ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

サントリーニ島のワイン@ギリシャ

2016-07-31 15:24:10 | ワイン&酒
ギリシャ、サントリーニ島のワインについて、もう少し紹介しましょう。

サントリーニ島には、協同組合のSanto Winesを含めて13のワイナリーがあります。
(2016年5月取材時の数字)

サントリーニ島に滞在中は、2/3以上の生産者に会い、ほぼすべてに近い生産者のワインを試飲したかもしれません。
飲んだワインを全部紹介するのは難しいので、
島を代表するブドウ品種 “アシルティコ -ASSYRTIKO -ΑΣΥΡΤΙΚΟ” のワインを中心に画像を載せておきます。

このアシルティコの白ワインには、エチケットラベルに面白い仕掛けがあります。


Kavalieros 2014 Domaine Sigalas (Greece, Santorini)

単一畑のアシルティコ100%のワインです。



ボトルを逆さまにすると、人の顔が現れます。
これは Cycladic face(サイクラディック・フェイス)と呼ばれています。

サントリーニ島はエーゲ海のキクラデス諸島(Cyclades islands)の中の島のひとつです。
キクラデス諸島には220を超える島があり、キクラデスという名前は、紀元前3000年~2000年前頃にこのあたりで栄えたキクラデス文明から来ています。

サイクラディック・フェイスはキクラデス文明時代のアート Cycladic sculptures のひとつで、象牙で作られたフィギュアになります。



ペロポネソス半島の港町の美術品の土産物店でCycladic face発見! 
たぶん象牙ではないでしょうけれど。





2つともBOUTARI社のアシルティコの白ワインですが、右の“Kallisti Reserve”はこのワイナリーのトップキュヴェです。
“Kallisti(カリスティ)”は、ギリシャ神話に登場する美と優雅、優美を象徴する女神のこと。

サイクラディック・フェイスといい、カリスティといい、ギリシャの古代文明や神話のモチーフや名前が現代のモダンなワインに使われているのは面白いですね。





アシルティコの白ワインは酸がしっかりあるので、長期熟成させても楽しめます。



GAIA(イエア)ワイナリーのアシルティコの一部は日本にも入ってきています。
(輸入元:ヴァンドリーヴ)



ナイトハーベストの“ニキテリ”(中央)



アシルティコのブドウを日干し(sun dry)してつくる天然甘口デザートワイン“Vinsanto”もサントリーニ島を代表するワインです。



長期熟成させたVinsantoは実に甘美~




赤ワイン もいくつかあります







最初の方で紹介した BOUTARI(ブターリ)社はギリシャ国内にいくつかワイナリーを所有しており、ここサントリーニ島にもあります。
今回は、サントリーニ島のブターリのワイナリーを訪問してきました。



畑はおなじみのバスケット仕立て



畑の下の土壌の下はこんなふうな地層になっています



フレンチオークなどが並ぶ近代的なセラーでした



超モダン! BOUTARI Winery (Santorin)

そういえば、ブターリの5代目ミハリスさんとは東京で2度ほどお目にかかっており、初めて会った時の記事は2015年3月にアップしました。
※今こそギリシャワイン! (ブターリ社) → コチラ

その時は、1年後に自分がギリシャに行くとは想像もしませんでしたが、不思議なご縁です。
今回のブターリ訪問ではミハリスさんには会えませんでしたが、きっとまたどこかで再会できそうな気がしています(笑)


※ギリシャワイン取材リポート(総括)は&GPにアップした記事をご覧ください → コチラ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界でここだけ?!サントリーニ島のブドウ栽培@ギリシャ

2016-07-30 12:06:47 | ワイン&酒
&GPのギリシャ取材記事の中で、サントリーニ島のユニークなブドウ栽培方法を紹介しました。

世界でここだけ、というその栽培方法をもう少し詳しく見てみましょう。



サントリーニ島のブドウの95%はアシルティコという白ブドウで、背の低いバスケット仕立てで栽培されます。



一見、ふつうの株仕立てのように見えます



枝がグルグルとバスケットのように円形に巻かれていきます



100年以上にもなるバスケット



幹が太い! 



ひとつの株で収穫できるのは3房ほどだといいます



大きな株もあちこちに見られました



大きな株の中に水仙が育っていました(笑)




目の前が海というこの畑の土壌は、砂利、砂、小石混じりのザクザクしたもの。
畑に立つと、海からの風が強く、髪の毛がバサバサになります。
しかも、この風が寒かった!




サントリーニ島のワイナリーで栽培コンサルタントを務める Alexandris Christoさん



ブドウ畑に白い石があちこちに置かれていることに気付き、これは何かとアレクサンドリスさんに尋ねると、面白い答えが返ってきました。

通常、ブドウを増やすには苗木を植えますが、サントリーニ島では、provignage(プロヴィナージュ)という方法で増やします。

上のような樹齢を重ねて良い実を付ける優秀な樹をMother tree(母樹)とし、枝の途中を土に埋め、その部分から根が生えるようにしていく方法がプロヴィナージュです。



プロヴィナージュで根を下ろした若木



畑の白い石は次にプロヴィナージュで若木を誘導する場所の目印だそうで、株の間隔を考慮しながら置いているそうです。なるほど!




アレクサンドリスさんの頭の下方向の若木が、このマザーツリーの子供みたいですね。




サントリーニ島は本当に美しい場所でした
Must visit!



