ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

横浜イタリアン「ラ・テンダロッサ」

2012-01-31 14:36:21 | レストラン&店
(甘いもの&お知らせを挟みましたが、「レストランに出かけよう!」  第3弾です)

横浜でイタリア料理店といえば、必ず名前が挙がってくるのが、“ラ・テンダロッサ”

ここを知ってから10年くらいは経っているかもしれません。
横浜なので、キッカケがないとなかなか出かけにくいのですが、先月にいい機会があり、お邪魔してきました。




前菜盛り合わせ

イタリア産生ハムとモッツアレラチーズ、奄美大島産マグロのカルパッチョ、北海蛸のマリネ、タスマニア産サーモンのスモーク、函館産サバのスモーク、フェガティーニ(鶏レバー)と、イタリアだけでなく、日本を含む世界の食材がワールドワイドに使われている、バラエティ豊かな前菜でした。
これ一皿あるだけで、ワインがどんどん進みます。



ピッツア・マルゲリータ

トマト&モッツアレラチーズ&バジリコの組み合わせは定番中の定番。あれこれ手を加えたピッツァより、シンプルで確実においしい方が二重丸



シチリア産アンチョビとプロッコリーのオレキエッテ

オレキエッテは、小さな耳の形をした手打ちのショートパスタ。プーリア州(イタリアのブーツのカカト)など南の地方のパスタです。ソースがよくからむ形な上、もっちりとした食感がたまりません。
個人的には、ショートタイプのパスタの方が、コース料理の中でお腹の収まりがよくて好きです。



イカ墨のリゾット

磯の風味たっぷりのイカ墨リゾットは、食べた後にお歯黒になるのが気になりますが、それでもやっぱりおいしいから食べずにはいられません(笑)



仏ブルターニュ産ヒラメと ゆきれい茸のソテー かぼちゃのスパッツェリ添え

ゆきれい茸は白い肉厚のキノコで、原産はヨーロッパや中央アジアとか。
スパッツェリは、ニョッキ風の小さなパスタ。ヒラメ&キノコというヘルシーなメインは、宴会続きのシーズンにいただくには嬉しいですね。



チョコレートプディング “ボネ”

ボネ(Bonet)とは、イタリアのチョコレートプリンのこと。軽めのメインの後に濃厚なデザートをいただき、満足度がアップ!甘いデザートがあると、コース全体が引き締まります。



店内は広くゆったりとしていて、レストランウエディングなどもよく行なわれているようです。
生産者来日ディナーやワイン会などの各種イベントもときどき開催されていますので、店のワイン会に参加してみるのも面白いかもしれません。


  la Tenda Rossa (ラ・テンダロッサ)   http://www.tenda.jp/

        神奈川県横浜市中区太田町6-75 関内北原不動産ビル1F


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【2/22 ワイン会】第7回 Riesling Ring Evening

2012-01-30 11:12:51 | ワイン&酒


リースリングワインを愛する Riesling Ring が、世界各地のリースリングワインと、アツアツのチーズ料理「ラクレット」 をはじめとした料理とともに楽しむディナーイベントを開催します。

ご興味のある方は、ぜひご参加ください。
20歳以上であれば、どなたでもご参加いただけます。

今回は、リースリングワインが抽選で当たるお楽しみ もあります

私も事務局として参加しますので、ご一緒に楽しいひとときを過ごしましょう

 ※ 詳細、ワインリスト、およびお申し込み方法は下記をご覧ください

   http://rieslingring.blogspot.com/2012/01/7-riesling-ring-evening.html



1.開催日時 : 2012年2月22日(水)
        18:30~ 受付開始  19:00~21:30 ディナー

2.開催場所 : ドイツ・ヨーロッパ料理店「Bitte」(ビッテ)
        東京都千代田区永田町2-9-6十全ビル1F
        TEL: 03-3597-4258
        http://www.bittebitte.jp/

3.参加費 : RRC会員 7,000円、 一般 8,000円 (税サ込)

4.ワイン: リースリング 7アイテム


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赤いハートと白バラのケーキ

2012-01-29 11:13:33 | 甘いもん
ドイツ菓子の「ユーハイム」が展開するブランド 「ユーハイム・ディー・マイスター」 では、シーズンごとにドイツのデザイナー集団とコラボレートしたケーキを発表しています。

2012年2月1日から5月下旬まで発売されるテーマが "白バラ姫と紅バラ姫”

グリム童話の「白バラ姫と紅バラ姫」をテーマに、物語の中に登場するシーンや人物をモチーフに、5つのコラボレーションケーキが作られているのですが、その中に、バレンタインにピッタリのケーキを発見しました


