これまでは、どちらかというと健康な人を対象に、がんの予防法について書いてきましたが、ここからは、がんを発症している人を対象に、がんの治療法について書きたいと思います。
『阿保徹の免疫力を高める食べ方』(阿保徹:著、中経出版:2009年刊)という本には、「がんを治す4か条」というものがあって、その1番最初に「体を温めること」と書かれています。
これはどういうことかというと、がんになる人は大きなストレスを抱えていて、このストレスが「低体温・低酸素状態」をもたらすのだそうです。
そして、この体内の過酷な状況下で細胞が生き延びるために適応した結果、がんが生まれたのだというのです。
こういった考え方は、現在の医学界ではあまり認められていないようですが、冷えががんの原因であるという見方は、知っておいて損のない情報だと思います。
実際、適度な運動ががんのリスクを下げることは、多くの疫学調査によって明らかになっているそうですが、これは、運動による体温の上昇と血行の促進によって、「低体温・低酸素状態」が一時的にせよ解消するからかもしれません。
私は以前、職場がコンクリートに囲まれていて日頃から冷えを感じていた人が、結局がんになってしまったという話を聞いたことがありましたが、これは、冷えががんの原因だと考えると納得できます。
逆に、がんの患者が、マラリアに罹って高熱を出した結果、がんが消滅したという話も聞いたことがあります。
また、読売新聞の記事によると、音楽評論家で作詞家の湯川れい子さんは、かつて膵臓がんの疑いがあったそうですが、仕事でインドに行った際、赤痢に罹って40度を超える熱が1週間以上続き、そのためか、膵臓の腫瘍が消えてなくなったのだそうです。
そもそも、病気になると発熱するのは、免疫力を高めるための生体防御反応だそうで、体温が1度上がると免疫力が5~6倍になるという説もあるようです。
したがって、体温を上げて免疫力を活性化すれば、がんに克つことはそれほど難しいことではないのかもしれません。
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