異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

警視庁機動隊による沖縄弾圧とマキシ中隊長が引き起こした混乱と不当逮捕 (海鳴りの島から)

2015-12-06 21:08:24 | 沖縄

海鳴りの島から  沖縄・ヤンバルより…目取真俊

警視庁機動隊による沖縄弾圧とマキシ中隊長が引き起こした混乱と不当逮捕

2015-12-05 23:46:21 

  

  

 
5日はキャンプ・シュワーブ・ゲート前の早朝行動に参加した。何時ものようにぎりぎりまでビデオ撮影し、最後は機動隊に強制排除されたのだが、この日は警視庁機動隊が前面に出て市民弾圧を行っていた。

https://www.youtube.com/watch?v=5xkqw1SxuS4&feature=youtu.be

https://www.youtube.com/watch?v=ieJohZBIgKQ&feature=youtu.be

https://www.youtube.com/watch?v=UdEWXlFhKck&feature=youtu.be

 お年寄りだろうと女性だろうと、腕や指をねじって引きはがし、手足をつかまえて排除していく。屈強な男たちに襲いかかられ、恐怖感やセクハラ被害を訴える女性も多い。目の前の女性につかみかかる機動隊の手を防いでいたが、警察が口にするコウボウとは公務員の暴力の略だろう。

 座り込む市民につかみかかる警視庁機動隊の姿は、安倍政権の沖縄に対する姿勢を象徴するものだ。沖縄弾圧のために派遣され、カヌチャベイという高級リゾートで寝泊まりしながら、新基地建設を強行するために市民を力尽くで排除する。沖縄差別という言葉では足りない醜さだ。

   

 
工事車両が基地内に入り、引き揚げていく警視庁機動隊に、帰れ、帰れ、という罵声がくり返された。そのあと、マキシという県警機動隊の中隊長が男女2人の市民をつかんで引きずりまわし、それを止めようとする市民と混乱が生じた。

https://www.youtube.com/watch?v=dizFob0Nisk&feature=youtu.be

  

 


 このマキシという中隊長は、ゲート前に来る市民から実に評判の悪い人物なのだが、騒然とした中、引きずりまわされた2人が地面に倒れて踏みつぶされそうな危険な状態となった。周りにいた市民が必死でマキシ中隊長を落ち着かせ、止めるよう訴えても聞こうとせず、興奮するだけで事態を収拾する能力もなかった。こういう人物に現場を指揮する資格はない。

https://www.youtube.com/watch?v=064xEKgM6Jk&feature=youtu.be

 混乱の中で逮捕者が出たが、このままでは引きずられている2人が怪我をしかねないと思い、混乱の原因であるマキシ中隊長の行為を止めようとしていたにすぎない。自ら混乱を引き起こし、それを止めようとした市民を逮捕するのは言語道断である。まさに不当逮捕であり、沖縄県警は逮捕した人をすぐに釈放せよ。

 倒れた2人を数名の市民が覆い、囲ったりしてその場の混乱は収まった。市民をリードしている現場のリーダーたちが先頭で止めなければ混乱が続き、それこそ怪我人が出ていたかもしれない。そのリーダーたちを狙い撃ちし、逮捕するのは運動をつぶすためだろうが、県民の怒りによけいに火をつけるだけだ。

 警視庁機動隊といい、沖縄県警といい、海上保安庁といい、国家の暴力装置を全面に出して新基地建設を強行し、その先に待っているのは何か、ということを想像してみるがいい。力尽くで抑え込めば抑え込むほど、それに反発する力も強まる。

 怒りが憎しみに転化しないうちに、日本政府は新基地建設強行をやめるべきだ。沖縄県民は非暴力のたたかいを訴えているのであり、それを権力と暴力で踏みつぶそうとすれば、大きな混乱が起こりかねない。

 

 

 

 

 


【東北大震災】 <もう一度会いたい>愛して愛された長女 (河北新報)

