旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

東日本縦断の旅 大沼→森

2008-08-30 14:00:05 | 列車の旅

函館本線 大沼駅 (北海道亀田郡七飯町字大沼町)


函館本線 普通 5881D列車 [キハ40形車両] (大沼)

再び入場すると駅員が「鹿部へ行くの?」と問う。鹿部へは行かないけど、鹿部経由の列車に乗る。プラットフォームに戻ると列車が入って来た。乗客は地元の女性が一人いるばかりである。大沼を出発する。ほとんどの特急が走る大沼公園経由の線路と分かれて、鹿部経由の線路を行く。駒ヶ岳の東麓を行く線路である。北海道旅客鉄道の路線は乗りつぶしているが、鹿部経由の路線は夜行列車で通った時に寝ていたため車窓を見られなかったところもある。今日は明るいうちに居眠りもせず、車窓を楽しむつもりである。


森-大沼のサボ (大沼)

函館本線 普通 大沼(9:16)→森(10:04) キハ40-1809

大沼の次の池田園で地元の客が降りた。今回の旅行で初めての貸切となる。自分がこの列車に乗らなかったら、乗客はいなかった訳だ。ちなみに次の列車は6時間近く無い。以前、乗り遅れたら歩いた方が早いんじゃないかという話をナイトスクープでやっていた。次は平成14年(2002)開業と比較的新しい流山温泉駅。流山温泉には一度入浴した事がある。露天風呂から駒ヶ岳が見えるはずだが、曇っており見えなかった。プラットフォームの向こう側に新幹線200系車両が置かれているのだが、風雨にさらされて、かなり痛んできている。次は銚子口。随分昔にここで降りて、大沼湖畔を歩いて大沼駅まで戻った記憶がある。この先は夜行列車でしか通った事がない区間である。夏の北海道は日の出が早いので、快速〔ミッドナイト〕(函館-札幌間、現在は廃止)に乗った時には充分に車窓を楽しめたはずだが、睡魔には勝てずに起きたり眠ったりしていた。


鹿部はこっちだ! (鹿部)

列車は下り勾配をかなりの速度で走っている気がする。キハ40はこんなに早く走れるのかと感心するほどである。上りの貨物列車はこちらを経由する訳で、線形も悪くはないのだろう。先程の銚子口では貨物列車と交換した。鹿部に到着しても誰も乗ってこない。普通列車だけの路線だったら、とっくに廃止だろう。日中に6時間近く列車がないのでは利用するのも大変だが。しかし旧砂原町域に入ると、年配の方がぽつぽつ乗ってきた。森まで行くのだろう。旧砂原町と旧森町は合併している。終着のひとつ前の東森まで乗車があったが、10人にもならずに着いてしまった。


終着の森に到着! (森)

隣の線路には大沼で見送ったはずの長万部行が待っている。遠回りをしても、ここで追いつくダイヤになっているのだ。跨線橋を渡って改札口へ。これまで姿を見せなかった駒ヶ岳が、少しだけ姿を見せている。ところで森駅といえば駅弁のいかめし。長万部行の待つプラットフォームでは駅弁の立ち売りをしている。今日は朝から帆立を食べて満腹なので買わない。なお、いかめしいオジサンはいなかった。旅の歯磨きエルパック♪(CM覚えてる?)


跨線橋から駒ヶ岳が見える! (森)
※画像をクリックすると大きなサイズで表示します。


函館本線 森駅 (北海道茅部郡森町字本町)

とりあえず改札を出てみる。キヨスクでもいかめしを販売。以前、ここで買って食べた事がある。駅舎を出てもいかめしの幟のある商店が。駅舎に戻り、キヨスクでいかめしでなく、ペットボトルのお茶を買ってから入場すると、約1時間ぶりとなる長万部行に乗り込んだ。 (つづく)


キヨスクのほか駅前の柴田商店でもいかめしが買える!
(北海道茅部郡森町字本町)

いずれも平成20年7月22日撮影

東日本縦断の旅 函館→大沼

2008-08-28 14:20:52 | 列車の旅

夜が明けると雨だった…_| ̄|○ ←こればっか

平成20年7月22日火曜日。函館のホテルで雨の朝を迎える。列車に乗っている分には運休とならなければ構わないが、今夜は雨だと困る用事がある。今朝も8時台の列車に乗るので、さっそく朝食を摂りにレストランへ行く。昨夜の夕食と同じところである。


