ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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相棒21 第4話&第5話

2022-11-11 07:20:08 | 相棒シリーズ
相棒21、第4話と第5話の感想です。

 まずは第4話「最後の晩餐」。資産家の親の遺産を受け継いだ、悠々自適な独身貴族・堂島。とある経緯で自ら命を断とうと決心し、最期に「不意に食べたくなるカレー」を食べに行くが、カレーは休み。そんな話をしているところへ右京さんが現われて……という物語。
 序盤から張られた伏線が一つ一つ丁寧に解きほぐされていき、謎が明らかになると共に温かな空気に包まれる……ここ最近の相棒の中でも、トップクラスに素晴らしい出来栄えだったと思います。「最後の晩餐」というサブタイトルも、裏切りを予感させるものであり、かつ「一人きりの夕食はこれが最後」という意味にも捉えられるかと。
 目が見えていても、見えない真実がある。人生をハッピーエンド・バッドエンド、どちらにするかは自分次第。心に染み入る話でしたね。

 続く第5話「眠る爆弾」。女子大生の死亡事故に端を発した爆破事件。第2の爆弾の正体は意外なものであり、その爆発を食い止められるか否かの瀬戸際は緊迫感があって面白かったです。
 事故の真相はあまりにも一途すぎるものであり、正直事故を起こした人物の目論見が上手く行くとは思い難く……それでも、何かせずにはいられなかったのでしょうね。
 しかし、冒頭で大学が映った瞬間に「あ、どっか爆発するわ」と思ってしまったのは「相棒」の見過ぎかもしれません(苦笑。大学の事件というと、シーズン8の「隠された顔」が印象的すぎるからかな。

 といった感じの第4話と第5話でした。個人的には第4話の方が好きですが、第5話も普通に楽しめました。こういうのが続いてくれると良いなぁ。
 にしても亀山くん、あまりにもあっさりと周囲の変化に馴染み過ぎていて、ビックリしますね。そもそも言葉が通じない国に飛び込んでいくぐらいですから、環境の変化には慣れっこなのかもしれません。
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相棒21  第3話「逃亡者 亀山薫」

2022-10-27 08:01:37 | 相棒シリーズ
相棒21  第3話「逃亡者 亀山薫」

 まだ3話ではありますが、復帰してからの亀山くんって「教え子が2人死亡」「残る教え子から国外退去を命じられる(精いっぱいの感謝)」「恩師にまつわる真実が明らかになる」……ハードモードで再開していらっしゃる?(汗。

 さて今回は亀山くんに殺人の疑惑がかけられ、あろうことか亀山くんはその場から逃走。そんなことをすれば立場を悪くするだけだと知りながらも、敢えて逃げ続けるのには、亀山くんが運転免許センターにいた頃の恩師の死が関わっていました。
 割とシンプルで分かりやすく、それでいて一ひねりされた事件であり、ここ最近の政治絡みのごちゃごちゃとややこしい話よりはだいぶ見やすくて助かりました(苦笑。如何にも亀山くんが相棒っぽい事件でしたね。確か昔も似たような事件があったような……シーズン1の「下着泥棒と生きていた死体」も近い感じの話だった気がしますが、久しく見ていないのでうろ覚えですね……

 恩師の転落死の真相を明らかにしようと動く亀山くんですが、明らかになったのは好ましからざる真実。それでも亀山くんが真相を明らかにすることをやめなかった点に、右京さんの姿が重なって見えました。長年サルウィンで「正義」を教えてきた経験も活きているように感じます。右京さんに振り回されてばかりでも、右京さんに導かれるままでもなく、導く側としての頼もしさを感じられた第3話でした。

 それにしても、伊丹さんが特命係にいる姿も随分と馴染みますね……何かあそこだけ切り取って「シーズン21の相棒は伊丹さんです!」と言われても信じてしまいそうです(苦笑。
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相棒21 第2話「ペルソナ・ノン・グラータ~二重の陰謀」