赤いバラのお姫様   525円

ラズベリーの果肉の入ったチョコレートムースを、甘酸っぱいラズベリームースで包み、表面はラズベリーグラサージュで艶やかに仕上げ、生の赤い実にバラをケーキの上に飾っています。土台はジョコンド生地。真っ赤なハート型が超キュートな、かなり甘さの強いケーキです。
これを甘いもの好きのスウィーツ男子に捧げたいと思いませんか?(笑)



白いバラのケーキと対になっています


白いバラのお姫様   525円

ジョコンド生地の上にイチゴのゼリーを重ね、その上にジョコンド生地を2段、全体をチーズムースで包み込み、トップにはバタークリームの白バラを、段の途中にはホワイトチョコの白バラを飾っています。緑のハートは抹茶チョコ。
チーズムースがやさしくクリーミーで、ミルクっぽい風味にもほっと癒されます。バタークリームもレトロ感があり、清楚でかわいらしいケーキです。個人的にはこの白バラのケーキが味、姿ともに気に入っています。




この2つのケーキは 森の小さな家に住む姉妹「ゆき白とばら紅」 を表現しています

姉の ゆき白 は、白いバラのようにやさしくおだやかな女の子。
妹の ばら紅 は、赤いバラのように元気で活発な女の子。

【物語】
冬、寒さに凍えた1匹の熊が、暖を求めて姉妹の住む家にやってきます。
熊は冬の間は姉妹と一緒に過ごし、春に森に帰っていきました。
ところが、熊は悪い小人の魔法によって姿を変えられていた王子様だったのです。
その魔法がゆき白のおかげでとけ、王子様とゆき白が結婚し、王子様の弟とばら紅が結婚し、幸せに暮らしました。





ということで、物語に登場する 「森のちいさな家」「クマの王子様」、結婚式のシーンをイメージした 「幸せのティアラ」、というケーキもあります。


森のちいさな家   483円

ココアビスケットの上に、ジョコンド生地とオレンジの風味のバタークリームを何段にも重ね、屋根はマンゴーグラサージュでコーティングしています。


クマの王子様   525円

ミルクティーのムースを、ココアスポンジとチョコレートムースを重ねながら包み込んでいます。クマの腕はビスキュイ、足はチョコレート、王冠はカボチャで色付けしたチョコ。子供が喜びそうなケーキですよね。


幸せのティアラ   483円

ココアビスケット、ココアスポンジ、チョコレートムースを重ねた土台の上に リング状のバウムクーヘンが載っています。バウムの中心部分にはアプリコットが入り、クリーム、さらにアプリコット、イチゴ、ブルーベリーが飾られ、ホワイトチョコで作られたティアラが載っています。
バウムクーヘンを使っているのは、さすがユーハイム



これらの5つのコラボケーキは2月1日から5月下旬までの発売ですから、
バレンタインデーに「赤いバラのお姫様」を、ホワイトデーには「白いバラのお姫様」をプレゼントしたり、また、春のさまざまなパーティーシーンでも使えそうです

コラボケーキは全国22店舗の「ユーハイム・ディー・マイスター」で発売されます
(丸ビル、東急東横、小田急新宿、西武池袋、銀座三越、高島屋立川、小田急町田、高島屋横浜、丸広川越、高島屋柏など)


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苺チョコラスクとマドレーヌ

2012-01-28 12:28:54 | 甘いもん
先日紹介したピンクのハートの苺ラスクを、麦工房(シベール)の表参道ショップで購入。
ちょうどその日に会う友人たちに少しずつお裾分けし、残りを母といただきました。


つぶつぶ苺チョコラスク  8枚入り 650円  麦工房(シベール)

 ※5月上旬までの期間限定発売


つぶつぶ苺チョコは 表面&側面に たっぷりかかっています

サクサクのラスク&甘酸っぱいイチゴチョコ の組み合わせが絶妙
チョコは甘すぎず、イチゴの風味がよく出ています。つぶつぶの食感も楽しいです
あまり褒めることのない母も、これは「美味しい」とベタ褒めでした(笑)