朝食バイキング (焼きたての帆立と鮭あり)
※画像をクリックすると大きなサイズで表示します。

バイキングの料理が並ぶのは他と変わりないが、女性が帆立や鮭を焼いている一角があり、熱々のが食べられる。二皿ともいただく。生卵と納豆がある。これもいただく。ご馳走があっても納豆は欠かせない。これで満腹となるので、イカ刺しもあったが止めておく。窓辺の席で景色も見ながら食べ始める。帆立が旨い。馬鈴薯とイカの塩辛を一緒に食べるのも旨い。


レストランの窓からの眺望 (やっぱり●横インじゃま)

満足して部屋に戻るが、ゆっくりしていられない。荷支度をしてチェックアウトする。時間がないのにホテルの建物を撮影するのに、市電がやって来るのを待ってしまう。


フィットネスホテル330函館 (北海道函館市若松町)

駅前のホテルというのはありがたい。すぐに函館駅に着いて、自動改札機に「北海道&東日本パス(普通列車限定)」を投入して、今日の旅を始める。函館本線の普通列車は入線していた。朝のラッシュの時間帯だが空いている。ボックスシートを占有する事となる。


函館本線 普通 821D列車 [キハ40形車両] (函館)

函館本線 普通 函館(8:14)→大沼(8:59) キハ40-841

函館を発車。各駅に止まってゆく。五稜郭より非電化となる。この列車は気動車である。空いていた車内が、更に空いてゆく。上り列車は函館の中心部への通勤・通学で混雑しているはずだが、すれ違う列車はそれほど混んでいるようではない。


ここに北海道新幹線の駅が建設される! (渡島大野)

北海道新幹線新函館駅(仮称)が建設されるという渡島大野に到着。交換待ちの間にプラットフォームに降りてみる。東北新幹線が新青森まで全通した後は、新函館(仮称)まで開業させることになっている。札幌までは未定。長閑なローカル駅だが、将来は新幹線と在来線を乗り換える客で賑わうのだろう。ここは亀田郡大野町だったが、平成18年(2006)に上磯郡上磯町と合併し、北斗市が新設されている。北海道の旧大野町(現北斗市)には渡島大野駅。広島県の旧大野町(現廿日市市)には大野浦駅。では大野駅はというと、福島県双葉郡の旧大野村(現大熊町)に常磐線の駅としてある。


函館本線 渡島大野駅 (北海道北斗市市渡)

渡島大野を出発して、勾配がきつくなってきた。函館本線には函館方の七重で二手に分かれていて、渡島大野を経由しない勾配の緩やかな下り専用線(登り坂だけど)もあるので、特急などほとんどの下り列車はそちらを走る。この列車は急勾配の方をゆるゆると登り、トンネルを抜けて小沼の湖畔に出た。北海道の車窓でもお気に入りの区間であるが、霧で湖が見通せない。雄大な駒ヶ岳(1,131m)も姿を見せない。まあ、これはこれで水墨画のようで味はある。後方の席から「Very Nice!」と声が上がる。外国人が乗っていたのか。是非、駒ヶ岳も見てもらいたいのだが仕方がない。列車は大沼に到着し、ここで降りて乗り換える。長万部行は出発していった。


大沼に到着!

ちょっと時間があるので改札を出て、用を足してくる。駅の入口に「大沼だんごは大沼公園駅云々」と張り紙がしてある。特急の車内販売でも扱う、名物の「大沼だんご」は隣の大沼公園駅前のお店で販売されている。中には大沼駅に買いに来てしまう客がいるのだろう。車で何分とあり、列車で何分とは書かれていない。列車の運転本数を考えれば当然である。 (つづく)


函館本線 大沼駅 (北海道亀田郡七飯町字大沼町)


大沼駅前はこんな感じ
いずれも平成20年7月22日撮影

東日本縦断の旅 函館で一泊

2008-08-13 09:00:53 | 列車の旅

函館本線 函館駅 (北海道函館市若松町)

新駅舎となり、駅前の雰囲気がすっかり変わってしまった。連絡船時代からの駅舎を出ると、窮屈そうにバス乗り場が並ぶ感じの函館駅前ではない。朝市の方に目をやれば、奥に函館山は見えるけど、山頂は見えないようだ。久しぶりに登るつもりだったが、やめるか。


