ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

ウクライナ民話「てぶくろ」の絵本作家

2022-04-07 23:51:41 | 

持っていたはずなのに、なぜか見つからない昔の絵本「てぶくろ」

ウクライナ民話ということと、絵本の内容に共感し、いま人気だそうです。

 

もう1冊あってもかまわないと、先日、取り寄せました。

 

ウクライナ民話 てぶくろ

 

絵:エウゲーニー・M・ラチョフ  訳:うちだりさこ

福音館書店 1,000円+税

 

おじいさんが落とした手袋の中に、どんどん動物たちが入っていきますが、サイズ的に入らないでしょ?という大きな動物まで入ってしまうのがおかしいお話です。

 

 

動物たちの着ている服や装丁の絵などがウクライナらしいですが、よく見ると…

 

 

「ロシアの絵本」と書かれています

 

オリジナルは1951年に当時のソビエト連邦(1991年12月に解体)で出版されたからでしょうか。

日本では1965年11月に福音館書店から発行されています。

1951年のソ連といえば、まだスターリンの時代で、第二次瀬愛大戦からだんだんと復興してきた頃になります。

 

 

作画のエウゲーニー・M・ラチョフについて調べてみると、

1906年にシベリア西部のトムスク州に生まれ、1924年にクラスノダール市のクバン美術師範学校に入学します。

クラスノダールは、クリミア半島の東部、ソチの北部、という場所。

1928年にキエフ美術研究所に入ったのは、クラスノダールがらウクライナが近かったからでしょうか。

1930年にはキエフ(今はキーウ、ですね)の出版社に勤め始めます。

 

ちなみに、ラチョフさんの故郷トムスク州からクラスノダールまでの距離は4320kmもあり(日本列島の全長よりもかなり長いです)車で移動すると56時間かかると出てきました!

 

ラチョフさんはロシアで生まれ、1917年のロシア革命、1917ー1922年のロシア内戦、ソビエト連邦設立、という時期に少年期を過ごしています。

22歳から91歳で亡くなるまで(1997年没)はキーウ周辺にいらしたと思われますから、人生の大半を過ごしたウクライナには深い愛着があったことでしょう。

 

ラチョフさんは、1991年のソ連解体も見届けているんですね。

いま、もし、ラチョフさんが生きていらしたら、ふたつの故国ロシアとウクライナに対して何を思い、どんな絵を描かれるのでしょうか。

 

近所の菜の花  ウクライナカラー

 

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「麻酔」@渡辺淳一

2020-07-05 22:27:12 | 

ずいぶん前に福島の叔母からもらった小振りな藍染めの「がまぐち」を使ってみようかしら、と思って出してみたら、中に新聞紙が丸められたものが入っていました。

それ自体は珍しくありませんが、いったいいつのもの?と思うほど古い新聞でした。

 

広げてみると、医師でもある小説家の渡辺淳一さんの連載小説「麻酔」

 



調べると、この小説が新聞に連載されていたのは199241日から1231日まで。

ということは、これは、その頃に送られてきたものみたいです。

 

「麻酔」という小説の内容は、子宮筋腫の手術を受けた49歳の女性が、麻酔ミスにより植物状態となってしまう、というものでした。

 

手術に際しての「麻酔」、特に「全身麻酔」は、非常にデリケートなもので、場合によっては、生死にかかわるものになります。

友人の知り合いで、麻酔から覚めなかった例を聞いて以来、自分が受ける立場になった時に、正直、なにかしらの覚悟をせざるをえませんでした。

 

先月の手術も全身麻酔で、半年前に受けた手術も全身麻酔でした。

10年ちょっと前にも全身麻酔で手術を受けていて、私はおそらく麻酔とは相性が悪くなさそうなはずなので、今回もなんとか気持ち的に乗り越えられました。

が、手術の前に、この古い新聞の切り取りを見ていたとしたら、精神状態が穏やかでいられなかったかもしれません。

 

麻酔医は非常に重要で、海堂尊さんの小説「チーム・バチスタの栄光」でも、麻酔医がカギを握る人物だったと記憶しています。

 

「全身麻酔」については、今回わたしが受けた手術の記録のひとつとして、後日こちらでリポートしたいと思っています。

 

 



そうそう、渡辺淳一さんの小説「麻酔」が掲載されていた裏側は、シドニィ・シェルダンの「真夜中は別の顔」の広告が載ってました。

懐かしい!

