ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

隠れピノ・グリファン(笑)

2011-09-30 16:37:05 | ワイン&酒
買い物に行き、家飲み用のワインを4本購入。
すべて白ワイン・・・なのは、白好きとして当然として、家に着いてセラーに入れようとしたところで、
4本のうち3本がピノ・グリ(うち1本はピノ・グリージョ)ということに気付きました!

実はピノ・グリ好き だったんですね、私(笑)

ピノ・グリのグリ灰色(英語ならグレー)のことで、これは果皮の色から来ています。
白ブドウの果皮は緑色や淡い黄色系が多いですが、ピノ・グリの果皮は灰色から茶色がかったピンクやモーヴ系。
ワインの色も普通の白ワインよりゴールドの色調が濃いものが多くなります。

ということで、そのうちの1本をまず開けてみました。


Alsace Pinot Gris 2009 Tesco Selection  (仏、アルザス)

英国のハイパーマーケットTescoセレクトのオリジナルワインです。
(この夏、Tescoは日本からの撤退を決定しましたが)

外観はピンクを帯びたゴールド。
花、完熟した洋梨、黄桃、アプリコットを思わせる甘い香りがあります。
ふっくらとした果実味が濃厚で、まろやかです。
13.5%のアルコール度数が、さらにボリューム感を与え、飲みごたえたっぷり。

辛口ワインですが、果実味が濃いので甘めに感じます。
個人的には、酸味がもう少しほしいところですが、母は「バランスが取れていておいしい、好き」と言っていましたので、一般的にも好まれる味わいかと思います。

トンカツ と合わせましたが、バッチリのマリアージュでした

サービス温度は冷やしすぎない方がオススメです。



豊満で肉付きのいいワインになる アルザスのピノ・グリ は、白身の肉料理(鶏肉、豚肉)をはじめ、クリームシチュー、天ぷら、酢豚、肉じゃが、竜田揚げのような日本の家庭料理にも合います。

1本あるとかなりお役立ちのワインです


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寝覚めの1杯

2011-09-29 14:20:56 | 美容&健康
私の毎朝の日課は、起きてすぐの1杯

といっても、ワインではありません(笑)

あたたかい麦茶か 薬草茶 を朝食前に1杯飲みます。



何年か前にTVで、朝起きた時に白湯を1杯飲むといい、ということをやっていました。

ダイエットにもなるとか、お通じにもいいとか、女性なら嬉しくなる効果があるといい、朝の白湯を実践している女優さんも多いとのこと。

朝は冷たい水が胃腸の動きを活発にする、という話もありますよね。

白湯と冷水、本当はどっちがいいの?と悩むところですが、私は夏でも温かいものを飲むことにしています。
温かいものを飲むと、胃の中からじわ~っと温まる気がします

ダイエット効果は・・・
甘いものをたくさん食べる割には(しかもワインも飲みます)(笑)、ここ数年体重は増えることなく、どちらかというと、久しぶりに会う人には必ず「やせたでしょ?」と言われます。

これを、朝の1杯の効果と見るかどうか?ですが、起床後の水分摂取はカラダにとってもいいことですので、これは皆さんにもオススメいたします


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魔女のお茶(笑)

2011-09-28 23:00:12 | 美容&健康
ドクダミ、ササ、メグスリノキ、ハトムギ、杜仲茶、etc...

この夏、ローテーションで飲んでいたお茶たち。
小さなヤカンでコトコト煎じて作ります。
なんだか魔女みたい(笑)

