ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

京都でのロゼワインパーティーを楽しみました

2013-04-30 18:03:15 | ワイン&酒
4月29日、私が世話人を務めている LOVE ROSE が主催した、
「はんなりロゼ@京都町家パーティー」 が京都市内の町家にて行われました。


今回のロゼワインは10アイテム

ロゼワインとひとくちに言っても、この写真だけでも色の違いがわかります。
もちろん、色だけでなく、味わいもそれぞれ異なり、実は奥が深いんです

まずは、会場となった京都の“町家”(まちや)を紹介しましょう。


町家は間口が狭く奥が広い京都の独特の家屋


玄関を入ると、奥へ奥へと部屋が広がり、趣のある中庭もあります


鴨川に面し、テラス状の「床」(ゆか)があり、奥には清水寺の五重塔も見えました

川風がほほに心地よく当たる床は解放感があり、初夏から夏の風物詩となっています。
床の解禁日は5月1日だそうで、解禁前の床の雰囲気をちょぴり味わいました。


風薫る季節、よく冷えたロゼワインは喉を潤してくれます



今回の料理は、大正10年から続く京懐石「瓢樹」(ひょうき)3代目の西村料理長が腕を振るってくださいました。


西村料理長が手ずから書かれたお品書き


先付 なの花 辛子正ゆ浸し


刺身 鯛へぎ作り、まぐろ角作り

鯛のほのかなピンク色、マグロのトロのバラ色が、ロゼワインの色によく映ります


六皿盛

竹の子やうど、有平蒲鉾、巻玉子、海老おぼろ揚げ、鰆串幽庵揚げ、蓮根せんべい、茗荷蕪身寿司etc...と、目にも鮮やかな料理が華やかに盛り付けられた豪華なお皿!手のかかった贅を尽くしたお料理の数々は、ロゼワインとの相性バッチリでした。


おいしい料理があれば、ワインも話も弾みます


鯛、鱧 粽寿司

2種類の粽(ちまき)寿司がひとくくりにされているので、中身が見えなくても大丈夫。
こういう心遣い&アイディアって素晴らしい


ちまきのお寿司は開ける時から嬉しいですね


吸い物)筍と玉子とうふ、鳴門若布


仏(プロヴァンス、ロワール、ラングドック)、日本、スペイン、米カリフォルニア

キリリとした辛口から、やや甘さのあるタイプまで、バラエティ豊かなロゼワインが集まり、皆さんあれこれマリアージュを楽しまれていたようでした。

※10種のワインリスト紹介は → コチラ



サプライズで、京佃煮の「津乃吉」さんのご協力による黒豆のデザートが登場!


黒豆とクリームチーズのカナッペ、黒豆煮汁の寒天

つくだ煮屋さんのデザート?と、ちょっと不思議ですが、「津乃吉」さんは煮豆も扱っています。そこで、黒豆の煮豆を使ったものと、豆を煮た時に出る煮汁を固めたもの(上に柚子皮を散らしています)を作っていただきました。

この煮豆の食べ方がいい!クリームチーズとよく合います。煮汁寒天の方はプルンとした食感で、ツルリといくらでも食べられてしまいます(笑)黒豆の煮汁には健康効果があることで知られていますが、デザートとして余すところなくおいしくいただけるのは素晴らしいと思いました。




京都在住の著名な尺八奏者 四宮連山(しのみやれんざん)さんによる尺八演奏も楽しみました

※実は連山さんは、デザート提供の「津乃吉」の社長さん




まだ明るさの残る時間からスタートしたパーティーも、気が付けばあっという間の2時間半。
終盤には、ロゼワインが当たる抽選会も行い、ラッキーな10人の方に本日のロゼワインをお持ち帰りいただきました。



今回、はじめて東京以外でのイベント開催で、それも、京都の町家という独特の雰囲気の会場で行いましたが、満員御礼となり、ご参加いただきました皆さんに感謝申し上げます。
町家でのロゼワインパーティー、楽しんでいただけたでしょうか?

私も久しぶりの京都をたっぷり楽しみましたが、日帰りだったのが残念!またゆっくりと訪問したいですね。



最後に、尺八の四宮連山さんはじめ、「瓢樹」の皆さん、「津乃吉」の皆さん、各関係者の皆さんにお礼申し上げます。


懐石 瓢樹  http://www.kaiseki-hyoki.com/

京佃煮 津乃吉  http://www.tsunokiti.com/


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不思議な野菜アイスプラントが福島から届きました

2013-04-29 10:00:33 | おいしい食べもん
福島の叔母から届いた“野菜”のダンボールを開けると、これだけがいっぱい詰まってました!


アイスプラント

葉に水滴がついたように見えるこの野菜のことは知っていましたが、食べるのは初体験。
そのまま生で食べられるということなので、いただいてみると、しょっぱすっぱい?!

