異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

再稼働認める決定 福井地裁 / 福井地裁高浜原発異議決定を受けての弁護団声明

2015-12-25 14:48:27 | 福島、原発

 ttp://www.datsugenpatsu.org/bengodan/archives/15-12-24-2/より転載

福井地裁高浜原発異議決定を受けての弁護団声明

2015年12月24日
 

高浜原発3・4号機については、本年4月14日、福井地方裁判所の樋口英明裁判長、原島麻由裁判官、三宅由子裁判官による運転差止仮処分命令が発令されていましたが、本日、同裁判所の林潤裁判長、山口敦士裁判官、中村修輔裁判官により仮処分命令は取り消されました。

私たちは、福島原発事故のような事故を二度と招いてはならないという観点から新規制基準の不合理性、基準地震動の策定手法の不合理性、津波の危険性、工学的安全性の欠如、シビアアクシデント対策・防災対策・テロ対策の不備といった様々な危険性を指摘しました。

これに対して、本決定は、原子力規制委員会の判断に追随するだけの形で私たちの主張立証を排斥しました。

とりわけ、基準地震動に関しては、「最新の知見に従って定めてきたとされる基準地震動を超える地震動が到来しているという事実」は、「当時の基準地震動の想定が十分でなかったことを示すものである」と認めながら、「いずれも福島原発事故を踏まえて策定された新規制基準下での基準地震動を超過したものではない」とし(113頁)、新規制基準下ではこのようなことは起こらないとされています。

しかしながら、一方で、本決定は、「新規制基準の策定に関与した専門家により『基準地震動の具体的な算出ルールは時間切れで作れず,どこまで厳しく規制するかは裁量次第になった』との指摘がされていること」も認めており(105頁)、この認定からすれば、新規制基準における基準地震動の策定手法は見直されていないのですから、上記決定は、論理矛盾を来しているといわざるを得ません。

さらに、本決定は、「あらかじめ判明している活断層と関連付けることが困難な地震でマグニチュード7を超えるものが起こる可能性を完全に否定することはできない」とし(122頁)、「本件原発において燃料体等の損傷ないし溶融に至るような過酷事故が起こる可能性を全く否定するものではないのであり,万が一炉心溶融に至るような過酷事故が生じた場合に備え」なければならないとしています(223頁)。本決定は、福島原発事故の深刻な被害から何も学ぼうとしない、極めて不当な決定であり、原発周辺住民が事故によって被害を受けることを容認していると言わざるを得ません。

林潤裁判長は、11月13日の審尋期日の際に「常識的な時期」に決定を出すと発言しましたが、私たちが指摘したすべての問題点について正面から検討した上で本日12月24日に決定を出すというのは「常識的な時期」とは到底いえず、年末も押し迫った常識外れなこの時期に出した本決定は、高浜原発3・4号機の再稼働スケジュールに配慮した、結論ありきの決定であると言わざるを得ません。高浜原発3,4号機が再稼働して重大事故を起こした場合、その責任の重要部分は再稼働を許した3人の裁判官にあるということになります。

しかし、私たちは、このような不当決定に負けることはありません。なぜなら、理論的正当性も世論も私たちの側にあるからです。福島原発事故のような事故を二度と招いてはならない、豊かな国土とそこに根を下ろした生活を奪われたくない、子ども達の未来を守りたいという国民・市民の思いを遂げ、ひいては失われた司法に対する信頼を再び取り戻すため、最後まで闘い抜くことをお約束します。

2015年(平成27年)12月24日

脱原発弁護団全国連絡会、大飯・高浜原発差止仮処分弁護団

共同代表 河合弘之・海渡雄一

 

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毎日新聞http://mainichi.jp/articles/20151224/k00/00e/040/222000cより転載

高浜原発3、4号機

再稼働認める決定 福井地裁

 
関西電力高浜原発(左から)3号機、4号機=福井県高浜町で、本社ヘリから久保玲撮影

 関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の運転差し止めを命じた4月の福井地裁仮処分決定(樋口英明裁判長=当時)を巡る異議審で同地裁(林潤裁判長)は24日、「安全性に欠ける点はない」などとして関電が申し立てた異議を認め、仮処分を取り消す決定を出した。8カ月余りで司法判断が覆り、2基の再稼働が法的に可能となった。地元同意の手続きは完了しており、関電は25〜29日に核燃料を3号機の原子炉に装着し、来年1月下旬の再稼働を目指す。

 

 


【案内】12/29(火)17歳で香港の雨傘運動を指導したアグネス・チョウが来日 T-ns SOWL高校生とイベント

2015-12-25 12:19:53 | 案内 情報 デモ 集会 逮捕

AgnesChow_JP

17歳で香港の雨傘運動を指導した少女の「周庭(アグネス・チョウ)」が来日して
T-ns SOWL高校生とイベント!