定番の麦茶は1年中作って飲んでいますが、より水分補給が必要な夏は、麦茶に加えて 薬草茶 も毎日作ります。

美容&健康効果を期待するなら、断然 薬草茶 です



少しクセはあるけれど、デトックスにオススメなのはドクダミ茶

香ばしくて美味しくて、美肌にオススメなのは ハトムギ茶
初心者でも飲みやすいと思いますし、ホットで飲むと、より香りが立ちます。

メグスリノキ茶は、不思議な甘~い香りがします。

ドラッグストアに行けば色々揃いますので、気になるものがあれば、ぜひどうぞ


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おはぎとワインのマリアージュ

2011-09-27 17:09:39 | 甘いもん
秋の彼岸も昨日で明けましたが、お彼岸といえば おはぎ
甘党にとって、年に2回めぐり合える貴重な機会です。



うちでも母が、粒あん、きなこ、ゴマの3種を作りました

作りたてのおはぎに合わせたのは、日本の 甲州ワインのシュール・リー

「おはぎにワイン?!無理でしょう?」 と言わないでください(笑)
実はミスマッチでなく、意外や意外、そこそこイケるんです。



甲州ワイン、特にオリをワインと接触させて熟成させる“シュール・リー”タイプのワインには、
お米を炊いた際のふわっとした匂いに近いアロマを感じることがあります。
それゆえ、炊いたご飯と甲州ワインの相性は意外といいんです。

ワインをキンキンに冷やさず、できたてのおはぎを合わせてみたところ・・・


私のベストマリアージュは 「粒あん」 でした

勇気のある方は、今度ぜひお試しください(笑)


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輪になろう日本酒【ワイン&気になる和酒編】

2011-09-26 11:45:46 | ワイン&酒
「輪になろう日本酒」 のチャリティーイベント(9/23 東京ドームプリズムホール)では、
日本のワイナリー の参加もありました。



タケダワイナリー (山形県)

ロングセラーの「蔵王スター」をはじめ、個性あふれる多様なワインをつくるワイナリーです。この日は、ほっとする甘口のアイスワインや、デラウエアのにごり発泡ワインなどが人気を集めていたようでした。



勝沼醸造 (山梨県)

オリに接触させて熟成させた「シュール・リー」、勝沼町の等々力地区のブドウからつくられた「等々力」、樽発酵させて厚みのある「樽発酵」と、3種の甲州ワインが登場。飲む人によって好みが分かれていました。



中央葡萄酒 グレイスワイン (山梨県)

こちらもおなじみのワイナリーですが、2011年の新酒「Serena Nouveau Delaware
2011」(左)が早くも登場。収穫は8月中旬、9月20日発売という、本当にフレッシュな新酒。酸がしっかりとして甘酸っぱく、これはオススメ♪

ワイナリーは3社だけでしたが、ワイン独特のフレッシュな酸味や果実味を求め、日本酒や焼酎の試飲の疲れを癒したい~と、訪れる人がたくさんありました。



会場には600近いアイテムがありましたが、友人や知人のオススメがあったので、気になったところをいくつか覗いてみました。


MIZUBASHO PURE  永井酒造 (群馬県利根郡)

見た目はシャンパーニュ!ところが、日本酒のスパークリングです。
シャンパーニュと同じ、瓶内二次発酵でつくられ、ガス圧も5.0~6.0とシャンパーニュ並みのボリュームがあります。

蔵元の永井専務にお話を聞きました。1886年からの老舗ですが、約16年前から銘柄を「水芭蕉」に変更。この発泡清酒に関しては、フランスのワイン生産者との交流から構想10年かけて実現したとのこと。

原料米は兵庫県三木市の契約栽培の山田錦。
泡はキメ細かく、味わいはキリリとドライ。日本酒を飲んでいる感じがしません。
日本酒度は+10~+12ということですから、辛口なんですね。
アルコール13%はワインと同じですが、味わいはやはり異なり、独特の風味がします。

これは個性的で面白い!
白身の刺身、貝類などに合うと思います。ワインでは生臭くなる魚卵にもイケるのでは?



奥の松 純米大吟醸プレミアムスパークリング 奥の松酒造 (福島県二本松市)

こちらも瓶内でもろみを発酵させてガスを発生させたスパークリング日本酒ですが、日本酒度-25.0と、やさしい甘さがあり、アルコール度も11%とライト。
クリーミーでキメ細かな泡で、ソフトな口当たりなので、女性に好まれると思います。

水芭蕉はキリリと辛口で男性的、奥の松はなめらかでフェミニン、でしょうか。
どちらも720mlで5,250円と、ちょっといいお値段。贈り物などにいいかもしれません。



ももとろ  奥の松酒造  500ml   1,260円

桃と奥の松の特別純米酒をブレンドしてつくったリキュールで、この一瓶に桃が4~5個分入っているのだとか!