なぜか塩味!そして、酸味もあります
葉っぱ自体はやわらかく、太い茎もそのまま食べられます。

あ~、私はこれはちょっと苦手かもしれないです…
たくさんあったので、あちこちにお裾分けしたのですが、苦手と思った方、すみません。



すでに塩味があるので、オリーブオイルをかけていただくと、そのままよりは食べられます。
大根とにんじんの 紅白なます があったので、それと合わせ、オリーブオイルもからめたところ、これが今までで一番イケました。

“甘酢&オイル” は食べやすいと思います

天ぷらやマリネなどもできるそうですが、アイスプラントのおいしい食べ方をご存じの方、ぜひお知らせください。


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関東限定 『あんこたっぷり和菓子屋のどら焼』

2013-04-28 10:02:13 | 甘いもん
スーパーで買える和菓子ながら、さすが 井村屋


あんこたっぷり和菓子屋のどら焼  井村屋(三重県津市)

「井村屋」といえば あんこ

夏の定番アイス 井村屋の「あずきバー」は昔から大好きだし、冬にうれしいアツアツの中華まんも、井村屋なら「あんまん」の方が超オススメ(あんこたっぷり♪)

このどら焼きは、今年の3月4日に発売された、関東限定の新商品。



小ぶりなボディなのに、中には 自家製の粒あんが贅沢にぎっしり 詰まってます。
このあんこ、まったり&しっとりで、これは美味しい~
さすが、あんこにこだわる井村屋。

どら焼きの皮も、ふっくら&しっとりで、不思議なみずみずしさがあります。

スーパーで手軽に買える商品なのに、このクオリティの高さは素晴らしい
3個入り 315円  205kcal/1個。

見かけたら、また買ってしまいそうな気がします


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「京はやしや」とコラボの抹茶シュークリーム

2013-04-27 10:16:14 | 甘いもん
コンビニスウィーツをチェックしていたら、サークルKサンクスが4月23日(火)に発売したシュークリームの断面写真に目が釘付けに!早速買いに行きました(笑)


シェリエドルチェ×京はやしや 抹茶シュークリーム 130円 サークルKサンクス

創業260年を迎える京都の老舗茶舗「京はやしや」監修 のシュークリーム。
パッケージが少々地味。中が見えるパッケージの方が買いやすいように思います。


直径約10cm  222kcal/1個
皮はやわらかめでした


クリームたっぷり

「京はやしや」の宇治抹茶“千代の白”を使用した抹茶クリームとホイップクリームの2層仕立て。

抹茶クリームの抹茶が濃厚でホロ苦く、甘さもかなり控えめ。抹茶味がしっかりとあり、オトナテイスト。子どもは苦手かもしれませんね。
でも、クリームは超なめらか。ホイップクリームがクリーミーさをアップしている感じです。

柚子リキュールが隠し味に使われているようですが、これはあまり感じなかったような?

抹茶系商品が多い季節ですが、この抹茶シュークリームはなかなかいい仕事をしてますね。





「クリーム玄米ブラン」にも“宇治抹茶”が登場 ―非常食としてキープ中です(笑)


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gooで紹介されました!

2013-04-26 13:48:08 | 雑記


嬉しいですね!
gooスタッフの皆さん、ありがとうございます
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「グランフロント大阪」にビストロ&クレープリーがOPEN!

2013-04-26 10:00:00 | レストラン&店
大阪に行く機会があればぜひ寄ってみたい!と思ったのが、大阪駅北側の再開発地域「うめきた」に4月26日に開業する商業施設「グランフロント大阪 ショップ&レストラン」
ここに日本初出店の海外有名店を含む266店が入るそうですが、私が注目するのは、もちろん飲食関係の店。

たとえば、ビストロ & クレープリー 「Pan de mere (パン デ メレ)」

店名は、フランス語で 「お母さんのフライパン」という意味で、フランス・ブルターニュ地方の本場ガレットや、日常的に楽しまれているフランス郷土料理がいただける店のようです。



八ヶ岳山麓産の新鮮な蕎麦粉(店オリジナルを使って焼いた バラエティ豊かなガレットたち






ディナータイムには、フランス各地方の“母の味”が楽しめるメニューが用意されています。



私の好きな料理ばかり!これは目移りします(笑)



これだけの料理がありますから、ワインも期待できそうでしょうか?

