小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原市の住民窓口サービスのうち3月15日をもって11ヶ所の施設が老朽化や利用状況をふまえ廃止となった。根府川駅にほど近い片浦支所も老朽化により廃止となってしまったので記録に残そうと先日写真を撮りに出かけた。小田原市根府川の旧片浦支所は根府川駅から徒歩3分ほどの場所に所在している。周辺は道が入り組んでいて自転車で訪問する予定だったが片浦小学校のほうまで迂回しなければならないので自転車を降りて近くの階段を上り到着。階段を上るにつれだんだんと木造の庁舎が見えてきてなかなか良いアプローチ。旧片浦支所は木造2階建ての淡いベージュ色をした建物。竣工は昭和28年3月で供用開始は昭和29年12月。片浦村が小田原市に編入したのが昭和29年12月なので以前は片浦村の村役場だったのかもしれない。築65年以上が経過しているが周囲の環境がのんびりとした雰囲気なのでそれほど古臭さを感じずに、逆に景観と良く調和しているように感じた。直近2017年度の窓口取扱件数は1626件。旧片浦支所は緑豊かな丘陵地の中腹に佇む温かみのある木造庁舎だった。廃止になった支所は解体される所がいくつかあるが、旧片浦支所は今年度の工事発注に記載が無いので今年度の解体はなさそうで一安心。なかなか風情を感じる建築物なので保存されることを願っている。

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