旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

十年目の台湾 彰化へ

2016-02-29 13:00:00 | 台湾日記

臺灣桃園國際機場 第二航廈 (桃園市大園區航站南路)

無事、中華民國(臺灣)に入境(入国)する。空港内の臺灣銀行で日本円を30,000円両替すると、手續費(手数料)30元が差し引かれ、新台幣7,314元となった。円安なので、これまでの台湾旅行で一番レートが悪い。30,000円が10,000元以上になった円高の頃が懐かしい。


單程票 機場→台中(240元)

台中行のバスに乗る。複数の会社の便があるが、各社の時刻表を見た結果、前回利用したのと同じ会社のバスとなる。運賃も変わっていない。18時半の発車というので、空港内の7-ELEVEN悠遊卡にチャージしておく。悠遊卡(ヨーヨーカー)とは日本のSuicaICOCAPASMOのような交通系ICカード。全てではないが、台湾の鉄道、バス、台北捷運(地下鉄等)で乗車券として、コンビニエススストア等では電子マネーとして使える。チャージは加值と言うが、発音が判らないので日本語で「チャージをお願いします」と頼む。500元チャージしておいた。ついでにカードでペットボトルの黒松沙士を買ってバス乗り場へ戻る。


悠遊卡


建明客運(飛狗巴士) 5503 (桃園機場第二航站)

車内はハイデッカーで二人掛と通路を挟んで一人掛とゆったりしている。第2ターミナルが始発だったので、好きな席に座る。18時36分頃に出発。すぐに第1ターミナルに停車。ここでほぼ満席となった。18時45分頃に出発。空港の周りの道路がそのまま高速道路に繋がっている。バスは快走するが、すぐに渋滞となる。週末、金曜の夕方だったか。北上する台北方面と、南下する高雄方面との分岐がある。台北方面は渋滞したままだが、高雄方面の車は流れている。台中は高雄方面である。分岐点を通過して、ようやく順調にバスは走り、やれやれといった感じだが、南下する方も交通量は多いようで、時折車が詰まってくる。車内は前回と違い、消灯していない。手元が明るくて助かる。草臥れたので、ゆったりした座席で居眠りをする。一部に携帯電話のうるさい客がいるが、違う国なので仕方がない。午後9時位に台中につけばいいと思っていた。9時前に高速を出て、台中市街地の停留所に停まってゆく。空港の跡地なのか灯りのない広大な空間がある。バスは台中の中心地を行く。一般道なのでゆるゆると進む。高速を降りて50分位掛かって台中の駅に着いた。今夜の9時40分には行きたいところがあるのだが、もうその時刻を過ぎている。


建明客運(飛狗巴士) 5503 (台中車站)

建明客運 5503 桃園機場第二航站(18:36頃)→台中車站(21:42頃) 票價240元

台中の高架化工事は進んでいるが、まだ線路は切り替わっていない。立派な台中駅舎を眺める間もなく、悠遊卡 で改札を通る。台中地区でもカードで乗車出来るようになった。月台(プラットフォーム)に上ると、いい具合に彰化行の區間車(各駅停車に相当)が入線してきた。今日は彰化に泊まるのである。時間の読めないバスより、鉄道の方がいいなと思っていたら、途中の新烏日で何分も止まってしまう。どうやらダイヤが乱れているらしい。新烏日は台灣高鐵(新幹線)との乗換駅で、そちらからと思われる家族連れが乗り換えてきた。遅れている自強號(特急に相当)が通過してゆく。悠遊卡 は無座(立席)で自強號も利用出来る。すぐに區間車に飛び乗らずに駅の案内を確認すればよかった。自強號は彰化にも停車するので、そちらの方が早く着く。続いて太魯閤號(特急に相当)も通過してゆく。太魯閤號には悠遊卡 では乗れない。2本の列車の通過待ちをして終着の彰化に着いた。


臺灣鐵路管理局 台中線(山線) 區間車 2193次 [EMU800型] (彰化)


EMU800型の車内の様子!


クロスシートとなる座席もあり!

台中線(山線) 區間車 2193次 台中(21:48)→彰化(22:16) 45ED854
◆票價26元(電子票證票價24元)


閘門(改札機)の本体にIC卡感應區(ICカード読取部)が!

前回の台湾旅行では自動改札機があってもICカード読み取り部がなく、有人改札の簡易改札機にタッチしたが、この改札機は本体に読取部があるので、スッキリしていていい。


このイラストは!?

日本の鉄道だけでなく、台湾でもこうゆう感じのキャラクターを使っているのか。臺鐵は日本で言えば国鉄に相当するが、国鉄当局がこのイラストをICカードの利用促進に使っているのが凄い。さて、駅の側の予約しているホテルに向かう。立地は申し分ない。宿泊料金(1,750元)もクレジットカードで日本から決済してある。ホテルウェブサイトが中文(中国語)のみなので、大丈夫だったのか心配だったが、ホテルからのEmailの印刷を見せると問題ないようだった。旅券を控えられ、朝食の選択をして、部屋の鍵とテレビのリモコンを持って客室へ向かう。途中のロビーには若者のグループがいる。


台灣大飯店 (臺灣省彰化縣彰化市中正路)

部屋に入る。見ていた写真どおりきれいな部屋である。ホテルの名前が台灣大飯店と大そうであるが。房價(宿泊料金)は1,750元とお手頃。ちなみに円換算されたカード会社からの請求は6,820円だった。


NHKは映らない!


何故かガラス張りのシャワー・洗面所!

部屋に荷物を置くと、さっそく外出する。午後9時40分開店で、売切れ次第閉店という人気店に行くのだ。彰化は二年前に駅には来ているが、街を歩くのは初めてである。ホテル前の通りを南へ行くだけなので間違える事はないだろう。開店から1時間程した人気店に到着した。客は誰もおらず、お店の人が後片付けをしているところだった。遅かった。ここでご飯を食べるために彰化に宿をとったのに。円安だからと台中までバスを利用したが、高鐵(新幹線)にしておけば、もっと早く来られたのだ。もう何もかも遅すぎる。店の人に日本語で「また来ます」と言い放つと、そこを後にした。


天隆 (臺灣省彰化縣彰化市中正路)

食べたかったのは爌肉飯。彰化の名物らしく、これを出すお店はいくらでもある。近くのお店に入り注文する。


爌肉飯(50元)

小さなお茶碗にご飯のよそった上に豚肉を炊いたのが載った料理。よく見ると、脂身と別のところの肉が串刺しにして一緒に炊いてあるのだ。想像通りの味でまあ美味しいが、肉が少しぬるい気がする。台湾で熱々は流行らないのか。


貢丸湯(25元)

スープはいたって薄味。自分で大量に調味料を投入するのだろうが、加減が分からない。それでも、今日は爌肉飯を食べられたので一応よしとするか。


ここがお目当てのお店だったが…

お店の片付けがすすむ。さて、ホテル前の7-ELEVENに立ち寄り、コーヒーとアイスを買ってゆく。夜市に行き、かき氷を食べてくるような元気はない。


UCC BLACK(25元)

日本から台湾向けに輸出している缶コーヒー。後ろの綾鷹は成田で買ったもの。


義美 紅豆牛奶冰棒(25元)


中身はこんな感じ♪
ここまで中華民國104年7月24日撮影(悠遊卡の画像を除く)

紅豆は日本語で小豆。あずきミルクアイスバーです。アイスを食べ終えると、NHKも映らず、お相撲の結果も分からないので、明日に備えてもう寝る事にする。


客室からの眺め! ここから中華民國104年7月25日撮影

中華民國104年(2015)7月25日星期六(土曜日)。彰化のホテルで目覚める。自分の利用する台湾のホテルにはたいてい客室に時計がないが、このホテルにも置いていない。持参の電波時計を利用するが、今回は日本時間に戻ってしまう事なく、正しい時刻にアラームが鳴った。時計代わりにテレビをつけておく。


台風は台湾に来なかったが、進路が西日本へ!


U12 Baseball World Cupで台湾が初戦に勝利!


朝食は三種類から選べる!

さて、このホテルの朝食はレストランではなく、近くの飲食店のテイクアウトメニューをホテルで受け取るか、お店に足を運んで食べてくるようである。ホテル正面の7-ELEVENで朝食セットを受け取る事も出来るようである。朝から出歩くのも面倒なので、ホテル内で受け取る。配布場所は泊まっているのと同じ6階にあるカウンターである。行ってみると部屋番号の書き込まれたマクドの紙袋が大量に積み上げられている。せっかく台湾に来ているので、台湾らしいものをと豆漿を頼んでおいた。自分の部屋番号の書かれたビニール袋に入った朝食を貰ってくる。その内容は。


豆漿


中身はこんな感じ♪

温かい豆乳です。味付けされたものや、甘くしたものもあるそうだが、これは普通の豆乳。ならば冷たい方がいいな。


包子


千切っても具は無し

豆漿に浸して食べてみます。


饅頭

何か白い物ばかり食べている。


こちらは肉まん!

塩っ気のあるのは饅頭だけ。初めての豆漿の朝食に物足りなさを感じるが、ハンバーガーより健康的かも知れない。しかしマクドの朝食を希望する客の方が多く、自分も次回はマクドにするだろう。豆漿もホテル受け取りではなく、お店に足を運べばいろいろ食べられたかも知れない。ごちそうさま。


午後から雨の降るところも…



建物は古いが、改装されて気持ちのよいホテルだった。駅前のホテルなので、列車の時間前までゆっくりしてチェックアウトする。


ホテルの外観


下の階は映画館になっている!



十年目の台湾 出発

2016-02-22 10:00:00 | 台湾日記

JR東日本 常磐線 普通 903K列車 [209系82編成] (新松戸)

平成27年7月24日金曜日。台湾に出掛けてくる。初めての台湾旅行からはや10年。語学の方は相変わらず駄目だが、何となく勝手が判ってきたので出掛け易く、今回で7度目となる。毎年訪れている訳ではない。Suicaで新松戸駅の自動改札から入場して、常磐線に乗って出掛ける。成田空港へは京成電鉄を利用する事も多いが、今日はJR東日本のみを利用する。


metro 常磐線で我孫子に到着symbol6

常磐線 普通 903K 新松戸(10:45)→我孫子(10:59) クハ209-1002

終点の我孫子で乗り換え。我孫子といえば弥生軒さんの唐揚げそば。JR東日本のみの利用で我孫子を経由するのはここに理由がある。しかし連日の猛暑で温かいそばはどうだろうと思っていたら、冷たいおそばもあった。


冷しかけそば(260円)+単品唐揚(1ケ)(140円)

やっぱり弥生軒さんの唐揚げは美味しい。夏は冷たいそばで決まり。


弥生軒 常磐線我孫子駅構内 (千葉県我孫子市本町)

我孫子からは成田線に乗り換える。車内は次第に空いてきて、ついに1両貸切に。長閑な車窓に、18きっぷで遠くを旅しているような気分になる。


成田線の車窓♪ (木下-小林)


E231系111編成の車内の様子!


JR東日本 成田線 普通 845M列車 [E231系111編成] (成田)


metro 成田線で成田に到着symbol6

成田線 普通 845M 我孫子(11:16)→成田(11:58) クハE230-64
◆新松戸-成田間の運賃760円(IC運賃756円)


JR東日本 成田線 成田駅 (千葉県成田市花崎町)

Suicaで成田駅の自動改札から出場する。しかし、今からお寺に参ろうという訳ではない。新松戸から成田で乗車券を分割した方が安くなるのである。再びSuicaで入場する。


JR東日本 成田線 快速〔エアポート成田〕 3945F列車 [E217系Y-45編成]
(成田)


metro 快速〔エアポート成田〕で成田を出発symbol6


松岸方の成田線と別れて高架線へ向かう! (成田-空港第2ビル)


高架線には京浜急行電鉄の車両が!

成田を出発して、成田新幹線から転用された高架線に入る。成田高速鉄道が保有し、JR東日本京成電鉄が路線を運営している。京成線には〔スカイライナー〕だけでなく、京浜急行電鉄も相互乗り入れして、成田・羽田の両空港間を結ぶ列車も運転されている。


複線ではない!

JR東日本(狭軌1,067mm)と京成(標準軌1,435mm)とで軌間が異なる。単線が2本、並行しているのである。それぞれ途中に信号場があって、上下列車の交換も行われる。


JR東日本 成田線 快速〔エアポート成田〕 3945F列車 [E217系Y-45編成]
(空港第2ビル)

JR東日本では特急〔成田エクスプレス〕も運転しているが、千葉県内から成田空港へ向かうには利用しづらい。京成の〔スカイライナー〕もそうだが。


metro 快速〔エアポート成田〕で空港第2ビルに到着symbol6

成田線 快速〔エアポート成田〕 3945F 成田(12:07)→空港第2ビル(12:16) クハE217-45
◆運賃200円(IC運賃195円)

新松戸-空港第2ビル間のIC運賃972円。成田で一旦出場して、新松戸-成田間のIC運賃756円+成田-空港第2ビル間のIC運賃195円だと951円。21円の節約となった。


JRの旅客は、JR出口改札を抜けて、更に京成出口改札を通る!



検問所へ向かうため、2回改札を通る事になる。ただし、成田空港で開港以来行われていた検問は、平成27年3月30日で廃止されている。




暑い中、第3ターミナルへ歩かされる事なくase2


第2ターミナル国際線出発ロビーへkirakira2

今日はLCCの利用ではない。まだ国際線でLCCを利用した事はない。


成田国際空港 第2旅客ターミナル (千葉県成田市古込)


成田空港にはロードスターを展示!



久しぶりに旅券を見せて搭乗手続きをする。同じ便には小学生の団体さんが大勢利用するもよう。子供のうちから海外に行けてええのう。


洗面所をチェック!


温かいお湯も出ますsymbol6

今の季節は水だけで構わないが、雪の降る寒い冬の日にも水しか出ないターミナルがあったので、確認しておく。


屋外の見学デッキへ!

見慣れない海外の航空機を見掛ける。LCCでも第2ターミナルを利用するところもある。


スクート(TZ) B777-200 9V-OTD (成田国際空港)


セブパシフィック航空(5J) A320-200 RP-C4101 (成田国際空港)


第3ターミナルを望む!

バニラエア
(JW)、春秋航空日本(IJ)、ジェットスター・ジャパン(GK)の姿が見える。


いずれも平成27年7月24日撮影

第1ターミナルと違って、目の前の滑走路を航空機が離着陸するところは見られない。ところで今回から新しいカメラを使用している。GPS機能が付いており、現在位置は北緯35度46分29秒、東経140度23分14秒だそう。旅先でもポジション確認してみようと思う。


出発

そろそろ出発(出国)しよう。出国するのは二年ぶり。さて、搭乗するまで暫く時間があるので、コイン式インターネット端末を利用しようと、案内掛に尋ねると、出国後には無いと言われる。空港のウェブサイトを見る限りはあるようだが、情報が古いのか、無いと言うものは仕方がない。個人のPC等を使う場合は無線LANがあるそう。そういう時代なのだろう。


搭乗口

搭乗口まで来たけど、ずいぶん時間がある。


定期入のSuica悠遊卡 と入れ替える!

下からICOCASuica悠遊卡 。悠遊卡はヨーヨーカーと読むらしい。ついでに財布の硬貨もよそに仕舞っておく。まだまだ時間がある。窓外を見れば突然の通り雨のようだ。


チャイナエアライン(CI) B747-400 B-18212 (成田国際空港)

雨上がりの成田へジャンボジェットが入ってきた。マリンジャンボなどで何度か利用したが、全日空や日本航空からはすでに引退したようである。



ちなみに日本においては現在「チャイナエアライン」で案内されているが、片仮名で冗長なので従前どおりの「中華航空」で記す。


アメリカン航空(AA) B777-200 N780AN (成田国際空港)
ここまで平成27年7月24日撮影

中華航空機の向こうには、思いきりアメリカン♪な機体が。さて、ようやく搭乗が始まる。乗り込む前に自動販売機で冷たいお茶を買っておく。中華民國籍の航空機に搭乗するので、平成27年7月24日金曜日は、中華民國104年7月24日星期五という事になる。時計の時刻はすでにGMT+9よりGMT+8で合わせている。第2ターミナルから動き出した中華航空機は第1ターミナルに近いA滑走路へ。これでずいぶん時間が掛かる。岩国空港が滑走路まで遠くたって大した事はない。離陸すると九十九里浜を見て、あっさりと海上に出る。雲が厚そうなので地上の景色は楽しめないかなと思っていたが、紀伊半島とか見えているようだ。


和歌山県日高郡由良町付近 これより中華民國104年7月24日撮影

本州より紀伊水道に出る。


四国上空を行く!


中村付近(高知県四万十市)


高知県幡多郡大月町付近

四国より豊後水道に出る。


beer 飲み物のサービス

地上を眺めるのに忙しいが、台湾啤酒を頂戴する。


宮崎県児湯郡新富町付近

九州の上空に至る。


fork 機内食

料理の選択はなく、こちらが運ばれてきた。


大隅半島から錦江湾へ(鹿児島県)


いただきます♪

豚肉がメインで美味しかった。しかしチョイスなしとは。たまたま一方がなくなったのかも知れんが。ごちそうさまでした。


桜島付近(鹿児島県鹿児島市)

地上の景色も、今が一番いい時。



改めて火山だなと思う。写真上方の大隅半島と桜島が、101年前の大正3年の大噴火の溶岩で海峡が埋まり、陸続きとなったのだから自然は恐ろしい。



写真下方は薩摩半島の鹿児島市市街地。白熊食べたい。


鹿児島県鹿児島郡三島村黒島付近

九州本土を離れると、東シナ海を行く。この後は島影も見られず退屈な時間となる。


item5 食後に烏龍茶symbol6


大正島?

そろそろ台湾が近づいてきた。高度を下げてきたけど、雲があって陸地が見えない。よく分からないうちに、薄くなった雲の下に台湾の陸地が見えた。南西の方から臺灣桃園國際機場(空港)に着陸。無事に台湾に到着した。 (つづく)

中華航空 CI 101便 東京/成田 NRT(14:30)→台北/臺灣桃園 TPE(17:15) B-18212