函館山山頂には雲が掛かる (北海道函館市若松町)


青函連絡船記念館 摩周丸
(北海道函館市若松町12番地先)


かつての青函連絡船〔摩周丸〕が桟橋に係留されている。青森では〔八甲田丸〕を見ることが出来た。現在、青函航路は東日本フェリーなどが運航しているが、青森、函館ともに鉄道駅から離れた場所にフェリーターミナルがある。駅前の桟橋から乗船することは出来ない。青函トンネルを抜ける特急〔白鳥〕〔スーパー白鳥〕と、津軽海峡を渡る高速フェリー〔ナッチャンRera〕〔ナッチャンWorld〕は競争相手だから、なおさらである。


函館市交通局 函館駅前停留場 (北海道函館市若松町)


フィットネスホテル330函館 (北海道函館市若松町)

電車通りを渡って、ホテルに入る。PCで旅行サイトを通じて予約してあるのだが、驚くほどの低料金となっている。チェックイン時に素泊まりから朝食付にしてもらったが、それでも安い。なお、ホテル名が示すように、ホテル内にはフィットネスクラブがある。宿泊者は無料とあるが、わざわざ疲れには行かない。元気が有り余っていたら、プールで泳いでもいいかも。


部屋からの眺め


テレビでは中日対広島戦

NHK衛星第1テレビジョンではカープの試合を中継している。「アナログ」って何だよ。ミスが重なり、ドラゴンズが得点している。嫌な予感がしたので、テレビ観戦は切り上げ、食事に行く。函館山には登らないとなると、わざわざ外に出るのも億劫である。宿泊料金が安く上がっているので、ホテル内のレストランを利用することにする。エレベーターで最上階のレストランに行くと、窓辺のカウンター席に案内された。窓からは素晴らしい夜景が見える。これはいい。ただ、昨夜泊まったチェーンのホテルがせっかくの眺めを遮っている。


イカソーメンと生ビール
※画像をクリックすると大きなサイズで表示します。

イカソーメンで生ビール。箸置きもイカである。イカソーメンは素麵のようにダシで食べる事に気付く。単に素麵のように細く切ってあるだけではなかったのだ。今まで、何で醤油じゃないんだろうと思っていた。函館ではこれまでもイカソーメンを注文していたが、刺身が食べたければイカ刺しを頼めばよかったのだ。まあイカソーメンは、これはこれでよかった。


日替りとイカソーメン(箸をつけました><)
※画像をクリックすると大きなサイズで表示します。
いずれも平成20年7月21日撮影


日替りはこんな感じ。イカソーメンを一品つけてちょうど良かった。このあと焼酎も飲んで、お勘定は2,520円也。夕食と朝食の代金を足すと、宿泊料金を超えてしまう。部屋に戻ると、野球は負けていた。もう寝る事にする。 (つづく)

東日本縦断の旅 三厩→函館

2008-08-10 23:59:11 | 列車の旅

出発を待つ青森行 (三厩)

散策を終えて三厩駅へ戻ってきた。駅舎内には大学ノートが置いてあり、ここを訪れた旅人が書き込んでいる。テレビ番組でここを訪れた関口知宏さんの書いた内容がコピーされて張り出されている。番組は毎日楽しく拝見させていただいたが、旅の先々で関口氏の足跡を目にするのもどうかと。JR全線乗っているので仕方がないのだが。おおさか東線には乗ってないかな。運転士か車掌と思しき人が、もう列車は入ってますよと声を掛けていく。知っている。その列車でやってきたのだから。帰りも空いた車内でボックスシートを占有し、三厩を後にする。

津軽線 普通 三厩(15:46)→津軽二股(16:01) キハ48-1510

旅の目的は果たした。しかし「北海道&東日本パス(普通列車限定)」は明後日まで通用する。そして津軽海峡の向こうには大好きな北海道がある。当然、行くっしょ。津軽線が海峡線の高架をくぐった先にある津軽二股で下車する。同じく鉄道好きらしき人も下車した。


東日本旅客鉄道 津軽線 津軽二股駅
(青森県東津軽郡今別町大字大川平字清川)