2015-12-06 18:41:19 | 報道

河北新報ONLINE NEWShttp://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201512/20151205_13009.htmlより転載

<もう一度会いたい>愛して愛された長女

2015年12月05日土曜日


麻里さんの遺品。家を新しくした時、専用の棚を作った

 

◎(5)かなわなかった夢

 宮城県石巻市の今野浩行さん(53)と妻ひとみさん(45)の長女麻里さんは1992年に生まれた。2人が一緒になった明くる年だ。
 初孫の誕生を浩行さんの父、浩さんは大層喜んだ。
 盛大に「孫振る舞い」を開き、ご近所にごちそうした。
 浩さんは電気部品工場を営み、景気のいい時は地域の女性ら100人を雇っていた。
 麻里さんは女性従業員に代わる代わる抱っこしてもらっていた。
 一番抱っこしたいのはひとみさんなのに順番が回ってこない。
 おっぱいをあげる時だけ独り占めでき、いつも「早く授乳の時間が来ないかなあ」と思っていた。


<人前で堂々>
 赤ちゃんのころからたくさんの大人に接していたせいか、麻里さんは人前で動じなかった。
 学芸会の劇では主役を張る。
 幼稚園の時は「孫悟空」で三蔵法師を演じた。中学校では「ライオンキング」でテーマソングを英語で独唱し、「ジュピター」をバイオリンで奏でた。
 高校は演劇部に入る。
 恋の兆しがあったのはそのころだ。
 同じ学年の剣道部の子から告白された。
 初デートは地元のイオンモール。
 「お父さん、送ってって」
 おめかしした娘にせがまれ、浩行さんは車で連れて行った。
 なぜか後部座席にひとみさんと1学年下の妹も乗り込んでいる。食事の買い物に出る予定とたまたまかち合ったという。
 麻里さんとボーイフレンドはフードコートでクレープを食べながらおしゃべりしている。ペットショップのショーウインドーの前で「かわいいー」とはしゃいでいた。
 初々しい若いカップルの背後に、距離を置いて付いて回る2人の影があった。目が合いそうになると、慌てて商品棚の陰に隠れる。
 2人ともカップルの女の子の方と顔がそっくりだから正体は察しがつく。
 「絶対バレてんぞ」
 車で待っていた浩行さんはあきれた顔をしている。
 「んだって大事な娘がどっかに連れ込まれてチューとかされたら大変だもの」
 尾行に感づいたかどうかは娘には最後まで聞かず、うやむやにした。


<はかない恋>
 ボーイフレンドとその後どうなったかは詮索していない。
 何となくの感じでは、はかない恋に終わったようだ。
 麻里さんは子ども好きで保育士を目指していた。享年18。望みをかなえる前に命が尽きた。
 葬式の時、幼稚園ぐらいの男の子がお母さんに連れられ、小さい手を合わせていた。
 麻里さんの高校の同級生の弟で生前、よく遊んでもらったという。
 親の知らないところで娘は成長していた。

 

 

 


12/5原発被害者切捨てを許さない!~東京オリンピックまでにすべてがなかったことのようにしようとしている

2015-12-06 18:38:23 | 福島、原発

LNJ Logohttp://www.labornetjp.org/news/2015/1205yumotoより転載

原発事故被害者の切捨てを許さない大きな運動を!

       湯本雅典

 

動画(3分49秒)

 12月5日、「2015原発事故被害者の切捨てを許さない東京集会」が東京港区の田町交通ビルで開催された。(主催:「原発事故被害者の救済を求める全国運動」以下「全国運動」)

 原発震災5年目、全国各地の被害者救済の訴訟団体や避難者当事者団体が大きく束ねられ、運動の拡大強化をめざす動きが活発だ。それというのも、政府と福島県が2017年3月の住宅支援の打ち切り、18年3月の賠償打ち切りを打ち出し、「東京オリンピックまでにすべてがなかったことのようにしようとしている」(「全国運動」共同代表・佐藤和良さん/写真下)からだ。