さらには 日本初登場となる、ブルターニュ地方の小規模生産者「アール・ユビー 」のシードルやリンゴジュース もあり、ここはブルターニュのシードル品評会で毎年メダルを受賞している生産者とのこと。

グラス 600円~、ボトル 3500円~。

東京も新しい商業施設が次々にオープンしていますが、大阪も見逃せません
大阪ならビジネスで行く人も多いので、うまく利用したいですね。





BISTRO & CREPERIE Pan de mere   (ビストロ & クレープリー パン デ メレ)

 大阪府大阪市北区大深町4-20 グランフロント大阪 南館 7F
 Tel. 06-6485-7280  
 営業時間:11:00 ~ 23:30  
 定休日:不定休(施設に順ずる)
 http://pandemere.jp




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5/29 ピノ・ノワール三昧のワインイベント@汐留

2013-04-25 10:27:56 | ワイン&酒
いつも素敵なワインイベントを開催されているTokyo Wine Complexさんから、ピノ・ノワールファンにはたまらない魅力的なご案内をいただきました。

「ブルゴーニュ」「カリフォルニア/オレゴン」「ニュージーランド」「南アフリカ」などの国々のピノ・ノワールのワインが、フリーテイスティングで試飲できます。

ピノ・ノワールといえば、仏ブルゴーニュの赤ワインをつくるブドウ品種で、あの“ロマネ・コンティ”も、ピノ・ノワールからできています。
さすがに“ロマネ・コンティ”はイベントには登場しませんが(笑)



Wine Village Tokyo 
「ピノ・ノワール×ピノ・ノワール」



日時:2013年5月29日(水) 18:30~21:00

場所:The Oregon Bar & Grill
    東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティーセンタービル42F

参加費:6,800円(食事付)

内容:ピノ・ノワールのフリーテイスティング

申込:下記HPよりお申し込みください
    http://tokyowinecomplex.com


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レバノンワインとフレンチのマリアージュを検証

2013-04-24 14:30:01 | ワイン&酒
レバノンワインとフレンチのマリアージュ会 があるというので、参加してきました。

今回の舞台は、この3月にオープンしたばかりという、西麻布 「帝國食堂」
辻調理師専門学校フランス校を首席卒業!という横田浩丈さんがシェフを務めています。



今回は、以前に紹介したことのある レバノンの3ワイナリーの4種のワイン が登場しました。


左より)
Perseides 2007 Chateau Khoury / Domaine de Tourelles Rose 2012
Cloud Nine 2011 Karam Winery / Reve Blanc 2011 Chateau Koury

“クラウド・ナイン”は、ミュスカ、ヴィオニエ、セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、
“レーヴ・ブラン”は、リースリング、シャルドネ、ゲヴュルツトラミネールのブレンドの白ワイン。

“ドメーヌ・デ・トゥレール ロゼ”は、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨン、テンプラニーリョ、サンソーをブレンドしたロゼワインになります。

※白ワインとロゼワインの詳細は、以前に紹介した記事を参照ください → コチラ

ペルセイド”は、シラー50%、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロ各25%をブレンドした赤ワイン。

※赤ワインの詳細は、以前に紹介した記事を参照ください → コチラ



さて、いよいよ、ワインと料理とのマリアージュです


ホタテとブルグル&クスクスのサラダ

クスクス(couscous)は小さい粒状のパスタとして知られていますが、ブルグル/ブルグール(bulgur)の名前は初めて聞きました。
ブルグルは全粒小麦を粒状に挽き割ったシリアルフードの一種。ブルグルもクスクスも小さな粒状なので、見た目では区別がつきにくいですが(ブルグルの方が少し茶色がかっています)、練った小麦粉から作られるクスクスとは別物になります。
ブルグルはトルコ(レバノンの北)が起源のようですが、周辺諸国、中東、ヨーロッパ、南アジアなどで広く食べられており、レバノンでもおなじみの食材だそうです。

ブルグルとクスクスを混ぜたもにに生のホタテを載せ、玉ねぎをすりおろしたものとマスタードを加えたヴィネグレットソースをかけたサラダで、ソースに甘酸っぱい酸味があります。ホタテが甘い!

生ホタテがあるので、まず白ワインでしょう。

“レーヴ・ブラン”は、酸がしっかりした果実味のアタックがあり、キリリとキレのあるタイプ。酸が食欲を刺激してくれるので、食前酒にもピッタリ。

“クラウド・ナイン”は華やかなアロマのあるワインです。飲んでも華やかな印象があり、酸は“レーヴ・ブラン”よりグッと控えめ。軽やかでデリケートなワインです。
ホタテが甘いので、酸のキリリとした“レーヴ・ブラン”よりも、やわらかさのある“クラウド・ナイン”の方がよりピタリとハマるように思いました。クスクス&ブルグルも、酸味系タイプよりソフト系のワインが合いますね。



チキンのトマトソース

鶏のささみに、酸味のあるオクラ入りトマトソースがかけられた一皿。

この料理には、酸味がしっかりした“レーヴ・ブラン”がよく合いました。“レーヴ・ブラン”の酸はキリリとしていますが、フードを突き放すのではなく、仲よく寄り添ってくれるタイプ。
“クラウド・ナイン”は、ワインの方がやさしく、料理にちょっと負けてしまう感じでした。



