旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

東北6県完全制覇の旅 五能線

2006-08-21 14:00:01 | 列車の旅

白神浪漫(850円) 秋田駅・関根屋

車内販売から弁当とビールとお茶を買う。朝飯しっかりなので空腹ではない。五能線に入ってから食べようかと思うが、ビールがぬるくなるのが気がかりである。JR東日本秋田支社の方がアンケートのお願いにやって来た。ボールペンには「リゾートしらかみ乗車記念」の文字入りで、どうぞお持ち帰り下さいとの事。アンケートに答えてゆくが、列車の乗り心地なぞ、まだ奥羽本線を走っているうちでは評価できない。結局、アンケート用紙は奥羽本線を走っているうちに回収されてしまった。

まだ五能線には入らないが、正午をまわったので弁当を開ける。沿線の名物が詰めこまれている。旨そうだが空腹でないので、大した事もない。ビールもあまり美味しくない。弁当を食っているうちに東能代の到着する。いよいよ五能線に入る。停車時間は10分。隣の線に快速〔リゾートしらかみ2号〕が橅(ブナ)編成で入線してきた。乗客は寛いでいる。

12時14分東能代発。閉店した大型スーパーを左に見て、能代に到着する。ホームにはバスケットのゴールがある。東能代にもゴールがあったが、これは強豪の秋田県立能代工業高等学校バスケットボール部の活躍に関係するらしい。田臥勇太選手はこちらの卒業生である。

12時21分能代発。街を抜けると、ローカル線らしくなってきた。次の停車駅、あきた白神では観光駅長がお出迎え。列車は鄙びた海岸線に沿って走る。絶景ポイント(絶景かどうかは知らんが)では徐行運転をして日本海の眺めを楽しませる。列車は秋田県から青森県に入っていった。 (つづく)


五能線 岩館-大間越


五能線 岩館-大間越

東北6県完全制覇の旅 青池編成

2006-08-09 21:00:10 | 列車の旅

快速〔リゾートしらかみ3号〕 青池編成 キハ48-540 (秋田

今日は「海の日」。駅前の百貨店には国旗が掲揚されている。船には乗らないが、列車からは海が眺められるはずである。余裕を持って駅に着く。これから乗る列車は快速〔リゾートしらかみ3号〕。秋田から奥羽本線、東能代からは五能線を走り、川部から再び奥羽本線に入り、弘前へ向かう列車である。秋田から弘前へは奥羽本線の特急なら2時間余り。普通列車でも3時間程度のところを五能線経由で4時間45分かけて走破する。全区間乗車してもよいが、沿線の世界自然遺産白神山地などを訪れるのに利用する列車だろう。

今日の目的は五能線に乗る事である。この列車はその点で都合がよい。本当はこのような観光列車でなく定期列車に乗りたかったが、当初の予定より秋田到着が遅くなったので朝はゆっくりしたかったのと、不要となった快速〔ムーンライトえちご〕の指定席券は払い戻すと手数料が必要となるので、他の列車の指定席券に変更したかったという事情から、快速〔リゾートしらかみ3号〕乗車としたのである。


奥羽本線 秋田駅 (秋田県秋田市中通)

入場してプラットフォームに向かう。10年以上前に岩国から札幌へ向かう途中、秋田停車中に特急〔白鳥〕から降りて弁当売りを捜したが、夜だったせいか見つからずに車内に戻った記憶がある。今の2番線だったろうか。がっかりした思い出のプラットフォームを見てみる。今日はお昼前で弁当を買うのに困らない。しかし空腹ではない。やがて気動車3両編成の快速が入線してきた。〔リゾートしらかみ〕には3つの編成があるが、これは青池編成である。




快速〔リゾートしらかみ〕 ボックス席

指定された座席に行ってみる。ボックス席は客車二段式B寝台を思わせる。むろん寝具も上段の寝台もはしごもない。随分と広々していて、他の席からは「ここで間違いないの?」なんて声も聞こえてくる。指定席料金(510円)と比べて間違いなく豪華な席である。セミコンパートメントの感があるので、相席となると辛いなと思う。

東京6時56分発の秋田新幹線〔こまち1号〕が10時55分に秋田に到着し、そちらから乗客が乗り換えてくる。快速〔リゾートしらかみ3号〕は11時05分に秋田を発車した。幸いボックス席はまだ1人で占有している。奥羽本線を滑るように走る。なかなか乗り心地はよいが、五能線に入ってからはこうはゆくまい。女性車掌の検札を受ける。相席となるのか聞こうかと思ったがやめた。聞いたところでなるようにしかならない。