ジューシーでとろり~ん甘い桃そのものを口に含んでいるようです
クイクイいけますが、アルコール7%なので、要注意(笑)
ストレートでいくもよし、ロックやソーダ割り、アイスにかけてと、色々楽しめそうですよ。
(梅リキュールの「うめとろ」もありました)



梅酒 梅まんさく(甘酒仕込み) 日の丸醸造 (秋田県横手市)

横手市に伝わる古木「大屋梅」を使って仕込んだ梅酒。
甘酒仕込みとは、日本酒をつくる際に使う米麹でつくった甘酒で仕込む方法で、この手法による梅酒は日本初とか。
口当たりがやさしく、じんわり滋味。味わい深い、うまみのある梅酒でした。



生もと梅酒  大七酒造 (福島県二本松市)

こちらも梅酒ですが、紀州の大粒南高梅を大七の純米生もと原酒で漬け込んだリキュール。とろりと濃厚で、ピュアで、甘さに芯があります。

「梅まんさく」がまったり癒し系なら、「生もと梅酒」はピュア&ノーブル系。
まったく逆のタイプの梅酒を同じ場所で味わえる贅沢でシアワセな時間でした



華鳩 貴醸酒   榎酒造 (広島県呉市)

友人が、「アイスにかける日本酒がある!」と教えてくれました。
ハナハト、という蔵元の8年熟成の貴醸酒(キジョウシュ、仕込み水の一部に清酒を使って仕込む酒)で、そのまま飲むとナッティな風味で、シェリー酒のような味わいです。


8年熟成の貴醸酒           会場で実際にアイスにかけていただきました

これは美味!シンプルなバニラアイスが、高級レストランのデセールに変身します(笑)

貴醸酒という酒があることは今回初めて知りました。熟成年数の違いで味が変わるとか、楽しみ方はワインに近いかもしれないですね。

日本酒初心者なら、貴醸酒やフルーツリキュール、梅酒などから入るのもありかも?
日本のお酒も、バラエティ豊かで奥が深い!


【日本酒編】 は → コチラ


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輪になろう日本酒【日本酒編】

2011-09-25 11:19:20 | ワイン&酒
9月23日に開催された 「輪になろう日本酒」 チャリティーイベントでは195の和酒生産者の出展がありましたが、その8割方を占めたのは日本酒。

ここ数年、日本酒関係のチャリティーイベントを覗かせていただいていただく機会もあったので、少しずつではありますが、日本酒の銘柄も知るようになってきました。
とはいえ、味わいの違いなどほとんどわからず、詳しい方のオススメを参考にしていますが、今回のイベントでも、オススメされたところや自分でも気になったところに立ち寄ってみました。

<宮城&山形>


<福島>


東北地方の日本酒は、スーッと自然に入ってくるものが多いように思いました。
水のよさ、やさしさを感じます。


<長野&神奈川>


長野(佐久の花)はナチュラル系、神奈川(いづみ橋)はガツンとユニーク!
このあたりからだんだんと酒質に変化が出てくるような?


<三重>


<滋賀>


<奈良&島根&大分>


西日本の日本酒はあまり飲む機会がありませんでしたが、今回いくつか勧められた銘柄を飲んでみて、それぞれ個性的な味わいにビックリ!

東北や関東甲信越の日本酒はキレイでおとなしい優等生タイプが多いような?
なじみやすく、スーッと飲めます。

一方、西日本の日本酒は、本当に「濃い」ですね!(笑)

次に全国の日本酒を飲む機会があれば、もっと西日本の色々な銘柄に挑戦してみたいと思いました。


【ワイン&気になる和酒編】は → コチラ


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「輪になろう日本酒」大成功でした!

2011-09-24 17:17:46 | ワイン&酒
東日本大震災の被災地支援イベント 「輪になろう日本酒」 が、9月23日に東京ドームプリズムホールにて開催され、私もサポートメンバーとしてお手伝いさせていただきました。



朝10時前の会場は、まだ机があるだけでガランとした状態


各コーナーで着々と準備が進んでいきます


ステージの準備にも余念がありません


 いよいよイベントスタート!