かわいい小箱入り

プレゼントにするなら、お店でラッピングをしてもらうのもオススメです(有料)。
各店それぞれに異なるラッピングをスタッフが工夫しているとのこと。

表参道店の場合は、+100円でふわふわのカワイイ苺姿にラッピングしてくれます。
バレンタインデーのプレゼント にも使えますね





苺ラスクを買ったら、「これ食べてみてください」と、店員さんが焼き菓子を1つくれました。


追憶のマドレーヌ

軽そうに見えますが、しっとり緻密で、私の好きなタイプ。
1個を半分に分けて食べた母も、「しっとりして美味しい」と気に入ったようです。

調べてみると、8個入りで860円。
これもちょっとした手土産として活躍してくれそうです。メモメモ…

“追憶のマドレーヌ”という商品名は、貝殻型のマドレーヌが過去の記憶を呼び起こす重要なものとして登場する小説 「失われた時を求めて」(マルセル・プルースト著) にちなんで付けられたと思われます。

小説の中では、マドレーヌは紅茶にひたしていますが、それは乾いてパサパサだったから?(笑)

ですが、この「追憶のマドレーヌ」はしっとりしているので、紅茶にひたさず、そのままの味と食感を楽しむことをオススメします。

ノスタルジックな名前と小説のエピソードで、素敵なティータイムが過ごせそうなお菓子です


  麦工房 (シベール)

         http://www.ruskfrance.net/shop/


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吉祥寺フレンチ「ボナペティ」

2012-01-27 17:29:00 | レストラン&店
この店にはもう10年を超えて通っています。
肩肘張らずに美味しい料理がいただける、町のフランス料理屋さんです。



昨年末にお邪魔した時には、お任せでお願いしました。


根室産天然帆立貝のロンド仕立て クーリートマトのソース

冷たい前菜ですが、あたたかみのあるハートフルなカラーが嬉しい一皿。
クーリートマトとは、トマトを裏ごししてピューレ状にしたもの。
甘酸っぱくみずみずしいトマトのソースが、帆立の甘みを引き立てます。



エスカルゴとシャンピニョン ブルギニヨンソース

温かな前菜は、ブルゴーニュの郷土料理。エスカルゴ&バターソースの組み合わせは、いつ食べても美味。ソースはパンでキレイに拭き取っていただきました



オマール海老のロティ 雲丹のヌイユを添えて

写真ではわかりにくいかもしれませんが、このオマール、かなりビッグです!
この予算で、こんな見事なオマールが出てきていいんでしょうか?(笑)
奥に見えている黄色のものが、ウニのヌイユ(麺)です。



北海道産エゾ鹿のソティ フランス産茸を添えて

メインはジビエのエゾ鹿。緻密ですが柔らかな肉質で、サッパリとして臭みはありません。外は寒いけれど、暖かな室内でいただくジビエ料理は、この時期ならではの贅沢ですね。



苺とマスカルポーネのミルフィーユ仕立て

デザートがないコース料理を出す店もありますが、最後の甘いシメがないと、どうも物足りなく感じてしまいます。でも、ここではそんな心配は不要です(笑)
ガッツリ食べた後でもスッと入るデザートは、姿もカワイくて二重丸



ボナペティは ワイン持込みができる ので(但し、一定の条件あり)、ワイン好きにとっては超有名な店です。私が訪れた時も、隣のテーブルでは、私の高校の後輩で今はワイン友達のHちゃんの8人グループ(その中には何人かの知り合いがいました)がワイン会(シャンパーニュ尽くし)を開催していました(笑)

もちろん、ワインを飲まなくたって大丈夫ですし、店にはソムリエセレクトのワインが揃っていますので、ぜひ気軽にお料理やワインの相談をしてください。

 ※他の日の料理を見る → コチラ

 Bon Apetit  (ボナペティ)   http://homepage2.nifty.com/bon-appetit/

      東京都武蔵野市吉祥寺南町2-8-8 3F


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洗練されたカリフォルニアワインレストラン「CWG」

2012-01-26 11:18:14 | レストラン&店
オープン当初からよく知る店に、久しぶりにお邪魔する機会がありました。
麻布十番のレストラン 「カリフォルニア・ワイン・ガーデン」(CWG)です。

開店以来、何回か訪問していますが、先日いただいた料理は より洗練され、内容も素晴らしく、大満足 でした

この日のメニューはお任せで。
(料理名は正式なものではないのでご容赦を)


ターキーのガランティーヌ トリュフ添え

ターキー(七面鳥)というと、丸焼きを思い浮かべてしまいますが、これは言われなければわかりません。しっとりとジューシーに仕上げられ、贅沢にもトリュフを散らしています。臭みもなく、デリケートな味わいの、それでいてボリュームもある前菜でした。


蟹、サトイモ、白菜の蒸し物

スープかと思いきや、ねっとりと濃厚な、アツアツの蒸し物でした。
意外な組み合わせの食材たちがなめらかに溶け合い、器の中でやさしいハーモニーを奏でます。栄養たっぷりで滋味。身体の芯までほっこりと温めてくれました。冬場にはこういう蒸し物は最高!


