ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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ウルトラマンネクサス 第6話「遺跡-レリック-」

2022-09-29 07:35:07 | ウルトラマンネクサス
ウルトラマンネクサス 第6話「遺跡-レリック-」

 ウルトラマンに変身していた男性=姫矢准に銃口を向ける凪。彼の危機は空飛ぶ石櫃・ストーンフリューゲルの召喚によって救われることに。
 ここで孤門くんは、凪のディバイトランチャーの攻撃を受けても傷ひとつないストーンフリューゲルに驚愕しつつ、恐る恐る手を触れていました。後々を想うとストーンフリューゲルに引き寄せられたとも考えられます。ですが、多少なりとも警戒していたとはいえ、手を触れるのは凪の言うとおり「不用意」としか言いようがないかと。
 それにしても、ここで倒れた孤門くんの身を案じつつ、彼を庇うように覆いかぶさる凪、良いよね……孤門くんとは衝突することが多いものの、こうした咄嗟の行動から、凪の優しさが感じ取れます。

 さて、ストーンフリューゲルを通じて姫矢さんの過去を垣間見た孤門くんは、彼の知り合い・佐久田恵から彼の素性を知ることに。
 正義感が強い熱血青年だった姫矢さん。しかし不正を暴くと同時に欲望の深さに触れ、人間不信に陥り、更に自分を追い詰めるかのように紛争地域に飛び込んでいったとのこと。闇に隠れた不正に光を当てると同時に、その闇の深さを知ってしまった……2013年に放送された「怪奇大作戦 ミステリー・ファイル」の第4話「深淵を覗く者」に通じる者を感じます。あちらは犯罪を解き明かすに連れて、犯人の心理を理解できるようになってしまう危うさが描かれていた作品でした。

 そして更に自分を追い詰めるように、死を覚悟で紛争地域に飛び込んでいった姫矢さん。しかしそこで出会ったのは「生」の象徴であるかのように、輝かしい笑顔を見せる少女セラ。そんな彼女は銃弾飛び交う戦場で、姫矢さんを見つけて安堵の表情を見せるも……突然脳内にこの光景を送り込まれる孤門くんも辛かったでしょうね……まぁ、今後もっと辛い光景を実体験することになるんですけどね(汗。
 
 自責の念に囚われた姫矢さんは、遺跡の夢を見るようになり、遂に最深部にてウルトラマンと邂逅。そこへ現れたのが、今後何度も出てくるガルベロス!トラウマ度としてはノスフェルが上ですが、コイツも何度となく出てくるために印象に残るスペースビーストですね。
 優勢な感じが漂うBGMの中、姫矢さんが変身したウルトラマンの初撃をあっさり薙ぎ払い、BGMを中断させるガルベロス。この時点で姫矢さんが飛び込んだ戦いの過酷さを感じさせます。
 しかし、吉良沢曰く「二番目」である姫矢さんが「一番目」と異なるのは、最初からアンファンス⇒ジュネッスへの変身が出来たということ。ウルトラマンがザ・ワンの戦いの時よりも回復していたというのもあるでしょうし、「一番目」とは違って姫矢さんには戦いに身を投じる覚悟があったとも捉えられます。

 なお、姫矢さんが見た遺跡の夢は、書籍によれば「全人類が見ているが、大半が忘れている」だそうです。では何故姫矢さんは足を踏み入れられたのかは……今後の物語を見ていきましょう。


 といった感じで、土曜の朝っぱらからハードな物語が展開されるネクサス。次回は遂に登場ダークファウスト!当時は凪が変身するのかとか思っていたような……それだけ正体が読めない存在でしたね。まだ凪が変身してくれた方がまだマシだったかもしれないと思うぐらいには衝撃的な正体でした……
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ウルトラマンネクサス 第5話「適能者-デュナミスト-」

2022-09-23 08:10:31 | ウルトラマンネクサス
ウルトラマンネクサス 第5話「適能者-デュナミスト-」

 第5話と第6話は、これまで謎に包まれていたウルトラマンの変身者=姫矢准の過去に迫るお話です。より詳しくは第6話内で語られますが、第5話内においても「姫矢さんは元新聞社勤めのカメラマン」「情報屋の根来さんと知り合い」ということが明らかに。
 根来さんは多発する不審な事故から情報操作の匂いを感じ取り、独自に追跡中。いくら記憶処理の部隊が活動しているとはいえ、事故そのものを隠すことは困難でしょうし、根来さん以外にもこうした疑問を持つ人は多いのでしょう。ただ、あまり深入りしすぎると、ビーストの目撃者同様に記憶処理をされることになるわけで……