1992年というと28年前。

「ゲームの達人」をはじめ、シドニィ・シェルダンの小説、はやりましたねぇ~

 

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出ました!「日本ワインに首ったけ♪(下巻)」

2019-03-08 18:51:59 | 
毎年この時期の悩み事のひとつ ― 確定申告
3月15日までに提出しなければならないですし、3月上旬はいつも幕張メッセで「FOODEX JAPAN」があり、それに伴う色々なこともあったりで、確定申告がなかなか進まないのがお約束…

今年も苦労しましたが、先ほどやっと提出書類すべてを整えました!
後は提出するだけです

これで、ようやく、この本も読めます


日本ワインに首ったけ♪(下巻) 
あの人この人そのワイン日本一愉快なワイナリーガイド
著者:そらしど   発行:新樹社  価格:1280円(税別)

友人のしどさん著の日本ワインガイドで、昨年10月に発行された上巻に続き、2019年3月5日に下巻が発行されました

この下巻、なかなか発行日が決まらなかったのですが、ようやくです。
発売日が決まった段階で、Amazonに予約していたため、送られてきました。

上巻の時は、京都出張の際に新幹線で読みましたが、下巻はこの週末に読みたいですねぇ。



しどさんから、私も下巻に登場しているらしいと聞いていました。
登場するようなこと、何かしましたっけ?
パラパラとめくっていたところ、終盤で発見!



はあ~、ここでしたか!
でも、これは本当によく知っている人でないとわからないかも(笑)

全編がほとんどマンガとイラストなので、どこから読んでもOKですし、ワインのことをわからない人でも楽しめるかと思います。

日本ワインへの愛があふれた「日本ワインに首ったけ♪」上・下巻ともオススメです


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楽しいガイド本「日本ワインに首ったけ♪(上巻)」到着!

2018-10-17 18:40:52 | 
先週発売された、友人のしどさんの日本のワイナリー訪問記がようやく手元に到着!


日本ワインに首ったけ♪(上巻) 
あの人この人そのワイン日本一愉快なワイナリーガイド
著者:そらしど   発行:新樹社  価格:980円(税抜)

同名のサイトで、日本のワイナリー訪問記をイラストで楽しく報告しているしどさんが、満を持して本という形で出版されました。

ちょうど明日から、「第4回アジア・オセアニアソムリエコンクール」の取材のために新幹線で京都入りするので、車内のお供として楽しませていただきます



ちなみに、著者のしどさんは、自称“50代男性”と、よくつぶやいたりしていますが、実際はカワイイおねえさんです。

て書くと、本人は照れるでしょうか(笑)

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「和食で愉しむイタリアワイン」の本

2018-05-02 16:31:36 | 
GWも後半に入りますが、特に予定がないなぁ…という方、この機会に、ゆっくり本を読んでみるのもいいものです。

先週、日本のイタリアワイン界の重鎮、林 茂(はやししげる)さんの出版記念パーティーがあり、この春に上梓された2冊のイタリアワインの本が紹介されました。



左)最新 基本イタリアワイン【増補改訂第4版】林 茂 著 
  CCCメディアハウス刊(4000円+税) 
右)和食で愉しむイタリアワイン  林 茂 著 万来舎刊(2600円+税)