白子

新鮮な白子を、表面をカリッと焼き、中はふわっとクリーミーに仕上げています。表面にまぶしてあるのはニンニクだったと記憶しています。付け合せはカブ。和食と言っても納得。白子をメニューに入れてくるとは楽しいですね。これはお箸でいただきました(お箸も用意されています)。


オレンジのグラニテ   
メインの前のお口直し


鹿とフォアグラとトリュフを使ったメイン料理

この時期ならではのジビエ料理。鹿とフォアグラとトリュフの超豪華な組み合わせです。
フレンチのビストロ料理的で、華やかさがあり、ボリュームもたっぷり。ワインが進む進む(笑)


デザート

おそらく、栗、コーヒー、チョコ、バニラアイス、カスタードプリン(だったように記憶)のマリアージュ。濃厚でやわらかな甘美なデザートです。鹿とフォアグラとトリュフでお腹がはち切れそうになっていても、このデザートをパスすることなんてできっこありません(笑)



カリフォルニアワインのレストランというと、お肉がドーン、サラダがドーン的なイメージがありますが、CWGの料理はバラエティ豊かな食材を使い、非常に洗練されています。しかも、滋味でほっとします
CGWは、その名の通り、もちろん ワインも充実 

寒い寒い師走の夜でしたが、あたたかくシアワセな気分で家路に着きました。
ごちそうさまでした



※以前に訪問した際のレポートは → コチラ


 California Wine Garden    http://www.cwg.jp/

       東京都港区麻布十番 1-7-7 はせべやビル B1F


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レストランに出かけよう!

2012-01-25 17:32:10 | レストラン&店
昨年は、東日本大震災の影響で客足が激減した飲食店が多かったと思いますが、秋から年末には活気を取り戻し、忘年会などでだいぶ賑わったようでした。

しかし、年が明けると客足がパタッと減り、飲食店はかなり厳しい状況、という話が耳に入ってきています。
当然、ワインも停滞しています。

この年末年始は、家族の絆を考え直し、いつもよりちょっとだけ贅沢なものを食べ&飲み、ゆっくり家庭で過ごす人が多かったのではないでしょうか?
それゆえ、正月明けは現実に戻って、財布の紐が固くなったのかもしれません。

また、正月太りや暴飲暴食による体調不良もあり、外食を控える人もいたことでしょう。
たしかに、今年は新年会の話題があまりささやかれていなかったような気がします。



ということで、そろそろ皆さんにお出かけしていただき、外食産業を救済していただくべく、食欲を刺激する画像とともに、私が昨年末から出かけた店をいくつか紹介していきたいと思います




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モーゼルの辛口リースリング

2012-01-24 10:26:42 | ワイン&酒
昨日の EROICA Riesling と比べると少々ランクは落ちますが、先日、家飲みしたリースリングワインを紹介します。


Thornicher St. Michael Riesling Kabinett trocken 2010 MOSELLAND

ドイツはモーゼルの辛口(トロッケン)リースリングで、価格は1,000円少々。
スーパーで購入。

面白いなぁと思ったのは、“糖類60%カット”と書かれたボトルネッカーが付いていたこと。
この数字は、輸入元の扱うツェラーシュワルツカッツ(黒猫ワイン)との比較とか。


バックラベルにも細かい表記がありました

ドイツワイン=甘い=糖分多い イメージを持つ人が多いからでしょうか。
糖類60%カット、辛口、とあると、心動かされる人はいるかもしれませんね。



ちょうど夕食が ちらし寿司とのり巻き だったので、辛口リースリングならいいね、と、合わせてみました。

外観は輝きのあるライムイエローで、白い小花、ハーブ、ほのかにミネラルが香ります。
さっぱりとした爽やかな果実味のアタックで、心地よい酸味があり、フレッシュで軽快な飲み口の白ワインです。ほんの少しプチプチと舌に当たる感じがあるような?

