「カラマツの下の花畑」・・・・♪

軽井沢での子供時代に作った落葉松の下の花畑ーー心は今も~!「草花」「99歳の軽井沢物語」「葛西スケッチブック」ほか。  

パレアナに恋した人

2006-09-17 | 日常の小さな喜び&こころ便り

                                                                     
 神楽坂にある、「茶館パレアナ」へ行ってきた、H・Kさんからお土産をいただいた。
                               
それは、浅野比呂實さんという方の作った、クロス装の美しい本。
真四角に近い変形判の中央の窓に、古川タクさん描く少女パレアナが、元気に飛び出しそうに歩いている。
浅野さんは、幼い日、”どんな状況にも喜びを見出す”パレアナの物語に出あった。そして、その小さな種子を、心のどこかに埋めておいたようです。
さまざまな体験をし、年月を経たときに、その喜び上手の小さなタネは、浅野さんの中で大きく育ち、いつの間にか「生きる指針」にもなっていた。

喫茶店をひらいたときは、迷わずその名前にし、さらには大好きなパレアナの本まで、自費出版してしまった。
まだもののよくわからない小さい方や、忙しくて長い本が読めない方にも、気軽に読んで、元気になってほしい。それが、浅野さんの願いだ。
だから、本はダイジェスト版にした。
読み出すと、昔の記憶が、どんどん蘇ってきて、引き込まれた。(小学生の私?)
母親に何度呼ばれても、本から目を離せなかったあの時代を思い出した。

幼い日に感じた夢を実現させた浅野さんって、どんな方だろう。
かくして、茶館・パレアナへの愉しみのタネを、
私も心の隅に埋めたのだった。
       ~☆♪

H・kさん、私もぜひ、角川文庫でも読みたいと思いました。
すてきな本、どうもありがとう!
                                                           
 

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胸の奥には

2006-09-14 | 日常の小さな喜び&こころ便り

 
胸といふ字に月光のひそみけり    仁藤さくら
                   
 (9月14日 増殖する俳句歳時記(清水哲男)より)
 
初めて遇った仁藤さくらさんの「ひかり」の世界、好きだなあーーと。
”二十間年の沈黙を経たのち俳句を再開”と、
三宅やよいさんが紹介していらっしゃいます。(知りたがり病がうずきます。)

ご興味ありましたら、こちら ←をクリックして、お読みください。

ふらんす堂から、第二句集『光の伽藍』が出ています。

            ☆

   かげろふのなかの希望にさはるかな

   早春のああなんといふあかるい奈落

   父帰るゆふがほいろの死をまとひ

   さびしくて鮟鱇海をうらがへす

   つぐみつぐみ死ぬほどの青知らないか    
     『光の伽藍』(ふらんす堂・新刊紹介より)

           
                                               
 

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からすうりの、花見ツアー?!

2006-09-13 | 葛西スケッチブック

  
 *上の画像は、前日にもらってきたつぼみの開きかけ。からすうりは、雌雄異株ということを
   最近知った
。どうりで、今まで実の一つだに見たことはなかった。(このスポットには雄株
       だけだっ  た。)
   長い筒型の花に、吸蜜に訪れる虫は、スズメ蛾のように長い口吻を持つ蛾のようだ。

 「からすうりの花見・・・・今夜、行きますか?」
お誘いしておいたSさんからのメール。
「もちろん、行きますとも」
「7時15分集合ね」

一番目のスポットは、近くのお寺の塀の上。
ここには、雌株が多く、小さな瓜がたくさん生っているのを、
数日前の昼間にチェック済み。
しかし、暗くて、実を確かめることができません。
暗闇で、あんまりうろうろしていては怪しまれるかも。

夜の歩道をママチャリこいで、次のスポットへ!
西葛西駅の近く。歩道に沿った、矯正歯科の大きな看板の上から、
いくつもの蔓が垂れ下がっている。乱杭歯のよう。
蔓はさらに繁茂して、街路樹の橡の木に跳び移り、よじ登り・・・、
植え込みの椿の木は、すっぽりと覆いつくされている。
小さめの白いレースの花が、ベールのようにいちめんにかかる。
あたりには、少し重みのある甘い香りが漂っている。
こちらは、雄花だけ。
からすうりは、朱い実や白いレースのような花だけが賞賛されるけれど、
是非、その香りも、愛でてほしい。

         
ある日、ちょっと視点を変えたとたんに見えてきた、
二つのからすうりスポット。
いつもの道だった。

心を寄せてみなければ、何も見えてはこない。
”せめて見れば”(よくよく見れば)
からすうりの白いレースのような花も、甘い香りも、
こんなことを喜び合える仲間も知ることができた。
夏の締めくくり、秋のあわいの、ささやかなハッピー・サプライズだった。

コメント (4)
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放送日程変更のお知らせ! <八十四歳。英語、イギリス、ひとり旅> 

2006-09-11 | 花笑み日和(清川 妙先生のこと)

              

                       

               ●NHK 第一ラジオ『私の本棚』
       清川 妙著、「八十四歳。英語、イギリス、ひとり旅」

       の放送日、時間が、下記のように変更
になりました

        ☆放送日:9月15日~<全10回>
          時間:AM11:10~
                 
【著】清川  妙
               【朗読】香川 京子
     朗読は、前回と同じく香川京子さん。磨き抜かれた、香川さんの
     凛としたことばの響きを辿り、八十四歳、育ちざかりの著者の
     イギリス旅行をめぐる”人間讃歌”を是非お愉しみください。
     きっと、元気が出ますよ。
     ☆
supikaさんのページが詳しく紹介していらっしゃいます。

コメント (3)
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葛西橋を、自転車で

2006-09-10 | 葛西スケッチブック

江東区と江戸川区を結ぶ葛西橋。
ひょんなことから、先日、二十数年ぶりに自転車で、渡った。
江東区東砂町の堤防の端からゆるやかなくの字に折り返して、橋の袂まで上る。
橋上の歩道は、自転車2台が行き交えるほどの幅。280メートル先の江戸川区側までのびている。
はるか先を眺めながら、緊張する。

          
  
                     
          
           旧葛西橋は、今の橋から300メートル上流にあった。
             左下、江東区側の川端には、ハゼ釣り盛んなりし
             頃 の面影が。船着場があり、小船が係留され
             ている。旧葛西橋風景は波郷の句にもあらわれる

                           立春の米こぼれをり葛西橋  波郷
                   
                                    

引っ越をする若い友人から、自転車を譲り受けたので、
南砂町の友人宅から、江戸川区の自宅まで運ぶことになった。
昔通ったときは、橋の上から糸を垂らす釣り人が何人もいたが、
今、その影もない。(時間帯によるのかもしれない。)
途中3台の自転車に会っただけだ。

まだ新しい26インチの自転車は、若々しく快調に走り、
30分もかからず、無事自宅に着くことができた。

☆後日譚・・・・家に時々来る保険の若い女性に、この話をすると、
「あら、私、お得意さんが砂町にいるから、よく渡っていますよ。どうってことないですよ」
いやーだ、「緊張」なんてねーー。橋を渡ることなど極めて日常的なことなのに、
280メートルに怖気づいてしまったんです。
もうとっくに若くはない人にとってはやっぱり・・・。でも、次からは、大丈夫。
また、講座の友人、曰く。
「隣の新しい橋を渡ればよかったのに。そちらは、スロープで簡単ですし、幅もゆったりしていますよ」
清新町と砂町を結ぶから「清砂大橋」。こちらもぜひ渡らなければ!

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