「基本イタリアワイン」は、すでに1月に紹介しました。
 → コチラ

「和食で愉しむイタリアワイン」は、2018年5月1日発売の最新本です。

林さんは、日頃からイタリアワインと和食のペアリングを提案されていますが、それがまとめられたのが、「和食で愉しむイタリアワイン」です。



組み合わせの具体例がとても役に立ちます



和食料理店での検証も紹介されています



林 茂さん

すでに何冊もイタリアワインの本を出版されていらっしゃいます。
尋ねると、「10冊目」とのことでした。




パーティーでは、「和食で愉しむイタリアワイン」の中で紹介されているワインがサービスされました。



プロセッコやソアーヴェを中心とした白ワインが多かったです



久しぶりに飲んだGINIの「ラ・フロスカ」 やっぱりおいしい



ロゼや赤も



バローロもありましたが、今回の私のお気に入りはヴァルポリチェッラ・リパッソ2012。


ワインをたっぷり楽しみ、立食ですが食事も出て、上の本2冊を林さんのサイン付きでいただいてきました。
パーティー参加費は払っていますが、本の値段だけでも7,000円超え!
あの会費で良かったんでしょうか?

ともかくも、和食とイタリアワインの方は、かなり参考になりそうなので、じっくり読ませていただきます。


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戦争と男と女とチーズ

2015-08-09 12:12:44 | 
チーズプロフェッショナル協会の監事をされている坂本 嵩さんが1996年に出版した『食後にチーズとワインを少し』(東方出版)という本が私の手元にあります。
もうずいぶん前に購入したものですが、坂本さんがチーズの産地を訪問した際の紀行文やエッセイ的な内容に加え、チーズの食べ方や料理レシピも載っています。

その中に印象的な話があります。
1961年に制作されたフランス映画 『かくも長き不在』 の中に登場するチーズについて書かれている箇所です。

パリ郊外の小さな町の教会広場で小さなカフェを開いているテレーズ、38歳。
第二次世界大戦の末期に夫アルベールがゲシュタポに連行されて以来16年、戦争は終わっても、夫は戻りません。今のテレーズには、年下で長距離トラック運転手の恋人がいます。
夏のバカンス前のある日、いつの間にか広場に現れた一人の浮浪者が夫に似ている?と、テレーズはふと気付くのですが、その浮浪者は彼女を見ても反応がありません。浮浪者の頭には大きな傷があり、自ら過去の記憶を失っていると言います。
果たして彼はテレーズの夫アルベール?

ある日、テレーズは浮浪者をディナーに招待し、最後にチーズを出します。

その時に、テレーズは彼に「好きなチーズがあるのでしょう?」と尋ね、ヒントを出すと、浮浪者は「メーヌのブルーチーズ・・・・よく乾いたもの」と答えるのです。

私はこの話の詳細が知りたくて、映画は無理としても、映画のシナリオとして書かれた本なら手に入るかもしれないと、Amazonで探し当てました。もう何年も前のことです。


『かくも長き不在』 マルグリット・デュラス、ジェラール・ジャロ著
(ちくま文庫)

この本は自分の部屋のよく目につくとところに置いてあるので、時々手に取ります。
特に夏前の季節から秋のはじめくらいまでの頃が気になるのです。

というのも、テレーズがかまをかけた「メーヌのブルーチーズ」が、あまり知られていない地方産の夏のチーズだからです。

テレーズは、言います。
「パリでこのチーズを見つけられなくはない、ただし、季節によってはね」
「メーヌのブルーチーズは、ロワール地方のメーヌ・エ・ロワールの夏のチーズ」

私が気になったのは、坂本さんもどんなものか気になっている、と書いている、このロワールのブルーチーズです。

パリではなかなか出合えないが、ロワールに行けば手に入る夏のブルーチーズ とは?