 そんな折に出現したのは昆虫型ビーストのバグバズン。人気の多い昼日中に出現し、車ごと人間を捕食。車だけを器用に吐き出しています。バグバズンの歯の隙間に一体何が挟まったのかは……考えたくもありませんね(汗。
 そしてウルトラマン(アンファンス)とバグバズンの戦いが繰り広げられますが……「真昼間から」「割と元気そうに」「一切の邪魔なく」「地上で戦うウルトラマン」。他のウルトラマンでは当たり前の光景ですが、ネクサスだととんでもない違和感ですね(苦笑。大体「夜に」「具合悪そうに」「ナイトレイダー等に邪魔されながら」「不利なフィールドで戦わされるウルトラマン」がネクサスというイメージなので(汗。

 意思があるかのように噛みついてくる尾に奇襲をかけられつつも、善戦するウルトラマン。しかし吉良沢の判断により、凪と孤門くんが乗るクロムチェスターαの攻撃を受ける羽目に。この時の、ウルトラマンが孤門を見つめる瞳が凄く良いんですよ……第1話で孤門くんを見下ろす瞳、今回の瞳、ラフレイア戦におけるアイコンタクト、そして最終回の瞳……ネクサスは要所要所で「瞳」が凄く印象に残る作品でもあります。
 なお、吉良沢はウルトラマンが味方だと分かったうえで、この行動を取っています。吉良沢は何をしたかったのか。そもそもあの部屋で何をしているのか。それについては……本編内で語られましたっけ?手元の書籍では「未解決、判然としない謎」の一つとして「吉良沢はあの部屋で何をしていたのか」が挙げられているため、具体的には語られていないのでしょう。これ、どのタイミングで話して良い話題なのか、扱いに迷いますね……
 
 ナイトレイダーの攻撃を受けながらも、自分のやるべきことは変わらないと言わんばかりに、バグバズンにのみ視線を向けるウルトラマン。しかしトドメを刺しきれず、遂に孤門くんと凪にその正体を知られることに。容赦なく銃口を向ける凪と、その前に立つ孤門くん。凪もブレませんが、孤門くんも自分が信じたウルトラマンを信じ続ける揺るぎない心を持っているんですよね。考え方こそ違えども、似た者同士な二人です。

 果たして姫矢さんの運命は……といったところで、また次回。
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ウルトラマンネクサス 第4話「亜空間-メタフィールド-」

2022-09-22 07:06:37 | ウルトラマンネクサス
ウルトラマンネクサス 第4話「亜空間-メタフィールド-」

 集結しつつあるペドレオンに対し、イラストレーター・吉良沢優の指示のもと、殲滅作戦にあたるナイトレイダー。「水際で街を守る」任務を与えられた孤門くん、ナイトレイダーに入ってから一番の笑顔で「はい!」と答えていました。これまで「ウルトラマンを攻撃する副隊長」「人質の犠牲もやむなし」という過酷な作戦ばかりでしたから、その気持ちも分かります。ですが、孤門くんが任されたのは最終防衛ポイント。最も重要な任務を与えられたという責任感や重圧は、あの笑顔からは感じられませんでした。
 また、吉良沢がイラストレーターと呼ばれる理由は明かされませんでしたが……今後明かされる機会ってありましたっけ?単に作戦を思い描くからだけではなく、彼にはある重要な役割があるのですが……とりあえず成り行きを見守っていきましょう。

 ここで凪の過去の一部も明らかに。幼い頃に母親を探していた際、人間がビーストに変貌する姿を見てしまったから……そうした経験があるからこそ、人間である姫矢さんが特異な力を持っているのを見て、ビーストだと認識したと。
 そんな過去を思い出しているとは露知らず、凪に何故姫矢さんのことを報告しなかったのか尋ねる孤門くん。前回といい、割と物怖じしないところがありますよね……疑問に感じたら、すぐに相手に尋ねるのは良いことですが、私だったらあんなピリピリした凪にはとても話しかけられないなと(苦笑。

 ともあれ、ペドレオンとの決戦が開始。勝負は一瞬……かと思いきや、ペドレオンは肉体のみならず、戦闘能力をも進化させていました。予想以上の苦戦を強いられる中、近くに警官隊の姿が確認できたため、詩織が攻撃を躊躇うシーンが印象的です。人質を巻き込んでの攻撃を命じられた和倉隊長もそうでしたが、彼らも決して犠牲を出してまでスペースビーストを倒したいわけではない、出来ることなら救いたい。全員が凪のように非情に徹せられるわけではないのが伝わってきます。