 集会では、「奨学金を受けることが決まった子どもの家庭の生活保護費が減額された」(反貧困ネットワーク代表世話人・宇都宮健児さん)という福島市の事例が報告された。また、20mSv/h基準を許さない闘いを続けている南相馬市の小澤洋一さんから、「山が最終処分場なんです。そこに戻れというのです」と安易で性急な政府の帰還政策が強く批判された。

 「全国運動」事務局の瀬戸大作さんは、「戦争法案のような闘いを私たちもめざして、大きな運動を起こしていく」という決意を述べた(「集会宣言」参照)。

集会宣言

 

 

 


【動画】田岡俊次「安全保障の要諦は敵を作らない­こと」~日本の国防政策は誰から何を守っているのか

2015-12-06 18:36:41 | 平和 戦争 自衛隊

【動画】 田岡俊次氏「安全保障の要諦は敵を作らない­こと」~日本の国防政策は誰から何を守っているのか


2015/12/05 に公開

http://www.videonews.com/
マル激トーク・オン・ディマンド 第765回
(2015年12月05日)

日本の国防政策は誰から何を守っているのか

ゲスト:田岡俊次氏(軍事ジャーナリスト)


 安保法制が成立したことで日本は従来の専守防衛政策から一歩踏み出し、世界地図の上で­より大きな軍事的役割を担うこととなったとされる。

 4か月にも及んだ安保法制の国会の審議では、法案の中身やその合憲性をめぐる議論に長­い時間が割かれた。しかし、そもそも日本の自衛隊に、そのような役割を担うだけの実力­や装備が備わっているかどうかについては、ほとんど検証が行われてこなかったのではな­いか。

 そこで今週のマル激では、日本の自衛隊の本当の実力と、現在進行中の「防衛計画の大綱­」(大綱)「中期防衛力整備計画」(中期防)の下で進む自衛隊の武器や兵器の装備の実­態を、軍事ジャーナリストの田岡俊次氏に聞いた。

 冷戦の終結とともに一貫して下がってきた日本の防衛費は安倍政権の発足以降、一転して­上昇をはじめ、来年度には初めて5兆円の大台に乗る見通しだという。これは対GDP比­では約1%と、先進国の中でも最も低い水準ではあるが、金額としては円安でドル換算の­数字が目減りしてもなお、世界で9位につけている。平和憲法を持ち、軍事的には在日米­軍に依存しているといわれる日本だが、こと防衛予算を見る限り、世界で有数の軍事大国­と言っても過言ではない。

 安保法制を受けて、日本の自衛隊がこれまで以上の役割を担う能力を有しているかどうか­について田岡氏は、憲法の制約がある日本は攻撃的な兵器を持たないため、現実的には難­しいとの見方を示す。

 現在、大綱や中期防の下で整備が進められている防衛装備の強化は、抑止力の向上を前面­に掲げている。しかし、そもそも抑止力とは、攻撃した場合にそれ以上の反撃を受ける恐­れがあるために、相手に攻撃を思いとどまらせる能力のことだ。日本の自衛隊にそれだけ­の反撃能力が備わっていない以上、これは根本的に誤った発想だと田岡氏は言う。また、­アメリカとより緊密な連携を図ることで、在日米軍が抑止力になってくれるとの希望的な­考え方も、米中がまずます緊密の度合いを強める中で、無人島をめぐる紛争で、核兵器を­大量に持つ中国に対してアメリカが本気で軍事介入するなどということはありえないと田­岡氏は言う。

 更に、日本は中国の脅威を意識した島嶼防衛の強化のために、日本版海兵隊とも呼ぶべき­「水陸機動団」の創設や水陸両用艇やオスプレイの導入などを進める方針だが、その効果­についても田岡氏は、中国の空軍力に対して絶対的な劣勢に立つ自衛隊には制空権を押さ­える力が決定的に欠けているため、いずれも現実的ではないと否定的だ。

