今月9日に、「オプジーボで小腸炎、死亡 重大な副作用に追加」というニュースが日本経済新聞電子版で報じられていました。
オプジーボは、2014年にがん治療薬として承認され、当初は、がんの種類を問わず、副作用が少なく、末期がんにも効く夢のがん治療薬としてもてはやされましたが、やはり副作用には注意が必要なようです。
なお、このオプジーボについて簡単に説明すると、がん細胞には、免疫細胞による攻撃を回避する仕組みが備わっていますが、オプジーボは、この仕組みを阻害する新しいがん治療薬で、開発者の本庶佑(ほんじょたすく)氏は、2018年にノーベル賞を受賞しました。
厚生労働省のホームページを見ると、2017年7月に、「オプジーボの使用上の注意の改訂について」という報告書が安全対策課から出されていて、2014年7月4日から2017年5月31日までの期間に調査された副作用の実態が詳しく書かれています。
これによると、例えば「根治切除不能な悪性黒色腫」については、2,144人の患者にオプジーボが処方され、そのうち1,186例(55.3%)に何らかの副作用があり、重篤な副作用は449例(20.9%)だったということですから、とても「夢の薬」とはよべないようです。
それに、本ブログの「がんの再発」でご紹介したように、がんは臓器の一種として機能している可能性がありますから、不用意にこういった薬に頼って免疫力だけをアップさせるのではなく、日頃から体質改善を心掛けることが大切なのではないでしょうか?
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