こんなところに新幹線駅?
(青森県東津軽郡今別町大字大川平字清川)



鉄道駅の前には道の駅いまべつ 半島プラザ「アスクル」
(青森県東津軽郡今別町大字大川平字清川)


慌しく駅のまわりを撮影する。先程降りた人も撮影している。ここは津軽線の津軽二股駅だが、並行している海峡線には津軽今別駅が設置されているというのは前述のとおりである。その津軽今別駅には北海道新幹線開業時には奥津軽駅(仮称)が設けられることになっている。こんなところに新幹線駅と首を傾げるが、青函トンネルの本州側の入口に程近く、防災上の意味合いがあるのだろう。鉄道駅だけでなく、ご丁寧に道の駅もある。慌しいのは次に乗る列車まで6分しかないから。時刻表を見た時に、乗り継げと言わんばかりのダイヤだと思った。急ぎ足で津軽二股駅から津軽今別駅へ移動する。


一面一線の津軽二股駅(津軽線)の奥に見えるのは…


北海道旅客鉄道 海峡線 津軽今別駅
(青森県東津軽郡今別町大字大川平字清川)



屋根つきの階段を上がっていくと…


二面二線の駅があらわれた! (津軽今別)


本州にあるJR北海道唯一の地上駅 (津軽今別)

プラットフォームには二人の先客が列車を待っている。どこからやって来たのだろう。先程の一人も上がってきて、駅名標などを撮っている。大体、写すところは一緒である。新中小国方(青森方)からリニューアルした485系車両が入線してきた。特急〔白鳥15号〕である。この旅で初めて特急に乗る。初日に乗った快速〔ムーンライトえちご〕は特急型車両でも快速である。普通列車限定の切符では乗れなさそうだが、「北海道&東日本パス(普通列車限定)」は青森-函館間に限り、別に自由席特急券を買えば乗車券として有効である。先程、三厩駅で津軽今別-函館間のB自由席特急券(1,300円)を購入している。ここは蟹田-木古内間なので、木古内で降りてしまえば特急券も要らない。せっかくなので函館まで特急で寛ごう。普通車自由席の乗車率はまずまず。進行方向左の窓側に空席を見つけて座る。

特急〔白鳥15号〕 津軽今別(16:07)→函館(17:33) モハ485-3087

津軽今別を発車。JR東日本の車両だが、路線はJR北海道である。座席ポケットにはJR北海道の車内誌がある。車掌があといくつ目のトンネルで青函トンネルだと放送する。列車は世界最長の青函隧道(53.85km)に入った。開業した昭和63年(1988)以来、何度も通っているが改めてすごいトンネルだと思う。ただし瀬戸大橋と違い、延々と暗闇が続くだけで景色は楽しめない。車内販売があるのでコーヒーを楽しむ。冷たい缶コーヒー(130円)があったので買う。竜飛海底駅に停車。ここから海底の更に下を走るのである。ずっと下っている気がする。山口県人としては昭和17年(1942)開業の関門トンネル、昭和50年(1975)開業の新関門トンネルと、海底鉄道トンネルには多少の馴染みがあるが、規模が違う。中間点を過ぎ、上りになったような気がする。吉岡海底駅通過は判らず、トンネルから出て、北海道の景色が見えた。初めて北海道に来た20年前と変わらぬような風景である。当時は無かった知内を通過。新幹線規格は木古内の手前まで続き、江差線と合流して木古内に停車した。「北海道の電車」という子供に「ディーゼルカー」と訂正している父親がいる。自分は電車の誤用には厳しいが、子供にそこまでせんでもとも思う。しかし子供にこそ正しい日本語を教えるべきか。

木古内までは「青春18きっぷ」や「北海道&東日本パス(普通列車限定)」で特急の普通車自由席に乗車できる。木古内からは特急券が必要。「青春18きっぷ」だと別に乗車券も必要。そこで下車する客が多数と思ったが、ほとんど降りない。みんな特急券を持っているんだ。進行方向右の海側の窓側の席に移りたかったが、山側の席のままで我慢する。木古内から函館へ向かう車窓は絶景だから、海側の席を確保する事をお勧めする。津軽海峡、イカ釣り船の漁火、函館山。通路向こうの人越しに海を見る。函館山には雲が掛かっている。これでは山の上からの夜景は見られないか。山側を見れば函館江差自動車道の建設が進む。津軽線同様、単線のまま電化された江差線を走り、五稜郭からは複線の函館本線に入り、終着の函館に到着した。プラットフォーム挟んで向かいには、札幌行の気動車特急が待っている。 (つづく)