日本酒、焼酎、泡盛、ワイン、195の生産者が集まりました


嘉門達夫さんも飛び入りで参加

たまたまステージの近くに行った時に、ついつい聞き入ってしまうメロディと語り口がありました。見てみると、あれ?嘉門達夫さん!嘉門さんも東日本大震災で被害を受けた石巻を中心に応援活動をされているみたいですね。
「輪になろう日本酒」のイベントに参加したことを、ご自分のブログでも書かれてました。



私はワインブースでワインサービス&販売を担当
知り合いも何人か来てくれました。ありがとう!


日本酒Tシャツのチャリティ販売もありました
(1枚につき1,000円分がチャリティになりました)




上はチャリティTシャツではありませんが、ワインブースをお手伝いくださった神戸の酒販店「LIQUOR'S BODEGA 松岡商店」の松岡さんが着ていた“関西末広会”オリジナルTシャツ。
これに従って会場内の蔵元をチェックさせていただきました(笑)
松岡さん、お疲れさまでした&ありがとうございました

会場で撮影した和酒のショットは、また明日紹介したいと思います。


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輪になろう まもなくスタート

2011-09-23 12:42:17 | ワイン&酒
本日13:30から「輪になろう日本酒」チャリティーイベントが東京ドームプリズムホールで始まります。
私はただいまワインブースで準備中。
17:30からの回もありますので、これからでも間に合いますよ。
皆さんのお越しをお待ちしています♪
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牡蠣とシャブリのおいしい関係

2011-09-22 15:14:36 | ワイン&酒
シャブリ の話をもうひとつ

シャブリといえば牡蠣、と、よく牡蠣(カキ)が引き合いに出されます。

仏ブルゴーニュの白ワイン、シャブリには牡蠣が最高にマッチするから、と言われますが、さて、実際にはどうでしょう?
これを探るべく、シャブリと牡蠣のマリアージュ会が春先にありました。



「かなわ」というカキ専門店のヴァージンオイスターの瓶詰め(これは便利だと思いました)

ちゅるんとみずみずしい生牡蠣には、酸のシャキッとしたフレッシュな白ワインがよく合い、シャブリの他には、仏ロワールのミュスカデなどもオススメです。

牡蠣にシャブリをチョイスするなら・・・・


左)Chablis 2009 Louis Jadot  右)Chablis 2009 William Fevre

今回のマリアージュでは、
樽を使わない、酸のキリリとした村名クラスの若いChablis がベストマッチ でした

キンメリジャン(キンメリッジ)という石灰質を含む独特の土壌がもたらすミネラル感と、ブルゴーニュの中でも北に位置するシャブリならではのしっかりした酸味が村名クラスのシャブリにおいてシンプルに表現され、牡蠣のミネラル感ともよく合っていると感じました。

ルイ・ジャドのシャブリは、酸の厚み、ほどよい果実味の甘みがあります。
ウイリアム・フェーヴルのシャブリは、酸がしっかりしながらも、タッチがソフトで、ふくよかさ、やさしさがあります。


どちらも生牡蠣に合い、軽くバターソテーした牡蠣でもいけました




左)Chablis 1er Vaillon 2008  右) Chablis Grand Cru Bougros 2008 /William Fevre

1級ヴァイヨンも、特級ブーグロも、樽を使って熟成

1級ヴァイヨンはトロピカルフルーツ系のアロマがあり、ボディの厚み、コク、カスタードっぽい風味のする、飲みごたえのある旨いワインです。
生牡蠣とのマリアージュも悪くはありませんが、ソテーはよく合いました。

特級ブーグロはさらに厚みを増し、複雑さがアロマにも味わいにも現れます。
しっとりとしたタッチで、まろやかでコクのあるシャブリですが、樽熟成によるまったりした風味があるので、単独で飲み続けると重たくなってくるかもしれません。
生の牡蠣と樽の風味の相性はNGですが、ソテーした牡蠣とは意外に大丈夫でした。バターでソテーし、クリーミーになったことが一役買っていると思います。

そのまま飲むなら1級のヴァイヨンが私のイチオシ。バランスがいいのでスイスイいけてしまいます。
生牡蠣&軽くソテーした牡蠣なら村名シャブリ、クリーミーでコクのある洗練された料理と合わせるなら特級のブーグロ、でしょうか。