サーモンのスモーク

ミキュイ(半生)にスモークされ、ハーブとゴマを振りかけた、やわらかなサーモンです。
レバノン産のオリーブオイルが下に敷かれています。
スモークが香ばしく、サーモンはトロットロにジューシー。


サーモン色のロゼワインとサーモンを合わせます

赤い果実の風味が豊かで、ジューシーで伸びやかな“ドメーヌ・デ・トゥレール・ロゼ”は、サーモンによく合います。
料理とワインを色で合わせる、というのは、一理ある合わせ方です。
このサーモンはとても脂が乗り、まろやかな食感だったので、華やかなスタイルの白ワイン“クラウド・ナイン”を試してみたところ、こちらもほどよく合いました。

ひとつのお皿に複数のワインを合わせるのは、贅沢で面白いチャレンジですね



羊肉と牛肉のパイ包み ナスのソース

肉の煮込みをパイで包み、甘酸っぱいナスのソースを添えたメイン料理。
これには、しっかりした赤ワインを合わせたいですね。

“ペルセイド 2007”は、以前に試飲した時は非常にパワフルで硬く、飲み頃はまだまだ先かも、と思ったのですが、この日は美味しく飲めました。
タンニンは相変わらずしっかりしていますが、果実味が豊かで、非常になめらかでスムーズ。酸も健在。いいバランスです。しっかりした大きさのあるボルドーグラスに注いでいたおかげもあるのでしょう。時間を追うごとに、どんどん開いて甘くなってきました。
この日のワインの状態がとても良かったこと、しっかりした味わいの料理と合わせたことで、今おいしく飲め、素晴らしいマリアージュを堪能できたと思います。



デザート



レバノンワインとフレンチのマリアージュってどうよ? と思っていた方、上記の紹介を見て、何の違和感も感じなかったのではないでしょうか?



レバノン は古くからワインづくりが行われている国。広く 「地中海」 という同じ食文化圏にフランスもレバノンも所属しているわけですから、マリアージュがうまくいかないわけがありません。

ワインの世界では、例えば、フランスのロワール産の食材とロワールワインを合わせるとベストマリアージュ!と考え、同じ産地のワインと食を合わせる のがマリアージュの定石とされていますが、となると、地中海沿岸国同士のワインと食を合わせるのも当然アリ なわけです。

レバノンワインとフランス料理、イタリア料理、スペイン料理、ギリシャ料理、トルコ料理etc...と可能性が広がります。

また、「自分のワインは和食に合う」とアピールする海外のワイン生産者も非常に多く、ワインと和食とのマリアージュは、もはや特別なことでもありませんので、レバノンワインを和食に 合わせてみるのも楽しいですね

フランスをはじめとした定番ワインに飽きてきた人にとって、
これまであまり縁のなかった産地 ―レバノン のワインは、好奇心を刺激する、いえ、それだけでなく、飲んで、食べておいしく、満足感の得られる存在 になるに違いありません。




ちょうど会が終わった頃、店でオンリストされているレバノンワインが配送されてきました。
レバノンワインを飲んでみたい方は、「帝國食堂」でどうぞ


帝國食堂
   東京都港区西麻布2-15-13
   http://teishoku.jp/

※ワイン輸入元:Vin d'Olive
   http://www.vinsdolive.com/ja/

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ジューシーで飲み頃のドルチェットワイン

2013-04-23 16:01:39 | ワイン&酒
先月飲んでおいしかった赤ワインを紹介します。


Monferrato Dolcetto 〝BUSIORD” 2007 Scagliola (伊ピエモンテ、DOC Monferrato)

ピエモンテ州のアスティ地区カロッソにカンティーナを構える「スカリオーラ」がつくる、モンフェラート・ドルチェット“ブシオルド”

ピエモンテでは、バローロやバルバレスコをつくるネビオロが黒ブドウ品種としては最も著名で、それに続くのがバルベーラ、次のポジションに来るのがドルチェット と位置づけされています。

正直言って、私も、ピエモンテの赤ワインなら(ネビオロを除き)、ドルチェットよりもバルベーラのワインの方が好みです。というのも、バルベーラの方が果実味と酸味にジューシーさがあり、フードとも合わせやすいから。

ドルチェット は、果皮の色が濃いため、濃厚な色調のワインになり、タンニンも充実しますが、酸度が低いので、ノドに張り付くようなドライ感を私はよく感じます。
それゆえ、酸がしっかりとしてスーッと入ってくるバルベーラの方を選んでしまうのですが、このモンフェラート・ドルチェットは、予想をいい方向に裏切ってくれました。