2022-10-20 06:50:20 | 相棒シリーズ
相棒21 第2話「ペルソナ・ノン・グラータ~二重の陰謀」

 久々に右京さんと再会した亀山くん。彼が右京さんと一緒にいて生き生きとしているのを見た教え子たちは、亀山くんの正義を継ぐと約束し、彼を日本に送り出す!……的な展開を想像したのですが、実際には亀山くんの心がズタボロになる展開でした。どうしてそうなった。

 事件そのものは登場人物間の意外な繋がりが明らかになったり、新たな被害者こそ出たものの、大きくひっくり返るようなことは無く。真っ当(謹慎中)に捜査をしていった結果たどり着いたといった感じで、特に面白みもなく、2週に渡って描くほどの事件では無かったように思えます。
 亀山くんの教えを受けて開花した花たちは枯れ、むしり取られ、他人を傷つける棘を宿し……亀山夫妻を巻き込みたくないからこその国外退去だということは理解出来ますし、亀山くんの教え全てが無駄になったとは思えませんが……それでも、冒頭にあげたように、亀山くんが笑顔で日本に戻れるような展開であってくれたらと思わずにはいられません。

 ラスト、お馴染みのBGMと美和子スペシャルで亀山夫妻が戻ってきた感が演出されていましたが、そこに至るまでの過程が微妙と言わざるを得ない話でした。内村刑事部長の件以外、登場人物の変化にスッと馴染んでましたしね。今後、三浦さんや米沢さん、小野田官房長がいないことにも触れるのでしょうか?

 ただ、右京さんに長年振り回され続けたからこそ、今回は抑えに回った亀山くんに右京さんが辟易する、という点だけはちょっと面白かったです。
 また、亀山くんに散々プライドを説いた伊丹さんが、自らプライドを捨てて土下座をするのはカッコよかったかと。


 そして次回は亀山くんが容疑者です!……多分「えぇ!?亀山くんが犯人!?そんなことあるはずがない!」と動揺するべきなんでしょうけれども、ダークナイトを経験した身としては、まぁそういうこともあるかなって(汗。どう転んでもダークナイトみたいにはならんだろうなって……本当、ダークナイトの傷は何年経っても癒えませんねぇ……
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相棒21 第1話「ペルソナ・ノン・グラータ」

2022-10-13 07:39:08 | 相棒シリーズ
相棒21 第1話「ペルソナ・ノン・グラータ」

 サルウィン政府を打ち倒した反政府運動のリーダー・アイシャらが来日。そのパーティーに右京を招待したのは、かつての相棒・亀山薫だった。そんな亀山のもとに飛行機を爆破されたくなければアイシャを殺せという脅迫メッセージが送られてきて……

 といった感じで、大勢の命と一人の命が天秤にかけられてしまった第1話。右京さんの性格を知っているからこそ、敢えて差出人不明の招待状を送りつけた亀山くん。本人曰く「劇的な再会」を演出したとのことですが、あまりにも自然にスッと14年前に戻っていたように感じます。右京さん自身、サルウィン絡みで招待されるとなれば、亀山くんがいるかもしれないと頭のどこかでは思っていたのかもしれません。
 
 亀山くんから正義を学んだ教え子たちの姿を見て、彼の夢が開花したことを喜ぶ右京さん。ここら辺までは良かったのですが、問題は脅迫文が送られてきた後。
 教え子でもあるアイシャと、美和子を含む飛行機の搭乗者。人質が美和子たった一人ならば、右京さんが言うように静観でき、美和子が犠牲になったとしてもアイシャを殺さなかったことに誇りを持てるかもしれない。しかし状況が違う。乗客の誰もが、誰かにとっての大切な人。「アイシャがどれだけ素晴らしい人間だとしても、ひとつの命です。150の命と引き換えにして良いとは思えません!」。この発言が意外でした。