Petit Chablis 2009 Theodore de Vaucharmes

村名シャブリの下に格付けされているのが、知る人ぞ知る プティ・シャブリ
生産量は1級シャブリよりも少なく、よって、日本に入ってくる量も少ないですが、お値段が手頃なので、見つけたら試してみると面白いと思います。

このプティ・シャブリは酸がイキイキとしてフレッシュ。しかし、酸の厚みに欠け、ボディが軽く、やはりちょっと物足りない感じは否めません。

とはいえ、軽快でスッキリした飲み心地で、お値段もライトなので、今年のような暑~い夏に楽しむにはもってこいです。ランチタイム、アペリティフに軽いスナック、etc...と、マリアージュを考えずに気軽に飲めるのがいいと思います。
この日はブラックオリーブをつまみにしましたが、この組み合わせはオススメですよ



牡蠣はRの付く月以外は食べてはダメ、とよく耳にしますよね?
Rの付く月とは、September(9月)から翌年のApril(4月)までのこと。
May(5月)からAugust(8月)はRの文字がないことから、牡蠣を食べるには適さないといわれます。旬ということもありますが、暑い季節であるため食中毒も心配されるからです。

とはいえ、「岩牡蠣」の旬は夏。
世界各国でさまざまな種類の牡蠣が養殖され、日本にも輸入されていますから、季節に関係なく牡蠣を楽しむことができます。

食中毒に関連しては、白ワインには殺菌作用がある、という研究発表があります。
牡蠣とシャブリのマリアージュは、食中毒の点からも理にかなっているんですね


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シャキッと系シャブリ

2011-09-21 15:08:12 | ワイン&酒
白ワインを好んで飲む私ですが、樽の風味が強いもの、ぽってりしたもの、アルコールの多々過ぎるもの、酸がゆるいものは苦手です。
酸がしっかりし、しかもミネラル感のあるワインなら最高なのですが、そういつもうまいこと出会えるとは限りません。

私のこのワガママをかなえてくれる白ワインのひとつが フランスはブルゴーニュシャブリ

まだワインがそれほどお馴染みではなかった時代、シャブリは舶来物白ワインの代名詞的存在で、ワインの置いてあるレストランのリストには必ず入っていたのではないでしょうか?

今は、シャブリだけでなく、ブルゴーニュの各村の1級や特級畑に関する情報までもよく知られるようになり、好みに応じてチョイスする時代になっていますね。

そんな中、単なる AOC Chablis が、実は私の好みにドンピシャだったりします



Berry's Own Selection CHABLIS 2009   Domaine du Colombier

先日家で開けたのは、英国のワイン商 Berry Bro. & Rudd の自社セレクションのシャブリ。
オークを使っていない、クリーンなスタイルのワインです。

白い花、ミネラルの香りが楚々としていますが、口に入れると、キリリと引き締まった酸が印象的で、キレがあります。
果実味がキレイで、余韻にほんのりと甘さを感じますが、クリーンなミネラル感、フレッシュな酸とバランスよく溶け合い、ほどよいボリュームで心地よい飲み口のワインでした。



家ゴハンで2日かけて飲み、さまざまなマリアージュを試してみました。


バックラベルには 魚、オリエンタル・キュイジーヌなどにオススメ、とあります

マグロの刺身、ゴマ味噌(焼きナスの上にのせた薬味としての味噌、ナス自体は少し微妙)、冬瓜の甘酢あんかけ、枝豆、ドライイチジクとの相性はOKでした。

ゴーヤ(ツナと和えたサラダ)は苦さを増長させ、イワシせんべいは生臭くなりました。

今回は合わせませんでしたが、握り寿司ともいいですよね。
酸がシャキッとしたAOCシャブリは、日本の食卓にも違和感なくマッチすると思います。

樽のきいたワインに疲れている方には、ぜひシンプルなシャブリをオススメしたいです



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イケメン兄弟は白ワインのスペシャリスト!

2011-09-20 21:53:47 | ワイン&酒
お彼岸に入り、ようやく涼しくなってきました。
暑かろうが、涼しかろうが、寒かろうが、季節にかかわらず私がプライベートでよく飲むのは白ワインです。

かつては、ワインといえば赤!という人が多かったと思いますが、このところは食のライト志向もあり、白ワインを好む人も増えてきたのではないでしょうか?

