タバコは嗜好品ですから、タバコを吸う本人が喫煙の害を納得していれば、喫煙すること自体に問題はないように思われますが、現実には、喫煙者の近くにいる人もかなりの害を被っているようです。
というのも、タバコは、タバコを吸っている本人が吸い込む主流煙よりも、タバコの先から立ち上る副流煙の方が有毒だからで、室内でタバコを吸っている人がいれば、本人がタバコを吸っていなくても肺がんや心筋梗塞を発症する危険が高まるそうです。
それでは、受動喫煙の害はどれくらいあるのでしょうか?
2010年に発表された厚生労働省・研究班の推計によると、日本では毎年6800人が受動喫煙によって死亡しているそうです。
警察庁が発表した2010年の交通事故による死亡者数は4863人だったので、受動喫煙の害がいかに深刻なものか理解できると思います。
また、喫煙による死者が毎年44万3千人と推計されるアメリカでは、受動喫煙による死者はそのうちの4万9400人に上ると推計されているそうです。
さらに、世界保健機関(WHO)の2010年の発表によると、世界で受動喫煙によって死亡した人の数は推計で年間約60万人に上るそうです。
この数字を見ると、公共の場での禁煙が世界的に広まっているのも無理のないことですね。
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