Flyer1229

 

 

10代の挑戦! 周庭さん来日記念・緊急開催

香港・雨傘運動 × T-ns SOWL「十代の挑戦」高校生の政治活動とは?

2015年12月29(火)
PLACE 阿佐ヶ谷ロフトA TEL:03-5929-3445 (杉並区阿佐谷南1-36-16-B1 [MAP])
OPEN  13:00 / START 13:30

料金:学生¥500(+1ドリンク代)/一般¥1000(+1ドリンク代)
予約受付中↓
学生(¥500)予約→こちら
一般(¥1000)予約→こちら

【出演】
周庭(アグネス・チョウ/学民思潮)
たくや(T-ns SOWL)
りゅーき(T-ns SOWL)
あいね(T-ns SOWL)

伯川星矢(香港出身/『香港バリケード』執筆者の一人)
サム・イップ

【進行】
小川善照(ジャーナリスト)

昨年、香港で発生した雨傘運動は、民主主義を求めて市民が立ち上がった、市民運動でしたが、その牽引役となったのは、学生の団体でした。その中でも、十代の少年少女たちによって運営されていた『学民思潮』は、その2年前の愛国法反対運動から運動をリードする存在でした。

一方、日本でも今年に入り、国会前の反安保デモの中から高校生の団体T-ns SOWL(ティーンズ・ソウル)が立ち上がり、大学生団体SEALDsと共に抗議の中心的な活動を担いました。

学民思潮で、ジョシュア・ウォンと一緒に運動を作り上げていった、周庭(アグネス・チョウ)さんが、この年末に来日することになり、ぜひ日本の同世代の人達と対談したいということで今回のトークイベントが実現。それぞれの活動や民主主義についてから、学校、友達、進学についてまでざっくばらんに話します。

香港と日本の出会いから、また新たな『十代の挑戦』が始まる!

 

(関連サイト)
周庭 facebook
T-ns SOWL twitter
香港の未来を殺したのは誰だ<香港現地レポート> - 小川善照

  T-nsSOWL-Art

 

 


辺野古移設巡り 沖縄県がきょうにも国を提訴へ/辺野古周辺住民21人が国交相決定取り消し要求で提訴

2015-12-25 11:20:41 | 沖縄

http://ryukyushimpo.jp/news/entry-194249.htmlより転載

国交相決定取り消し要求 辺野古周辺住民21人が提訴

 
 
訴状提出のため那覇地裁に入る原告団と弁護団=24日、那覇地裁

 米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設をめぐり、名護市辺野古の埋め立て承認取り消しを一時的に無効化するため国土交通相が行った執行停止決定の取り消しを求めて辺野古区や周辺の住民21人が24日、那覇地裁に提訴した。埋め立て関連工事を早急に止めるため、執行停止決定の一時的な無効化も申し立てた。

 国交相の執行停止で翁長雄志知事による承認取り消しの効力が失われ、工事が進んでいることから提訴に踏み切った。原告らは埋め立てやその後の新基地建設で大浦湾から享受している恩恵がなくなり、騒音被害が発生すると訴えている。

 騒音被害では全国の米軍基地関連訴訟の判決で、米軍運用に日本の法支配が及ばないとする「第三者行為論」によって米軍機の飛行差し止めが退けられているなどと指摘。「(基地使用が開始されると)司法的救済を得ることが事実上できない」として「重大な損害を避けるため緊急の必要」がある執行停止決定を一時的に無効化するための要件を満たすとした。

 行政不服審査法に基づく審査請求・執行停止申し立ては「私人の権利利益を迅速簡易に公正に救済するため」の制度と強調。今回の埋め立ては「私人」は実施できないとして、執行停止決定は違法だと主張した。