 残るは孤門くんが乗るクロムチェスターαただ一機。リコの家族が幸せな夕食を満喫する時間を守るべく奮闘しますが……ここで前回忠告されていた「残弾の管理」が活きてきます。
 そんな孤門くんの危機に駆け付けたウルトラマン。メタフィールド内で遂にペドレオンとの戦いが決着!ネクサスはドラマも良いですが、戦闘シーンも良いんですよ……使用頻度が少ない技もありますが(汗。今回使ったオーラミラージュ(ペドレオンを止めた技)、ネクサスハリケーン(ペドレオンを埋めた技)は今後使われなかったような……使われなかったというか、使う余裕が無かったと捉えるべきか。
 そしてトドメのオーバーレイ・シュトローム!いやーいつ見ても最っっっ高にカッコいいですね!腕をクロスさせる際の力強さがたまりません。それを見た孤門くんの「すっげぇ……」という、視聴者の声を代弁するかのような率直な感想もまた良き……


 ペドレオンとの戦いは終わったものの、TLTの仕事はここから。いよいよ記憶処理に関する部隊も動き始めたところで、また次回。
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ウルトラマンネクサス 第3話「巨人-ウルトラマン-」

2022-09-16 07:25:42 | ウルトラマンネクサス
ウルトラマンネクサス 第3話「巨人-ウルトラマン-」

 土曜の朝っぱらから、車のフロントガラスに捕食されかけてる人間が落ちてくる描写をする。それがネクサス…!

 さて前回ウルトラマンに発砲した凪。孤門の制止は当然意味をなさず、ペドレオンがウルトラマンとの交戦中に噴出した可燃性ガスにより、その手は止まることとなり、第3話にして遂にウルトラマンと怪獣(スペースビースト)とのバトルが描かれます。当時はこのシーンが見られただけでも嬉しかったですね(苦笑。一応アンファンス(銀色)からジュネッス(赤)に変身したものの、その活躍は別空間で行われたため、今回はお預け。序盤はとことん焦らされますね。
 この時、ペドレオンが飛翔体に変貌するシーンは、「ゴジラ対ヘドラ」に登場したヘドラのオマージュのようにも思えます。今でこそ「対ヘドラ」は大好きな映画ですが、初見時は放送時間も相まって途中で寝落ちしてましたね…(汗。


 それはそれとして、一連の戦いを見た孤門くんの口から出た「ウルトラマン」という呼称。何故か不意にその言葉がよぎった理由については……本作を最後まで見れば恐らく察することが出来ると思います。
 ウルトラマンを素直に信じる孤門くんの一方、和倉隊長は判断材料不足故に懐疑的であり、凪は「同じビーストが餌を奪っただけでは」と敵対心剥き出し。ネクサスに限らず「ウルトラマン」を知っている視聴者からすると、「何言ってんだ!」と思いたくなるシーンではありますが、彼らの立場で考えれば割とまともな発想ではあるんですよね。むしろ安易に信じすぎる孤門くんの方が危険に思えます。

 そんな孤門くんに「目の前にあるものが、全て真実とは限らないの。その単純なおつむで良く考えることね」と厳しめに突き放す凪…ですが、ここで食い下がるのが孤門くんの良いところ!「単純なおつむ」とバカにされたことに怒るのではなく、「目の前にあるものが全て真実とは限らない」の意味を尋ねようとする姿勢が大好きです。ここで食い下がったからこそ、凪も言葉の意味を教えてくれたのではないかと。

 改めて見ると凪は凪なりに、言い方や態度こそ厳しいものの、自身の経験から得た大事なことを孤門くんに叩きこもうとしていたのだなと感じます。実際彼女から教わった「残弾数の管理」は第4話に関わってきますしね。ただ、この頃の凪の良さが、当時の私に理解出来ていたかというと……ウルトラマンを攻撃した県も含めて、なかなか受け入れがたかったですね(苦笑。
 また、和倉隊長も孤門の真っすぐさを危なっかしく思いつつも、彼の適性を推し量ろうとしていたのも印象的です。個人的に和倉隊長といえば、第10話で孤門に檄を飛ばすシーンが大好きです。あと最終回。あれを一目見ただけで正体を察するの、本当に大好きなんですよ……