ちらし寿司の海老、イカ、などの淡白な具にはよく合い、のり巻きとも絶妙にマッチ。
寿司と辛口リースリングは、基本的には(マグロは微妙)相性がいいですよね。



アルコール度数も10%とライト。
10%くらいだと甘さの残るワインが多いですが、これは辛口に仕上がっています。

この辛口リースリングなら、プライスの面においても、家庭の食卓で気軽に飲めるのでは?
セール時を狙って、また買ってみてもいいかな、なんて思っています(笑)


(輸入元:月桂冠)


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Riesling Ring Thanks Wine Party@tono;4122

2012-01-23 16:27:56 | ワイン&酒
Riesling Ring World by the Glass Campaign 2011 において、
米国 ワシントンワイン賞を受賞した 「Ristorante tono;4122」さん(東京都文京区)の受賞記念ワイン会に参加してきました。

このキャンペーンは、リースリングワインをグラスワインとして(バイザグラス)多く販売した料飲店に優秀賞を授与するもので、協賛する6カ国(地域)それぞれに賞が用意されました。


Eroica Riesling  2004 2005 2006 2007 2008

ワシントンワイン賞の賞品は Eroica Riesling 垂直ヴィンテージ5年分(04~08)

Eroica Riesling (エロイカ・リースリング)は、ドイツはモーゼルのドクター・ローゼンと、ワシントン州のシャトー・サン・ミッシェルのパートナーシップで誕生したワインで、初ヴィンテージは1999年です。



リースリングの母国であるドイツの伝統と、ワシントン州のコロンビア・ヴァレーのテロワールの融合で生まれたこのワインは、旧世界と新世界の両方の特性を備え、初リリース以来、アメリカのワイン専門誌で高い評価を得ています。

ちなみに、「エロイカ」という名前は、ベートーベンの「交響曲第3番英雄(エロイカ)」から。



Eroica Riesling には、Viewcrest Vineyard(Yakima Valley)、Horse Heaven Vineyard(Horse Heaven Hills)、Evergreen Vineyard(Columbia Valley)からのブドウが使われています。

エバーグリーン・ヴィンヤードのブドウは2004年ヴィンテージには使われていませんが、2005年から使われ始め、2007、2008年ヴィンテージになると、3つの畑のうちで最も高い比率で使われるようになっています。
3つの畑のうちで最も冷涼なのがエバーグリーン・ヴィンヤードで、高級レンジのワインにはこの場所のブドウを使う生産者が多いようです。


左から 2008 2007 2006 2005 2004

2008と2004の色は薄めで、2006と2005は黄色の色調が濃くなっています。


Eroica Riesling 2008

5本のうちで最も総酸度が高く(0.82g/100ml)、残糖もややあり(1.77g/100ml)、アルコール度数が最も低い(11.5%)のが2008年です。
最も若いので、まだ若々しく、酸とミネラルがキリリとしていますが、ストラクチャーもあります。
なお、2008年からエチケットデザインが少々変わっています。


Eroica Riesling 2006  2007

2007年は暑い年だったため、果粒が小さくなって凝縮感を増し、残糖度も最も高くなっています(2.15g/100ml)。果実味豊かでボリュームがありますが、ミネラルが感じられ、酸の支えもしっかりしています。

2006年は5本のうちで最も残糖度(1.54g/100ml)と総酸度(0.71g/100ml)が低いのですが、ハンギングタイムが長く、複雑なフレーバーが出た年と言われています。
色が濃く、果実味の厚み、ミネラル感、複雑味があり、飲んで美味しいワインです。後で紹介する豚肉の料理との相性も、この2006年がベストに感じました。


Eroica Riesling 2004  2005

2005年は2007年とよく似た暑い年ですが、2005年の残糖度は2007年よりも低くなっています(1.60g/100ml)。比較してみると、豊かな果実味、ミネラル感は共通していますが、2005年の方が骨格の太さを感じます。また、余韻の長さも2005年の方が長くなっています。

2004年は2006や2005年よりも色が淡く、飲んでみてもフレッシュ感が残っています。ミネラル、酸はしっかり存在し、タッチが非常にデリケート。クラシカルな雰囲気があり、気品が漂います。これはまだまだ熟成しますね。

*

5ヴィンテージの中でどれが好みか?
参加者の好みはバラバラで、最初に飲んだ時と、後半になってからと、また、2本目のボトルを開けてからもまたまた分かれました。
私は、繊細な2004年がいいと思いながら、しっかりした飲みごたえのある2005、2006、2007あたりも捨てがたく・・・

5ヴィンテージを通して感じたのは、リースリングは酸とミネラルの支えがしっかりあるワインであり、熟成してもそれがきちんと残ること。
「ブラインドで飲んだら、どこの国のリースリングかわからないですね」という参加者の声。
私も大いに頷きました。かなりドイツに近い、でも、微妙に違う・・・のは、ワシントン州という土地に育ったリースリングからつくられたからでしょうか。花や果物のアロマが強めに感じます。