 原告団の東恩納琢磨団長は「説明がつかないことを国はしている。騒音被害が広がるのも明らかだ。なぜ辺野古なのか裁判を通じて考えてほしい」と語った。
 池宮城紀夫弁護団長は「県と国の裁判を座して見るわけにはいかないという思いで提訴した」と述べた。

 

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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151225/k10010352361000.htmlより転載

普天間基地移設巡り 沖縄県がきょうにも国を提訴へ

12月25日 4時54分
普天間基地移設巡り 沖縄県がきょうにも国を提訴へ
 
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アメリカ軍普天間基地の移設計画を巡り、沖縄県の翁長知事は、名護市辺野古で進められている移設工事を早急に止めるため、25日にも国を相手に裁判を起こす方針です。移設計画を巡り、国と沖縄県が互いに相手を訴える異例の事態となります。
 
アメリカ軍普天間基地の移設計画を巡っては、沖縄県の翁長知事が名護市辺野古沖の埋め立て承認を取り消したのに対して、国土交通省は沖縄防衛局の申し立てを認めて取り消しを一時停止し、移設工事が進められています。

翁長知事は国土交通省の決定を不服とし、工事を早急に止めるには、国を相手に裁判を起こす必要があるとして、県議会の議決を得るとともに弁護士らと検討を進めてきました。その結果、準備が整ったとして、国土交通省の決定の取り消しを求める訴えを、25日にも那覇地方裁判所に起こす方針を固めました。また、裁判が行われる間、工事を中断させる申し立てもあわせて行うことにしています。

普天間基地の移設計画を巡っては、埋め立て承認の取り消しを放置すれば著しく公益を害するなどとして、国が知事に代わって埋め立て承認の取り消しを撤回する「代執行」を求め、裁判を起こしていて、国と沖縄県が互いに相手を訴える異例の事態になります。

 

 

 


アメリカの議会、また辺野古建設反対決議 全会一致でケンブリッジ市議会(沖縄タイムス)

2015-12-25 11:06:48 | 沖縄

沖縄タイムスhttp://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=147106より転載

アメリカの議会、また辺野古建設反対決議 全会一致でケンブリッジ市議会

2015年12月24日 10:03
 
 【平安名純代・米国特約記者米マサチューセッツ州ケンブリッジ市議会は21日夜(日本時間22日午前)の本会議で、米軍普天間飛行場の代替施設(FRF)を名護市辺野古に建設する計画に反対し、沖縄の人々と連帯する決議を全会一致で可決した。
 米地方議会が新基地建設に反対する決議を採択したのはカリフォルニア州バークレー市に続き、2例目。

» 基地と原発のニュースをフクナワでも

 バークレー市の決議を踏まえ、ケンブリッジ市も新基地建設計画の当事者を米政府と位置付け、大浦湾の環境破壊や県民の人権侵害など、新基地建設をめぐる米側の責任に言及。大浦湾に生息する262種の絶滅危惧種を含む5334種の生物を守ろうと日米両国の環境団体などが米国防総省を相手取り訴訟を起こしたが、日米両政府が工事を強行しようとしている現状を批判。キャンプ・シュワブ前などで非暴力で抗議する民間人らが逮捕されるなど沖縄の民主的権利が侵害されていると指摘した。 

 そのうえで、バークレー市と同様、米国防総省に米国家歴史保存法の順守を促し、米国海洋哺乳類委員会に環境保全の再確認、米議会に対しては辺野古移設をめぐる公聴会の開催など、具体的行動を要請し、新基地建設計画に反対する県民との連帯を表明している。

 同決議を提案したのはメーゼン、シモンズ両市議ら。

 


【インタビュー 】 政権のメディア介入 久米宏氏 (毎日新聞)

2015-12-25 10:59:58 | 報道

毎日新聞http://mainichi.jp/articles/20150530/ddm/005/070/019000cより転載

インタビュー

政権のメディア介入 久米宏氏

 政治によるメディアへの介入が強まっている。テレビ朝日「報道ステーション」でのコメンテーターの発言やNHK「クローズアップ現代」のやらせ疑惑に対し、自民党はテレビ局幹部から事情を聴き、局側も関係者の処分を決めた。「報道の自由」が揺らいでいる、という声も上がる。ニュース情報番組の司会者の先駆け的存在である久米宏さん(70)の目には、今日のテレビ報道の姿はどう映っているのか。【聞き手・森忠彦】

