ひびレビ

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「逆襲のシャア」を初めて見た話

2023-12-26 06:21:23 | アニメ・ゲーム
 というわけで先日BS12で放送されていた「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」を見ました。視聴のお供は「わしゃがなTV」の同時視聴。

 実のところ、私が視聴したことがあるガンダム作品はアムロもシャアも絡んで来ない作品ばかり。なので本作で初めて触れることとなりました。そんな人間の感想なので過度な期待はしないでください。
 
 さて、懐かしアニメ特集等で知っている範囲でのアムロとシャアに対する印象は「アムロが子供」「シャアが大人」という非常にざっくりしたものだったのですが、本作では受ける印象は全くの逆でした。
 特にシャア。クエスとの会話や交渉・演説シーンでこそ「大人」を感じたものの、アムロを相手にすると途端に子供っぽくなっていた印象を受けます。それが最も感じられたのは終盤、νガンダムとサザビーの決着がついた後でサイコフレームの出自を明かすとか、あまりにも子供っぽすぎて笑ってしまうほどでした。戦闘前に言うのであればまだしも、戦闘後となると負け惜しみ感が強すぎますね(苦笑。
 
 子供と言えば、精神が幼いままで戦場に出てしまい、感情の赴くままに戦ったクエスも印象的ですが、そんなクエスを追ってきたハサウェイの行動は正直……いくら目の前でクエスがあんなことになったからといって、元はと言えば止めようとしたお前を庇う形になったんだから、少しは責任を感じろよというか……

 それにしても、もう35年ほど前の作品であるにも関わらず、全く見劣りしないどころか見所しかない映像には驚かされました。また、同時視聴における解説等を聴いていたとはいえ、各登場人物がどういう立ち位置で何をしているのか、何となくレベルでも察せたことにも驚きです。話の伝え方やキャラクターの描写が上手いのだろうなと。
 個人的に一番好きなシーンは、アクシズの落下を防ごうとしている仲間の手を取ろうとするシーンですね。ああいう機械を通して人間の感情が伝わってくるの、好き。

 絶対的な正義や悪はなく、互いの主義主張がぶつかり合う物語であり、それ故に戦うこともあれば意見が一致する部分では手を取り合うことだって出来る。勧善懲悪の物語ではないのだなと、見ていて感じさせられた「逆襲のシャア」でした。

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6 コメント

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こんばんわ (黒い人)
2023-12-26 21:59:13
シャアを一言でいうと負けを負けと認められない生き恥だと思っています。まさに、情けない奴です。
ハサウェイはこの後に罪悪感から心を病んで通院先の医者に洗脳されて・・・なのが「閃光のハサウェイ」ですよ。当人はともかくブライトさんに同情します。
黒い人さんへ (アル)
2023-12-27 07:47:13
おはようございます。

〉シャアを一言でいうと負けを負けと認められない生き恥だと思っています。まさに、情けない奴です。
よく言えば「しぶとい」「諦めが悪い」なんでしょうけれども、「往生際が悪い」と思えてなりません。

〉ハサウェイはこの後に罪悪感から心を病んで通院先の医者に洗脳されて・・・なのが「閃光のハサウェイ」ですよ。当人はともかくブライトさんに同情します。
通院先の医者に洗脳されて、何がどうして「閃光」なんてカッコいいタイトルがつくのかさっぱり分かりません(汗。色々間違ってしまったけれども、一瞬だけ輝くとかそういう……?
Unknown (ロンドン)
2023-12-29 22:16:17
 この記事から久々のコメントをさせて頂きます。

 物語に関しては、主人公のアムロにさえ絡まなければ、シャアの計画は全て達成出来たのではないかと思う事もあります。
 彼の乗機であるサザビーにしても、メンテナンスや操縦次第では、10年と迄はいきませんが、それに近い年代迄通用する高性能機だとも思えます。

 なのにシャアがアムロのνガンダムの為にサイコフレームを横流し(だった様な気がします)したり、戦闘でもやたらと彼に拘ったりしたばっかりに、その全てを台無しにした様に思えてなりません。