 自分だけではなく周囲にも気を配れる優しさ、ついつい感情的になってしまう人間くささ。ここら辺は亀山くんの魅力だとは思いますし、亀山くん自身、アイシャを殺そうとしていたわけではありません。ですが、アイシャの命を150人の命と引き換えにする選択肢を真っ先に除外しなかったことが意外でした。
 右京さんなら、例えたまきさんが乗っていたとしても殺人を決して良しとはせず、静観を決め込むでしょうけれども、亀山くんは違う。こういったところも亀山くんらしさと捉えられる……のかな……
 私は「亀山くんなら誰かを犠牲に他の命を救おうとしないし、静観なんてせずに、足で犯人探し続ける!」と思ったんですけども……うーん、判断に迷いますね……亀山くん登場回を見返すと考えが変わるかもしれません。まぁ「亀山くんはそんなこと言わない!」と思ったところで「14年経ったので亀山くんも考えが大人になった」とも考えられるわけですし……


 何にせよ、美和子らが犠牲になることは避けられたものの、一人の命が散ってしまうことに。久々の亀山くんと伊丹さんの再会も本調子ではないまま。加えてアイシャと共に来日した人物たちも何やら不穏な気配を漂わせていますし、戻ってきて早々、亀山くんのメンタルが心配になる話でした。もっとこう、スカッとする話でも良かったんですよ……?
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あの頃の亀山くん

2022-10-12 07:38:42 | 相棒シリーズ
 というわけで今夜の相棒シーズン21より、初代相棒の亀山薫くんが帰ってきます!……「初代」ってつけると「亀山くんの前にも特命係に6人いたので、初代じゃないです!」とツッコミが来るんじゃないかと身構えます(苦笑。

 昨日は亀山くん最後の事件となるはずだったシーズン7の事件が放送されていました。「お世話になりました!」と言われて無言で握手を求める右京さんとか、最後まで悪態を突きあう亀山くんと伊丹さんとか、良いよね……あと、相棒が神戸くんに決まるまでの「越境捜査」とか面白いよね……
 ともあれ、先日放送された話以外で個人的に亀山くんといえば!な話を2つほど。

 まずはシーズン3「ありふれた殺人」。時効を迎えた殺人犯の自首に端を発し、それを知った被害者遺族が犯人の名前を尋ねてくるが、言うことはできない。しかし亀山くんの「底の浅い同情心」が遺族に期待を持たせてしまうばかりか、自首した犯人が殺害されてしまったため、遺族にも疑いの目が向くことになる…という話です。
 「あなたは、教えてくれますよね…!」遺族である坪井夫妻が亀山くんにすがるように尋ねる様は、何度見ても心が痛みます。そして覚悟を決めた亀山くんが、目に涙を浮かべながら毅然と言葉を発する様も印象的な話ですね。自首した犯人が殺されたという特異な事件であるにも関わらず、何故サブタイトルは「ありふれた殺人」なのかという点にも注目です。
 被害者遺族の想い、亀山くんの想いが、その表情や言葉から痛いくらいに伝わってくる哀しくも、警察官としての決意を新たにさせる物語となっています。


 続いてシーズン6「20世紀からの復讐」。爆破事件が相次ぐ中、亀山くんは偶然立ち寄ったコンビニで、爆弾魔から遠隔操作された人質になってしまう羽目に。しかしこれまでの爆破事件とは異なる状況に右京さんは違和感を覚え始め……という話。
 最初は緊迫感が漂っていたものの、あまりにも出来過ぎた話に違和感を覚え始めたところで、事態は思わぬ方向に……と、物語が二転三転していき、最後の最後まで全く予想がつかない事件となっています。特命係以前から続く亀山くんと伊丹さんのいつもの言い争いが思いがけず事件解決のきっかけになったのも印象的ですね。
 
 他にもシーズン4、亀山くんが勘違いから監禁されて命の危機に瀕する「監禁」も印象的ですね。久々にシーズン5「狼の行方」も見直そうと思ったのですが、どうにもディスクが見当たらず……録画してたはずなんだけどな…