テレビ報道、踏み込んで

−−最近、政権のメディアへの介入を感じませんか。

 安倍政権はけじめがないですよね。NHKの会長にお友達を連れてきたところなんか、ルール違反でしょう。民主主義がわかってない。マスコミもよくない。最近、首相とマスコミ関係者の会食が異常に多いですよね。誘う方も応じる方も問題です。一定の距離を保たないと、批判しにくくなるでしょう。そもそもメディアというのは、政権批判することに存在意義があるわけですから。

−−3月27日の「報道ステーション」では、コメンテーター(元経済産業官僚の古賀茂明氏)の発言が問題になりました。

 ビデオを2回見返しても、何のことを言っているのかがよくわからなくて、ちょっと欲求不満でしたね。基本的には、コメンテーターが自由に発言できる番組だということを証明したわけですけども、あそこで打ち切っては、視聴者にはさっぱりわからない。どういう経緯であの話になったのか。もし、僕が司会だったら、最後まで聞いたんじゃないですかね。

−−1985年秋から18年半続いた「ニュースステーション」は夜のニュース番組を変えたと言われるほどでした。当時、圧力を感じたことは。

 僕個人のことで言えば、この話をしちゃいけない、というようなことは一回もありません。この話はしないでおこうというのも、僕個人の判断でした。放送前にスタッフと簡単な進行の確認はしますが、コメンテーターとの打ち合わせも基本的にはなしで、自由にしゃべれました。

 反論が出るだろうと予想される話をすることもありました。放送開始のころは中曽根政権下で、かなり批判的な発言もしました。中曽根康弘さんの群馬の選挙区に行った時は記者会見で私だけがオフリミット(立ち入り禁止)で。ご本人ではなく、周囲が「久米はうるさいヤツだから」と気を使われたようです。

 僕はあくまでも司会者ですから、番組制作上、面白くするためにあえて踏み出すことはあります。中途半端だと面白くないし、やるなら徹底した方がいい。見ていて楽しくて、明るくて、割と都会的な番組なんだけど、時の権力にはかみつく−−。それが意外に受けましたね。

−−ニュース番組の司会者として心がけていたことはありますか。

 当時は夕刊が来るころにテレビ局に行って、新聞と各局のニュースを見て、誰も話していないコメントを見つけることに一番気を使いました。僕が納得できて、かつ見ている人も面白がるような視点はないかと。もし何も思いつかなければ黙っている。余計なことは言わない。無理するとろくなことはありません。

 最近のニュース番組は、全体的に踏み込んだ発言が少なくなっているような気がします。よくない傾向ですね。当たり障りのないことだけ言っても、面白くない。

−−最近の地上波の番組、どう思いますか。

 テレビを見る人は減っていますよ。つまんない番組も多いし。特にバラエティーは。出演している俳優やお笑いタレント、歌手の層が薄いんでしょうね。そこが番組制作側の最大の苦労点でしょう。テレビ業界も意外とつらい職場でして、よほど好きでないともたない。最近は若い人も減っています。視聴率もさらに細かな数字が出るようになって、シビアになりそうです。

−−今はラジオやBS放送の出演が中心ですね。

 気楽ですよ。もともとTBSでアナウンサーとしてラジオで育った人間ですし。今は、たまにテレビに遊びに行くという感じです。特にラジオは何をしゃべっても、どこからも何にも言ってきませんからね(笑い)。政治家やNHKの悪口なんか結構やってますよ。NHKのある番組の悪口をしゃべってたら、最近、その番組がだんだんとよくなっている気がします。聴いてくれているのかな?

 BSも地上波と違って、人間の呼吸に近いゆったりしたリズム感で作れますから。地上波はいろんな意味で回転が速すぎ。その点、BSは人間的だと思います。昔と違ってテレビの選択肢が広がったことはいいことですよ。

 今年は8月15日が土曜日で、ラジオの生放送の日なんです。さて、どんな内容にしようか。終戦70年ですしね。ちょっと、プレッシャーを感じています。


 ■人物略歴

くめ・ひろし

 1944年生まれ。現在のレギュラーはTBSラジオ「久米宏 ラジオなんですけど」(土曜午後1時)とBS日テレ「久米書店」(日曜午後6時)