 只・・・シャアを見続けていると・・・そうでもしないと、自分は前に進めない・・・という想いもあったかの様に考えられます。

 個人的にこの作品で好きなMSは、敵側の主力機、ギラ・ドーガです。シンプルな見た目ながら、多彩な武装を持っている事。活躍もすればやられ役もこなすのも魅力があります。
 ですが・・・終盤で武器を捨てて迄、主人公に手を貸すシーンもあった事で、本作登場機の中では、ギラ・ドーガかなりのお気に入りになりました。

 後、本作で登場したリ・ガズィですが・・・まさかこの機体が・・・「ビルドファイターズトライ」という作品にて・・・そのプラモを改造され・・・ライトニングガンダムになろうとは・・・(汗)

 色々と考えらさせられる「逆襲のシャア」の視聴、お疲れ様でした。
ロンドンさんへ (アル)
2023-12-30 07:51:14
おはようございます。

〉只・・・シャアを見続けていると・・・そうでもしないと、自分は前に進めない・・・という想いもあったかの様に考えられます。
それ相応にこだわる理由もあったと……サイコフレームを送らぬままアムロに勝ったとしても、シャアは後悔し続けるのでしょうね。

〉ですが・・・終盤で武器を捨てて迄、主人公に手を貸すシーンもあった事で、本作登場機の中では、ギラ・ドーガかなりのお気に入りになりました。
あのシーン良いですよね。どっしりとした見た目もカッコいいなと。名前だけではザクの後継機だと分かりませんでした(汗。

〉後、本作で登場したリ・ガズィですが・・・まさかこの機体が・・・「ビルドファイターズトライ」という作品にて・・・そのプラモを改造され・・・ライトニングガンダムになろうとは・・・(汗)
トライももう10年近く前の作品になるんですねぇ……ライトニングガンダムを作った時の記事では「何か聞いたことがある」レベルでした(苦笑。
Unknown (サード)
2024-04-28 19:19:52
オススメしておきながらコメント遅くなりました。
自分も初めて見たガンダムがこれだったので懐かしく感じました。
初見でも分かりやすいのは、連邦にハサウェイ、ネオジオンにクエスがいて説明するシーンが自然とできるのもありそうですね。
フロスト兄弟が自分達を認めなかった世界への復讐をしていましたが、ニュータイプの最前線にいる2人でもこんな戦いになるのだから能力云々は関係ないのではと。
対する相手がニュータイプのジャミルではなくガロードなので余計に能力の関係なさが強調されていますし。

久しぶりに見て面白かったシーンは「チェーンがチャーミングだから」と誉めるシーンで、ファーストガンダムだと徹夜明けでランニングシャツとパンツの姿で初登場したアムロがなぁってなったところでした。
あとギュネイはシャアを嫌ってるけど、シャアはわりと気に入ってるのではと感じました。
大佐はロリコンなんだよって本当のこと言って怒られてましたけど。
女性がシャアに求めるのは強い男性なので演じるが、シャアの本心は母性を求めているから噛み合わないんだろうなぁ。
サードさんへ (アル)
2024-04-29 07:59:58
おはようございます。おススメいただきありがとうございました。

〉初見でも分かりやすいのは、連邦にハサウェイ、ネオジオンにクエスがいて説明するシーンが自然とできるのもありそうですね。
下手をすれば過去作履修前提の、一見様お断りの内容になりかねないところを、説明シーン含めて初見でもわかりやすいようにしてくれたからこそ、今でも愛されているのかなと感じました。

〉対する相手がニュータイプのジャミルではなくガロードなので余計に能力の関係なさが強調されていますし。
ニュータイプとはいっても突き詰めれば人間であることの泥臭さが感じられた戦いでした。それでもフロスト兄弟は止まることはないのでしょうね……ただ、ガロード相手には「勝って当然、負けるなんて言語道断」的な感じでしょうし、ジャミルと戦って勝てば機体のおかげ、負ければ搭乗者のせいにされそうですし、色々と詰んでいる気もします。

〉女性がシャアに求めるのは強い男性なので演じるが、シャアの本心は母性を求めているから噛み合わないんだろうなぁ。
女の子の前ではかっこつけたい、でも本当は甘えたい。シャアについては「男の子」のイメージが強くなってしまいました。周囲に本心を漏らすこともないでしょうから、この先ずっと分かってもらえない苦悩を抱えるのでしょうか……

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