そんな白ワイン派の方にオススメしたいのが、白ワイン専門ワイナリーである
Domaine du Tariquet (ドメーヌ・デュ・タリケ)です



フランスは南西地方、アルマニャック(ブランデー)の生産地 Bas-Armagnacに位置する家族経営のワイナリーです。

土地を購入したのは1909年といいますから、100年以上の歴史があります。
が、ドメーヌ・デュ・タリケとしてワインをリリースしたのは1982年。
1975年までは、アルマニャックのブランデーのみを生産していました。

バ・アルマニャックでは、ユニ・ブラン種(=サンテミリオン種)やコロンバール種からブランデーがつくられています。

ユニ・ブランは病気に強く、蒸留に適した品種で、それゆえ非常に広く栽培されていますが(コニャック地方に至っては95%)、ワインにすると、酸が高く、エキス分やアルコール分の低いものになってしまいます。

コロンバールは、アルコールは高くなるものの酸が低く、単独ではバランスの欠けたつまらないワインになってしまうので、ブレンド用に(ボルドーの白ワインなどにも)よく使われています。

それゆえ、アルマニャックは地酒ワインがつくられる田舎のと認識され、人々は畑で1リットルも2リットルもガブ飲みしていたとか。

このような土地で、どこまでいい白ワインをつくれるのか?と悩んだ時、
完熟ブドウを使うことで、糖度、アルコール度の高いワインをつくろう! と考えたことから、タリケの新しいワインづくりが始まりました。

ブドウが完熟するまで待つ だけでなく、収穫から醸造まで酸素を遮断するよう、タンクに詰めるなど、醸造所でやってきたことを畑で行うようにしました。
こうすることで、ブドウの香りもフレッシュさも保たれるからです。

また、出荷までは-3℃のタンクの中でワインを保管し、オーダーの度に瓶詰めしてから出荷をする徹底ぶり。これも、ワインのフレッシュさを保つためといいます。

その努力の甲斐あって、リリースした1982年ヴィンテージはモンペリエのテーブルワインコンクールで優勝し、翌年、翌々年も優勝、その後もさまざまなコンクールで受賞する常連となりました。



現在、タリケでは9つの白ワインの他、ロゼワイン1アイテムを生産しています

この辺りはガスコーニュ地方(Gascony)と呼ばれ、タリケでつくるワインはすべて、
Vin de Pays des Cotes de Gascogne になります。



左) Tariquet CLASSIC 2010  右)COTE Tariquet 2010

クラッシックはユニ・ブラン70%&コロンバール30%。
タリケのベーシックワインで、ソーヴィニヨンは入っていないのに、ソーヴィニヨン的なハーブの風味を感じます。酸が非常に爽やかで、果実味とのバランスもグッド。アルコール11%とライトで、これはデイリーワインにしたいほどイイ感じで好きです
和食にも合うと思います。

コテシャルドネとソーヴィニヨン各50%で、直接混ぜて発酵させています。タンクが大きいのに、収穫量が少ないことから生まれたワインとのこと。
果実味のコク、ミネラル感、しっかりした酸味があり、ソーヴィニヨンの風味とシャルドネのまろやかさのバランスは良好で、ガストロノミーにもピッタリ。現地では豚肉やアヒルなど(ガスコーニュ料理)によく合わせているとか。



Sauvignon Blanc 2010  

ソーヴィニヨン・ブランは100%。アロマは思ったよりもソフトでフローラル。
果実味がクリーンで、酸はしっかりし、そこそこのボリューム感で飲みやすい!
日本市場では、このソーヴィニヨンが超人気とか。わかるような気がします。



Les Dernieres Grives 2009

レ・デルニエール・グリーヴは、プティ・マンサン100%の甘口ワインです。
完熟した遅摘みブドウからつくられ、発酵の途中で冷却し、酸と甘みを残します。アルコールは11.5%。
酸がしっかりしているので、酸味のあるフルーツを使ったデザート(ジェラートもOK)がオススメ。



