しんぶん赤旗 2013年7月4日(木)
主張
参院選きょう公示
暴走阻止し、政治変える好機
第23回参院選挙が、きょう公示されます(21日投票)。政権復帰から半年たった安倍晋三政権のもとでの最初の国政選挙です。自民・公明連立の安倍政権が進める経済政策「アベノミクス」や、原発の再稼働と輸出、憲法改悪、環太平洋連携協定(TPP)参加などの“暴走”へ、国民が審判を下す機会です。先日おこなわれた東京都議選の結果も受け、どの党が国民の暮らしと安心・安全を守ることができるか、きびしく問われます。
政治の構図は“自共対決”
「アベノミクス」が賃金や雇用の増加に結びつくか=「結びつく」32%、「そうは思わない」48%(「朝日」1、2日付)。NHK調査(1日放送)でも景気回復を「感じる」が13%で「感じない」が46%。
原発の運転再開には=「賛成」29%、「反対」53%(「朝日」同)。「東京」(2日付)でも再稼働「反対」が54・8%。
改憲の発議要件を緩和する憲法96条改定は=「反対」が「朝日」47%、「読売」(1日付)46%。
公示を目前にした各マスメディアの世論調査の結果です。安倍政権の“暴走”に、多くの国民が不安を募らせています。問題はこうした声に、どの党が、どうこたえるのかです。
自民党は参院選挙にあたっての公約でも、新たに「法人税の大胆な引き下げ」や、原発再稼働に地元自治体の同意を取り付けるための「最大限の努力」を打ち出し、国民の不安や批判にこたえようとしていません。しかも自民党は、「『ねじれ』を解消してこそ『政治の安定』が実現」と、3分の2以上の議席を占める衆院に続き参院でも与党の多数を獲得し、思いのままの政治を実行しようとしています。これに対し、民主党は安倍政権への対決軸を持たず、日本維新やみんなの党も、規制緩和や改憲で安倍政権を応援しています。
日本共産党は「アベノミクス」や原発の再稼働、改憲策動など、どの問題でも安倍政権にきびしく対決し、東京都議選では議席を倍増し、都議会第3党になることができました。都議選のあと国民・都民の間でも、自民党に対決できる政党は日本共産党以外にないと、「自共対決」の様相がいっそう明白になっています。
日本の政治はこの10年来、自民、民主の「二大政党による政権選択」や、いわゆる「第三極」の政界進出などを体験してきました。いずれも日本共産党を国民の選択から排除する策動です。しかし、「二大政党」は政権についた民主党の裏切りですっかり色あせ、「第三極」もその担い手が自民党政権の補完勢力でしかないことが明らかになってきました。自民党の政治自体がいよいよ行き詰まるなか、日本共産党に国民の関心と期待が寄せられているのです。
対決者の党、建設者の党
日本共産党は、安倍政権の“暴走”ときっぱり対決する「対決者の党」であるとともに、どの問題でも抜本的な対案を示す「建設者の党」です。国民の暮らしを脅かす「アベノミクス」では不況の打開はできませんが、国民の所得を増やし景気を回復する日本共産党の提案を実行すれば、暮らしも経済もよくなります。
参院選挙は国民の暮らしと日本の政治にとって重要な機会です。日本共産党を伸ばせば、日本の政治は必ず変えることができます。
主張
参院選きょう公示
暴走阻止し、政治変える好機
第23回参院選挙が、きょう公示されます(21日投票)。政権復帰から半年たった安倍晋三政権のもとでの最初の国政選挙です。自民・公明連立の安倍政権が進める経済政策「アベノミクス」や、原発の再稼働と輸出、憲法改悪、環太平洋連携協定(TPP)参加などの“暴走”へ、国民が審判を下す機会です。先日おこなわれた東京都議選の結果も受け、どの党が国民の暮らしと安心・安全を守ることができるか、きびしく問われます。
政治の構図は“自共対決”
「アベノミクス」が賃金や雇用の増加に結びつくか=「結びつく」32%、「そうは思わない」48%(「朝日」1、2日付)。NHK調査(1日放送)でも景気回復を「感じる」が13%で「感じない」が46%。
原発の運転再開には=「賛成」29%、「反対」53%(「朝日」同)。「東京」(2日付)でも再稼働「反対」が54・8%。
改憲の発議要件を緩和する憲法96条改定は=「反対」が「朝日」47%、「読売」(1日付)46%。
公示を目前にした各マスメディアの世論調査の結果です。安倍政権の“暴走”に、多くの国民が不安を募らせています。問題はこうした声に、どの党が、どうこたえるのかです。
自民党は参院選挙にあたっての公約でも、新たに「法人税の大胆な引き下げ」や、原発再稼働に地元自治体の同意を取り付けるための「最大限の努力」を打ち出し、国民の不安や批判にこたえようとしていません。しかも自民党は、「『ねじれ』を解消してこそ『政治の安定』が実現」と、3分の2以上の議席を占める衆院に続き参院でも与党の多数を獲得し、思いのままの政治を実行しようとしています。これに対し、民主党は安倍政権への対決軸を持たず、日本維新やみんなの党も、規制緩和や改憲で安倍政権を応援しています。
日本共産党は「アベノミクス」や原発の再稼働、改憲策動など、どの問題でも安倍政権にきびしく対決し、東京都議選では議席を倍増し、都議会第3党になることができました。都議選のあと国民・都民の間でも、自民党に対決できる政党は日本共産党以外にないと、「自共対決」の様相がいっそう明白になっています。
日本の政治はこの10年来、自民、民主の「二大政党による政権選択」や、いわゆる「第三極」の政界進出などを体験してきました。いずれも日本共産党を国民の選択から排除する策動です。しかし、「二大政党」は政権についた民主党の裏切りですっかり色あせ、「第三極」もその担い手が自民党政権の補完勢力でしかないことが明らかになってきました。自民党の政治自体がいよいよ行き詰まるなか、日本共産党に国民の関心と期待が寄せられているのです。
対決者の党、建設者の党
日本共産党は、安倍政権の“暴走”ときっぱり対決する「対決者の党」であるとともに、どの問題でも抜本的な対案を示す「建設者の党」です。国民の暮らしを脅かす「アベノミクス」では不況の打開はできませんが、国民の所得を増やし景気を回復する日本共産党の提案を実行すれば、暮らしも経済もよくなります。
参院選挙は国民の暮らしと日本の政治にとって重要な機会です。日本共産党を伸ばせば、日本の政治は必ず変えることができます。