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日記(2.14)谷口ジロー

2017-02-14 10:32:59 | 日常
2月14日  (火曜日)   晴れ  寒い!

紙に描いたものは映画やテレビのように音を出すことはできない。
音を感じさせるにはどうすればいいか。
漫画は音をそのまま描くことでその問題を乗り越えてきた。

鉄腕アトムが空を飛べば「ヒューン」、お尻のマシンガンを撃てば「ダダダダダッ」。
文字を書き加えることで音が出ない紙から音を出している。
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「巨人の星」の星飛雄馬が大きな衝撃を受ける場面ならば、「ガーン」。
音を視覚させる漫画独特の表現方法で専門用語では「音喩(おんゆ)」というそうだ。

その漫画家は「音喩」の使い方が極端に控えめである
亡くなった谷口ジローさんである。六十九歳。

犬を飼う」「父の暦」「歩くひと」「孤独のグル」。/font>


細かく正確に描く生真面目な作風。
物語とは直接関係のない風景や街並みまで一切手を抜くことなく、
丹念に描かれた作品は、昔気質の名工を連想させた。
老犬との暮らしを描いた「犬を飼う」の「音喩」を数える/・・20もなく、
どれも見落としてしまうほどに小さい。
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おそらく必要なかった。
「音喩」に頼らずとも、
海を描けば波の音が、
都会を描けば喧噪が、
住宅地を描けば人の話し声や子どもの笑い声が、
どこからか聞こえてくる。



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何を描くにも緻密だった筆が優しい音を奏でた。
圧倒的な画力で静謐(せいひつ)な生活と人間を描いた漫画家とのお別れである。
背景に「音喩」を描くならば大きく「シュン」である。

これは版画!と聞く

★ 素晴らしい絵を書く方だった!
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コメント
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