エロイカ・リースリングの現行ヴィンテージは2010年です。
2009年は日本に入ってきていません。現地に行かれる方は、ぜひ確保してきてください。



ウエルカムスパークリングとデザートワインは、他のワイナリーのものが登場。
どちらもワシントン州のリースリングからつくられています。


ウエルカムワインは、偶然にも先週のRiesling Ring 新年会のウエルカムワインにチョイスした Pacific Rim White Flowers Sparkling Riesling NV。セレニウム・ヴィンヤードのリースリングからつくられたスパークリングです。花のエチケットはここでも女性たちに好評でした。


シメのデザートワインは、Dunham Cellars Late Harvest Riesling 2008
ルイス・エステート・ヴィンヤード(コロンビア・ヴァレー)のブドウを11月に収穫。
黒糖を思わせる風味があり、濃厚で甘美



さて、リースリングのワインたちに合わせたお料理は・・・


広島県 倉橋島産カキのグラタン仕立て
オーストラリア産 車えびのスプリングロール   菜の花のマリネ



オーストラリア産セミドライトマトとオリーブのペペロンチーノ


マンガリッツァ豚のメダリオーネ マンステールチーズのクリームソース仕立て

マンガリッツァ豚はハンガリー原産の豚。やわらかでジューシーな肉質で、外側にぐるりと巻かれた生ハムの塩気が絶妙です。マンステールは仏アルザスのウオッシュチーズですから、ソースは非常に濃厚でした。豚はエロイカの2006年、2007年に、チーズソースは2004年によくマッチしました。


スパークリング・リースリングのジュレ 白ワインのムースと一緒に

ウエルカムスパークリングの Pacific Rim White Flowers を使ったジュレとムースで、ワインの風味がしっかりします。デザートにまでリースリングを持ってくるとは、粋な計らいですね




参加者の方がその場でワイン&お料理を絵に描いていました  素敵な才能です

ごちそうさまでした!

 Ristorante tono;4122    http://www.tono4122.com/

      東京都文京区千駄木4-1-22
      

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見つけたら即確保!のチロルチョコ

2012-01-22 10:38:32 | 甘いもん
今年で発売50年を迎える “チロルチョコ” を知っていますか?

1個20円(レギュラーサイズ)という、超プチプラなプライスのひと口サイズのチョコです。



定番フレーバー以外に、季節限定品など、数十種ものフレーバーがあり、お手軽な価格も後押しし、根強い人気を誇っています。
チョコ好き、お菓子好きで、チロルチョコの名前を知らない人はもぐりです(笑)

そんな人気商品ですが、チロルチョコの商品の一部で製造が間に合わず、発売中止などの事態が起きている、というニュースが先日流れました。

チロルチョコの本社は東京ですが、製造工場は福岡県田川市にあります。
実は、昨年3月の東日本大震災の影響が福岡のチロルチョコ工場にも及び、人員確保がうまくいかず、製造に支障をきたしている、というニュースリリースが出されました。

売り場から消えたところもある!と聞きましたが、うちの近所の店では、27個入りのバラエティパックがどーんと置いてありました!(しかも300円アンダー


よって、1パック確保し、早速食べてます(笑)

でも、27個入りで高級ショコラ1粒のお値段とほぼ同じ、とは切ないかも。

フレーバーの数が多くて生産工程が複雑なのに、単価が安い(=人件費に大きく影響)商品というのが人員確保に支障をきたし、バレンタイン直前にもかかわらず品薄になっているようです。

義理チョコ にも大いに活躍してくれる重要な存在なので、生産ラインがうまく動いてくれるといいですが、今後はアイテム数を減らすなどの対応をした方がいいような気がしますが、さて、どうなるやら・・・


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ピンクのハートの苺ラスク

2012-01-21 10:12:43 | 甘いもん


今日は「大寒」。首都圏も昨日から雪が降ったりと、かなり冷え込んでいるこの頃ですが、これを見たら、思わずほっこりしませんか?
ピンクのハート型がカワイイ 苺チョコのラスク が、5月上旬までの期間限定で発売中です。


つぶつぶ苺チョコラスク  8枚入り 650円  麦工房(シベール) (山形市)

ホワイトチョコにつぶつぶの苺が入り、ハート型のラスクを包んでいます。
ピンクのハート型ですから、バレンタインにピッタリだと思いませんか?