最初の停車駅追分に停車。当初の予定では昨日の午後には、ここから分岐する男鹿線に乗るつもりであった。残念だが今回は乗らない。また男鹿線に乗るために秋田に来なければならない。駅を見ると、なんと自動改札機があるではないか。恐るべしJR東日本。 (つづく)


奥羽本線 追分駅 (秋田県秋田市金足字海老穴)

東北6県完全制覇の旅 秋田散策

2006-08-02 17:00:59 | 列車の旅

赤れんが郷土館[旧秋田銀行本店](秋田県秋田市大町)

平成18年7月17日月曜日「海の日」。秋田での朝を迎える。テレビをつけると県内で発生した痛ましい児童2人の殺害事件のニュースをしている。8時頃に朝食をとるべくバイキング会場に行くと混雑している。ちょうどピークに当たったようだ。席が確保出来るかなと心配したが、すぐに空席が見つかり朝食を済ませる。いぶりがっこ(大根の燻製の漬物)がいい味を出している。御飯のお供はもとより、酒のあてによさそうだ。9時過ぎにチェックアウトするが、今日乗る列車の発車まで間がある。市内を散策してみる。

赤れんが郷土館を目指して歩く。ホテルのあるこの辺りは川反という飲食店街である。高級そうな料亭からラーメン屋まで揃っている。昨夜はどうして駅前まで戻ってしまったのかと思うが、竿燈を見られたから、まあいいか。赤れんが郷土館は撮影するが中には入らない。


竿燈大通り (秋田県秋田市大町)

大きな通りに出ると、中央分離帯で何やら工事をしている。どうやら秋田竿燈まつりの観覧席を設営しているようだ。


旭川 (秋田県秋田市大町)


穴門の堀 (秋田県秋田市千秋明徳町)

千秋公園に立ち寄る。ここは久保田城址である。お堀の内側には県民会館、美術館、学校などが建っている。東海林太郎記念碑もあり、東海林太郎の歌声が公園に響いている。上り坂となり二の丸、本丸を目指す。しかしこれらは今はない。明治13年(1880)の大火でほとんどが焼失している。何たる事かと思っていると、焼け落ちた御社がある。八幡秋田神社である。平成17年(2005)、放火により焼失している。犯人には天罰が降るであろう。再建された表門、御隅櫓を見てまわる。かつての多くの建物はないが、東北の地に壮大な城があったのだなと思う。もう少しゆっくりしたいが、列車の時間もあるので駅へと向かう。 (つづく)


御隅櫓 (秋田県秋田市千秋公園)

東北6県完全制覇の旅 秋田で一泊

2006-08-01 12:00:04 | 列車の旅

秋田ワシントンホテル (秋田県秋田市大町)

秋田駅の自動改札に切符を投入して出場する。昨年訪れた時には新幹線改札のみが機械化されていたが、いつのまにか在来線改札も機械化されている。Suicaは使えない。ホテルは駅から離れている。本来そちらが街の中心なのだろう。関東から来た身には、なんとも外気が涼しく感じられる。街中に冷房がかかっているかのようだ。お城のお堀端を歩いていると数人のロシア人とすれ違う。さすがシベリアが近いだけのことがあると思ったが、観光客なのでたぶん関係ない。お堀だけでなく、街の中に川が流れており、川端には柳が植わっている。明朝の散策が楽しみである。ホテルに着きチェックインする。インターネット予約でシングル1泊朝食が6,000円だった。

また戻るようになるけれど、駅からホテルの間で見かけたレストランニューたけやで夕食。稲庭セット(稲庭うどんと天ぷら・1,050円)とビール(525円)を注文。ラストオーダーは8時30分、閉店は9時と早い。昭和を感じさせるレストランで好感が持てる。一杯やりながらうどんをすすっていると、外から太鼓の音が聞こえてきた。勘定を済ませて店の外に出ると、アーケードの中では竿燈の稽古が行われていた。これはすごい。稽古だけれど迫力がある。たぶん地元のご婦人が、盛んに拍手している。秋田に来てよかったと思う。 (つづく)


秋田竿燈まつりは8月3日~6日