一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

映画『リバーズ・エッジ』 ……二階堂ふみを丸裸にした行定勲監督の傑作……

2018年02月28日 | 映画
1993年に雑誌「CUTiE」で連載されていた岡崎京子の同名漫画を、 行定勲監督が実写映画化したものである。 岡崎京子と言えば、 沢尻エリカ主演の傑作映画『ヘルタースケルター』(2012年)の原作者でもある。 蜷川実花が監督したこの『ヘルタースケルター』を、私は、 ……沢尻エリカと寺島しのぶの覚悟が傑作を生んだ…… とのタイトルでレビューを書いた。(レビューはコチラから) 岡崎京子の世界観が好 . . . 本文を読む

舞台『アンチゴーヌ』(北九州芸術劇場) ……蒼井優に魅せられて……

2018年02月27日 | 特別企画「逢いたい人に逢いに行く」
私が購読している新聞には、 「きょうの言葉」というコラムがあって、 毎日、楽しみに読んでいるのだが、 2月25日(日)の言葉には、 格別の共感を抱いた。 「それでは、またね」と言って二度と会わないことの方が圧倒的に多いんだよ。(小池一夫) 突然、友の訃報を聞く。 何年も年賀状の交換しかしていなかった。学生時代には毎日のように一緒にいて、若気の至りで苦い体験も一緒にした。悪友だった。 就職 . . . 本文を読む

映画『サニー/32』 ……『凶悪』の白石和彌が撮った北原里英のアイドル映画……

2018年02月25日 | 映画
NGT48でキャプテンを務める北原里英の映画初主演作である。 初主演作に、白石和彌監督作品を選んだのは、北原里英本人だという。 私から言わせると、 「スゴイ!」 としか言いようがない。 白石和彌監督といえば、 『凶悪』(2013年) 『日本で一番悪い奴ら』(2016年) 『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017年) など、ある意味ヤバイ作品ばかりものしている監督なのである。 (タイトルをクリ . . . 本文を読む

近くの里山 ……(遅ればせながら)バイカイカリソウが咲き始めたよ……

2018年02月21日 | 登吾留山
今日は公休日であったが、 何かと忙しい一日で、 寸暇を縫って近くの里山を歩いてきた。 まず向かったのは、セリバオウレンの群生地。 もうたくさん咲いていて、早くもピークを迎えていた。 でも開き始めのものもあって、 もうしばらくは楽しめそう。 近くの里山でセリバオウレンを見ることのできる“幸せ”をかみしめる。 ずっと見ていても飽きることがない。 本日のベストショット。 次に . . . 本文を読む

映画『ミッドナイト・バス』 …竹下昌男監督によって丁寧に丁寧に創られた傑作…

2018年02月20日 | 映画
昔、『ジャンプ』(2004年)という映画を見たことがある。 佐藤正午の小説を映画化したもので、 ネプチューンの原田泰造が主演し、 牧瀬里穂や笛木優子などが共演していた。 佐藤正午の友人でもある竹下昌男の監督デビュー作であった。 佐藤正午の『ジャンプ』は好きな小説だったし、 ロケが佐賀県内でも行われたという興味も手伝って、 かなり期待して鑑賞した記憶がある。 地味だが、丁寧に創られた作品で、 愛 . . . 本文を読む

天山 ……美しい雪景色と、雄大な展望と、咲き始めたマンサクの花を楽しむ……

2018年02月18日 | 天山・彦岳
久しぶりに天山に登ることにした。 とは言っても、2週間ぶりだけどね。 TV「ボクらの時代」を観て、 7:30頃に車で家を出る。 天川登山口に向かうが、 途中から道はアイスバーンになっていた。 この辺りから歩いて行くことにする。 多分、雪山だろうと思って、登山靴も雪山仕様。 滑らないように気をつけて登って行く。 道の脇には、氷の芸術品が…… 左の氷筍は、長さが1mくらいあった。 . . . 本文を読む

映画『今夜、ロマンス劇場で』……綾瀬はるかが美しく、映画愛に溢れた感動作……

2018年02月16日 | 映画
映画監督を夢見る青年・健司(坂口健太郎)が、 密かに想いを寄せるのは、 通い慣れた映画館・ロマンス劇場の映写室で見つけた、 古いモノクロ映画のお姫様・美雪(綾瀬はるか)。 今は誰も見なくなったその映画を、 毎日のように繰り返し見ていた健司の前に、ある日奇跡が起きる。 美雪が健司の目の前に突然現れたのだ。 その日から二人の不思議な同居生活が始まった。 モノクロの世界しか知らない美雪 . . . 本文を読む

薬師丸ひろ子コンサート2018(大阪) ……憧れの女優の美しき声を堪能する……

2018年02月14日 | 特別企画「逢いたい人に逢いに行く」
短い人生、 逢いたい人には逢っておいた方がイイ…… ということで、 今年(2018年)から始めた「逢いたい人に逢いに行く」という企画。 第1弾は、E-girlsのパフォーマーであり女優の石井杏奈であった。 で、先日、早くも第2弾を実施した。 逢いに行ったのは、薬師丸ひろ子。 元々、好きな女優ではあったのだが、 どうしても逢ってみたいと思ったのは、 ある動画を観たことに由る。 それは、2013 . . . 本文を読む

海抜0メートルから登る「六甲山」(最高峰) …魚屋道(ととやみち)を歩いて…

2018年02月12日 | 海抜0mから登る「六甲山」(最高峰)単独行
関西方面へ行く機会があったら、 六甲山の魚屋道(ととやみち)を歩いてみたいと、かねてより思っていた。 魚屋道とは? 江戸初期から、 灘地方と有馬を結ぶ東六甲最古の山越え交通路で、 当時の絵地図では、 森から山に登り、 蛙岩、山の神、風吹岩、東お多福山、本庄橋、一軒茶屋、射場山山腹、有馬のルートを通り、 「六甲越え」と呼ばれていた。 幕府が、灘から有馬への正規の街道を、 西宮、宝塚、船坂、有 . . . 本文を読む

映画『祈りの幕が下りる時』 ……『砂の器』へのオマージュを感じさせる佳作……

2018年02月10日 | 映画
公開日(2018年1月27日)に見た映画なのだが、 レビューを書くのが遅れてしまった。 映画を見た印象もそれほど悪くなかったのだが、 本作以降に見た映画のレビューを先に書いているうちに、 なんだか書くのが億劫になってしまっていた。 で、出勤前に、ちょっと書いていこうかという気になった。 東京都葛飾区小菅のアパートで女性の絞殺死体が発見される。 被害者は滋賀県在住の押谷道子。 殺害現場とな . . . 本文を読む