私もカワイイもの好きな女友達に“友チョコ”としてプレゼントしようと考えています。

茶色いチョコをコーティングした「チョコレートラスクル」 もバレンタインにオススメです
(4枚入り500円、8枚入り1,000円、12枚入り1,500円、16枚入り2,000円)



今や大人気のラスクですが、私にとっては、ラスクといえば、友人のお父様が創始者の
「麦工房」(シベール)

友人によると、今年もこの季節限定の苺のラスクは大好評とのこと。
ネット通販もありますので、大量購入する際にはネットが便利です

   麦工房  http://www.ruskfrance.net/shop/


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シチリアのecoなオーガニックワイン

2012-01-20 10:01:55 | ワイン&酒
ここ近年は、オーガニック、ビオ、エコフレンドリーな製品が人気ですね。

オーガニックやビオに関しては、各種認証シールを貼ったものをよく見かけますが、
エコについてここまで細かく記載されているものは、私は初めて見るかもしれません。



100% Recycled Paper  リサイクルペーパー
85% Recycled Glass  リサイクルガラス
100% Recycled Cadboand  リサイクル段ボール
100% Pure vegetable Ink  純粋植物性インク

SUSTAINABLE ECOSYSTEM  
このワインは 継続可能な環境保護 というコンセプトでつくられています。


Purato Nero d’Avola Organic  Purato Catarratto Pinot Grigio Organic

イタリアシチリア「Feudo di Santa Teresa」(フェウド・ディ・サンタ・テレサ社)がつくる
オーガニックワイン“Purato”(プラート)で、Puratoは、“ピュア”という意味。

フェウド・ディ・サンタ・テレサは、自然環境を最大限に保全する栽培およびワインづくりを行なっています。
ブドウ畑は海にほどよく近いところにあるため、海風がワインにフレッシュさを与えます。表土が”テラロッサ”(赤色のローム層)で、その下は石灰岩層。水はけがいい土壌です。

白ワイン “プラート カタラット ピノ・グリージョ オーガニック 2009” は、カタラット70%、ピノ・グリージョ30%のブレンドで、アルコール13%、スクリューキャップ使用。
相性のいい料理は、スズキの香草焼き、. 魚介のフリット、 シーフードサラダ、イカスミのパスタなど。

赤ワイン “プラート ネロ・ダヴォラ オーガニック 2009” は、ネロ・ダヴォラ100%で、アルコール13.5%、こちらもスクリューキャップ使用。
オススメ料理は、 バーベキュー、仔羊のロースト、サラミなど。

いずれも I.G.T.シチリアで、輸入元希望小売価格は 1,300円
これはナイスな価格です



オーガニックワインというと、お値段が高めになるものが多いですが、一昨日紹介した「ROSETO」の新商品といい、今日の「Purato」といい、気軽に試せるものが続々と登場してきているのは嬉しいことですね


(輸入元:株式会社スマイル)
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チェヴィコ直営ワインバー

2012-01-19 10:07:42 | レストラン&店
昨日紹介したイタリアのチェヴィコ・グループ直営ワインバー “totide” (トティデ)が、
2011年7月9日に広島に開店しました。

チェヴィコグループの新プロジェクトとして、ワインバーを世界中に展開していきたいということから、日本1号店を広島にオープンしました」と、輸出マネージャーのフランチェスコ氏の談。

ワインバーへは現地からダイレクトにワインを輸入し、リースナブルな価格で提供しています。



店のブログに掲載されているメニューを見ると、
ワインがグラスで400円から、ボトルで1,800円から と、たしかにりリーズナブル

広島周辺の方、要チェックですね!
広島以外の方は、出張や観光の際に使えそうでしょうか


 WINE BAR  totide

    広島市中区本通1-22 佐藤ビル1F

     http://ameblo.jp/totide/


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伊ワイン「ROSETO」にオーガニック新登場

2012-01-18 10:48:52 | ワイン&酒
先月、イタリア第二位の生産量を誇る「GRUPPO CEVICO」(チェヴィコ・グループ)から輸出マネージャーのDr. Francesco Paganelli が来日し、新商品のオーガニックワインを紹介しました。


ROSETO Trebbiano Chardonnay Organic/ Sangiovese Merlot Organic

日本人の味覚に合わせた日伊共同開発ワイン「ROSETO」(ロゼット)に、オーガニックワイン2アイテムが登場です。

イタリアのオーガニック認証期間CCPBの認証を受けており、白ワインはトレッビアーノとシャルドネのブレンド、赤ワインはサンジョヴェーゼとメルロのブレンドで、ヴィンテージは2010年
どちらも IGTルビコーネ(エミリア・ロマーニャ州)になります (参考上代 各1,200円)