なんとまあ、ジューシーでみずみずしいドルチェットなんでしょう

丸みを帯びた豊かな果実味がフレッシュさを残す酸をたっぷりと含み、ふっくらジューシー。チャーミングなフルーツ感が、口の中いっぱいにじゅわ~っと広がります

さすがに5年半の時の経過がありますから、ボディ全体はやわらかな丸みがあります。今飲んでおいしい、いい状態です。アルコール度数は14.5%ですが、それを感じさせないソフトなタッチが素晴らしく、だからこそ、飲み過ぎには注意しないといけません(笑)

ジューシーで飲み頃のドルチェットに出会えた偶然に感謝です

(輸入元:土浦鈴木屋)


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アルザスの若手生産者を迎えてのリースリングディナー【ワイン編】

2013-04-22 19:14:30 | ワイン&酒
4月3日に開催したRiesling Ringディナーのワイン編です。
※【料理編】は → コチラ

今回のディナーの目的は、アルザスの未来を担うニュージェネレーションの生産者のつくるリースリングワイン とフレンチ料理とのマリアージュを楽しむこと。

白ブドウ品種リースリングをフィーチャーしている「Riesling Ring」ですから、ディナーで合わせるワインも、すべてリースリング。
「リースリング1種類だけでディナーを通せるの?」とよく聞かれますが、スッキリ爽やかな辛口から極甘口まで、実にバラエティ豊かなスタイルのリースリングワインが世界各地でつくられています。

今回フィーチャーしたのは、フランスのアルザス地方のリースリングです。



しかも、次代を担う若手生産者2人を迎えることができました。

「Domaine Kientzler」 (ドメーヌ・キンツレー)のエリック・キンツレー氏と、
「Leon Beyer」(レオン・ベイエ)のヤン・ベイエ 氏です。




エリック・キンツレー 氏 (33歳)

「ドメーヌ・キンツレー」 は、アルザスのほぼ中心に位置するリボーヴィレを本拠地としています。所有畑は13.5ha(うち特級畑は4.4ha)で、栽培はリュットレゾネ(減農薬)。
エリックさんと兄のティエリーさんが5代目。元々は町中でグロッサリーとワイン事業営んでいましたが、3代目からワイン生産に集中し、40年ほど前に畑の中に醸造所を移動。さらに、醸造所内では重力移動を行うなど、果実や果汁へのダメージを与えないワインづくりを行なっています。

「テロワールを表現する、繊細でエレガントなワインを目指している」と、エリックさん。

ディナーでは、キンツレーの3種のリースリングを楽しみました。


Riesling 2011 Domaine Kientzler

異なる複数の畑からのブドウをブレンド。
「トラディショナルで誠実な果実味」とエリックさん。
若々しく軽快な辛口で、アペリティフから軽い前菜、サラダ、魚介料理にもピッタリ。


Riesling Grand cru Osterberg 2008 Domaine Kientzler
Riesling Grand cru Geisberg 2008 Domaine Kientzler

「オステルベルグ」、「ガイスベルグ」、どちらもリボーヴィレにあるグラン・クリュ畑です。

オステベルグ は“東を向いた丘”の意味。畑は東南東向きの斜面の丘(標高250~350m)にあり、土壌は泥灰土混じり。中世の時代には貴族が所有していたという文献記録があります。
キンツレーでは、オステベルグ樹齢35年のリースリングを0.8ha、15年のゲヴュルツトラミネールを0.25ha所有。
この畑からできるワインの特徴は、よく長熟すること。中でもリースリングは、フィネスのあるアロマ、パワーのあるボディ、ミネラルノートを特徴としています。
「酸が充実し、繊細な上品さがあり、フィネスがある」とエリックさん。
飲んでみると、ミネラルの厚みがあり、重心がまっすぐ下にある、クラシカルなワインだと思いました。今からようやく飲み頃に入ってきたところでしょうか。

ガイスベルグ は“山羊の丘”の意味。山羊しか歩けないほどの急斜面だから。標高250~350m、南向きの畑で、土壌は、泥灰質、石灰質砂岩。非常に古い時代からあった畑ですが、文献に登場するのは1308年のこと。
ガイスベルグはリースリングに最適の畑とされていて、キンツレーでは樹齢55年のリースリングを1.5ha所有しています。
この畑からのワインの特徴は、非常に長熟であること。年を経るにつれて力を得、エレガントなブーケを放ち、素晴らしいミネラル感を表現するものになります。
「私の心のワイン。最も小さいグラン・クリュだが、熟成を楽しめる」とエリックさん。
オステルベルグよりもボディに厚みがありながら、酸による上品なエスプリも感じました。が、まだまだミネラルがタイト。もう少し熟成させたいですね。

(輸入元:株式会社ラフィネ)



ヤン・ベイエ 氏 (今年37歳)

