籠り中にまず、次の本を読んでみてはいかがでしょうか。「体力の正体は筋肉」 樋口 満著 集英社新書。すぐ読めますし、すぐ実践したくなる本です。平均寿命の向上が言われていますが、大切なのは健康寿命ではないでしょうか。「誰でもが避けられない体力の衰え」と言いながら、様々な場面で実感するたびにため息の出ることがありませんか。 . . . 本文を読む
過日、長野県の上田市の塩田平という地域にある「無言館」(窪島誠一郎氏館長)の近くに「俳句不忘の碑」が建立されたことを知りました。「無言館」は多くの方が知っているように戦争で亡くなった画学生の遺作を納め展示している美術館です。(以下本文) . . . 本文を読む
養生訓その4では、益軒の自然についての考えと、自然を楽しむことの素晴らしさを縷々書いていることを紹介しました。天然自然の「四時の行われ、百物のなれるありさま」を真に心のうちに感じとるというのでした。自然をより詳しく知ることが必要という時にも、知ればさらに自然を深く愛することができるというように、自然を心から楽しむということが中心になっていました。
「楽訓」では、この自然の楽しみの次には「読書」の楽しみを挙げています。(以下本文) . . . 本文を読む
「養生訓」では自然については人間もその中に位置付けながら心身を保つことを説いています。その自然については、それぞれの趣を五感で味わう楽しみについて、別な書「楽訓」で細かく書いています。
私は『日本の名著:貝原益軒』(中央公論社刊)所収の「楽訓」を読みました。この書は枕草子の言葉を引用したり、漢詩を引用したりして、四季の移り変わりを楽しむ心の余裕が人生を豊かにすることを説いています。
以下はその中から私なりの大要と感想です。
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この国を動かす「本当のルール」とは?なぜ、日本は米国の意向を「拒否」できないのか?官邸とエリート官僚が国民に知られたくない、最高裁・検察・外務省の「裏マニュアル」とは?3分でわかる日本の深層!私たちの未来を危うくする「9つの掟」の正体。
以前この著者の本を読んだ時にも衝撃でしたが、この本で、なぜ最高裁に行くと基地問題や原発問題についての判決が住民敗訴になってしまうのか?がわかります。恐ろしいほどの裏のルールです。皆さんぜひ手にしてみましょう。 . . . 本文を読む
その1で、老年学のようであるということを書きましたが、何度も何度も生命を大切に、慎めと強調します。
それは
「人命は父母をもとし、天地を始まりとしたものであるから、自分だけの所有物ではない。よく慎んで痛めないようにし天寿を全うすべきである。」という冒頭の言葉に理由があります。しかも、「身を慎み、生命を大事にするのは、人間最大の義務である。」とまで言っています。(以下本文) . . . 本文を読む
益軒の時代は元禄期で、江戸開幕以来ほぼ100年たち、戦争や国のことから個人の健康や寿命へ目が行く余裕が出てきたと言われます。それは医療の民衆化の始めと言われ、今日につながる多くの現象がみられる社会になりました。 . . . 本文を読む
「沖縄から愛をこめて」に続いての西村氏の本です。舞台が松島であったことや、特攻隊員の墓を手掛かりに推理していく手法にもひかれました。2011年3月11日の津波の爪痕があちこちに残る中、場所に不釣り合いの大きな墓が立っているのですが、だれに聞いても詳しくはわからないというのです。(以下本文) . . . 本文を読む
6月23日は沖縄の慰霊の日でした。本土の人でこの日を自覚した人は何人ぐらいいたでしょうか。私自身も毎年その確認をしてきたとは言えません。
しかし今年は辺野古基地移設問題など否応なしに考えざるを得ない状況が相次ぎました。私たち本土の人間は、意識的に学ばないと沖縄の現実を把握できない面があると思わされます。そんな中で手にしたのがこの本です。(以下本文) . . . 本文を読む
今国会や記者会見で問題になっている麻生財務大臣の発言。女性や弱者への思いに欠ける差別的な発言はどうして続くのでしょうか。
この本にはそれらの理由がわかる記述があります。
「差別と日本人」野中広務・辛淑玉著 角川新書 724円(税別)2009年初版
本書は1998年官房長官、2000年幹事長歴任した自民党の重鎮であった野中氏と、在日朝鮮人としてあらゆるメデイアで活躍中だった辛氏の対談を中心とするものです。
この異色の取り合わせは、「差別」という共通項によって実現したようです。野中氏は日本に残っている「差別」の中で苦しんで自民党という権力側に立って生き抜いてきたという生涯を、辛氏は「在日朝鮮人差別」の中で苦しんでその問題と解決を訴える活動などを訴えて来ていました。
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