ワインはミネラル分を感じ、スッキリ爽やかに飲めます。
は強すぎることなく、ソフトなタッチが心地よいワインです。

「オーガニックワインを高い価格で提供するのは簡単だけど、高品質なものを手頃な価格で提供するのは難しかった」と、フランチェスコ氏は言います。

このオーガニックワインは、エチケットもセンスよくて素敵ですよね

※ROSETOシリーズを以前に紹介した際の記事は → コチラ


Dr. Francesco Paganelli

伊ボローニャ大学のエノロジスト課程を終了。
彼は日本には年に4回も来るとかで、大の日本食好き。大好物は鉄板焼き



チェヴィコ・グループは1963年にイタリアのエミリア・ロマーニャ州に設立された協同組合で、栽培面積6700ha、15のワイナリーと3ヶ所のボトリング施設を所有しています。
また、ワインだけでなく、マルティ-ニ、カンパリ、グラッパまで生産する大企業です。

ワインにおいては、バルク、紙パック、BIB(Bag in Box)から、最新鋭の設備でつくられる高品質ワインまで、年間生産量130万本、400のラベルの製品を生産し、世界44カ国に輸出しています。

紙パックワインの生産量ではイタリア2位!BIBではイタリア1位

特に紙パックの 「SANCRSIPINO」(サンクリスピーノ)は日本でも絶好調とか


カンティーネ・ロンコ サンクリスピーノ ビアンコ(白)/ロッソ(赤)

白ワインは、トレッビアーノとシャルドネのブレンドで、アルコール10.5%、
赤ワインは、サンジョヴェーゼ、モンテプルチアーノ、メルロのブレンドで、アルコール11%。
いずれもノンヴィーテージです。

どんな料理にもよく合うカジュアルなテーブルワインで、常温保存可、無菌充填包装の“テトラ・ブリックアセプティック”(国際的メーカーであるテトラパック社を代表する容器)を採用。

中身の新鮮さを保ちながら常温で長期保存できますが、ボトルワインとは違い、さすがに賞味期限が印字されていました。

「シンプルな味わいで、普通の人が気軽に飲め、おいしいというものを目指している」と、
輸入元である株式会社アグリの高橋哲夫社長は言います。



赤も白も試飲しましたが、私のオススメは“ビアンコ”。白ワイン好きですから(笑)
ほどよいコクがあり、スッキリ爽やかに飲め、これならどんな料理とも合いますね。
紙パックワインと侮ってはいけません。

500ml(580円)、と1000ml(880円)サイズのほか、250ml(350円)という手頃なサイズと、250ml×3パック(980円)もあります。

250ml×3パック=750mlで、ボトルワイン1本分ですが、ボトルワインと比べると、非常にスリム
いくつも積み重ねられるので、冷蔵庫の中もスッキリ!飲んだ後はパックを畳んで簡単に捨てられます。



女性が1日に飲むワイン量として推奨される数字が250ml ですから、晩酌にこのサイズのパックを1つ開けることにすれば、飲み過ぎを防げます(笑)

「毎日飲んでいただけるワインを提供したい。毎日飲めるワインとは、品質とプライスがかみ合ったもので、組織が優れていないと、そういうワインはつくれない。我々はそういうワインをつくるように日々努力している」と、フランチェスコ氏。

はい、そういうワインなら、私もぜひ毎日飲みたいです


(輸入元:株式会社アグリ)


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ProWein-国際ワイン・アルコールの見本市

2012-01-17 09:35:55 | ワイン&酒
ワイン&アルコール関係の国際見本市はいくつもありますが、フランスのボルドーで開催されるVINEXPOと並ぶ大規模国際見本市が、毎年ドイツのデュッセルドルフで開催されています。

それが、国際ワイン・アルコール飲料フェア ProWein です。



出展者総数は3600社を超えているということですから、かなりの数です。
ドイツだけでなく、出展は世界各国からと幅広いのもProWeinの特徴 となっています。

今年は、2012年3月4日(日)~6日(火)メッセ・デュッセルドルフ で開催されます。

デュッセルドルフは日本企業が多く進出し、日本人が非常に多い都市ですから、初めて出かける人にとっても非常に心強いのではないでしょうか。



ProWeinの入場券は、下記メッセ・デュッセルドルフ・ジャパンのウェブサイトから購入できます。
日本語のサイトですので、わかりやすいと思います(2/25まで購入可)

 * 1日券: 3,500円
 * 3日券: 6,000円

    http://www.messe-dus.co.jp/index.php?id=418

   (注意)この見本市はプロ向けのため 一般消費者は入場することができません




ProWein 全体については下記サイトを参照ください(日本語)

    http://prowein.messe-dus.co.jp/


昨年秋に担当者が来日し記者会見を開催 

左端が、メッセ・デュッセルドルフ・ジャパンのメルケ氏
メルケ氏は日本語堪能で、メールも日本語で大丈夫ですので、気軽に問い合わせてください。


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