ヤンさんは、エギスハイムで1580年からワインづくりの歴史ある「レオン・ベイエ」の14代目。
キンツレーのエリックさんが初来日なのに対し、ヤンさんはもう何度も来日し、このブログでもそのたびに紹介してきました。
よって、ドメーヌの詳しい説明は、ぜひ以前の記事を読んでください。

◆ 仏アルザス「レオン・ベイエ」のワイン → コチラ

◆「第6回 Riesling Ring Evening」ディナー → コチラ

今回のディナーで登場したレオン・ベイエのワインは、下記の4つ。
 

Cuvee Leon Beyer 2011 Leon Beyer / Riesling 2011 Leon Beyer 
Comtes d'Eguisheim Riesling 2005 Leon Beyer / Vendange Tardive Riesling 1995 Leon Beyer 

キュヴェ・レオン・ベイエ はリースリング主体のブレンド(+ミュスカ、ピノ・ブラン、シルヴァネール)。
「ミュスカは、香りをよく引き立てるために加えている」とヤンさん。
華やかさのある軽妙なタッチのワインで、アペリティフや乾杯にピッタリだと思います。

リースリング 2011 は、フレッシュ果実味がチャーミング。フローラルでフルーティーなニュアンスを持ち、酸の支えもあり、幅広い料理に合わせられそうです。

キュヴェ・コント・デギスハイム リースリング 2005 は、エチケットには記載していませんが、グラン・クリュ畑(フェルシンベルグ)のブドウから、偉大な年にだけつくられる特別なキュヴェ。成熟した果実味と豊かな酸が長熟をもたらします。
「よい年のキュヴェを4年間熟成させ、間違いない、と思った時にラベルを貼る」とヤンさん。
そう言うだけあって、リリース直後からすでにおいしいのがこのワインの特徴で、ブドウの成熟した味わい、ワインの優美さを堪能できます。

ヴァンダンジュ・タルディヴ 1995 は遅摘みの貴腐ワイン。これも毎年つくられるワインではありません。1995年の後は1998年、その次はずっと飛んで2009年までつくられなかったとか。
「リースリングは果皮が硬いので、貴腐菌が付きにくい。毎日、糖度を測り、いつボトリティス(貴腐菌)が発生したかをチェックし、収穫のタイミングを見計らう」とヤンさん。
口に含むと、しっかりした甘みと酸のエネルギーのバイブレーションが起こるような感じで、ああ、シアワセ~。複雑で甘美な余韻の長さにもうっとり。このワインにわせるならフォアグラ!

(輸入元:三国ワイン株式会社)



ディナーでは、私はキンツレーのエリックさんと話をするチャンスが多く、
「リースリングワインの特徴と言われる“ぺトロール香”(石油のような香り)をどう捉えているか?」と問いかけたところ、

「リースリングに表れるその特徴を “ぺトロール”ではなく“ミネラリティ”と捉えている」と返ってきました。

たしかに、つい“ペトロール”と口にしてしまいますが、“ペトロール”という言葉を使わずに表現するとしたら、“ミネラル”、“ミネラリティ”というのは、大いに納得。
私の中でも、あの特徴の捉え方が変わってきそうです。





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アルザスの若手生産者を迎えてのリースリングディナー【料理編】

2013-04-21 10:23:42 | ワイン&酒
2013年4月3日に帝国ホテル(東京)で実施された「 第5回Riesling Ring Tasting」 に合わせ、
フランスのアルザスから来日した2人の若手生産者を迎えたディナーが開催されました。

会場となったのは、帝国ホテル東京内のレストラン「ラ・ブラスリー」です。
まずは、料理を中心に、ディナーの様子をご紹介しましょう。


左)ヤン・ベイエ(レオン・ベイエ)と 右)エリック・キンツレー(ドメーヌ・キンツレー)

ゲストはアルザスの若手ワイン生産者。
共通点は“アルザス出身の30代”というだけで、キャラクターのまったく異なる2人(笑)

ワインは以下の7アイテムを用意しました

Domaine Kientzler ドメーヌ・キンツレー
1) Riesling 2011
2) Riesling Grand cru Osterberg 2008
3) Riesling Grand cru Geisberg 2008

Leon Beyer レオン・ベイエ 
1) Cuvee Leon Beyer 2011(リースリング主体のブレンド)
2) Riesling 2011
3) Comtes d'Eguisheim Riesling 2005
4) Vendange Tardive Riesling 1995



Cuvee Leon Beyer 2011で乾杯した後は、料理ごとに、それぞれのつくり手のワインを1アイテムずつ合わせていきました。


Carrement de foie gras et pain d'epices / gelee de Riesling
正方形に模ったフォワグラとパンデピス / リースリングのジュレ


Turbot d'ISHINOMAKI grille / sauce vin blan et jus d'americaine corse
石巻産平目に赤座海老を射込んで / 白ワインソースとアメリカンソース


Supreme de jaune pouet roti accompagne de spatzele
若鶏胸肉のロースト スパッツレ添え ソースフリカセ


Fraises jubile a la mode
苺の温かいデザート ジュビレ風

Cafe ou the  コーヒー 又は 紅茶




初来日のエリックさんは日本に来るのをとても楽しみにし、日本語を2ヶ月間勉強したそうです


長身のヤンさんは186cm、お父さんは195cm!大きい! ―有坂芙美子 RR会長と


見よ!この空き瓶を!