※ギリシャワイン取材リポート(総括)は&GPにアップした記事をご覧ください → コチラ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

松ヤニ風味のワイン“レッツィーナ”@ギリシャ

2016-07-29 14:29:30 | ワイン&酒
昨日は、今年の5月に取材で出かけたギリシャのワインの記事を紹介しました。

その中で、ギリシャの伝統ワイン “レッツィーナ Retsina ”を紹介しましたが、軽くしか触れていませんでしたので、今日は掘り下げて紹介します。

ギリシャワインというと松ヤニの風味のする“レッツィーナ”が有名ですが、現地では“古き良きワイン”的な存在になっています。
とはいえ、古き良き伝統を守りながら、近年は モダンなレッツーナも多く登場しています。

まずは、基本的な造り方を紹介しましょう。
ギリシャのペロポネソス半島北部ディアコプト(Diakoopto)にあるTetramythos Winery(テトラミトス)を訪問した際に、オーナー兄弟が説明してくれました。


The bothers 左)兄 Aristos 右)弟 Stathis at Tetramythos Winery(Greece)

レッツイーナの起源は500年前(16世紀)になります。
ワインの劣化を防ぐため、ワインを入れた甕(アンフォラ)を松ヤニで封をしました。
松ヤニには防腐作用がありますが、それがわかっていたんですね。



現在もテトラミスワイナリーではレッツイーナづくりにアンフォラを使います。
フタの穴が重要な役割を果たします。



アンフォラの高さは1mくらいでしょうか



こちらが松ヤニを入れた袋(ティーバッグと呼んでいました)。
ワイン1トンに対して最大1kgまでの松ヤニが許可されています。


松ヤニ  Pine resin

前年度に使用したものなので、すっかり乾いてコチコチで、匂いもほんのり。
松ヤニは松の樹皮から採取し、採取した段階ではドロドロしていますが、乾くと固くなりますので、それを袋に入れて使います。
松の種類は日本のものとは違うようです。


アンフォラにワインを入れたら、フタの穴に袋の紐を引っかけるようにして、松ヤニのティーバッグをワインに浸します。
フタの穴は、紐を通すためのものでした。
浸す期間は生産者次第で、ここでは2週間ほどだとか。

元のワインは、サヴァティアノロディティスがよく使われるそうです。


Tetramythos Retsina NV Organic (Greece, Aegialia)

彼らのレッツィーナはロディティス100%樹齢の高いブドウを使っており、栽培はオーガニック

やや濃いめの黄色がかった白ワインで、飲むと、あの独特の松ヤニの風味がやはりあります。
でも、強烈ではなく、ワインそのものの味わいはピュア。
悩むところではありますが、せっかくなので、1本買ってきました。


その後、滞在中にいくつかのレッツィーナに会い、最終日には飲み比べも!


ギリシャの松の木が描かれています     スクリューキャップで500mlサイズは便利!


左はかなり前から日本に入ってきています(輸入元:メルシャン)


ビオディナミ Biodynamic のレッツィーナ  Georga's Family (ヨルガス・ファミリー)


Georga's Family ヨルガスさん

レッツィーナだけでなく、他のワインもビオディナミでつくってます。
彼のワインは、レッツィーナといくつかが日本にも入ってきています(輸入元:ゲフィラ)



伝統的なギリシャのレッツィーナも色々と進化してきています。
日本でも手に入るものもあるので、興味ある人はチャレンジしてみてください。

ただし、レッツィーナは本当に独特の風味があるので、苦手な人は香りを嗅いだだけで飲めない!と思うかもしれません。

では、日本ではどう飲みましょうかね…

ヨルガスさんに尋ねると、
「寿司にオススメ。ワサビと合う。ギリシャのタパス、脂の乗った魚、イワシとか」と言っていました。

寿司は微妙な気がしますが、ワサビはいいかも!
買ってきたレッツィーナをどう飲むか、楽しみながら悩むことにします(笑)


※ギリシャワイン取材リポート(総括)は&GPにアップした記事をご覧ください → コチラ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新ギリシャワイン事情を現地取材リポート

2016-07-28 10:00:00 | ワイン&酒
今年の5月に出かけた ギリシャワインの取材記事&GPにアップされました。

1週間の取材で内容が濃く、今回のリポートは6ページにわたっていますが、とてもではありませんが、書ききれません。

それでも、このリポートを読むと、現代のギリシャワインの概要がザックリとわかるようになっていると思います。

押さえるべきいくつかのローカルブドウ品種、産地をピックアップしましたので、参考にしてください。





産地としては、リゾート地としても人気のサントリーニ島 を中心に、ペロポネソス半島もリポートしています。
書ききれなかった内容については、ここで追々取り上げていきたいと思います。

皆さんが興味あるであろうギリシャの料理については、また &GPでリポートいたします。


記事リンク
https://www.goodspress.jp/reports/46279/

&GP
https://www.goodspress.jp/




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界の機内食案内[15] デルタ航空 サンチアゴ〜アトランタ

2016-07-27 12:16:05 | 機内食
&GP「世界の機内食案内[15] デルタ航空  アトランタ〜サンチアゴ」 がアップされました。

南米チリのサンチアゴから帰国する際、経由地アトランタまでのデルタ航空のエコノミーの機内食です。
サンチアゴからアメリカのアトランタまで約10時間。
アトランタの乗り継ぎではけっこう時間があったので、街に出ようかなと考えていました。
ここは友人夫妻が長く赴任していたし、1996年のオリンピック開催地でもありましたし。

そんな時に限って、トラブルが起きたりします

世界の機内食案内[15] デルタ航空  サンチアゴ~アトランタ




記事リンク
https://www.goodspress.jp/reports/47212/

&GP
https://www.goodspress.jp/



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ユネスコ無形文化遺産にもなったメキシコ料理のレシピ本が7/27発売

2016-07-26 16:53:32 | おいしい食べもん
先週、都内の在日メキシコ大使館で開催された メキシコ料理のレシピブック の出版記念会を取材してきました。