 久々の再登場は嬉しい一方で「昔の方が良かった」と比較してしまいかねないという不安もあります。再登場にあたって過去のシーズンを見返していたから猶更そう感じかねません。ともあれ、ここ最近のシーズンはあまり楽しめていなかったので、今度は楽しめるといいな……
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初代にして5代目

2022-06-24 06:54:46 | 相棒シリーズ
 というわけで、今秋放送の相棒シーズン21から、亀山くんが5代目相棒として帰って来るそうです。

 最初「亀山くん」の名前が目に入った際には「シーズン21でゲスト出演かな」と思ってしまい、5代目相棒だと理解するのに時間がかかりました(汗。正直次の相棒が誰であったとしても、話が面白ければそれで良いと思っていたので、亀山くん復活にもそれほどの驚きはありませんでした。期待はあるけれども、不安も大きいと言いますか……これまでの相棒以上に、過去のシーズンと比べてしまいそうな気がします。そもそも、サルウィンでの経験を経て少なからず亀山くんにも変化があるでしょう。「立派になったなぁ!」と喜ばしく思えることもあれば「何か物足りなくなった…」と感じてしまう部分もあるかもしれません。

 それにしても亀山くんはまさしく浦島太郎のような状態ですね。小野田官房長やたまきさんはおらず、たまきさんの後をあの幸子さんが継いだが別の道へと進み、米沢さんは警察学校の先生。三浦さんは怪我で退職、内村部長は性格ががらりと変わり……軽く挙げただけでもだいぶ状況が変わっています。新たな登場人物も増えていますが、亀山くんのことだからそちらとのコミュニケーションは心配ないでしょう。そして伊丹と芹沢が相変わらずで安心しそうなのが目に見えるようだ……

 そんなこんなで期待と不安が入り混じる相棒21。サルウィンでの経験は亀山くんにどのような影響を与えたのか。気になるところで、秋の放送を待つとします。
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相棒20 第20話(最終回)「冠城亘最後の事件‐特命係との別離」

2022-03-24 07:51:15 | 相棒シリーズ
相棒20 第20話(最終回)「冠城亘最後の事件‐特命係との別離」

 ………最初に出てきた感想は「ズルい」でした。右京さんから、あんな言葉をかけてもらえるなんてズルい。CMまで冠城くんの卒業を祝福してるのもズルい。カイトくんの時もこんな風に卒業して欲しかったなぁ……7年近く前の放送内容を今更うだうだ言うなと思うかもしれませんが、それくらい衝撃的で後味の悪い話であり、今回の卒業の仕方があまりにも羨ましい卒業であったが故に「ズルい」と感じざるを得ませんでした。思えば神戸くんも辛めの別れだったなって……みんな、こういう卒業なら良いのに……

 思えば冠城くん、当初は身分も違っていましたし、そこから正式に警察官になって今に至り、そして……と、卒業理由そのものは冠城くんらしいと思います。ただ、正直公安や内調に関して未だに理解していないので、今回の事件と卒業後の進路の関連性は理解出来ませんでした(汗。事件そのものは分かりやすかったものの、そこに社家の問題や今後も出番がありそうな記者の登場、様々な人物の陰謀、冠城くんがどう卒業するか…といった要素が絡み合って、変に複雑になっていたようにも感じました。

 また、青木にも意外な展開が訪れました。元はと言えば「警察嫌い」であり、これまで散々特命係に良いように使われてきたわけですから、たまりにたまった鬱憤がああいった形で発露した…とも考えられなくもないですが、冠城くんが刺された際には心底心配している様子を見せていたので、今回の行動はやや唐突に感じました。青木自身が作ったのではなく、青木や特命係を貶めようとした何者かが作ったと言われた方がしっくりきたかなと。