一応、CPAチーズプロフェッショナルの資格を持つ私ですので、フランス各地のチーズについての知識は当然持っていますが、原産地呼称の付いたチーズを調べても、その条件に合うものが見つけられませんでした。

ロワールのブルーチーズで、よく乾いたもの(セック)ということから、山羊乳のシェーヴルタイプで、サイズはあまり大きくないものでは?と推測しています。

今の季節にパリのチーズ専門店に行けば見つけられるかもしれません。
もちろん、ロワールのメーヌのマーケットやチーズ店に行ければベストでしょう。

これから、パリやロワール地方に出かける方は、ぜひ、このチーズを探してみてください。



私は、ここにあるわけがない、とわかっていても、6月末にイタリアから帰国する際に乗り換えたパリのシャルルドゴール空港の免税店のチーズコーナーで、それらしいチーズがないか探してみました。

もちろん、メーヌ・エ・ロワールのブルーチーズはありませんでした。
が、悔しいので、代わりに別のチーズを買ってきました(笑)
このチーズについては、改めて紹介します。



そういえば、この戦争によって記憶を失った男は、戦争によって夫を連れ去られた妻テレーズの夫アルベールだったのでしょうか?

チーズをきっかけに手にしましたが、戦争が残す爪痕についても考えさせられた本でした。

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『和菓子のアン』とカステラと

2013-10-13 10:26:01 | 
この本が話題になったのは昨年くらいでしょうか。
ずっと読みたかったのにチャンスがなく、でも、スウィーツ好き友人のブログでハッと思い出し、図書館を覗いてみたところ、ラッキーにも見つけたので紹介しますします。


和菓子のアン  坂木 司  光文社 刊 (1800円+税) 

表紙装丁のおまんじゅう(“こしあん”ですね)が、和菓子好きのココロをグッと惹きつけます

主人公は、高校を卒業したけれど、就職先がなかなか決まらない“ぽっちゃり女子”。

偶然見つけた求人募集の貼り紙で、デパ地下の和菓子屋のバイトとして働くことになった主人公が出会う人々や、季節ごとの和菓子のさまざまなエピソードを綴ったストーリーになっています。

和菓子は季節や歳時を表現するものが多く、和菓子好きな私は、たいていの和菓子の来歴を知っているつもりでいましたが、新たな発見もありました。

ストーリーそのものは複雑ではなく、オトナの男性にオススメするには微妙ですが、和菓子好きの方なら軽く楽しめるかと思います。



和菓子つながりで、もうひとつ。

復刻バージョンの銀座線の車両って、カステラ に見えますよね?


先日、偶然出合った銀座線の車両をパチリ

実際、「銀座線カステラ」 という商品が販売されているようです(900円) → コチラ

“カステラ”に引っかかったのは、この秋スタートの NHK朝ドラ『ごちそうさま』 で、主人公の祖母が言う「カステラは手で割った方がおいしい」というセリフがあり、頭の中にカステラがずうっと残っていたから(笑)

そういえば、朝ドラの主人公は杏(あん)さん。
近頃は、“あん” にご縁があります。


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作りたくなる!「見せたくなるお弁当 100」

2013-03-24 12:26:40 | 
“弁当男子”なんて言葉も登場し、近年、お弁当 がブームとなっています。
そんなことから、この本は出版されたのかしら?と思ったのですが…


「見せたくなるお弁当 100」  遠山正道+おいしい教室委員会 著  1200円+税
(文藝春秋刊 2013年3月15日発売)

先週、この本の出版記念会のご案内をいただき、代官山ヒルサイドテラスのプラザホールで行われたプレス会見と出版記念会に参加してきました。
というのも、案内に載っていた お弁当の写真がとてもキレイで、私の好奇心を大いに刺激してくれたからなんです。



「見せたくなるお弁当 100」とタイトルを付けるだけあり、ページをめくると、本当にキレイ

見ているだけで楽しくなってきますが、コレなら作れそうかも?と思えるものもあったり。


おにぎりやごはんものだけでなく、パンや生春巻きまであり、多彩です

それぞれのお弁当には作った人の名前が記載され、その肩書きを見ると、会社員、主婦、グラフィックデザイナーetc...とあります。へえ~、いろいろな人が作っているんですね!



