一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

海抜0mから海抜0mへ・屋久島単独完全縦走③(花山歩道~大川の滝)

2012年04月18日 | 海抜0mからの屋久島完全縦走・単独行
昨日、鹿之沢小屋に到着したときには、 この小屋での泊まりは私ひとりだけだろうと思っていた。 この鹿之沢小屋は、花山歩道と永田歩道の分岐に建っているのだが、 どちらもマイナールートなので、利用者はそうはいないと思ったからだ。 しかし、私が小屋に着いて1時間ほど後に、 40歳くらいの男女ペアが到着した。 男性は山岳ガイド(エコツアーガイド)で、女性は彼の顧客であった。 このペアも明日は花山歩道を歩くと . . . 本文を読む

海抜0mから海抜0mへ・屋久島単独完全縦走②(平石岩屋~宮之浦岳~永田岳)

2012年04月17日 | 海抜0mからの屋久島完全縦走・単独行
屋久杉の森で、ひとり眠る。 不思議な体験だった。 本来なら恐い筈なのに、そんな感覚はまったくなかった。 自然に抱かれているような心地よさであった。 雨は夜通し降り続いた。 深夜には、時折、激しく降った。 屋久島初日、 雨の森を歩くことができた。 屋久杉と苔の森で、身も心も緑に染まっていくようであった。 屋久島2日目は、 第一展望台、第二展望台、平石岩屋、宮之浦岳、永田岳と、 展望を楽しむルート。 . . . 本文を読む

海抜0mから海抜0mへ・屋久島単独完全縦走①(楠川歩道~大株歩道)

2012年04月16日 | 海抜0mからの屋久島完全縦走・単独行
小学生の頃、地図帳を見るのが好きだった。 九州で一番高い山はどこだろうと探していて、 鹿児島県の南に位置する屋久島に、それ(宮之浦岳)を発見したときの驚き。 それは、子供ながらに凄い衝撃であった。 〈こんな小さな島になぜ2000m近い山があるんだろう?〉 なんだか「宝島」を発見したような喜びだった。 山に興味をもつようになってから、 再び屋久島が私の心の内で重要な位置を占めるようになってきた . . . 本文を読む