというと、著者の大塚寛一さんは「神霊教」という宗教団体の教祖様で、がんに限らずどんな難病でも簡単に治すことができたようで、治し方=信仰だったからです。
信仰というと難しい問題もありますが、せっかくなので、この本で私が特に感銘を受けた部分をご紹介しましょう。
「ところが、今日行われている医学なるものは、肝心の生命精神を全く無視した西洋の物質医学であるから、病気を治すことができないのは当然で、そのうえ、人間になくてはならない胃とか肺とか、腎臓、子宮などというきわめて大切な内臓器官を、平気で切り取ってしまったりする。そのため患者は生まれもつかぬ片輪にされてしまうわけだ。だから、幸い病気は治ったとしたところで、本当の健康体には戻らない。
それに対して、無から有を生み出した偉大な神の力を知り、人間を日々生かし続けてくれている神の本源の力を知って、素直にそれに従っていけば、いかなる病気もみな治ってしまう。」
さすがに宗教家の言葉には説得力がありますね。このぐらいの信念を持っていれば、どんな病気でも本当に治ってしまうのではないかと思いました。
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