山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

不可解な珍客に翻弄される

2023-10-09 20:16:00 | 生き物

 突然、秋がやってきて寒くなってきたこのごろ。そんなとき、見慣れない小さな珍客が二匹やってきた。寒さのせいかあまり動かない。それでもカメラを近づけると嫌々をするので、透明の小さな容器に確保する。なにしろ、許可なく他人の家屋に侵入したのだから不本意ながら致し方ない。それで、この見慣れない珍客をよく見たらその正体が不明ときた。当局に解明を申し入れてもいつもの通り全く動いてくれない。自分で調べるしかない。

            

 翅が2枚のようなので、アブかハエかと見当をつける。二匹をいっぺんに容器に入れたらお互いは振り向きもせず警戒していた。小さいほうは、体長が12mmほどで最初はよく元気よく飛行していたがだんだん疲れてきたようだ。腰が細くて腹からお尻にかけて太いのが特徴だ。翅は先端と中ほどに黒い斑紋がある。愛用している小学館の昆虫図鑑でこの珍客を調べてみた。しかし、まったく手掛かりがなく、パソコンでアブハエ図鑑で検索するが、まったくわからない。

           

 しばらく迷宮入りとなった。似ているがガガンポでもないし、コウカアブでもない。のんびりだが十数時間かかってなんとか、それが「ツマグロオオキノコバエ」(キノコバエ科)だとつきとめた。とてもハエだとは思えない。キノコに群がるハエだった。しかし、その生態はまだ研究されていないのがわかる。経済効果のないものへの研究費はなかなか投入されないこの国の現実。

 ツマグロキノコバエはきのこへの酷い食害はないようだし、腐葉土や朽木などにも生息しているようだ。それがなぜわが家に来訪したのだろうか、真相はわからない。

          

 いっぽう、もう一匹の虫は「キイロコウカアブ」だった。ふつうのコウカアブだと濃褐色の体色だが、これはベッコウのような色だった。だから最初は「アメバチ」かと思うほどきれいな飴色だった。コウカアブは便所バチとも言われ、不快昆虫と思われてきた。しかし、コウカアブもキイロコウカアブも枯れた植物や生ごみを土に戻す益虫であるということは知られていない。

              

 腹周りに白い帯があるのも特徴でもある。眼は緑色に見えるし、角度によって紫にも見える。なかなかおしゃれなキイロコウカアブだ。先日、生ごみを処理していたら大量のウジ虫がでてきたが、それはこれらのコウカアブだったかもしれない。以前、大量の黒いコウカアブが飛び交ったことがあり、それは不快昆虫に同意してしまうくらい壮観だった。ただし、それがキイロコウカアブだったら緩やかに鑑賞してしまうかもね。

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