メキシコ料理Tepito(テピート)レシピブック 滝沢久美著  PARCO出版 1400円(税別)
2016年7月27日発売


著者の滝沢久美さん

現在、東京・下北沢で本格的なメキシコ料理のレストラン「Tepito」を営む滝沢さんによるレシピ集で、約50のレシピが紹介されています。
材料はすべて日本で入手できるものとなっています。



メキシコ料理というと、タコス、トルティージャ、サルサ、といったものがよく知られているかと思いますが、それらはもちろん、前菜やスープ、魚料理、肉料理、デザートなどもすべてカラーで紹介されています。

それらの料理を見て思ったのは、意外にも野菜が多く使われているなぁ、ということ。
特に多いのはトマトとタマネギで、この2つは国内消費だけでなく、輸出の主力商品でもあります。

ちなみに、メキシコの農水産品で多く輸出されているのは、ダントツがトマトとビール
その後には、アボカド、テキーラ、牛肉、砂糖、コーヒーと続きます。



さて、著者の滝沢さんに話題を戻しましょう。
そもそも、滝沢さんがメキシコ料理を作るキッカケのはじまりは、1964年、滝沢さんが15歳の時でした。

コンサートで出合った音楽に惹かれ、メキシコ人の演奏家チューチョ・デ・メヒコさんの楽屋まで押しかけた際に、都内のホテルのビアガーデンに来ればまた演奏が聴けると言われ、父を伴って出かけ、そこから家族ぐるみのお付き合いが始まりました。
当時、チューチョさんは31歳でした。

滝沢さんが22才頃になると、いったん交流が途絶えますが、滝沢さんが42才、チューチョさんが58歳の時に再会し、人生のパートナーとなります。

日本での一緒に生活する中で、チューチョさんに故郷メキシコの料理を食べてもらいたい、という思いから、アレンジしたものではない本物のメキシコ料理を研究し、メキシコ人シェフにも師事します。

その後、メキシコ料理を食べながらチューチョさんの演奏を聴けるメキシカンレストラン「Tepito」をオープン
安全な食材にこだわり、すべて手作り、無添加。

チューチョさんは晩年、生まれ故郷のメキシコに戻り、2016年3月に83歳で亡くなりましたが、彼が育ったメキシコシティ市内の下町「Tepito」を名前に持つ滝沢さんのメキシカンレストランは、今も人気店です。

チューチョさんへの愛から生まれた本格メキシコ料理を食べに行きたい方は、ぜひお店の方へ。
本格メキシコ料理を自分でも作ってみたいという方は、レシピ本を手に取ってみてください

本格メキシコ料理 Tepito テピート
東京都世田谷区北沢3-19-9
Tel.03-3460-1077
http://www.tepito.jp/



滝沢さんのお話を伺った後は、お店で出されている代表的な料理が紹介されました。



ご存知の方もいらっしゃると思いますが、日本の和食同様、メキシコ料理はユネスコ無形文化遺産に登録されています(2010年11月16日)。
トウモロコシ、豆、唐辛子をベースに作られる料理の調理方法が口承で代々伝えられ、人々の生活の一部となったことが評価を受けました。



クレープのようなトルティージャはメキシコ人の食卓に欠かせないもので、主にトウモロコシの粉で作られます。
好みのものを載せて二つ折りにしていただくのがタコスです(右)。
左の春巻きのゆなものは、タコスをロール状に巻いて揚げたもの
メキシコ人によく食べられているアボカドのディップ、トマトがベースのサルサソースが添えられています。



Beer TECATE (Mexico)

メキシコのビールは「コロナ」が日本では有名ですが、メキシコの国内人気NO.1は「テカテ」だそうで、日本にも輸入されています。
試飲しましたが、ほどよいコクがあって、普通においしい!
酒の「カクヤス」などで買えるようで、1本300円ほど。



メキシコといえば、テキーラ
滝沢さんは、テキーラマエストロの資格を持ち、店では100種類以上のプレミアムテキーラを取り揃えているそうです。


LA CETTO Sauvignon Blanc (Mexico)

メキシコワインもあります。
以前、メキシコワインの記事を書きましたが、ラ・セットはその時に取り上げた生産者で、2013年3月に東京で開催された「第14回世界最優秀ソムリエコンクール」公開決勝の間違い探し問題にも登場しています。メキシコはワイン産地として押さえておくべき国なのです。
メキシコワインについては、ラ・セットの記事の中で詳しく説明しています → コチラ

ワインボトルの背後にある緑のドリンクは、すりおろしたキュウリ!
砂糖が加えられていて、甘みがあります。キュウリなのでサッパリ。
夏の水分補給に良さそうです

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏でもおいしく飲める赤ワインを選ぶならボルドーのこの地区!

2016-07-25 17:15:59 | ワイン&酒
このところ涼しい日が続きましたが、日本の夏は基本的には暑く、しかもジメジメだから、余計にうっとおしいですよね。

こんな季節は、ビールやシュワシュワ~のスパークリングワインが嬉しく、赤ワイン、しかもボルドーあたりのものはちょっと敬遠したくなりがちですが…

しかしながら、どんな季節でもオススメ!という赤ワイン があります。

それが、フランスの ボルドーグラーヴ&ペサック・レオニャン地区 のワインです。



今年の6月上旬、同地区の9生産者が来日し、都内で試飲会が開催されました。



生産者の皆さん、委員会代表のエレーヌさん、右端はソムリエの石田博さん
(プレス向けのプレゼンテーションでのショット)

その時に飲んだグラーヴ&ペサック・レオニャン地区の赤ワインが非常にエレガントで、かつ凛として、繊細でありながらも芯の強さがあり、他の地区にはないクールさを感じました。