 …冠城くんと青木のあれこれについて色々思うところはあるものの、いずれにせよ「ダークナイト」よりマシだと思えば何でも受け入れられてしまう自分がいるのが嫌ですね(苦笑。


 さて、冠城くんが相棒だったシーズンは、とても安定していたと思います。ただ、直近のシーズン19、20はイマイチと感じる話も多かったですが。シーズン18までは一通り保存してますが、19、20は良かった回を抜粋して保存している状況ですし。
 ただ、冠城くんが嫌いというわけではないのですが、良くも悪くも「相棒」として安定しすぎていたようにも感じていました。登場して間もない頃の、何をしでかすか分からない感じが印象的だった分、落ち着いてからは余計に「安定しすぎている」と感じてしまったのかもしれません。とはいえ、右京さんにあそこまで言わせるほどハマっていたのは事実ですから、何とも評価が難しいです。

 にしても、ブラックパールの女のいずれとも決着をつけぬまま去っていくのは意外でした。散々冠城くんが危ない道に踏み込むのではと思わせておいての、今シーズン出番無しとは…今後も出番あるんですかね、彼女。


 とまぁ、そんなこんなでシーズン20も終わり、冠城くんは無事卒業。
 一人きりになってしまった右京さんの次の相棒は誰か!……というニュースをたびたび目にしますが、特に誰になって欲しいという思いはないです。というか、誰が相棒でも良いので、今回のように惜しまれる卒業であって欲しいと思う今日この頃でした。
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「相棒20」第14話から第19話を見て

2022-03-17 07:50:40 | 相棒シリーズ
 相棒20の第14話から第19話を見てました。

 第14話「ディアボロス」は犯人の真意に関する考察は興味深かったですが、それ以外はそこまで…といったところ。

 第15話「食わせもの」は伝説の詐欺師が再登場!……と言われても全くピンと来ませんでした。それもそのはず。私が感想を書いていない時期の話に登場した人物でした。やっぱ感想書かないと、その場限りの視聴になって忘れることもあるよね……オチは第13話「死者の結婚」と似ているように感じてしまったため、悪くは無いけどあちらと比べると見劣りしてしまうという印象です。どうにも全体の雰囲気が掴みづらかったためか、ラストの展開にしても「してやられた!」ではなく「これそういう話なの?」という戸惑いを強く覚えました。

 第16話「ある晴れた日の殺人」は、神戸くんが相棒だった時の「ボーダーライン」を思い出しました。あちらに比べれば救いはあったなと。男の正体は分かりやすかったので、そんなに意外性は無かったかなーと。

 第17話「米沢守再びの事件」、第18話「詩集を売る女」の2作品は、ここ最近の中だと結構好きな話です。第17話は米沢さん再登場を抜きにしても対立煽りの方法にゾッとしましたし、第18話も冠城くんが刺された時の青木の反応など印象的な話でした。
 ただ、この2作品に出雲が出ていないのは何故なんですかね?米沢さんを知らないであろう出雲の反応を描写しても良かったのではないかと。彼女抜きで普通に話が進んでしまうのは何と言ったらいいのやら。

 で、第19話「冠城亘最後の事件‐仇敵‐」ですが……そんなに面白くは無かったです(苦笑。政治家絡みの事件は今に始まったものではないにしろ、シーズン19から散々引っ張った話があまり面白くなかったのもあって、苦手意識を抱いてしまったようです。


 といった感じです。記念すべき相棒シーズン20ではありますが、「相棒」の記念シーズンというよりも、「冠城くん」の卒業シーズンという印象が強いなーと。まぁ記念だからといって昔の登場人物を引っ張り出してきても、冠城くんから見始めた視聴者には伝わらないでしょうし、冠城くん時代の犯人を覚えていない私もいますし…(汗。
 そんなこんなで来週最終回と卒業。どんな卒業の仕方をするにせよ、ダークナイトみたいなことにはならんだろうなという妙な安心感が嫌です(苦笑。
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相棒20 第13話「死者の結婚」