この本の著者である 遠山正道 さんは、スープの店「Soup Stock Tokyo」を展開する株式会社スマイルズの代表取締役社長です。
スープ店の社長とお弁当がどのように結びついたんでしょうか?


遠山正道さん

1969年に誕生した代官山ヒルサイドテラスの設計者である槇 文彦さんが遠山さんの親戚にあたり、また、遠山さんご自身もヒルサイドテラスの住人であることが縁で、「クラブヒルサイド」(代官山ヒルサイドをベースとした会員組織、2008年スタート)から遠山さんに、食のワークショップのオファーがありました。

遠山さんはスープ店の社長ではありますが、自身は料理人でないため、いったんはこのオファーを断りました。でも、“お弁当”なら自分も参加者もフラットになり、同じ目線でコミュニケーションが取れるかも?と考え直し、2012年6月にお弁当のスクール 遠山正道の「おいしい教室」~お弁当の時間~ が始まりました。

講座は月1回、毎回ゲストを迎え、受講生者もゲストも遠山さんもテーマに沿った手作り弁当を持参し、皆で見て、味わって、“おいしい”を考える、という内容です。

ゲストとテーマは以下のとおり

第1回 野村友里(フードディレクター):色と白
第2回 キギ(アートディレクター/植原亮輔、渡邉良重):美しいお弁当
第3回 皆川明(mina perhonen チーフデザイナー):HOUSE!
第4回 松嶋啓介(フレンチレストラン オーナーシェフ):フランス人に食べさせたいお弁当
第5回 小山薫堂(放送作家・脚本家):サプライズ!
第6回 辻義一(料理人/辻留):旬の味
第7回 佐藤卓(グラフィックデザイナー):陰と陽

このことを聞きつけた雑誌「CREA」が、できたお弁当を自社のwebサイトで紹介する連載を開始したところ、アクセス数が多くて人気となり、今回の書籍化になりました。



出版記念会には、第2回のキギさんと、第7回の佐藤卓さんが登壇しました。


左から)佐藤卓さん、キギの植原亮輔さん、渡邉良重さん

受講生30~40人それぞれのお弁当をひとつずつ皆で見て評価し、最後にはワインを飲みながらそれを味わうという、なんとも楽しげな雰囲気からスタートしたのですが、第2回のゲストであるキギさんのお弁当が、今後の流れを変えた、と遠山さんは言います。

キギの植原さんによると、自分たちでは味の面での追求はできないので、見た目をとことん追求した結果、究極のうつわ“卵”に辿り着いたそうです。そして、その美しい形を生かすため、切断の専門機関に依頼して切断しました。そこまでするとは!(笑)


卵のうつわを使ったお弁当  キギ作

入れ物の桐箱も特注品で、卵の置き面は丸くくりぬいてあるそうですが、それでも、そーっとそーっと運んだとか。

「お弁当に完成度を求めた」キギさんに刺激を受け、受講生たちも本番までに試作品を作りながら臨むようになり、どんどんお弁当のレベルが上がっていったそうで、その結果、私たちは、素晴らしいお弁当の数々を本の上で鑑賞することができるんですね


出版記念会の後半では、本の表紙になった 手まり寿司 が振る舞われました



私のお気に入りは、カットしたオリーブの実、オリーブオイルで戻したドライトマト、酢漬けのミョウガ、シイタケの煮つけを載せたもの。
生物を使わないお寿司なら暑い季節やアウトドアにも安心。すぐに使えそうなアイディアです。


「シイタケにはオリーブオイルを垂らしてみてください」と、作者からのアドバイス。
う~ん、イケる!