開始前はやや硬い雰囲気がありましたが(左)、会の最後には陽気に踊り出す始末 (右)



参加者の皆さんには、たっぶり飲み、食べ、楽しんでいただけたでしょうか?


帝国ホテル「ラ・ブラッスリー」のスタッフの皆さん、お世話になりました!

【ワイン編】は → コチラ


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新宿伊勢丹「フランス展」へ

2013-04-20 22:50:30 | ワイン&酒
先日は、日本橋高島屋のワインフェアを紹介しましたが、新宿伊勢丹でも魅力的なフェア
「フランス展」 が開催されています。
フランスの食、ファッション、アートetc...が盛りだくさんですが、私のお目当てはもちろんワイン!

6F催事場のエレベータを降りた目の前に、ブルゴーニュの「メゾン・デュ・タストリュンヌ」オーナー兼醸造責任者のシルヴァン・ドゥボーさんがいらしたので、思わず吸い寄せられました


Sylvain DEBORD / Maison du Tastelune (仏ブルゴーニュ)

デイリーに楽しめるブルゴーニュ・シャルドネ2009(2009年ヴィンテージがなぜかココにある!)や、ブルゴーニュ・ピノ・ノワール2010、シャブリ、ムルソー、シャンボール・ミュジニー、ヴォーヌ・ロマネ、コルトン、etc...と魅力的なアペラシオンのワインがずらりとありました。
ひととおり試飲させてもらいましたが、どれも手を入れ過ぎず、ナチュラルな果実味を生かしたスタイルのワインで、好感が持てました。

シルヴァンさんに思い入れのあるアペラシオンを尋ねると、白はムルソー、赤はシャンボール・ミュジニー、だとか。

彼のムルソーは品があり、シャンボール・ミュジニーは果実味が可憐でチャーミング。価格も良心的です。
試飲していた女性のお客さんが、「おいしかった」とムルソーをカゴに入れてました。



ワインのフロアには、知り合いのインポーターさんがたくさん出展していて目移りします。どこも魅力的なワインを出していますが、ロワールのジトンの「サンセール2005年」が感涙モノでした。
ソーヴィニヨン・ブランとは思えないほどの風味、凝縮感があり、熟成を積み重ねたまろみ、旨味、複雑味が素晴らしい!これで5000円代は超お買い得!こういうフェアだから出てくるんでしょうね。

実にたくさんのワインが出ていましたが、時間がなくてゆっくり見られなかったのが残念!
新宿伊勢丹の「フランス展」は4月22日(月)まで。



その後は、日本橋高島屋のワインフェアへ。。
こちらは、少々コンパクトながらも、フェア限定ワインがあれこれあり、試飲も色々できました。
日本橋高島屋のワイフェアは4月23日(火)まで。

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私史上最高ノンアル「エルディンガー アルコールフリー」

2013-04-20 09:48:00 | ワイン&酒
体力が落ちているのを感じるけれど、なにか飲みたい…
やはりノンアル飲料かしら…?という時に、これがあるのを思い出しました!
ドイツのビール醸造所がつくるアルコールフリー飲料です。


ERDINGER -ALKOHOLFREI- (ドイツ、バイエルン) 330ml

泡立ちがとにかく素晴らしい!ふわふわとキメ細かでクリーミーな泡は持続性があり、口当たりふっくら。少しもわもわしたやわらかさ、しっとり感があり、ノンアルにありがちな素っ気なさが見当たりません。ていねいにつくられたクラフトビールを飲んでいるようです。
ほどよいボディとコクで、ノンアルと言われなければ、本当にビールと間違えそう。



涙が出るほど満足度高し!
私史上最高のノンアルだわ~

だって、世界最大の小麦ビールの醸造所であり、世界各地で大人気の「エルディンガー」がつくるノンアルですもん。おいしいのは当然といえば当然

こういうノンアルがあるなんて、シアワセですね

※「エルディンガー」については以前書いた → コチラ を参照ください




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【残席あります】4/29 はんなりロゼ@京都町家パーティー最新情報

2013-04-19 17:15:51 | ワイン&酒
すでにご案内している 「はんなりロゼ@京都町家パーティー」 (4月29日、京都市内)の新情報が続々届いています。