つまり、キュッとした凝縮感があるのに重たくなく、洗練された味わいなのです。
ポイントは、豊かで伸びやかな酸と、緻密でしなやかなタンニンにあると思います。

ですから、秋冬のこっくりとした料理に合わせるのももちろんいいのですが、初夏から盛夏の気温の高い季節にサラリといただく上質な料理にもダレずに合わせることができます。

夏でも上質な赤ワインを飲みたい、という時には、グラーヴ&ペサック・レオニャン地区をぜひ思い出してください。


Château de Chantegrive〈シャトー・ド・シャントグリーヴ〉 AOC Graves
Château d‘Uza〈シャトー・デュザ〉 AOC Graves
Château Haut-Bacalan〈シャトー・オー・バカラン〉 AOC Pessa-Leognan
Château Haut-Lagrange 〈シャトー・オー・ラグランジュ〉 AOC Pessa-Leognan


生産者代表団長 Francis Boutemy (Château Haut-Lagrange)


グラーヴ&ペサック・レオニャン地区ボルドー市の周辺に畑が広がり、黒ブドウの栽培比率は88%、白ブドウが12%となっています。

黒ブドウはメルロ57%、カベルネ・ソーヴィニヨン37%、カベルネ・フラン4%、他3%、
白ブドウはセミヨン48%、ソーヴィニヨン・ブラン47%、ミュスカデル3%、他2%。

赤ワインの生産量の方が多いですが、ワイン好きの人にとっては、この地区の白ワインは格別な存在ではないでしょうか?
ボルドー最高の辛口白ワインは、メドック地区ではなく、このグラーヴ&ペサック・レオニャン地区から生まれているからです。

この地区なのになぜかひとつだけメドックの1級格付けに入っているシャトー・オー・ブリオンの白をはじめ、素晴らしい辛口白ワインが綺羅星のように存在していますので、白ワインも見逃してはいけません。


Château Simon 〈シャトー・シモン〉 AOC Graves
ここの白ワインは素晴らしく優美。
6代目となる若い姉妹が当主。造り手の個性が出ているのかもしれません。



グラーヴ&ペサック・レオニャン地区はガロ・ロマン期の頃からブドウ畑があり、長い歴史の中で消滅と復興を繰り返してきました。
近世では、19世紀後半のフィロキセラ、20世紀前半には大恐慌、1956年の冬の霜といった災禍に見舞われていますが、20世紀後半からかつてと同じくらいの作付面積が戻ってきました。

大西洋に面した海洋性気候で、冬はほとんど霜がなく、春は湿り気が多く、夏は日照に恵まれ、秋はよい天候が続きます。

グラーヴ Graves は小石、砂利という意味ですが、その名前の通りの小石混じりの土壌で、根が下に伸びやすく、水はけが良いのが特徴です。
また、石が光を反射して、ブドウ樹の下からも光が当たる効果があるほか、石が昼に溜め込んだ熱を夜間に放出します。




現在、グラーヴ&ペサック・レオニャン地区には300のシャトーやドメーヌがあり、グラーヴワイン委員会を構成してプロモーションを行なっています。

名前からわかるように、グラーヴ&ペサック・レオニャン地区は2つの地域が合わさったもので、紆余曲折があるのですが、現在はこの名称となっています。

各地区にはそれぞれ栽培者組合があり、
グラーヴ地区は3458ha、ペサック・レオニャン地区は1766ha、合計5224haとなります。

グラーヴ地区には、AOC Graves、AOC Graves Superieures の2つのアペラシオンがあり、赤、辛口白、甘口白を生産しています。
240の生産者がおり、2015年の生産量は15万6578hlでした。

ペサック・レオニャン地区はボルドーのブドウ畑の発祥の地で、AOC Pessa-Leognan という1つのアペラシオンがあり、赤と辛口白を生産しています。
約70の生産者がおり、2015年の生産量は7万4000hlでした。
なお、AOC Pessa-Leognanは1987年に誕生したアペラシオンです。



Château Vénus〈シャトー・ヴェニュス〉 AOC Graves
Château Les Remparts〈シャトー・レ・ランパール〉 AOC Graves
Château Roche-Lalande〈シャトー・ロッシュ・ラランド〉 AOC Pessa-Leognan
Château LatourMartillac〈シャトー・ラトゥール・マルティヤック〉 AOC Pessa-Leognan


グラーヴ&ペサック・レオニャン地区のワインの年間生産量は、赤1800万本、白325万本で、うち赤430万本と白160万本が国外に輸出されています。

日本は赤ワインで9位、白ワインで5位の輸出国です(2014-2015年度の統計)。
日本は比較的安定した市場で、コンスタントに伸びているとのことでした。



Château Haut-Bacalan
9代目になる予定のオリンプは20歳。
現在はロンドンに留学中の学生で、初来日。3姉弟の長女で、弟たちも国外で勉強中とか。
若い世代も育ってきています。



生産者により味わいの違いはもちろんあり、スパイシーな味わいのものもありますが、
グラーヴ&ペサック・レオニャン地区のワインは、しっとりとして奥ゆかしく、品よく優美で、食事によくなじむものが多いと思います。

特に、水分を多く含む日本の食には、タンニンの渇きを感じるワインよりも、この地区のしっとり感のあるワインがピタリとハマるように思います。

そして、冒頭にも書いたように、夏にもおいしく飲める赤ワインです。(もちろん白ワインも)

え?ボルドー? 選ぶのが難しいかなぁ… と思った時は、グラーヴ&ペサック・レオニャン!
まず、間違いありません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いつもより早く夏水仙が咲きました

2016-07-24 17:26:30 | 雑記
うちの庭の夏水仙が咲きました。
今年は昨年よりも2週間も早い!