 そして、ビースト事件の被害者は全て事故として処理される、事実が隠蔽されていることが明らかに。凪曰く「知られれば大混乱が起きる」とのこと。しかし映画「ULTRAMAN」を見た後だと、また違った印象を受けると思います。第3話放送時点では映画はまだ公開されていなかったものの、今ではネクサス本編より先に見ることが出来ますし、映画「ULTRAMAN」との世界観の違いや繋がりを考えながら見るのも楽しいですね。


 「あの男」とは誰か、孤門くんを見つめる視線は何者か、「諦めるな!」と発した姫矢さんは孤門の幼い頃の恩人なのか。色々と謎は深まるばかりですが、次回ようやくペドレオンとの決着!……しかし、今見ると、この流れで「リコとの他愛ない会話は心許せる現実」と何一つ疑いもせず信じている孤門くん、やっぱ危なっかしいですね……
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ウルトラマンネクサス 第2話「異生獣-スペースビースト-」

2022-09-15 07:24:11 | ウルトラマンネクサス
ウルトラマンネクサス 第2話「異生獣-スペースビースト-」

 晴れて……晴れて?TLTの、ナイトレイダーの一員となった孤門くん。しかし前職は山岳救助隊員であり、当然スペースビーストとの戦いなど未経験。ということで、しばらくの間は訓練に励むこととなりました。最近だと「ウルトラマンデッカー」のカナタたちも訓練していましたが、孤門くんは彼らよりも短い1カ月という短期間で武器の扱いや戦闘機・クロムチェスターの操縦をその身に叩き込まれることに。うーん、スパルタ。

 途中からはナイトレイダーの一人である平木詩織が教官を務めてくれます。詩織は副隊長よりかは接しやすいものの、訓練の時は孤門くんに厳しい言葉を浴びせていました。同じチームで戦う以上、孤門くんのミスはナイトレイダー全員の命を危険にさらすことにも繋がりかねませんからね。厳しい態度も当然です。
 訳の分からぬまま武器を持たされて訓練に放り込まれ、リコとも連絡が取れず、肉体的にも精神的にも辛い時期だったでしょう。ですが孤門くんは決して諦めませんでした。人命救助の仕事だからというのもあるにせよ、こうした要所要所で見せる精神力の強さこそが、孤門くんの魅力ですね。訓練を終え、久々にリコと再会した際の安らいだ表情も印象的です。この時、孤門くんがリコから受け取った「ガンバルクイナくん」は後に別作品にも登場しています。

 
 さて、隊長・和倉英輔、副隊長・西条凪のほか、分析も担当する石堀光彦、孤門くんの教官を務めた平木詩織、そして孤門くんを含めた全5名がナイトレイダーとなります。話の中心となるのは孤門くんと副隊長なので、まずはその2人の関係性に注目していただければと。詩織は個別エピソード(テレビ未放映)が存在するため、そちらの話はまたいずれ。
 また、彼らに「CIC」から指示を出しているのが吉良沢優。第1話において、孤門くんがウルトラマンに助けられる前から、ウルトラマンの存在を察知した重要人物です。彼に関しては別の呼び名もありますが、それもまたいずれ。
 そして孤門くんを連れてきたイケオジ管理官が松永要一郎。彼もまた、ただの管理官では終わりません。


 5人揃ったナイトレイダーの初陣は、より巨大化したペドレオン(グロース)。分体であるクライン以上に気色悪い見た目をしており、人間を襲い、盾とする習性からは、とても共存共栄が出来る相手とは思えませんね。怪獣たちと共に生きることを夢見たコスモス最終回のあとに出てくるのがコイツというのが何とも。
 そんなペドレオンを前に下される非情な命令。人を救う仕事だと聞いていた孤門くんにしてみれば、到底受け入れられない話なのは分かります。しかし実際のところ、人質を救出しつつペドレオンを倒す手立ては存在しないでしょう。仮に触手を破壊できたとしても、落下する人質を誰がどのように受け止めるのか。クロムチェスターが連携するにしても、そんな奇跡のような技は出来ないでしょう。
 個人の感情だけでは解決しない状況もあるというのを、初陣からまざまざと見せつけられる孤門くん。本当、辛い職場に来ちゃったよね……