Rose de Pressee 2010

メルロ30%、カベルネ・フラン30%、シラー25%、タナ15%からつくられる、タリケ唯一の白以外のワインです。
このロゼ、本当に色が美しい!骨格がしっかりし、酸味も果実味も充分。キリリと冷やしてアペリティフに、少し温度が上がってくるとまろみが出てきますので、食事にも合わせられると思います。



Tariqet Bas-Armagnac 15年

タリケを語るのに、アルマニャックは外せません。
フォルブランシュ種100%で、ブドウは手摘み。伝統的なアランビックと呼ばれる半連続蒸留器を使ってつくられます。
ブランデーなのでアルコール度数はもちろん高いですが、メロウな甘い口当たりで、これはスーッと飲めてしまいました。ショコラとのマリアージュは、うっとりするくらい甘美。これはかなり危険(笑)



現在のタリケは、3代目となるアーミン(栽培、醸造担当)とレミー(アカウント、マーケティング担当)のイケメン兄弟が引継いでいます。
(ようやくイケメンが出てきました)(笑)



この秋、タリケのワインには、アーミン&レミーのボトルネッカーがかけられるようですので、ぜひ店頭でチェックしてみてくださいね

白ワインなら俺たちにまかせろ!  とは、男気があって、ステキです(笑)

高品質なのにお値段手頃なのも嬉しい限りで、
白ワイン好きにはぜひオススメしたい造り手です


(輸入元:株式会社アグリ)
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仏アルザス「レオン・ベイエ」のワイン

2011-09-19 15:01:42 | ワイン&酒
先週開催したディナーイベント 「第6回 Riesling Ring Evening」  にゲストとしてお迎えした
ヤン・ベイエ氏のワイン を、リースリングだけでなく一通り試飲する機会がありました。


Mr. Yann Beyer / Domaine Leon Beyer

仏アルザスのエギスハイムで1580年からワイン造りに携わっているベイエ家の14代目
現在35歳のヤンさんはDomaine Leon Beyer で醸造家として活躍しています。

Domaine Leon Beyer の詳細については 「第6回 Riesling Ring Evening」ディナー【ワイン編】 を参照ください

レオン・ベイエといえば、ヤンさん曰く “ガストロノミーのワイン” 

ヤンさんの祖父である12代目レオン氏(愛称コント・デギスハイム)が大変な美食家であることから、料理に寄りそうワインであることが、レオン・ベイエのコンセプトとなっています。

たとえば・・・


左)Cremant d'Alsace NV  右)Cuvee Leon Beyer 2009

クレマンは、ピノ・ブランとオーセロワからつくられたスパークリングワイン、
キュヴェ・レオン・ベイエは、リースリング、ミュスカ、ピノ・ブラン、シルヴァネールをブレンドした白ワインで、どちらも爽やかで軽やかな辛口です。

いいバランスのブレンドワインなので、乾杯、アペリティフ、ランチタイムなど、気軽に楽しめる軽快さと手軽さがあり、日常的に使いやすいと思います。



クラッシックレンジ

クラッシックレンジは、ブドウの特徴がしっかり表現されながら、決してワインだけが一人歩きすることはありません。ひと口食べたら、ひと口飲みたくなるワインです。



キュヴェ・デ・コント・デギスハイム Cuvee des Comtes d’Eguisheim

特級畑のブドウを使いながらも、それをあえて名乗りません。
名前だけで選んでほしくないから、とは、相当な自信の表れです。

クラッシックレンジが若々しいワインであるのに対し、キュヴェ・デ・コント・デギスハイムシリーズは(現行ヴィンテージ)、リースリング2003年、ピノ・グリ2005年、ゲヴュルッツトラミネール2003年、ピノ・ノワール2003年と、長期熟成ワインです。
落ち着いた味わいは、手の込んだ洗練された料理にピッタリ

アルザスは白ワインが主役の産地ですが、少量つくられる赤ワインのピノ・ノワールもあり、ブルゴーニュのピノ・ノワールとはまた違った繊細な味わいが楽しめます。
特に、キュヴェ・デ・コント・デギスハイムのピノ・ノワールは2003年と熟成し、ミディアムボディながら、旨味の乗った洗練された味わいでした。