夏水仙

今年は朝顔が咲いたのも早かったし、ゴーヤが黄色く変色してくるのも早く、家の庭ではちょっとした異常気象が起きています。

あと、青紫蘇が例年よりもワサワサ育っているので、この夏は、摘み放題、食べ放題です



さて、今日は久しぶりにカラッと晴れたので、晩酌はビールと餃子ですね

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イタリアのバターのホックの意味は?

2016-07-23 17:02:23 | おいしい食べもん
海外に出かけると、できるだけ地元のスーパーで買い物をしたいと思っています。

昨年の6月に行ったイタリアのトスカーナ出張の画像を見返していたら、スーパーで買ってきたもののひとつに、バターがありました。


BURRO (Italy) 100g  1euro

Burro=Butterです。
海外では、チーズはできるだけ色々買うようにしていますが、バターの頻度は時々です。
これはパッケージもかわいいし、サイズも小さく、1ユーロとお手頃だったので、買ってみました。




後ろ姿を見て思ったのは、イタリアのバターには、なぜ “ホック” が付いているの? 

以前紹介した、イタリアの極上バター“BEPPINO”にもホックが付いていましたね。
BEPPINOはプレミアムバターだから、飾り的に金具のホックが付いているのかと思いましたが、わずか1ユーロのバターにも付いているのは、なぜなんでしょ?

ホックの意味をご存知の方がいらしたら、ぜひ教えてください



メモリ付きで便利
お安いバターでも、クリーミーでミルキーな味わいでした。

---------------------------------------------------------------
【追記 2016.7.28】
バターのパッケージのホックの意味を知人が会社のイタリア人の方に聞いてくださいました。
「このバターは封を開けていません」という意味の“封印”だそうです。

なるほど!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

熟成したマンズワイン「ソラリス」を飲む

2016-07-22 16:52:50 | ワイン&酒
「マンズワイン」 の名前は広く知られているかと思いますが、その歴史は意外と古く、1962年から日本のワインづくりを手掛けてきたキッコーマンのワインブランドが「マンズワイン」です。

ワインつながりの友人が、熟成したマンズワインをいくつか持っている、ということから、じゃあ、マンズワインを色々飲んでみましょう、と、ワイン会を開催しました。



10年熟成のソラリス 信州小諸メルロー2006、シャンパーニュ製法の小諸シャルドネのスパークリング2006年、信州小諸シャルドネ樽仕込み2007年といった熟成ワインなどが揃いました。



NV スパークリングワイン甲州一次発酵 キューヴ・クローズ法
2014 ソラリス  信州 ソーヴィニヨン・ブラン


左はワイナリーでしか買えないという甲州のスパークリング。
よりフレッシュさを出すためにキューヴ・クローズで造られていますが、熟成感もありました。

ソーヴィニヨンは、品種らしいアロマがあり、フレッシュでハツラツとしています。
若々しくみずみずしい味わいで、軟水のようにスーッと入り、しっとり、やわらか。



2006 ソラリス 信州 シャルドネ メトッド・トラディッショネル・ブリュット
2007 ソラリス 信州小諸シャルドネ樽仕込
 

左はシャンパーニュ方式のスパークリング。クレームブリュレやカスタードの風味が香ばしく、甘さを感じますが、ドサージュゼロ。まだまだしばらく熟成しそうです。

右はフレンチオーク100%の樽仕込みのシャルドネで、この年は1200本ほどしか生産されていないとか。こちらも香ばしく、ブルゴーニュのムルソーを思わせるようなリッチなボディで、コクのあるシーフードとの相性バッチリ。



2012 ソラリス 信州カベルネ・ソーヴィニヨン
2006 ソラリス 信州小諸メルロー


カベルネはキレイで若々しく、なめらかな口当たり。クラシカルな雰囲気があります。まだまだ全然若く、今飲むにはもったいなかったかもしれません。あと5年、いや20年後に飲みたい、という声も出ました。

メルロは色濃く、想像していたよりも若々しい外観でした。骨格がしっかりとしていますが、キレイな熟成を重ね、まろみ、複雑味が出ています。これは素晴らしい!女王のような風格、余裕があり、優雅な余韻があります。ブドウは100%除梗しているそうです。



NV 酵母の泡 マスカット・ベーリーA ロゼ

甘酸っぱく可愛らしいロゼスパークリング。マスカット・ベーリーAらしいフルーツ感がスパークリングとよく合っていると思います。アペリティフでもよく、今回のようにシメに飲むのもいいですね。色もキレイで、テンション上がります。



食事はこちら。


たっぷりのトマトが嬉しい


ホタテ、イカ、キノコたっぷり!クリーミーでボリュームある一皿


ビッグなメキシコ牛のステーキ!


チーズ盛り合わせ

「シェ 大竹 Chez Otake」
東京都中央区日本橋人形町1-5-8 2階



マンズワイン はちょっとおとなしい印象を受けるかもしれませんが、“品質主義”をコンセプトとし、50年以上前からコツコツと地道なワインづくりを行なってきています。

今回登場した「ソラリス」は、国産ブドウ100%でつくるマンズワインの最上級プレミアムワインシリーズで、2001年からリリースされています。
世界の銘醸ワインに肩を並べる品質を目指しているとのことですが、飲んで納得。

「ソラリス」は素晴らしいワインです。
しかし、ワインコメントでも書きましたが、若いうちよりも、ある程度の熟成を重ねてからでないと、その素晴らしさ、本領が発揮できないタイプだと思います。
辛抱強く待ちましょう。

今回のワインは、友人のIさんが辛抱強く持っていてくれたものです。
大感謝!


