ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

ある看護士のつぶやき その2

2021-06-01 | アメリカ事情 人間性

 

 

 

 

パンデミックのない生活に戻っていくのは嬉しいことです。私の患者たちが、救命救急室を生きながらえて抜け出て、回復していく途上にあるのを目にしてとても嬉しいです。私の子供たちには他の子供たちと遊んでもらいたいし、愛する夫には、かつてのように見知らぬ人とでも友情を結んでもらいたいです。私は彼が一人で外出を自由にできた以前が懐かしいです。これらのことはみな可能だと思いますし、知っています。しかし、それでも、以前には戻れないと思うこともあるのです。

550,000人を超えるアメリカ市民、または世界中で300万人を超える人々の死について、人々がさりげなく、気にかけていない話し方をしたことを忘れることはできません。私は、友人が65歳以上の隣人の健康の統計上の可能性よりも、たった20分間の買い物で顔にマスクを付けなくてはならないことを煩わしいと気にかけているのを見ました。市民は、医療従事者ができることの可能性を超えてしまう病気の蔓延を必死に食い止めているよりも、マスクを装着することやロックダウンの必要性よりも「個人の権利」についてもっと気にかけて関心を寄せているのです。2020年に看護師として扱える以上の医療現場で何度も限界の壁にぶつかったことを覚えています。涙ながらに同僚に「これは現実なの?!」と訴えたことを覚えています。

 

latimes.com

 

私たちは溺れているのに、誰も気にしませんでした!私たちの患者は死にかけていました、そして誰も気にしませんでした!そして今、状況は良くなっており、一部の人々はCOVID-19は大したことではないと言うようになっています。そして、それを 誰も気にしないようです!私、私の同僚、そして300万人の死者の遺族を除いて。
昨年は、トランプを追放したり、銃規制を改革したり、とんでもないガソリン価格の値上げ引き上げのための単なる政治的策略の年ではなかったことを私は覚えています。

今のところ、それ以上に私は言うことはないと思います。それは疲れ果てて、悲痛にくれているからです。私の心が癒されるのかと思うとき、途端に無慈悲な言葉が壊れた破片の上を私に歩かせます。

私の夫は先に私に言いました、「ブリー、彼らはただ知らないんだ、無知なんだよ。」

私はこう答えました。 「2020年にCovid−19感染のために看護師として行なったことを経験するよりも、パンデミックの現実を知らないほうがどれだけいいかと思うわ。」

ですから、政府によるパンデミックの誤った取り扱いについて論じているときに、遠く離れたところで幽霊のような顔つきの看護士の友人を見かけたら、その理由を理解してみてください。看護士として触れてきた人は、これまでにないほどの数でした。私は政治家が時にはペテン師のような状況を演じていると信じます、物事がCOVID-19に関して間違いながら扱われていたことを知っています、しかし私達はそれよりも大きくいなければなりません。私たち人間は、お互いに思いやりを持って世話をするために、政治やこの世界の喧騒を超えなければなりません。パンデミックの後で何かが正常に戻ることができれば、多分それはそれである可能性があります。

 

ndworks.nd.edu

 

コメント
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