 どうも、抑止力の強化と日米間のより緊密な連携、そして中国を意識した島嶼防衛能力の­強化といった現在日本が進める防衛計画そのものが、かなりピンボケなものというのが田­岡氏の評価だ。

 兵器のハイテク化などを受けて、世界各国が大幅に兵員数を削減する中で、日本だけは今­後陸上自衛隊を5千人も増員する予定だということを見ても、日本の防衛力の整備は、自­衛隊の予算獲得のために中国脅威論が使われている面があるというのが、田岡氏の見立て­だ。

 田岡氏は1機で何百億円もする高価なおもちゃを揃えて悦に入る前に、日本はまず国防と­安全保障についての基本的な議論をすべきだと主張する。いたずらに危機を煽れば、本来­は存在しないはずの脅威が現実のものとなりかねない。「安全保障の要諦は敵を作らない­こと」を前提に、日本の国防を考えるべきだと田岡氏は言う。

 日本の自衛隊の実力と、目下、防衛予算を増額しながら安倍政権が進める最新式防衛装備­の評価、そして日本の国防の真の課題などについて、ゲストの田岡俊次氏とともに、ジャ­ーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。

 

 

 


野党に厳しい2016参院選:非改選議席121(現在 与党系89、野党系32)~与党2/3まで73議席

2015-12-06 18:34:11 | 政治 選挙 

 2016年参院選 
非改選議席121(現在 与党系89、野党系32) 与党2/3まで73議席
~与党系が16議席減でも、参院定数の2/3を占める結果となる!

 
 

誰かが正直に言うべきだと思いますので、敢えて書きます。安易な希望やスローガンも語られますが、このままの支持率で推移していくのなら、参院選は、憲法を守るぎりぎりの情勢だと見た方が良いと思います。

2016年の参議院選挙は、このイラストの状態から始まります。ご存知の通り、参院選挙は、3年ごとに半数を改選する制度ですから、このイラストにある議席は最初から決まっています。与党過半数まで33議席、3分の2までは、73議席です。自公が、大勝した前回並みの76議席を取れば、ゆうに憲法改正の発議が可能となります。

各選挙区の情勢を見れば、野党共闘の目標は「安保法制の廃止」から「改憲の阻止」へと転換すべきです。「安保法制の廃止」は直近の目標とはなりえません。...

おそらく、参院選は厳しい後退戦となります。それを野党共闘(共産党の「国民連合政権」や民主党の「野党統一候補」)によって、いかに防ぐのかが勝負です。
接戦の選挙区を野党が取らないと、改憲勢力の3分の2議席を防げません。野党協力により、野党の支持率が大きく上がって比例票が増えないと勝負になりません。保守地盤で勝ち目のない選挙区も多数ありますが、そういう選挙区でも、諦めず比例票を伸ばすことが、改憲を防ぐための最後の一議席へと繋がるかもしれません。

自公で衆院と参院の両方で3分の2をとった選挙は戦後一度もありません。安倍首相も、最初で最後のチャンスだと認識しているでしょう。悲願の改憲の為になんでもやってくると思います。一億総活躍社会を振りかざし、賃上げ(官製春闘)、福祉、平和外交、もちろんTPP、新年度予算も丁寧に審議するでしょう。
そして「消費増税先送り」と言う切り札もあります。そして、参院選で3分の2を占めれば、改憲(おそらく緊急事態条項)を狙ってきます。

戦術を考える時です。「安倍は辞めろ!」「戦争法、今すぐ廃止!」今年の夏に全国で響き渡ったコール!
安倍首相は辞めませんし、戦争法も今すぐ廃案にはなりません。言葉にしている我々(僕もデモでは叫びますが)は納得しても、聞いている多くの市民の方々が、どうとらえているかを考える時です。8月30日や9月18日の熱気はありません。ネガティブな発言だとは思いません。怖いのです、警鐘です。

来年の今頃、「憲法改正の国民投票について」なんて記事を書いていないことを祈るばかりです。

(イラスト 工場長・コラージュ 副島和芳)