ロゼワインが当たる抽選会実施
パーティーでは、参加者にロゼワインが当たる抽選会を行います。
ワインはプレゼント用にしっかり確保しており、かなり高い確率で当たる予定です。
荷物になりますが、ぜひ当ててお持ち帰っていただき、お家でも楽しんでくださいね。

世界のロゼワイン10種を用意
ワインは、日本、フランス、スペイン、アメリカの4か国から、さまざまな種類のブドウを使った、異なる味わいの下記10種が用意されています。
しかも、人数(30人)をはるかに超える本数を準備.。心ゆくまでたっぷり飲めますよ

☆日本・山形県 (マスカット・ベリーA)
☆日本・山形県 (カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、プティ・ヴェルド)
☆日本・山梨県 (マスカット・ベリーA)
☆フランス・プロヴァンス (グルナッシュ、サンソー、カリニャン、シラー)
☆フランス・プロヴァンス (グルナッシュ・サンソー・シラー)
☆フランス・ロワール (グロロー)
☆フランス・ロワール (ガメイ・ボジョレー)
☆フランス・ラングドック (サンソー、シラー)
☆スペイン・スティーリャ・イ・ラ・マンチャ州 (ボバル)
☆アメリカ・カリフォルニア (サンジョヴェーゼ))


(写真はイメージです)

ミシュラン一つ星の「懐石 瓢樹」の特別料理
パーティーで用意する料理は、ロゼワインとのマリアージュをお楽しみいただくために、「懐石 瓢樹」さんにお願いした特別あつらえのものです。
「懐石 瓢樹」さんより、下記のメッセージをいただいています。

大正10年、祇園町北側に創業した瓢樹。昭和のはじめ、日本画家 今尾景年(南禅寺法堂 龍の天井画作者)旧邸*へ暖簾を移し、初代からの味を守り続けています。玄関には、初代西村卯三郎のために徳富蘇峰(作家 徳富蘆花の兄)が揮毫した「五味調和天下治」の額。「五味」が季節・器・人と調和するお料理を提供し続ける瓢樹は、国内外の客に愛され、ミシュランでも高く評価されています。


(写真はイメージです)

今回、厳選されたロゼワインとのマリアージュには、春盛りの時分とほんの少し初夏を先取りした、五感で味合う京料理を提供。鴨川を一等地で眺めながら、まさに「五味」と季節・器・人とが調和する、はんなりとしたひと時をご体験いただきます。


懐石 瓢樹は、平成25年、京都市より未来に継承すべき 優れた都市景観の形成に資する建物として「京都景観賞」を受賞しています。

著名尺八奏者による尺八演奏
京都在住の著名な尺八奏者 四宮連山さんをお招きし、演奏をご披露いただきます。
京都の町家で、生で尺八を聴きながらロゼワイン三昧できるのは、この会だけでは?(笑)





「はんなりロゼ@京都町家パーティー」4月29日(月)17:30~20:00 の開催です。

詳細は、以前にご案内した コチラ をご覧ください。

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色気たっぷりの滋味なるフルーリー!

2013-04-19 11:15:54 | ワイン&酒
先日出かけた試飲会で、むむ、これは素晴らしい!というボジョレーワイン に出会いました。


Fleurie Vieilles Vignes 2010 Domaine de la Grand'Cour (仏ボジョレー)

フルーリー はボジョレーのクリュ・ワインのひとつで、ブドウは当然ガメイ
ガメイからつくられたワインには、独特の香り、味わいが見られることが多くあり、それを好まない人もいますが、このフルーリーのワインは違いました。

やさしくピュアな、透明感のある果実味ながら濃度があり、ボディは超なめらかで滋味。
一見、清楚で慎み深いのですが、服を剥いでいくと、見事な曲線美、あふれる色気!
これがガメイ?



一般的に、「フルーリー」はボジョレーの10のクリュの中でもっとも親しみやすく覚えやすい名前というだけでなく、豊かな芳香、果物の風味にあふれ、飲みやすい魅力的なワインとされています。

“グランクール” のクロは、デュトレーヴ家が所有する8haのモノポールの畑。その中でも 1940年に植えられた古木(ヴィエイユ・ヴィーニュ) のブドウを手摘みで収穫し、1~4年落ちの樽で11カ月熟成したのがこのキュヴェ。

本来のフルーリーらしさを備えながら、滋味深く、色気もあり、また、一緒にいただく料理をワンランク格上げしてくれる力があります。
1杯、また1杯と、後を引くワインです。



「ドメーヌ・ド・ラ・グランクール」 は、フルーリーで最も古いドメーヌ。
デュトレーヴ家がここを取得したのは1969年。現在の醸造責任者は、ジャンルイ・デュトレーヴ。
ケミカルなものを排除した自然なワインづくりを行ない、2009年に有機栽培の認定(ECOCERT)を取得しています。

(輸入元:横浜君嶋屋)


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