レオン・ベイエの中で私のイチオシピノ・グリ Pinot Gris

しっかり凝縮した果実味がリッチで丸く、ふくよかさ、複雑さ、余韻の長さにおいて、クラッシックレンジ(2008年)でもクオリティが高く、よくできていると思いました。
ガストロノミーのワインとして、ピノ・グリは元からよく合うブドウ品種だと思いますし、レオン・ベイエのつくるワインの中で、個人的にはピノ・グリをイチオシで推したいと思います。



ヴァンダンジュタルディヴ Vendanges Tardives

いわゆる、レイトハーベスト(遅摘み)のワインですが、ヴァンダンジュ・タルディヴを名乗るには厳しい条件があります。
リースリングは1995年(リースリングの超当たり年)、ゲヴュルツトラミネールは2000年で、どちらも今回が日本初登場になります。

11月まで待って収穫したブドウは水分量が減り、エキス分が高まり、独特の風味を持つようになります。手間ひまかけてつくられた、稀少ワインで、独特の甘さがあります(甘さの度合いは軽め)

「第6回 Riesling Ring Evening」ディナーでは、リースリングをデカンタージュしてフォアグラと合わせましたが、ゲヴュルツトラミネールもフォアグラとの相性はバッチリで、最高のマリアージュとなります。

家庭ではフォアグラはなかなか難しいですが、アルザスのマンステールチーズにドライフルーツを添えたものなどはいかがでしょう?想像するだけで頬が緩んでしまいますね(笑)

いまなお残暑厳しい今年のこの時期は、キュヴェ・レオン・ベイエかクレマン、またはクラッシックシリーズを爽やかに楽しんでみてはいかが?


(輸入元:三国ワイン株式会社)




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暑い日にはノンアルコール

2011-09-18 21:12:16 | ワイン&酒
残暑厳しく、こんなに暑くては“ノンアルコール”でしょう



PROSTEL PURE & FREE  Reinheitsgebot (ドイツ)

アルコール0.00%、ノーコレステロール、ノーファット、完全無添加、
プレミアムモルト、ファインホップ、純天然水仕込み、カロリーは 12kcal/100g

ドイツ直輸入ビール純粋令仕様のビアテイスト飲料です。

スッキリ、サッパリ、軽~い
暑い日には水感覚でゴクゴクいけそうです

健康を気にする人にはうってつけかもしれませんが、個人的にはもうすこしコクがある方が好み。
が、ノンアルコールでコクを出すのは至難の業でしょうね。




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青切りミカン

2011-09-17 18:28:06 | おいしい食べもん


ミカンの本格的な季節はまだ先ですが、青切りミカン が出ていたので買ってきました。

皮は薄く、硬く、食べるとかなり酸味が強く、酸っぱいのが苦手な人ならお手上げかもしれませんが、爽快でフレッシュで、 今の季節ならではの味わいですね

手前の小さいものは、先日、福島の叔母が送ってくれた荷物に入っていたもの。
これは何者?と、しばらく不明でしたが、スーパーで全く同じ大きさと形のものを見かけました。

なんと、沖縄でよく作られている シークヮーサー

青切りミカンと親子のようにソックリだと思いませんか?(笑)


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いよいよ来週!「輪になろう日本酒」イベント

2011-09-16 12:09:55 | ワイン&酒
東日本大震災の復興を願う 「輪になろう日本酒」 のイベントが、いよいよ1週間後に迫ってきました。

  以前紹介した記事は → コチラ

日本酒だけでなく、焼酎、泡盛、ワインもあります

私もワインサービスのお手伝いをします。
ぜひ、ワインコーナーにもお立ち寄りくださいね



皆さんが参加されることが、被災地の支援につながります

日本の和酒を楽しみながら、被災地を応援しましょう !



日 時: 9月23日(金) ※秋分の日

     1部 13:30~15:30 (13時受付開始)

     2部 17:30~19:30 (17時受付開始)

会 場: 東京ドームシティ プリズムホール (東京都文京区)
      
入場料: 前売券  3,500円
      当日券  4,000円


※食べ物の持ち込みOKです

※マイ猪口、マイグラスの持ち込みもOKです(当日はミニプラスチックカップ配布)
 節度ある試飲をお願いします



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