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おいしい八丁堀の朝昼夜@WISE OWL HOSTELS TOKYO

2016-07-21 10:00:00 | レストラン&店
7/22に開業するホステル「WISE OWL HOSTELS TOKYO」(ワイズ アウル ホステルズ トーキョー)(東京・八丁堀)には コーヒースタンド、地酒&おでんの店、サウンドとお酒を楽しめるバーが入ります。





1Fフロントロビーフロアには、スペシャルティコーヒースタンド「WISE OWL CAFE」がオープンします。



世界に5%しか流通していないという最高品質の珈琲豆を使うスペシャルティコーヒーに特化する三軒茶屋 「OBSCURA COFFEE ROASTERS」の珈琲豆を使ったオリジナルブレンドコーヒーが楽しめ、もちろんテイクアウトも可能。



コーヒー 300円 ― オリジナルブレンド(温/冷 )、インドネシア(深煎)、ルワンダ(浅煎)
※Wオリジナルブレンドは、タンザニアを中心にコロンビアを配合

○マフィン 250円(プレーン、チョコレート、抹茶&ホワイトチョコ、甘夏マーマレード、キャラメル味噌)
○コーヒー+マフィンセット 500円  
○バナナ 100円

WISE OWL CAFE
東京都中央区八丁堀3-22-9 WISE OWL HOSTELS TOKYO 1F
営業時間:7:00~18:00  定休日: 無
Tel: 03-5541-2960 (Go! Go! 良いフクロウ)





同じく1Fに開店するのが、“ダシ”をテーマに、全国の日本酒が楽しめる 「地酒・おでん・肴 フクロウ」



50を超える契約農家から届く新鮮素材をベースに、食材自身のダシや各地に伝わるダシを使った素材の味を際立たせる料理が楽しめる店です。


日本各地の地酒や焼酎がいろいろ



ランチは毎週替わる4種の具沢山のお味噌汁セットがいただけます



夜は各地のお味噌、お醤油、お塩を使ったおでんや煮込み中心のメニューになります




季節によりラインナップが変わり、その季節に合わせたお薦めの飲み方も提案してくれます。


木のぬくもりのある店の雰囲気がすごくよくて、ほっとします



7/25オープンと言っていました(取材時)

地酒・おでん・肴 フクロウ
東京都中央区八丁堀3-22-9 WISE OWL HOSTELS TOKYO 1F
営業時間: 月~金 ランチ11:30~14:00、ディナー17:00~23:00
       土 14:00~22:00
定休日 日曜・祝日  
Tel: 03-6222-8453        



地下1階には、究極に心地よいサウンドとアート/DJ/ライブを楽しめる SOUND & BAR 「HOWL」があります。



アコースティカルデザインな空間。
音楽を純粋に楽しんでもらうため、内装もインテリアも黒色に統一。


クール! バーとして気軽に1杯  ソフトドリンクやビールもあります


時にはアート/DJ/ライブイベントを楽しむ場にもなります

SOUND & BAR HOWL
東京都中央区八丁堀3-22-9 WISE OWL HOSTELS TOKYO B1
営業時間: 18:00~24:00  Tel: 03-5541-3329 (Go! 今宵 ミミズク)






個人的には、“ダシ”の店のランチが非常に気になっています

コーヒーも気軽に買えそうです

※各店のオープン日はホステルと同日ではありませんので、ご注意ください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

手軽&便利に利用できる新ホステルが八丁堀に誕生!

2016-07-20 12:13:27 | お出かけ&旅行
2016年7月22日、東京・八丁堀に新しいホステルが開業します。

東京オリンピックを4年後に控え、東京はホテル建設ラッシュとはいえ、
近年の中国を筆頭としたインバウンド観光客の増加もあり、東京のホテルは宿泊予約が難しく、宿泊代も高いという状況です。

今回開業するホステルは、ふくろう(OWL)のように賢く 東京を夜まで遊びつくす、がコンセプト。
その名も、「WISE OWL HOSTELS TOKYO」 (ワイズ アウル ホステルズ トーキョー)



先日、プレス向けの内覧会で見学してきましたので、リポートします。

まず驚いたのが、1泊3,600円からという宿泊料金です。



安さの秘密は、相部屋のドミトリースタイルにあります。



大部屋には複数のベッドがあり、各ベッドはウッドで囲まれ、ブラインドがあって、プライバシーはしっかり保たれます。

シモンズ製マットレス、鍵付き収納、コンセント口、 USBジャック、読書灯が標準装備され、Free Wi-Fiも完備。


靴を入れられるスペース


貴重品を入れられる鍵付きセイフティボックス



スーツケースなどの大きな荷物は、ベッドの下、または部屋の中の共有スペースに置けます。


建物は6階建で、2階から5階部分が宿泊スペースになります。

大部屋は、女性限定部屋、男女混合部屋があります。
男女混合部屋は、女性にはムムム・・・なのですが、気になる人は女性限定部屋を確保しましょう。

また、相部屋だけでなく、2人用のダブルルームや個室ドミトリー、4人用個室ドミトリー(2段ベッド×2)もありますので、カップルや友人同士、家族での利用もできます。


2人用のダブルルーム


2人用の個室ドミトリーはベッドが上下に置かれています


4人用個室ドミトリー

2名用、4名用個室は、自分たちだけで個室を独占できるので、お勧めです。
ただ、部屋数が限られていますので、早めの予約必至!