 しかし、その奇跡を成しえるのが我らのウルトラマン!現時点では謎の男・姫矢准が「エボルトラスター」を鞘から抜いて、変身!この鞘から剣を抜くかのような動作が「真剣勝負の場に赴く」ことを意味しているみたいで、本当にカッコいいんですよ……
 光の鞭「セービングビュート」で人質を救出し、いざペドレオンとの胸躍るバトルだ!……って思うじゃないですか……本当、この時期の副隊長は副隊長が極まってますね(笑。今でこそ「副隊長はこういうことする」と納得して見られますが、当時は「何で!?」感が強かったなぁと。第2話までで、ウルトラマンの登場時間の短さとインパクトの大きさが見事に反比例しています。
 今でこそ全話視聴済み、DVDでまとめて視聴しているから良いものの、当時は1週間待たされて見せられたのが、この扱いですからね(汗。少なくともウルトラマンの活躍を期待していた当時の私は物足りなさを覚えていました。


 といったところで次回に続きますが、次回もペドレオン戦です。何なら次々回もペドレオン戦です。数話にまたがって同じ怪獣が登場する点についても、「まだ倒さないのか」という不満があったなぁと。強敵や幹部クラスならいざ知らず、一般的?なスペースビーストでコレですからね。
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ウルトラマンネクサス 第1話「夜襲-ナイトレイド-」

2022-09-14 07:08:03 | ウルトラマンネクサス
ウルトラマンネクサス 第1話「夜襲-ナイトレイド-」

 というわけで、ネクサス8位が心の底から嬉しかったので、ネクサスの感想記事です。DVD-BOX、買おう!本編の後日談的な幻の物語「再臨-ドリームス-」も読めるぞ!

 さて、まずはタイトル映像から。ここには様々な意味が隠されています。「ULTRAMAN」関連のみならず、ネクサス本編内での出来事も関係していますが、そこそこ後半の話であるため、本編内でその話題が出た時に再度触れることにします。

 アバンで遺跡を見つめる姫矢さんに始まり、OPを挟んで孤門くんの「僕たちは生きている。平和な日々を、ごく当たり前のものとして。例えば、その日常の裏に得体の知れぬ何かが存在したとしても、多くの人は自分とは無縁のものだと思うだろう。でも、目の前にある現実が、全て偽りだったとしたら」というセリフからネクサスの物語は始まっていきます。どこか不穏、不安な雰囲気を感じさせる口調ですが、これが最終回では……という変化も楽しんでいただきたいですね。

 主人公である孤門一輝(孤門くん)は山岳救助隊員でしたが、幼い頃のトラウマから、救助時にパニック状態に陥ってしまい、仕事を続けられるのかと不安を抱えていました。孤門くんの過去や、彼に差し伸べられた手が誰のものだったのかは本編内で語られたり語られなかったりします(汗。もしも放送が短縮されていなければ、あの手が誰のものだったのか、明確に本編内で語られていたのでしょうか。

 そんな孤門くんは新たな職場として特務機関TLTに所属する防衛チーム・ナイトレイダーに配属されることに。ただしこの異動は極秘のもの。恋人である斎田リコにすら明かすことは許されません。
 そしてTLTやナイトレイダーの活動についても具体的に報じられることはなく、冒頭のガソリンスタンドにおけるスペースビースト・ペドレオンの襲撃も「謎の行方不明事件」としてだけ扱われています。映画「ULTRAMAN」においてはビースト・ザ・ワンやウルトラマンの存在が大々的に報道されていたにも関わらず、何故こうも秘密裡に事を進めようとするのか。その謎はネクサス本編内で次第に明らかとなっていきます。

 で、そのナイトレイダーですが、今回はガソリンスタンドを襲撃したペドレオンを撃破。装備も戦闘機クロムチェスターシリーズも非常にカッコよく、頼もしい部隊です。メンバーの詳細については第2話で明かされますが、やはり第1話から西条凪副隊長の存在感が際立ってますね。未だに「副隊長」といえば真っ先に彼女を思い出すくらいにはインパクトの強いキャラクターであり、本作を代表するキャラクターだとも思います。
 
 