“和”のお寿司ですが、私の気に入った食材を見ても、“洋”のエッセンスを加えるのもおいしいし、ワインにも合いやすくなると思いました。


左の“白菜のシュウマイ”は遠山さんのアイディア  右は焼いたサバの寿司



この本には、普段のお弁当に使えそうなちょっとしたアイディアから、ホームパーティー、ここぞ!という時のハレの場面でも活躍してくれそうなものが満載です。

持ち寄りのワイン会や、アウトドアのパーティーにもお役立ちですし、春ならお花見にバッチリ使えそうですが(今年はいきなり桜が満開になってしまったのが残念!)、眺めているだけでも楽しい本です。


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小説「食堂かたつむり」

2009-11-06 10:05:59 | 
小説 「食堂かたつむり」 小川 糸 著


普段は小説は読まない私ですが、これはずっと気になっていました。
その理由は、「食べ物」ネタのストーリー だったから(笑)



失恋して失語症になり、田舎に戻った25歳のヒロインが、実家の物置を改装して食堂を開きます

食堂の客は1日1組、しかも、客のリクエストに応じた料理を出すらしい・・・

そんなストーリーを聞いたら、食べることが大好きな人だったら興味を惹かれませんか?(笑)
それゆえ、機会があれば読みたいなと思っていた矢先、いつ探しても姿のなかった図書館の棚で偶然見つけたのです。


食堂の話に加え、実家の母とヒロインとの奇妙な関係が綴られていて、読者の大半はそちらにもだいぶ引き付けられるようです。
たぶんそれは著者が書きたかった内容のメインテーマなのかもしれません。

が、あえて私はそれは軽く受け止め、料理のパートに没頭しました。




著者が無類の料理好きで、それもハンパじゃない知識を持っていることがそこここに滲み出て、ホントに感心させられます。
色々な客、果ては「拒食症のウサギ」までが登場し、ヒロインを悩ませるのですが・・・



詳細は実際に読んでいただくとして、ヒロインの特技のひとつに、
「その人が紅茶好きか?コーヒー好きか?」をほぼ見分けることができる、というのがありました。

これは、私にもなんとなくわかるような、いえ、やっぱりわからないような?(笑)
じゃあ、この私はどう見えるのでしょうか?



来年の2月には、ヒロインが柴咲コウ、母親役が余貴美子映画化されます。
ヒロインのイメージがちょっと違うようにも感じますが、どんなふうに仕上がってくるのか、封切りが楽しみです。

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「料理王国」はワイン特集です

2009-09-05 11:58:02 | 


本日発売の「料理王国」10月号は、1冊丸ごと ワイン特集 です

実は、この私も4ページほど書かせていただいています。

シャンパーニュの「ペリエ・ジュエ」 と
モダンスパニッシュ ―テンプラニーリョ  ですが

スペインワインの方はレストランの取材もあり、ソムリエさんたちのお話を色々聞けたのが楽しかったです。



表紙のブドウの写真がとてもキレイなので、見かけたらぜひ手に取って見て下さい




以前行った時に撮影した ペリエ・ジュエのメゾン 

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「Age」でパワーチャージ☆

2009-07-03 09:10:49 | 
先日から紹介している 「Age」をようやく最寄の駅前の書店で手に入れました。

私が気になっていたのは美容のページ


これこれ・・・



さらにレストランの紹介ページが期待以上に良く、これは使えそうです



初めて見る店が多く、店のチョイスが渋くてイイナと思いました。

私なら上司ではなく、女子2人でも行きたいかも(笑)


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「Age」本日新発売☆

2009-06-29 16:59:35 | 


3日前にも紹介しましたが、マガジンハウスの新しいムック

Age (アージュ)が本日新発売されました


先ほどセブンイレブンに行ったら、やはりなかったので、
他のコンビニで探さねば・・・・と思っていたところ、

編集長の池田さんから 「書店でも買えます」とメールをいただき、
選択肢が広がってほっとしました。
早く手に入れねば!