■2F~5F 宿泊スペース (※税・サービス料込み金額)
 個室(4名ドミトリーファミリータイプ) 4部屋 (15,000円~)
 個室(2名ドミトリー) 4部屋 (7,600円~)
 個室(2名ダブルベッド) 2部屋 (8,000円~)
 女性限定 8名ドミトリー 16ベッド (3,800円~)
 女性限定10名ドミトリー 20ベッド (3,800円~)
 男女混合14名ドミトリー 56ベッド (3,600円~)

スペック:シモンズ製マットレス、USBジャック(2口)/コンセント、読書灯、小物置き、鍵付き収納、靴箱

無料サービス: ドライヤー、スリッパ、鍵付きロッカー、靴箱、バゲッジスペ-ス、
        シャンプー/コンディショナー、ハンド/ボディソープ、バスタオル

有料サービス: 歯ブラシ、スキンケアセット、ひげ剃り、浴衣

貸し出しサービス: ズボンプレッサー、アイロン

宿泊に必要なものが揃っているので、手ぶらで泊まれるのはホテルと同様です。


ただ、注意したいのが、洗面所、トイレ、シャワーが共用という点です。
特に、女性目線で見ると、いくつか気になる点があります。


女性用トイレ

トイレは男女別ですが、洗面スペースとシャワースペースは男女共用になっています。
メイク落とし、洗顔の場で、見知らぬ男性とかち合うかもしれません。


洗面スペース



シャワーブースは各階に3つあり、うち2つは男女別専用で、1つは共用になります。

男性の目が気になる女性もいるでしょう。
なので、その点を納得できるなら、1泊3,600円~の宿は本当にオススメです。

週末に夜中まで遊び、高いタクシー代を払って郊外の自宅に帰るなら、ここに泊まる選択肢は大いにありです。
上京して都内に泊まる際にも使えます。
特に、2人用ルームは、コンパクトな造りながら、しっかり独立しているのでオススメです。



ロケーションは、JR八丁堀駅と東京メトロ八丁堀駅の真上という絶好の場所なので、どこへ行くにも本当に便利。

東京を夜まで遊びつくしたい!と思う日は、ここを押さえておきましょう



ちなみに、最上階の6階は、80㎡を超える家具付月額サービスアパートメントになっていいます。



キングサイズベッドのある広いメインルームのほか、もうひとつダブルのベッドルームがあり 、最大4人で泊まれます。


ツインのベッドルーム



メインルームには専用キッチンやBarカウンターがあるので、プライベートパーティを楽しんだり、スクリーンの映画を真空管アンプからの音と楽しむこともできます。


キッチンのほか、洗濯機も完備!


真空管アンプ (小松音響研究所)



広いバスルーム  ここからもメインルームのスクリーンを見られます


キッチン、調理器具、皿、ワイングラスが揃います

1カ月のレンタル料は60万円!
金額だけ見れば高いように思えますが、長期出張や、ちょっとしたパーティイベントなど、色々な利用価値がありそう。




■ 6F サービスアパートメント
  面積: 83.81㎡
  間取り:2LDK
      (キングサイズベッド×1室、セミダブルベッド 2ベッド×1室)
  最大滞在可能人数: 4名  最低宿泊日数: 1ヶ月
  月額賃料: 60万円
  スペック: キッチン、Barカウンター、プロジェクター&スクリーン
        (120インチ)、真空管アンプ (小松音響研究所)





そうそう、1Fフロントには、ホテル名ので由来になっている、ベルギー生まれのユーラシアワシミミズクハチちゃんがいます。


ハチちゃんが女将だそうですよ(笑)

1Fにはカフェ、地酒とおでんの店、B1にバーが入りますが、それはまた改めて。



外壁一面に国内外で広く活躍するJun Inoue氏のウォールアートが描かれています

WISE OWL HOSTELS TOKYO (ワイズ アウル ホステルズ トーキョー)

住所:東京都中央区八丁堀3-22-9
   ※東京メトロ日比谷線・JR京葉線「八丁堀駅」B1またはA1出口徒歩30秒
TEL: 03-5541-2960 FAX 03-5541-2961
URL: http://www.wiseowlhostels.com/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白ワインSOAVEの夏!again

2016-07-19 12:47:17 | ワイン&酒
先週飲んでいたのは、またまたイタリアの白ワイン、ソアーヴェ


Prime Brume Soave Classico 2015 Cantina di Gambellara s.c.a.(Italy, Veneto)

生産者の
カンティーナ・ディ・ガンベッラーラは協同組合は1882年まで遡る伝統があり、現在の体制は1947年に26のブドウ栽培者が集まって確立したようです。
火山質玄武岩の丘の畑で栽培されたブドウを使い、伝統的なワインづくりを行なっています。

プリーメ ブルーメ ソアーヴェ・クラッシコは、ガルガーネガとトレッビアーノから造られています。
格付けはDOCソアーヴェ・クラッシコ。
スッキリとした中にも白系の若い果実や柑橘のニュアンスがあり、繊細な酸とフルーツの余韻が楽しめる辛口ワインです。

色が非常に淡くて、透明感があり、涼しげ

先日のソアーヴェは骨格がカッチリした硬派でストイックなタイプでしたが、こちらのソアーヴェは、軽やかさがあり、親しみやすいタイプです。

私は肉詰めピーマンに合わせてみましたが、塩の焼き鶏、シーフードサラダ、キスの天ぷらを塩で、などなど、幅広く合わせて楽しめるワインで、特に今みたいな暑い季節に、爽やかに合わせられます。



アルコール13%。
価格もそれほど高くありませんので、家族の集まりや、親しい友人とのカジュアルなパーティーにもオススメです。


※輸入元:モトックス  希望小売価格:1,450円(税別)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フランスVSイタリア白ワイン会  