 そして、第1話におけるウルトラマンの活躍は!……当時は色々な意味で衝撃的でした。
 私は幼い頃にはウルトラマンタロウなどに触れていたものの、ティガ・ダイナ・ガイアら平成三部作はリアルタイムで視聴しておらず、コスモスも時間があえば見る程度。本格的に復帰したのはコスモス劇場版第3作が公開された頃でした。
 その後、ネクサスが放送されることを知り、めちゃくちゃワクワクしながら見始めた第1話の終盤。確かにこれまでのウルトラシリーズとは一味違う!という意欲溢れるシーンではあるものの、正直「え、これで終わり?」と肩透かしを食らった感じは否めません(苦笑。「ウルトラマンといえば光線技でフィニッシュ」「1話完結」そんなイメージがあったからでしょう。じゃあ続く第2話で光線技が拝めるかといえば……あのラストだもんなぁ……本当、色んな意味で記憶に残るウルトラマンだなと、改めて感じた第1話でした。


 といったところで第1話はここまで。第2話では孤門くんの訓練風景と初めての実践が描かれます。
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映画「ULTRAMAN」を見て

2022-09-13 08:04:47 | ウルトラマンネクサス
 というわけで、2004年に公開された映画「ULTRAMAN」を久々に視聴しました。

 幼い頃に見た「銀色の流星」に憧れ、その夢を叶えた空自のパイロット・真木舜一。彼は病気の息子と一緒にいる時間を増やすべく、職を離れる決意を固めていた。その直前のフライトで真木は赤い発光体と衝突。奇跡的に一命を取り留めたものの、以来防衛庁の特務機関に所属する水原沙羅らの監視下に置かれていた。全ては青い発光体との邂逅により怪物「ザ・ワン」と化した有働貴文を誘き出すために……
 そして「ザ・ワン」の危機にさらされた時、真木は「ネクスト」に変身を果たす!


 結構久々に視聴したのですが……「ウルトラマン」第1話を彷彿とさせる展開や、「ウルトラQ」を見た人には聞き馴染みのある登場人物、まだ人間の名残がある瞳が「変身」の生々しい恐怖を煽るザ・ワン(イドロビア)、戦う決意を固めるに連れて強くなっていくウルトラマン・ザ・ネクスト、大迫力の空中戦と、様々なシーンを彩る名曲の数々……やっぱどれを取っても最高に面白いですね「ULTRAMAN」!

 一般人であるはずの自分が何故と苦悩し、徐々に目覚めていく力に怯えていた真木。ウルトラマンになることを神秘的なものとして描くのではなく、変身することへの恐怖が描かれるというのが新鮮です。ザ・ワンの恐ろしさを見ていただけに、その恐怖は猶更だったでしょう。しかも肝心のザ・ネクストは事情を真木に話していなかったみたいですしね。ザ・ネクスト自身、本調子でなかったということもあり、そういった余裕も無かったのかもしれません。
 また、肉体的な変身はせずとも、精神的に変わることを求められた人物が沙羅でした。当初は冷たい人物に見えた彼女の真意が明らかになっていくに連れて、彼女もまた変身せざるを得ない人物だったことが明らかとなります。真木同様に「何故自分が」と苦悩したことでしょう。何も怪獣相手に武器を持って戦うことだけが戦いではない。心の中でも戦いは行われている。それを表していた人物だったと思います。


 真木は幼い頃に「銀色の流星」に憧れていましたが、大人になった彼は息子をはじめや多くの人々の憧れに、英雄になっていきました。他にも有働との絆を断ち切れなかった沙羅、立場は違えど変わらぬ絆を見せてくれた倉島など、そうした目には見えない「絆」が本作でも描かれているように感じました。
 それが特に顕著なのはラスト、街頭テレビで一連の惨劇が報道されるシーンです。あのシーンは「ウルトラマンネクサス」の終盤の展開に繋がる、非常に重要なシーンとなっています。これほどまでに大々的に報じられているのに、何故「ウルトラマンネクサス」ではああいった扱いになっているのか。その疑問は後々明かされることとなります。

 そしてウルトラマン・ザ・ネクスト!この不完全さがまたたまらなくカッコいいですね!アンファンスからジュネッスへと成長する過程は今でも大好きなシーンのひとつです。そして親子を助けた時に見せる、あの優しい仕草!問答無用の安心感に包まれる、あの仕草が大好きです。
 狭い空間での肉弾戦に始まり、初めて飛んだ際の全身で空を感じている描写の素晴らしさ、空中で次から次へと繰り出されるラムダ・スラッシャーの美しさ、初使用故かチャージに時間がかかっているものの、それ故のカッコよさがあるエボルレイ・シュトローム……本当、どこを切り取ってもカッコいいんだよなぁ、ザ・ネクスト。


 ……といった感じでネクサス熱が高まったまま見た「ULTRAMAN」の感想でした。となると、次は……!
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