2022-01-27 07:55:09 | 相棒シリーズ
相棒20 第13話「死者の結婚」

 今回は13年前に起きた多岐川未来ちゃんの失踪事件に端を発し、未来ちゃんの冥婚絵が彼女の失踪事件、多岐川家に最近姿を現した謎の女性、そして冥婚絵を印刷していた男性が刺殺された事件を結びつけることに。

 特命係の活躍もあって失踪事件の真相は明らかになったものの、事件に関わった人物が何かしらを失っている中で、唯一犯人だけが何も失わず平然とそれまで通りの暮らしを続けていたのは胸糞悪いですね…真相を突きつけられてなお我が身を庇う様から反省の念が一切感じられませんでした。

 男性の刺殺事件については……彼もまた色々な意味で被害者だったと思います。今回鍵となった「冥婚絵」を彼が印刷していたのには、それ相応の想いがあったからでしょう。手がかりを残していたのも自分への戒めのため。どうにか償う方法を考えていた際に、あの絵にたどり着いたのではないかと。やったことは許されないにしても、罪を償う機会はあったのに、その機会すらも奪われることに…


 多岐川家に現れた謎の女性の素性については、中盤で未来ちゃんの母親が体調を崩した際の「お母さん」呼びで素性は確定したも同然だと思っていました。それまで未来ちゃんのイトコを装い、夫妻を「おじさん」「おばさん」呼びしていたのが、ここに来て「お母さん」呼び。動揺して、咄嗟に本当の関係性を口にしてしまったのだと、そう思っていました。
 ところが……冥婚絵を描いた元刑事・黒瀬に対する伊丹さんの言葉がここに繋がってくるとは。その後の行動から見ても、未来ちゃん以外にあんな行動はとれないと思っていたんだけどな……それくらい、彼女の行動は「多岐川家の娘」として違和感の無いものでした。

 失われたもの、奪われたものが多く、様々な嘘で真相が隠された今回の事件。そんな中でも多岐川家が温かな幸せを得たのを見ると、誰かを思いやるにあたっては嘘か本当かなんて些細な問題なのだなと感じました。その後の多岐川家、そして彼女が幸せであって欲しいと、心からそう思える良い話でした。現時点で今シーズン一番の話だと思います。


 そんなこんなでまた次回。
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相棒20 第12話「お宝探し」

2022-01-20 07:23:15 | 相棒シリーズ
相棒20 第12話「お宝探し」

 先週劇場版第1作が放送されていましたが、あれはシーズン20を迎えた記念に映画第1作を放送したのか、はたまた今後の展開に繋がって来るのか…

 ともあれ、今回はお宝探しとのことで、右京さんが事件を捜査する過程でお宝探しの動画投稿者と接触するという話。割とノリノリでやっていたように見えたのは、事件の真相を明らかにするためのみならず、右京さんもお宝にロマンを感じていたのでしょうね。
 後に冠城くんも動画に登場していましたが…このシーン、亀山くんなら勝手が分からず戸惑い、神戸くんは苦笑いを浮かべながら登場し、カイトくんは冠城くんに近い反応をするんじゃないかな…と思ったり。

 そんなわけでお宝探しに加わった右京さんと、そんな右京さんたちの動画を見る捜査一課という、どこか微笑ましいというか、のんびりした感じを受けていたので、終盤、元々追っていた事件の真相が明らかになった際にはテンションの違いにちょっと驚かされました(苦笑。家族のためと言いつつも結局は我が身大事に保身を図る者、本当に家族を大事に思う者の違いが描かれていました。
 また、犯人も不安定な表情や感情、必死さがひしひしと伝わってくる、良い演技だったと思います。

 そんなこんなで次回は…冥婚っていうのがあるんですね…初めて知りました。


 ところで、私は「科捜研の女」はCMでしか知らないのですが…何がどうしてどうなって、一人一芸マスターしようとしているんだ…
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