函館本線 函館駅 (北海道函館市若松町)


特急〔白鳥15号〕 4015M列車 [485系車両] (函館)
いずれも平成20年7月21日撮影

東日本縦断の旅 蟹田→三厩

2008-08-09 23:59:26 | 列車の旅

津軽線 普通 335D列車 [キハ40形列車] (蟹田)

今回の旅の目的は三つの路線を乗りつぶすことである。一つ目は昨日乗った男鹿線。二つ目は今朝乗った大湊線。三つ目は青森から乗っている津軽線である。津軽線を終点まで乗れば、東日本旅客鉄道全線を乗り終える事になる。ただし貨物線とか渡り線は含まない。JR東日本で最後の未乗区間を行くのは、キハ40形・キハ48形の気動車による二両編成。最後を飾るに相応しい。車内は空いており、ボックスシートを占有する。地元の客、観光客、鉄道好きの客を乗せて蟹田を出発した。


津軽線のサボ (蟹田)

途中の新中小国信号場までは見慣れた車窓。ただ気動車で行くのは初めてである。中小国に停車。この駅に停まる列車に乗ったのは初めてだが、この駅から(まで)の切符は何度も買ったことがある。ここはJR北海道とJR東日本との境界駅なのである。特別企画乗車券「青森・十和田ミニ周遊券」「ウィークエンドフリーきっぷ」等で、はみ出したJR北海道線の中小国から(まで)の普通乗車券を別途購入している。


津軽線 中小国駅 (青森県東津軽郡外ヶ浜町字蟹田)

中小国を出発して暫くすると、新中小国信号場に差し掛かる。信号場だから乗降は出来ない。ここでJR東日本津軽線からJR北海道海峡線が分岐する。津軽線は単線のまま、そして非電化となる。海峡線は複線電化で、新幹線規格で建設されている。ただし狭軌(1067ミリ)で敷設されている。道路に例えるなら、津軽線が一般道で、新中小国信号場がインターチェンジ、海峡線が高速道路だろうか。立派な海峡線が右の車窓から消えると、津軽線はローカル線に相応しい車窓となる。山あいを沢に沿って走り、トンネルに入る。地形に合わせて線路が敷設されている。一方の海峡線は新幹線規格らしく、長大なトンネルで峠を越える。再び二本の線が近づき、津軽二股に停車。隣接して海峡線にも駅があるが、津軽今別という別の駅である。ここは後で訪れる。また二本の線は分かれる。暫くして今別に停車。海峡線の津軽今別とは別の場所。今別の町を見ながら海沿いへと出る。津軽浜名を出発し、車窓の海に見とれる間もなく、終点の三厩に到着した。同時に東日本旅客鉄道全線に乗り終わった。

津軽線 普通 蟹田(14:00)→三厩(14:39) キハ40-556


終点に到着! (三厩)







列車を降りて駅舎へ向かう。名残惜しくはあるが、特に感動も無い。これでJR北海道、JR東日本を乗りつぶしたが、他の四社に見乗の線区がかなりある。工事中の東北新幹線が新青森まで全通すれば、乗りに来なければならない。三厩はいい感じの小さな駅舎。窓口もあって、入場券とこの後使う切符を購入する。折り返し列車まで時間があるので付近を散策する。


津軽線 三厩駅 (青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩東町)



駅前には龍飛崎へのバスが停まっていた。「ごらんあれが龍飛崎 北のはずれと 見知らぬ人が指をさす♪」。歌詞で馴染みのある地名だが、時間がないので訪問は割愛する。


今別町方向 (青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩東町)

海の方へ行ってみる。鷗はこごえそうではない。


竜飛崎はまだ先 (青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩増川)


三厩村はなくなっていた!
(青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩東町)

いずれも平成20年7月21日撮影

東津軽郡の旧蟹田町・旧平舘村・旧三厩村は合併して外ヶ浜町となっていた。旧三厩村域は町役場のある旧蟹田町域などとは隣接せず、飛び地となっている。 (つづく)