2016-07-18 16:43:49 | ワイン&酒
7月上旬、レストランにワインを持ち込ませていただき、白ワインだけの会 を開催しました。

ワインは私の方で用意した、フランスとイタリアの白ワイン6本。



大半が、生産者から直接、もしくは現地のショップなどで入手したもので、いわゆる高名なワインではありませんが、現地の人がごく普通に楽しんだり、ちょっとご馳走を作った時に、家族などで開けるワインだと思います。



今回の食事はこちら。


オードブル盛り合わせ(バーニャカウダ、ホタテ、パテ、チーズ)


メイン(牛ほほ&ポーク赤ワイン煮込み、ローストビーフ)



あらかじめ順番を考えていましたが、最初にすべて抜栓してテイスティングし、次の順番にしました。



Crémant de Loire l'Originel de Grenelle Brut NV Louis de Grenelle (仏 Loire) Bio
CheninとChardonnayから造られたビオのクレマン・ド・ローワール。酸がキリリ、ミネラルがキリリとした辛口で、サッパリしています。バーニャカウダやトマトとよく合いました。

“Hamsa” Bianco Lugana 2013 Cascina Le Preseglie(伊 Lombardia)
Trebbiano di lugana 100%。果実味豊かで、ゆったり、やさしく、やわらかで、まろやかな白。そのまま飲んでおいしい。
こちらは輸入されており、輸入元は株式会社グラン・サム。

Bandol Blanc 2012 Domaine La Suffrene (仏Provence)
Ugni Blanc 50 %、Clairette 50 %。細マッチョ的な骨格の辛口。バンドールの白ワインは、よく見る生産者の物はありますが、それほどポピュラーではないですよね。これはシャルキュトリ、バーニャカウダによく合いました。モツも合いそう。




“Tarucco” Grillo Sicilia IGT 2014 Geraci (伊 Sicily) Bio
Grillo 100%。イタリアのワインガイド“Gambero Rosso”でも評価の高い生産者なので、シチリアのスーパーのワイン売り場で見つけて、即入手。果実の凝縮感があり、グリセリンぽい艶やかさや、熟した感じがあります。これもバーニャカウダ、シャルキュトリと。塩気やうま味の濃いものが合います。

Vin de Savoie Apremont “Prestige des Rocailles” 2014 Domaine Les Rocailles(仏Savoie)
Jacquère 100%。サヴォワのワインは独特の風味があります。酸味が個性的なので、ぬか床とか発酵食品と合いそう。もちろんチーズも。

Vin Jaune 2004 La Fruitière Vinicole de Voiteur(仏Jura)
ヴァン・ジョーヌは、Savagninから造られるジュラの黄ワインで、独特の風味が特徴です。
地元では、鶏肉のヴァン・ジョーヌ煮などと合わせるのが定番ですが、今回は牛&豚とのマッチング。
ゴツゴツとした質感の料理よりも、なめらかでしっとりしたテクスチャーの料理が合います。



ワインは上の順番通りに出しましたが、同時に2、3種を飲み比べたり、また、6人で6本だったので、最初は控えめに注ぎ、後でまた好きなものに戻れるよにして楽しみました。

白品種が8種それぞれその土地の代表的な品種で、ワインの味わいも、その土地らしい表現のものだったと思います。

あまり積極的に飲まない土地のものもあったと思いますが、お気に入りを1本でも見つけていただいたり、いい再発見をしていただけたら、会を開いた甲斐があります。

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました


[料理] レストラン ラ・リヴィエール
    東京都千代田区神田多町2-2


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

極上の手料理を楽しんだ持ち寄りワイン会

2016-07-17 17:20:12 | ワイン&酒
ワイン会で仲良くなったメンバーで、そのうちの方ひとりのお家にお招きをうけての持ち寄りワイン会が先日ありました。

お料理の腕がプロ並みと聞いていたのですが、本当にレストランクラス!
目にも美しく、味わいも素晴らしいお料理を、ゆったりと堪能させていただきました




ガスパチョ  天使のエビ

冷たいガスパチョの中に古代小麦の粒々が入っていて、いい食感。
小麦の粒はこんな風に使うといいんですね。



ツヤッツヤ&プリップリの天使の海老が、食用のお花で美しく飾られています。
繊細で涼しげ



イワシと野菜のテリーヌ

軽くスモークをかけたイワシが香ばしい!
側面も断面もキレイで、かなり手がかかっています。


イワシにバルサミコ酢を少々つけながらいただきました



鮎のコンフィ

塩焼きしか思い浮かびませんが、こんなふうに登場するとは!



ソースも美味



フグ白子のフライ

レストランでもないのに、フグの白子が出てくるなんて…



クリーミーでトロットロ~



デセール


スイスのチーズ3種

もう、完璧にノックアウト!



ワインは持ち寄りで、イタリア、フランス、スイス、オーストリアと欧州系が揃いました。
1本画像を撮り忘れましたが、シャンパーニュの“ペリエ・ジュエ”もありました。



フェッラーリ・ブリュットはミラノ万博バージョンラベル(伊)  ロゼの微発泡シルヒャー(墺)



スイス ヌーシャテルの“ペルドリ・ブランシュ”  同生産者の4種のブドウのブレンドの赤
ロゼは“ウイユ・ド・ペルドリ!ではなく、クラッシュせずにプレスする“ペルドリ・ブランシュ”。



エチケットがユニークなROZETTOは、ロワールの生産者フィリップ・デルメのVin de France。
ノンフィルターで、色がもわもわ濁った、濃~いロゼで、微発泡のペティアン。


6本のうち3本がロゼ、4本が微発泡&発泡と、夏らしいワインが集まりました。
皆さん、ごちそうさまでした!

そして、お忙しい中、素晴らしいお料理をご用意くださったOさんにも大感謝です。
本当にありがとうございました

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする