旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

東日本縦断の旅 秋田→男鹿

2008-07-29 21:00:01 | 列車の旅

男鹿線 普通 1133D列車 [キハ40形車両] (秋田)
※秋田-追分間は奥羽本線

駅構内のコンビニエンスストアでリポビタンDを購入してゆく。これから乗る男鹿線は初めて乗る路線であり、居眠りするわけにはいかぬ。秋田地区はSuicaエリアではないが、このコンビニエンスストアでは支払いにSuicaが使える。つまりICOCAもPASMOも使えるのだろう。秋田新幹線ではモバイルSuica特急券が利用できる。プラットフォームに降りると、ちょうど折り返し男鹿行となる列車が到着した。特急〔いなほ〕と特急〔かもしか〕も見られる。


男鹿線のサボ(なまはげイラスト入り)


車体にまでなまはげが!

意外と乗車率もよく(失礼)、秋田を出発。窓が開く車両なので少し開けておいたが、奥羽本線上を快走するので風が強く、慌てて閉める。次の土崎では土崎港曳山まつりが行われており、参加するらしい人々が車窓から見える。追分から男鹿線に入る。しばらく奥羽本線と並走し、西へと分かれていく。海も八郎潟も見えず、車窓は平凡である。もっとも日本第二位の面積を誇った八郎潟は干拓されている。天王-船越間で川のようなところを渡る。これが船越水道で、残された八郎潟調節池と日本海とを結ぶ。水門が設けられており、八郎潟調節池は淡水となっている。かつて八郎潟は汽水湖であった。車窓から干拓地らしい水田も見られる。平坦な線路から少し内陸に入り、また海が近づいて終点の男鹿に到着した。

奥羽本線・男鹿線 普通 秋田(12:53)→男鹿(13:49) キハ40-575


車止めはまだ先か (男鹿)


秋田県内のJR線の完全乗車達成!




男鹿線 男鹿駅 (秋田県男鹿市船川港船川字新浜町)

二年前の旅では日程の都合で乗ることの出来なかった男鹿線。ようやく乗ることが出来た。これで秋田県内のJR線には全て乗ったことになる。なお、貨物線や渡り線は含まず。駅前は寂れていたが、迫力のあるなまはげが待っていてくれた。 (つづく)


駅前ではなまはげが歓迎!
※クリックすると大きなサイズで表示します。
いずれも平成20年7月20日撮影


東日本縦断の旅 新潟→秋田

2008-07-28 21:20:19 | 列車の旅

白新線 普通 1621M列車 [E127系車両] (新潟)

越後線から白新線直通の新発田行がやって来た。座席はロングシートばかりである。新潟を出発すると、先ほど〔ムーンライトえちご〕で通った信越本線と分かれ、東へ向かう。阿賀野川を渡るが、まだ新潟市。新潟競馬場へのバス便のある豊栄も新潟市北区となった。気持ちの良い朝の水田の中を走って、新潟市から新発田市に入り、羽越本線との接続駅の新発田に到着。ドアの前で女性が開くのを待っているので、「開」ボタンを押す。保温のためにドアは半自動になっているのだが、知らない人は知らない。

白新線 普通 新潟(6:01)→新発田(6:36) クモハE127-7


羽越本線 新発田駅 (新潟県新発田市諏訪町)


羽越本線(新津-秋田間)に入る!

ちょっと時間があるので改札を出てみる。「北海道&東日本パス(普通列車限定)」は自動改札機をに投入できる。「青春18きっぷ」は有人改札となる。駅舎を撮影して、次の列車を待つ。羽越本線新津発酒田行である。新津は羽越本線の起点で、〔ムーンライトえちご〕でも通ったが、この酒田行を新津で待つのも億劫で、新潟で朝飯を食べたかったので、新潟経由にした。羽越本線は電化しているが、やって来たのは気動車(ディーゼルカー)である。ボックスシートだが、窓側の席は空いてなかった。しかし途中で海側・窓側の席に座れる。


羽越本線 普通 823D列車 [キハ110系車両] (村上)

なぜ電化区間なのに気動車なのか。首都圏から延々続く直流電化区間が終わり、村上-間島間の死電区間を挟んで交流電化区間となるのである。常磐線は取手-藤代間にある。E127系など直流の電車は走れない。常磐線のように交直流電車を走らせばよかろうが、それはせずに交流も直流も関係のない気動車を走らせている。

村上を出発し、死電区間を通過し(関係ないが)、三面川を渡り、隧道を抜けると海辺に出た。眺めは良い。青い海が眺められれば良かったが、あいにく曇り空で灰色の海である。やがて笹川流れに差し掛かる。海岸線に奇岩が続く景勝地である。鼠ヶ関より新潟県から山形県に入る。北陸からみちのくの旅となる。こちらの海岸線の眺めも良い。家々は立派で、黒い瓦葺である。向かいの席に年配の御婦人が座った。車掌から切符を買っている。途中から知り合いの御婦人も乗ってきて話し始めたが、言葉が難解である。みちのくに入ったなと思う。海岸を離れて鶴岡に到着。御婦人方は下車したが、近くの席に英語を話す一行が乗ってきた。言葉が難解である。痛ましい事故のあった第二最上川橋梁(北余目-砂越間)をゆっくりと渡り、酒田に到着した。

羽越本線 普通 新発田(6:44)→酒田(9:30) キハ110-224


羽越本線 酒田駅 (山形県酒田市幸町)


羽越本線 普通 539M列車 [701系車両] (酒田)

跨線橋を渡って乗り換える。今度は電車。しかしロングシートの701系。女性の車掌さんが乗り換え客を待っている。これより秋田支社の管轄だが、秋田美人かどうかは知らぬ。出発までに缶コーヒーを買ってきて飲む。電車はやっぱり速い。相変わらず曇り空で鳥海山は拝めない。山形県から秋田県に入り、象潟に到着する。「松島は笑ふがごとく、象潟は憾むがごとし」。松尾芭蕉翁が象潟を訪れた時には、松島のような松を載せた小島が海に浮かぶ景勝地だったそうだが、文化元年(1804)の地震で隆起して陸地となった。今は田圃の中に、かつての島が丘のように残り、やはり松を載せている。一眼レフを構えた男性が、車内から何枚も写真を撮っている。ロングシートでも無理やり海の方を向いて車窓を眺めていたが、羽後本荘で左右の席が埋まり、振り返りづらくなった。海風が強いのか高い木もなく、眺めていたい海岸線なのだが、前を見て時折居眠りをするばかりである。雄物川を渡り、狭軌と標準軌のある奥羽本線が近づいてきて、秋田に到着。

羽越本線 普通 酒田(9:38)→秋田(11:31) クモハ701-8


羽越本線の終点、秋田に到着!


奥羽本線 秋田駅 (秋田県秋田市中通)


千秋公園 (秋田県秋田市千秋明徳町)

時間があるので、お堀まで歩いてみる。さて、午飯に稲庭うどんを食べたい。何軒か見てみる。おそらく有名な店には列が出来ている。簡単に済ませたいので、駅ビルの中の店舗に入る。少し歩いて暑かったので、ぶっかけ稲庭うどんにしてみた。これは麺が具材に負けている。ざるうどんにして、稲庭うどんの食感を味わうべきだった。 (つづく)


ぶっかけ稲庭うどん(780円)
いずれも平成20年7月20日撮影

東日本縦断の旅 新松戸→新潟

2008-07-27 07:00:32 | 列車の旅

東北本線 大宮駅 (さいたま市大宮区錦町)

平成20年7月19日土曜日。少し長い旅に出掛ける。宿も交通機関も予約してあって、後は計画を実行するだけである。少々味気ない。出発前に用事があって、金曜日の夕方から寝る時間がなかった。今夜の夜行列車はよく眠れるであろう。リュックサックを背負って、駅へと向かう。

武蔵野線 普通 新松戸(22:28)→南浦和(22:55) クハ205-44
京浜東北線 普通 南浦和(23:04)→大宮(23:16) クハ209-65

大宮に到着後、駅構内のコンビニエンスストアで、水とむすびを二つ購入する。昼酒を飲んでいたので、寝酒は控える。ベンチに腰掛け、列車を待っていると、隣のプラットフォームに寝台特急〔北陸〕が入線してきた。上野-金沢間を行く日本最短の寝台特急である。僅かでも寝台に横になって行きたいものだが、自分がこれから乗る列車は座席ばかりである。〔北陸〕を見送った後、こちらのプラットフォームに新宿-新潟間を行く、快速〔ムーンライトえちご〕が入って来た。指定席券(510円)に記された席に行くと、男の客が座っており、ここですかと言って通路へ移る。隣席の御婦人と何人かのグループだが、席があちこち分散しているようだ。


以上、平成20年7月19日撮影

新宿から山手線(貨物線)、東北本線(貨物線)、いわゆる湘南新宿ラインを走ってきた列車は、大宮から高崎線に入る。列車は特急型の485系車両で座席もリニューアルしてあるので乗り心地はいい。ただし冷房が強い。夜食のむすびを食べて、寝ようと思うが隣のグループが寒すぎると言っている。他にも寒いという客がいたのか、車掌が空調を止めた。走行中に日付変わって平成20年7月20日日曜日。高崎に26分間停車。普通列車と急行〔能登〕を先行させる。車内の座席はほぼ埋まった。昼間確認したところ、空席なしとなっていた。運転停車の新前橋を出発すると、登り坂になったなと思いつつ寝てしまう。同じく運転停車の水上、越後湯沢で目が覚める。空調を止めたので暑くなり、汗をかいている。途中で再び空調を入れたようだが、冷房の効きを弱くしたのか蒸し暑い。3時10分に小出で臨時停車する。誰が利用するのだろう。長岡から先も停車駅で目が覚めたが、蒸し暑いなりによく眠れた方である。夜も明けた新津に大阪行の寝台特急〔トワイライトエクスプレス〕が停車しているのを見て、次の停車駅、終着の新潟に到着した。

高崎線・上越線・信越本線 快速〔ムーンライトえちご〕 大宮(23:42)→新潟(4:51) モハ484-1088


以下、平成20年7月20日撮影


快速〔ムーンライトえちご〕 3763M列車 [485系] (新潟)


信越本線 新潟駅 (新潟市中央区花園)

白新線経由の快速村上行にすぐの接続だが、一旦改札を出てから朝飯にする。駅前には24時間営業の飲食店がいくつかあるので便利だ。朝から牛丼を頂戴する。


吉野家 新潟駅前店 (新潟市中央区東大通)

このままフェリーターミナルへ行って、フェリーの寝台でゆっくり寝て北海道へ渡るのが一番なのだが、今回は列車の旅を続ける。最終的には北海道へ渡るが、旅の目的は本州側にある。


信越本線 新潟駅 万代口 (新潟市中央区花園)


Suicaのほか、ICOCATOICAPASMOも使えます!


北海道&東日本パス(普通列車限定)」(10,000円)

今回の旅で利用しているのが、特別企画乗車券「北海道&東日本パス(普通列車限定)」である。普通列車限定とあるが、快速列車も普通列車に含まれるので、〔ムーンライトえちご〕も利用できる。ただし全車指定なので、別に指定席券が必要。分水嶺を越えて新潟までやって来たが、これから日本海沿いに北上して行く予定である。 (つづく)