さらに、キレイな表紙画像もいただいたので、改めて貼り付けますね。


女優の 米倉涼子さん

最初に見た時、このゴージャスな美人、誰?と思ったほど麗しい~

みなさん、会社帰りにチェックをお忘れなく



-----------------------
追記

米倉さんのファッションは実にシンプルですが、彼女の美しさをグッと引き立てていますよね?これ、実は、全身「ルイ・ヴィトン」

白いブラウスシャツだけでこれだけの存在感を出せるのは、さすが!
見習いたいものです
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35歳からの女の人生攻略BOOK「Age」誕生

2009-06-27 15:36:36 | 


以前、大変お世話になったマガジンハウスの池田さんが編集長として手がける新しいムックが誕生する!ということで、久しぶりにお目にかかった池田さんご本人から、カラーチラシ(といっていいのでしょうか?)をいただきました。



Age (アージュ)  680円 (マガジンハウス)

ananの特別編集として、6月29日(月)に発売されます


35歳からの女の人生攻略BOOK
こんな時代は 「強気で生きる女」 が勝つ。

というキャッチと、凛々しく美しい 米倉涼子さんの表紙が印象的



目玉はなんといっても、
招待制ファミリーセールサイト「GILT」への読者特別招待!

読者限定セールや1万円入りのブラックカードプレゼントなど、きっとノドから手が出るほど欲しい人がいることでしょう。


個人的に気になった特集は
女の目も騙す、「年齢不詳美肌」

編集長のブログを見ると、→ http://blog.magazineworld.jp/info/girltalk

テーマは「窮地を救う“即効”レスキュー美容」
これはぜひチェックせねば!



セブンイレブンを除くほとんどのコンビニで手に入るようですので、今度の月曜日、まずは私もコンビニに行ってチェックしたいと思っています。

女性はもちろん、女性との会話の話題を探している男性、婚活中の男性も(笑)、ぜひどうぞ~



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「フランス料理の手帖」

2006-10-02 16:56:00 | 
辻 静雄氏 の書いた本で、もうひとつ私のお気に入りなのが、

『フランス料理の手帖』 



“キャビア”からはじまって、“チップ”、“メニュー”・・・・と続き、

“葡萄酒とソムリエ”“お勘定”etc... と、興味のつきないテーマが並んでいるのです。


もう何度も繰り返して読んでいるのに、
ふとしたときに、また読みたい、という気持ちになるのは、

その本を読むと、まるで自分が辻氏と一緒のテーブルに座っているように思えるからでしょう。

彼の綴る文はひどく魅力的で、なぜだかとても懐かしいのです。


今、手元にあるこの本のページをペラペラとめくっていたら、
他に読んでいる本があるにもかかわらず、これを読みたくなりました。

もちろん、本を読むよりも、今夜すぐにでもどこかに食事に出かける方が良さげではありますが・・・  
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「パリの料亭」

2006-10-01 16:37:54 | 
秋になると、そろそろまたパリで美味しいものを食べたいなぁ・・・

と、思うと手に取るのが、辻 静雄氏 『パリの料亭』 という本 

“料亭”には、“れすとらん”とルビが振られています。



辻 静雄氏といえば、大阪あべの辻調理師専門学校を設立した人物。

元々は大阪読売新聞社の記者だったのに、次第に料理の世界にのめり込み、
ヨーロッパ各地のレストランを食べ歩き、料理の研究と料理人の育成に生涯を捧げ、
1993年に60歳という若さで亡くなられています。

この本は1972年に書かれたものなので、もうなくなっているお店もあり、
また、3つ星だったレストランが1つ星にまで落ちていたりとかありますが、

逆に、ジョエル・ロブションの将来を期待することも書かれていて、
今のパリのレストラン界と照らし合わせて読むと、これがまた面白いんです。

たしかに、今のパリには新しい話題のレストランがたくさん誕生していますが、

昔からある、この本の中で辻氏が紹介しているレストランに行き、
彼が食べた同じ料理を味わってみるもの悪くないなぁと、ついつい思ってしまう私です。

さあて、じゃあ次は、どの店に食べに行きましょうかねぇ・・・  

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